66 【突発】世界滅亡のお知らせ。
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【人】小悪党 ドナルド 10/04 01時頃
(17)
[彼女が大きな声で呼びかけていた先。白と黒のふたつの影。
黒い影が、ぎょろりとした目をさらに大きく見開いている。その眼差しは、まっすぐにこちらを――自分を、捉えて]
……おい、
[どうした、と問いかける前に、黒い男は奇声を発しながら後ずさる。見開かれた目。顔を覆う指の隙間から覗くその目は、霧の向こうを見つめるように白くドロリと濁って]
まさか、アンタ、
[あの瞳は。見てはいけない物を見ている。――そう直感が告げる。
黒い男は、こちらから一度も目を逸らさぬまま奇声を発し続けて]
あ、
[ブツリ。奇妙な音がした。
静かで、大きな音だった。
こちらをひたりと見据えたままの濁った瞳が、苦しみから解放されたように、緩んで]
【人】小悪党 ドナルド 10/04 01時半頃
(18)
あ……、
[それは、とても、とても呆気なかった。
黒い男の体が、音も立てずに解けていく。
芽吹く。芽吹く。伸びていく。
瞬く間に呑み込まれて、引きこまれて、そして]
【人】長老の孫 マーゴ 10/04 01時半頃
(19)
フィリップ?
ミスタ?
[聞き覚えのある名前。
いつの夢だったんだろう。
ぼんやり、薄暗くて、よくは見えなかったけど、そんな名前を聞いた気がした。]
それと……。
[くるりと見回す。
首を傾げる。
夢の中で会った、ような………]
【人】小悪党 ドナルド 10/04 01時半頃
(20)
[黒い体は、世界樹に還元され。その枝に一枚の若葉が芽吹いた]
【人】ドナルドは、恐れるより先に、その若葉の色を美しいと*思った*
10/04 01時半頃
【人】牧人 リンダ 10/04 01時半頃
(21)
―――、うん
ありがと
[否定をされない幸せ
何より理解しようと紡がれた言葉までもが染み
与える側の筈が与えられてばかり居る
幸せを噛み締めるように頷いたが]
……?
[彼の見た視線を追うように其方へ視線を移した
唐突に何かが彼に視えたのかと思ったからだ]
【人】小悪党 ドナルドは、メモを貼った。
10/04 01時半頃
【人】牧人 リンダ 10/04 01時半頃
(22)
あ―――
[光景は常であり常では無い
きっと人間が普通に触れる事は先ず無いものだ
だからそんな光景が広がっていくことに
何よりも彼の心を案じ身体中の血の気が引くような
そんな感覚に捉われた]
"見ちゃだめ……"
"見ちゃ……だめ……"
[止める事も出来なければ、口にする事も出来ない
摂理を止める術なんて持ってはいない
だからただ、唇を噛んで祈るしか出来なかった]
【人】牧人 リンダ 10/04 01時半頃
(23)
……ねぇ
[漸く振り絞った声は
光景を見詰める彼の横顔へ恐る恐る発せられた]
此れでも未だ
あなたは此処に居たいと
……本気で思うの?
[彼が逃げ出しても可笑しくは無い光景。
ただ、自分自身の存在否定にも等しい問い掛けは
矢張り内心の怯えを拭うまでには*至らない*]
【人】牧人 リンダは、メモを貼った。
10/04 02時頃
【人】長老の孫 マーゴは、メモを貼った。
10/04 02時頃
【人】鳥使い フィリップ 10/04 02時頃
(24)
[あぁ、彼女が"願い"ならば、自分は何だったのだろう。
あまりに遠すぎて、もう忘れてしまったけれど。
芽吹く若葉の新芽は、赤い翼に交じる緑の羽根の色。]
もうすぐ、だね。
…奏でようか、最終楽章を。
【人】靴磨き トニー 10/04 08時頃
(25)
[フィリップの言葉、アイリスの言葉。
少年の耳に入っては流れていった。
嫌な思い出に浸っていたから――。
「せかいをほろぼした」経験は、ここまできて彼を苛ませていた]
この世界は俺のせいじゃなく滅んでくれたらいい。
[ぼそりとつぶやく]
[ >>1:60 手を繋いだ男女がやってきて、反応したフィリップの言葉にふと我に返る。
アイリスの手をぎゅっと握っていたことに気付き、少し緩めるが、このまま離していいものかどうか、惑う。繋いでいたかったから]
オスカーに、マーゴ、か。
俺はトニー、……トニーだ。
[もはや長ったらしい名前を伝えるのは諦めた]
【人】靴磨き トニーは、メモを貼った。
10/04 08時頃
【人】流浪者 ペラジー 10/04 09時頃
(26)
― 世界中の根元、サイモン・ドナルド・リンダ ―
[現れたのは、一対の男女。
眼帯の男が、サイモンに声をかけた、その時。
彼は『いなくなった』。
崩れた数多の世界と同じように。]
【人】流浪者 ペラジー 10/04 09時頃
(27)
ああ――…
[残念だ、と思った。
だが、悲しい、とは思わない。悲しみを感じるには、彼との関係性は薄すぎる。]
君たちは?
[僕は新しく現れた男女に問う。
世界の終わりのその時まで、こうやって人間を見ていられたらいいなと、思う]
【人】流浪者 ペラジー 10/04 10時半頃
(28)
[僕は元々、ただの器だった。
アンドロイド、レプリカント、ウォーカロン…
時代によって呼び名は様々だったが、要するに、ロボットみたいなものだ。
普通と違うのは、僕にはある人間の頭脳が搭載されている、ということ。
僕のパートナだった、彼女――ソフィアは、ある事故で身体の大部分を失った。だが、脳だけは無事だった。
そこで、とある実験が行われた。
人間の脳に、機械の身体を与える事が出来るのか?]
【人】流浪者 ペラジー 10/04 10時半頃
(29)
[実験は成功した。ように見えた。
いや、正確にはやはり成功していた。彼女の脳は、新しい身体を問題なく操り、義足や義手を得た普通の人間のように、生きる事ができるようになった。
しかしひとつだけ、博士たちが思いもよらなかった事態が発生した。
彼女が新しい身体を得たように、機械の身体のほうも、新しい意識を得てしまったのだ。
博士たちは、この事象を彼女の精神的外傷による乖離性同一性障害、と、判断した。
だけど、事実はそうじゃない。それは、僕らしか知らない事。]
【人】流浪者 ペラジー 10/04 11時頃
(30)
[とにかく、そうして僕と彼女はパートナとなった。
自由に動く体を手に入れた彼女は、世界中を旅して回ることにした。僕は勿論、彼女の選択に異論なんてない。]
【人】流浪者 ペラジーは、メモを貼った。
10/04 11時頃
【人】流浪者 ペラジー 10/04 11時半頃
(31)
[一年をすぎた頃から、彼女は壊れ始めた。
はじめは、悪夢をみた。
砂上の城のように崩れていく幾つもの世界。
荒れ果てた大地と、そこに根を張る巨樹。]
『逃げなきゃ。ここももうすぐ消える』
―それは夢だよ、君は夢に憑かれているんだ
『ねえ、行こう。』
―どこへ?
『ここじゃないところ。ああ、崩れる』
[そして、僕は見た。世界が音も無く崩れる瞬間を。]
―なにが、起こって
『逃げなくちゃ。逃げるの。』
―逃げるって、どうやって…
『ねがえば、いい』
[気がついたときには、見知らぬ街にいて]
【人】流浪者 ペラジー 10/04 12時頃
(32)
[それからは、二人で『世界』を転々とした。
だけど、何処へ行っても崩れる世界は追ってくる。
そしてついに、彼女は完全に…壊れて、消えてしまった。
『つぎがさいご。つぎですべてのせかいが、おわる』
鏡の中の虚ろな瞳が呟いた。
『わたし、つかれちゃった。さきに、いくね』
それが最後だった。]
【人】流浪者 ペラジー 10/04 12時頃
(33)
[――そして。彼女が消えて、僕にも彼女が見ていた景色が見えるようになった。
砂上の城のように崩れていく幾つもの世界。
荒れ果てた大地と、そこに根を張る巨樹。
次が最後。
終焉の地に自ら赴くか、追ってくる滅びに身を委ねるか、ほんの少しの間迷って。
僕は、願った。
滅びの地へ。
すべてが消えてしまうというのなら、
それがもう決まった事だというのなら。
生きている理由ももう特にないけど。
せめて、最後まで見届けよう。]
【人】牧人 リンダ 10/04 17時半頃
(34)
―― 世界樹の根元 ――
……
[ >>27 此方へ問いを向けた人物を見遣る
ちらと傍の彼にも一瞬視線を遣った後に
再び視線を戻すと]
私たちは此処を目指し
先程、漸く辿り着いた者です
あなたに危害を加える心算はありません
安心してください
あなたは?
[淡々と、問う]
【人】流浪者 ペラジー 10/04 19時頃
(35)
[帽子の女の問いに]
僕はペラジィ。
終焉を見届けに、来た。
嬉しいよ、こんなところでもまだ、人間がいる。
[僕は彼女に片手を差し出した。さっき、サイモンにしたように。
彼は結局、その手をとることは無かった。]
【人】牧人 リンダ 10/04 19時半頃
(36)
そう
ペラジィ
[にこり微笑んでは右手を差し出した
握り合えば左手を伸ばし]
こっちへ来て?
[眸をじっと見詰めながら
一歩此方へ寄るように懇願した]
【人】受付 アイリス 10/04 21時頃
(37)
……ミスタ。おいで?
[ >>8フィリップの肩から羽ばたいた鸚鵡]
[崩れてゆく宙の中をまるで鮮やかな魚のようにたゆたう]
[トニーと繋いでいない方の腕を伸ばした]
[そこに舞い降りるひとひらのぬくもり]
ありがとう。
その翼に触ってもいい?
[しかし、瞬間、鸚鵡を乗せていたはずの少女の腕が消えた]
[ひじから先が虹になってしまった]
……──あ。え?
[ぱちくりと瞬きしたら腕は腕のままだった]
[虹は掻き消えてしまったかのように何事もなく]
[見間違いかな、とか、思ったのだけど]
【人】受付 アイリス 10/04 21時頃
(38)
[こちらに近づいてくる、集まってくるひとびと]
[ >>4ただいま、という女性の言葉に]
[ああそうか、あたしは還ってきたんだ、と]
[なぜか唐突に、そう、腑に落ちた]
……そっかあ。
あたし、もう──
[ミスタに頬を寄せる]
[呟く]
全然、もう、一般人でもなんでもないんじゃんね。
オスカーに嘘ついちゃったかも?
[笑い出しそうな、泣き出しそうな、複雑な表情で]
[ >>19くるりと辺りを見回した少女に会釈した]
[おんなじ年齢くらいかなーとか思いながら]
【人】受付 アイリス 10/04 21時半頃
(39)
[ >>25トニーの零した呟き]
[繋いだままの手の力がわずか緩んだのを感じ、彼を見上げた]
[こっちの手が虹になってしまったらどうしよう]
[今度はそんなことを考えてぐるぐる]
[彼はあたしが人間じゃなくなったって知っても]
[こうして手を繋いでいてくれるんだろうか**]
【人】受付 アイリスは、メモを貼った。
10/04 21時半頃
【人】長老の孫 マーゴ 10/04 21時半頃
(40)
[きれいな、栗色の髪の女の子。
あたたかな色のワンピース。
私より、少しだけ年下かしら?]
私は、マーゴ。
あなたは……アイリス?
[しっている。
だって、1日前に夢で会ったもの。]
【人】受付 アイリス 10/04 21時半頃
(41)
[マーゴから名前を呼ばれて顔を上げる]
うん、あたし名前はアイリスよ。
マーゴもフィリップみたいにみんなの名前識ってるんだあ。
……傷、だいじょぶ?
手にも、足にも。
いろいろ大変だったみたいだけど。
間に合ってよかったね。
もうすぐ世界は終わっちゃうみたいだし。
【人】長老の孫 マーゴ 10/04 22時頃
(42)
ううん、わからないひとも、いるの。
[ゆるやかに、首を振る。]
アイリスとは、昨日、夢で会ったから。
だから、わかったの。
……傷?
うん、たくさん転んだから、たくさんできちゃった、けど。
オスカーが、あたらしい靴、作ってくれたから、大丈夫。
ありがと。
【人】流浪者 ペラジー 10/04 22時頃
(43)
…?
[よくわからぬまま、リンダへ一歩、歩み寄る。]
【人】牧人 リンダ 10/04 22時半頃
(44)
ん
[此方へと歩み寄った姿
微笑と共に両腕を大きく広げると
ふわり
髪を靡かせてペラジィを優しく抱き締めた]
あなたも―――
お帰りなさい
怖くは無い?
寂しくは、無い?
【人】受付 アイリス 10/04 23時頃
(45)
わかんないひとも?
そっかー、全員てわけじゃないんだ。
でもあたしのことは識っててくれたんだ。
なんかちょっと嬉しいよねそういうの。
昨日のマーゴの夢に出てたあたしはなにをしていたんだろー。
[白い肌に、小さな傷がたくさん]
[たくさん転んだ、という言葉を聞けば]
ちょっとした傷くらいなら、促進剤があるよ。
細胞を活性化させて傷の治りを早めるの。
あっという間よ。
[と、ここまで乗って来た銀色の箱のほうを振り向くと]
【人】受付 アイリス 10/04 23時頃
(46)
……あ、あれ?
[なくなっていた。背景の景色ごと、すべて]
[まるでノイズが掛かったような空間の先は虚無が広がる]
[もしくは崩壊した別の次元や世界にリンクしているのか]
[時折、ちらりとオーロラのような光が揺れる]
[マーゴのほうを向いて、困ったような表情]
ごめん、あたし、いろいろと便利道具を持ってたんだけど。
……消えちゃったみたい。
治してあげられなくて、ごめんね?
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