人狼議事


164 天つ星舞え緋を纏い

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 ……ほっほ…なんじゃちいとくらい腰を抜かしてもよかろうに。

[倒れる巨木は少女の脇を抜け、雷門邸前の通りに……落ちず。
轟くであろう大きな音も響かせぬまま、影に呑み込まれていく……足の動かぬ老人と共に]
 
 今ので気でも失えばよかったが……の。耄碌爺の策、休むに似たり……ほっほ。


[放った風の行方を見届けるより早く。
 羽衣が消え、支えを失った体がぐらりと傾ぐ]

 ――――あ、……

[だが、その体が、地に倒れることはなかった。
 地中より生まれた深緋の霜柱が、日向の身を貫き宙に縫い留めていた]

 せつ、さ…………

[指先一本、動かすことは出来ない。
 全身から紅を滴らせながら、風の結界が力を失い消えていくのをただ眺めていた*]


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 人は……あたしだけじゃ、ない。

[身を守る術をかけてくれた誰かや、夕顔を救いに来てくれた華月斎のことを思う。
 彼らの思いが自分と同じかはわからないけれど、きっと近しいものだと感じられたから]

 ……心、か。

[焦点の定まらぬ瞳で宙を見詰めながら、ぽつり、呟く。
 もう痛みを感じないのは、雪客の力で傷が凍り付きつつあるからか。
 それが死に近付いている証拠だとしても、少しだけ今はありがたい]

 なら、悪足掻きすんのも、人の心……だよな。


[息を整えるように、ゆっくりと吐いて、吸う。
 腰帯の風車が、微風にからからと回る。
 その僅かな風に乗せるように、残った息で音を紡ぐ]

 ――――――

[脳裏に浮かんだ楽句は、数日前に神社から響いていたもの。
 拙いけれど、それに自らの声と、邪なる『気』を鎮める力を風に乗せ送る]

(……明にい、無事だったんかな。
 奉納の笛、結局聴けんかったな)

[何処まで届くかはわからないし、効果など現れないかもしれない。
 それでも、最期に残った自らの力が、誰かを救う糧になるなら――と]

[数個の楽句を謡った所で、日向の全身は氷に覆われ、声は途切れた*]


[やがてその身が地に下ろされた時には、既に意識はなく。
 去り際に掛けられた言葉を、聞くこともない*]


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[遠のく意識の淵。
 つい先程までとは違う、自分の知る少女の声がかかる。

身を拘束していた影が引いていくのを感じるが、影に捕われ飲まれかけた身体の力は戻らず、奪われた意識は遠のく。
  使える気力は、自分が最期に成すべきことだけ。]
 

  ああ、………慣れぬ…妖力……使うから、もう体が持た…わ……無理…て……のう
  雷門に……夕顔……強い子じゃ、しっか……り……


[それでも最後まで微笑んだまま、眠っているようないつもの顔つきで。
  邸に運ばれる体は徐々に冷えていった*]


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 ― ??? ―

[広漠な闇の中を、日向の意識は揺蕩っていた。
 痛みも、冷たいという感覚すらも喪い、ただ意識だけが無の世界にぽつんと浮かぶ。
 まるで時すらも凍て付いてしまったように、日向には感じられた]

 ああ。
 雪さんに喰われたから――あたし、こんな所にいるんかな。

[独り言ちても、声が響くこともない。
 もしそうなら、永遠に出ることは叶わぬのだろう。
 そんな諦観に、残る意識すら冷え切りそうになる]


[しかし――再び時が刻まれるのを、日向は感じた。
 身を包む守りの気が、周囲を包む闇の性質を変え。
 冷たさと鋭さの果てに生まれた無を、暖かな柔らかさにて有へと引き戻す]

 な、に?

[呟かれた言葉は、明瞭な音として聞き取ることは出来なかった。
 ただ、自身に近しい力を持って、傍に居るものの気配は感じられた]

 まだ……諦めるなって、いうのか。

[からからから。
 風車の回る、軽やかな音色。
 気が付けばそこは、見慣れた自分の家の中だった。
 ただ――奇妙なことに、凍り付き動かぬままの自分が、体を起こした自分の下に倒れているのだった]


 ― 自宅 ―

 幽霊……という訳でもないのか。

[霊体であるにも関わらず、身の内にはかすかな温もりが消えぬまま残っていた。
 それがまだ命が繋がっている証拠だと、今は思うことにする。
 そうしてしばらく、膝を抱えぼんやりと座り込んでいて――]

[聞き覚えのある音色に、その顔がはっと持ち上がった]

 明にい……?

[霊体であるが故か、風を震わす音色は常になく鮮明に感じられ。
 その音色が宿す気すらも、日向は感じ取っていた]

 そっか、この力――明にいも、あたしと、同じ。

[誘われるように、ふらり、家の外に漂い出る。
 奏でられるは奉納の楽。
 だが、その響きはどこか、哀しみを帯びているようにも聞こえた]


 ― 通り ―

 ……そうだよなあ。

[明之進の顔は見ぬまま、足を止め、ぽつりと呟く]

 哀しいよ、こんなん。

[陽が喰われてからこちら、自分のやるべきことと信じて、ただひたすらに駆けてきた。
 だが、闇星宿す者に敗れた今。
 足を止め振り返れば、夥しい血と零れ落ちた命ばかりが、そこには残されていた]

 なんで……なんで、こんなこと。

[それらに触れることすら叶わぬ魂は、傍らにうずくまり、地を濡らさぬ雫を目からいくつも零した*]


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 ― 回想 ―

[凍て付く闇に、意識が呑み込まれる前のこと]

(雪、さん……)

[女が言い掛けた言葉を飲む。
 言葉を確り聞き取ることは出来なかったけれど、人として悪あがきする猶予が与えられたことだけはわかった。
 そうでなければ、『風』の力籠めた音を紡ぐことなど出来なかっただろうから]

(ありが、とう……)

[人でありたいという日向の望みを、本能のまま刈り取らずいてくれたことに、言葉には出来ぬものの感謝する。
 目の端に浮かんだ温かなものは、零れるより先に凍り付き、誰にも気付かれることはなかっただろう*]


 ― 現在・通り ―

[どれだけそうしていただろう、気付けば笛の音は止んでいて。
 代わりに、近しきものと相容れぬもの、二つの気配が強まるのを感じた]

 もしかして……戦ってるのか。

[呟いて、服の端をぎゅっと握る。
 相容れぬ方の気配の持ち主も、その力の質から察することが出来た]

 …………。
 明にい。一にい。

[力の性質に関わらず、どちらも大事な人に違いなかった。
 その二人に、争って欲しくなどない。けれど]

 あの二人が、考えなしに戦う訳も、ないよな。

[本能とか宿命とか、それだけを理由に生じた争いではあるまい。
 どのみち割って入ることなど出来ぬ娘の魂は、ただ祈るように目を瞑ることしか出来ないのだけれど]


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