人狼議事


17 吸血鬼の城

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奏者 セシル! 今日がお前の命日だ!


【人】 靴磨き トニー

[少女の目に映ったものは閃く二筋の銀。



―― 一瞬遅れて、飛散する赤]

(0) 2010/06/22(Tue) 23時頃

靴磨き トニーは、メモを貼った。

2010/06/22(Tue) 23時頃


【人】 靴磨き トニー

[魔人たちの間を通り抜け、蹂躙されたヘクターの身体に近付いた。血溜まりに膝をつき、その頭を壊れ物を扱うようにそっと抱きかかえて]

 ……死なないで。

[震える声で呟いた]

(11) 2010/06/22(Tue) 23時半頃

【人】 靴磨き トニー

 ……返して。

[ヘクターの頭を、ぎゅっと胸に抱きかかえる。
俯いた少女の顔からは表情は消え]

 ヘクターを、返してよ。
 お願いだから……私からヘクターを取り上げないで……。

[サイラスに、黒薔薇に、城主に――そしてセシルに
彼の死に関わった全てのものに、乾いた声で言葉を投げる] 

(28) 2010/06/23(Wed) 00時頃

お兄様……
気が晴れぬなら……


白く美しい薔薇でも愛でて
お心をお慰めになっては如何でしょう。


[感情の読めぬ聲が城主へと囁かれる]


 白薔薇を?


[黒薔薇へ手を伸ばす城主へ
かかる声音
廊下へ出て行った彼はこの場に居らず]


 追うのは、億劫だが。


[折角の提案ならば。
向かうべきかと気乗りのしない聲を洩らす]


億劫と仰られるなら無理にとは申しません。
お兄様のお心のままに……


[兄が黒薔薇と戯れるならそれ以上何も言わず。
気乗りせぬ彼の聲に静かに頭を垂れる]


 あれが気になるなら
 ……お前が後を追えば良いだろう?


[聲は幾らかからかう風を持って響く]


【人】 靴磨き トニー

>>28
 ……ちがう、ちがう、……ちがうよ!

[黒薔薇の言葉に子供のように首を振る]

 あんた達が、よってたかって、ヘクターを殺したんじゃないか!!
 どうして、こんなことするの?

 城主サマに呼ばれなければ、……あの人が私達を苛めようとしなければ、ヘクターだって……。
 それなのに……酷いよ。

(43) 2010/06/23(Wed) 00時頃

【人】 靴磨き トニー

[>>34城主に投げられた言葉には]
 
 ヘクターが私のかって?
 
 ……違うよ。 ……でも、ヘクターは私に優しくしてくれた。
 守ってくれて、信じさせてくれたんだ。  

[赤い瞳を見上げて]

 城主サマたちは、綺麗なお洋服に素敵なお城、食べ物の心配だってないんでしょ。私が持ってないものを何だって――いっぱい、持ってるんだよね。

 私には、何もないんだ。
 ……街を追われて、一人ぼっちだった私をヘクターだけが見てくれたんだ。
 
 それなのに、どうして殺したんだよ……。

(51) 2010/06/23(Wed) 00時半頃



 ――……死ねたのに、


[呟きはけれど、耳の良い者には響いた]


私が………?


[からかうような声音に僅かに首を傾げる]


――…私が行って良いのかしら。


[ぽつと呟く聲は感情を殺したように、薄い]


――……っ


[白薔薇の呟きに女の表情が強張る。
嗚呼、彼も私を置いていくのだろうか。
そんなことを思い翡翠は伏せられた]





[死にたかったのか。



         彼のつぶやきには少し、驚いている。



 だけど、自分も同じようなことを考えている。]


 私のローズ
 お前の思うままに、生きるが良い。


[行って良いのかどうか。
その聲を後押しするように、囁きを向ける]


 何度も口にするほどあれが気になるのだろう?
 お前のしたい事をすれば良い。

 それだけの力がお前にはあるのだから。


[従者の呟きは聞こえていても、城主の其の囁きはまだ
ひとの身である彼には届かぬもの]


【人】 靴磨き トニー

[城主の妹のどこか気遣わしげに響く言葉>>48にも、ただ首を振るばかり。
>>52そして黒薔薇には憎しみの籠った視線を向けるが、それも一瞬の事で]

 ……そんなの、関係ないよ。
 なら、なんで害を為しそうな人なんか呼んだんだよ。
 
 お客ぐらい、いくらでも選べるでしょ……。
 ……そうやって、理由をつけて……誰かを傷つけたいだけのくせに。 

(63) 2010/06/23(Wed) 00時半頃

お兄様……


[城主の聲に伏せた亜麻色の睫毛が震える]


気になるから留めたいと思うのかしら。
嗚呼、私はあのひとを留めておきたいの。


[望むことを口にする。
けれど女にはそれが良いのか悪いのか
そんなことさえ分からない。]


この力はお兄様に与えられたもの。
この力はお兄様の為だけにふるわれるもの。


[自らに言い聞かせるように小さく繰り返す]


 どうした、私のローズ 


[傍に居ながら、聲を使うのは
彼女の内なる聲を聞かせたくないと
可笑しな心持ちから。
どの道同族には聞こえていると言うのに]


 気に留まれば、喰らいたいと思う事もある
 留めて置きたいと思う事もある

 そう、お前が其の力を得て、此処に居るように。


【人】 靴磨き トニー

>>59
[血の色よりも更に紅い瞳に見つめられ、再び心を囚われそうになったとき。ヘクターの――紋様を思い出せ、気合い次第だ――そんな言葉が聞こえて]

(この人の言う通り、私には今も、この先も自由なんかないのかも知れないけど――でも、私の心は、私のもの。こんな魔者になんか――負けたくないよ)

[やはり城主の紅い瞳は恐怖の象徴で、直視するだけで心が捻じ伏せられそうになるけれど。
全身に施された紋様が薄らと熱を帯びるのを感じる。
大きな掌が触れる、優しい感触が甦る。

城主と対峙する少女の身体に、精緻な紋様がはっきりと浮かび上がった]

(81) 2010/06/23(Wed) 01時頃

如何もしないわ、お兄様。


[返事をするまで暫しの間があった。
それは自らに暗示を掛けるための時間]


――…私はお兄様に望まれたから
今、此処に居るのね。


[今はその事実だけで良い。
それ以前の事を兄に問うことはしなかった。]


 そう、私がお前を望んだから
 お前は永遠に美しいまま、私の傍で咲く事が出来る。


[間をおいた返事に、柔かに笑みを混ぜる。
其れは、崩れていた調子が戻った様子を伝えた]


それなら良いの。
私は――…お兄様を少しでもお慰めできる華でありたい。


[親鳥を慕う雛のように女は兄を心酔する。
兄の笑みを認めれば安堵したようにふ、と微笑を過らせた]


 嗚呼



[浮かべた微笑を振り返り、城主は吐息を洩らす]


 お前が何時も満ち足りて
 美しく咲いている事が
 私を慰めてくれるのだ。

 其の微笑みを曇らせる事のないように
 お前はお前が望むままに、生きると良い。


【人】 靴磨き トニー

>>68
[「泣くといい」というセシルの言葉に僅かに表情が歪んだ。
ヘクターの友達なのにどうして? ――問おうとして口ごもる。

もし彼の言う通り涙を零せば、自分を甚振りたい魔物たちを喜ばせるだけだから]
   
 ……涙なんか、出ない。

[唇を噛み締めてセシルから視線を逸らした]

(106) 2010/06/23(Wed) 01時半頃

【人】 靴磨き トニー

[>>92城主の語る通り、紋様の護りもどれくらい通用するかは分からない。次に睨まれれば、もう終わりかもしれない]

 ……私を殺したければ、殺せばいいよ。
 どうせ、抗うことなんかできないし、生きてたって……何もないもの。

[黒薔薇が主に血を差し出す光景>>69を見せつけられれば、それだけで身体が竦んでしまうし、「心を挫く」と宣言されれば、恐ろしさに涙が零れそうになる。
 
きっと心を守り通すことすら、不可能事に近い絶望的な戦いになるだろう。
でもそれだけが、何も持たない自分に出来るただ一つの抵抗]

(107) 2010/06/23(Wed) 01時半頃

【人】 靴磨き トニー

 ……行こう、ヘクター。
 疲れたでしょ。……こんなとろじゃ、ゆっくり休めないよね。

[城主の笑みと共に掛けられる言葉も、黒薔薇の語る理にももう耳を貸さず、亡骸に語りかけた。

静かに立ち上がり、ヘクターの大きな身体を動かそうと肩を貸すように担ぐ。体格差がありすぎて頽れそうになるけれど、それでも立ち上がる。

とにかくこの部屋からヘクターを連れて行こうと、あらぬ限りの力を尽くした]

(120) 2010/06/23(Wed) 02時頃

[これは女が失った過去の記憶の欠片。


女は良家の娘として人として生を受けた。
元来身体が弱く外に出る事も稀だった。
唯一知る外の世界は白薔薇の咲く庭園。
遊びに来てくれた二人の兄妹だけが心の慰め。

医師から二十歳まで生きられぬと宣告されていた。
長く生きられぬと知りながらそれを嘆くことはなかった。
もう少しだけ丈夫であれば、と思ったことはあるけれど
限りある生をひたむきに生きていた。

残る時間があと二年に迫った時――
この城の城主と出会う。
出会いは白薔薇咲く庭園だった。


――美しくも哀しげなひとだと女は思った。]


[無知な女は彼を魔性だと気付かない。
気づいた頃にはすでに手遅れ。
城主は女の命が短い事を知り憐れに思ったのか
時を止める術がある事を明かす。

このままで良いのだと、女は抗った。
神から与えられた命をまっとう出来るだけで良い。
家族や親しいあの兄妹と離れるのは辛いと
――そう、一度は拒絶したのだ。


けれど次に目覚めた時には
抗った記憶も人だった記憶も失っていた。


否、本当は何か大事なものをなくしたのだと
それだけはわかっていたのだけれど

此方を見詰める城主の眸が何処か寂しそうに感じられて
その日から、城主の傍にあることが自分の存在する理由となった]


――…私の望みはお兄様と共にあること。


お兄様がそう仰って下さるなら
私は限りある生を――…


[言い掛けた自身の言葉に、瞬く。
何を言おうとしていたのだろう。
緩く首を振りその言葉を打ち消した。

続けるべき言葉が見つからず女の聲がぴたりと止んだ]


【人】 靴磨き トニー

[時折向けられる新聞記者の視線には、黒い瞳を向けて]
 
 手荒に扱ってごめん。……少しだけ、我慢してね。

[>>125背中に投げられた城主の言葉には直接答えずに
ただ唇を引き結び、歯を食いしばって前へと進む。

ヘクターを埋葬するのに魔物の手を借りるつもりはない]

(134) 2010/06/23(Wed) 02時頃

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