人狼議事


17 吸血鬼の城

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[白薔薇は開放しないとでもいうように問いを問いで返して……。

 そして、赦されたいか、償いたいか、と訊いてくる。]

 赦されるのか?
 ましてや、償えるのか?

 君は私をどうしたい?
 私は君に何ができる?



 いや、きっと、何もできない。

 だが、一つ確かなことがある。

 これだけ言われてもなお、私は君を……救いたいとも思う。

[まさに欺瞞……。]



[それは噴き出すように笑って]

 ははッ っく……

    ――……ああ あぁ……

[白薔薇が胸の薔薇を手にすれば
 その棘持つ枝葉が、目の前の者を打たんと振り下ろされる]

 なんという傲慢、欺瞞。
 あなたの罪悪感に付き合えとでも?
 そんなものあなたの自己満足でしかないでしょう。

 だいいち、
 何も出来ない者がどのように私を救うというのですか?

[静かな怒りの滲む眼差しが、見据えて]



[笑う白薔薇、振り下ろされる白薔薇、
 それが貌を打って、目の下に引っかき傷を作った。
 じわり、と染み出す赤い色。
 瞬時は目を伏せたけど、それでもまた開いて……。]

 そうだ。
 自己満足で、欺瞞かもしれない。

[打ち下ろされた白薔薇を拾い上げる。]

 でも、放っておけない。

[白薔薇を眺め、その棘に指を押し当てる。
 指先は切れて、やはり赤いものが滲む。]

 薔薇は、棘が痛い。だけど、


                  美しい。



[染み出す赤に打ち捨てられた薔薇を男が拾う、
 清廉な純白を侵す1滴の あか ]

 ――それは、

        今度は私に――
        憐れみでも施すおつもりですか?



 あの、娘に与えたように。

[気高き白薔薇の棘が、
 男の指先を傷つけるをただ目を狭めて、見る]




 ――………。

[憐れみを施す……その言葉は、また心のやわらかいところに刺さる。

 どうすればいいのか  わからない。



 きっと、このまま抱きしめたとしても、
 彼は、なお、閉じこもるだけじゃないだろうか。]

 ――……君に与えられるものはあるのだろうか。
 いや、それを考えるのも欺瞞なのか?



[それでも白薔薇を打ち捨てない。**]




 沈黙は肯定なのでしょう。
 ―――実に愚かな偽善、ですこと。
 
 憐れみだけでも赦しがたいというのに、
 ましてや唯一ならざるものをこの私に――。
 
[気高き白薔薇は、
 その自尊心を害すことを、許さず]


 何故、私に与えたいなどというのです。
 ―――傲慢な。


[偽りを許さぬ、青はただ静か**]


[何を言っても、態度が崩れない。
 段々と、本当にどうしていいかわからなくなる。

 いっそ、放っておけばいいのか、と、思うけど、
 それだけができなくて……。


 なぜだ、と考えて……。
 またその姿を見て……。]

 ――……そうですね。
 君に何か与えてあげよう、とか、無理かもしれない。
 だけど……。

[そこまで言いつつ、言葉に詰まる。]



[与える、その言葉に眉根を顰め、
 迷うような沈黙と揺れる視線に、苛立ちをまた誘われる]



 理由も言えぬとは、
 つまらないこと―――己の意思もないのですか。

 はっきり仰いなさい。
 いまだ己の浅はかさを認めがたいのですか。

[白き薔薇は飽いたように眼差しを流す]




 ――…だから、憐れみとか、そういう気持ちじゃないんだ。

[そして、はっきり…といわれ、向き直り……。]

 憐れみじゃない、
 護ったのも、そして、君に、あんなことをしたのも。



 私は、君を……。


               愛してるから。



[白薔薇は重たげに、
その睫毛を瞬かせながらゆるやかに首を傾いだ]

 ――……ああ、

     ああ、なんて都合のよい言葉。


[男を覗き込む白薔薇の双眸は濡れて]

 あなたはただの欲望に、
 そのような名を付けるのですね。
    ―――よいでしょう、ならばそれが違う、と。


   証明して差し上げればよいのでしょう?


[両の腕は男の首に絡められて、薔薇は微笑む]




[白薔薇の手が首に絡んで…
 そうか、絞めるのかと思った。]

 ――…ただの、欲望じゃな  い。

[否定の言葉を絡みつく前に吐き出して……。
 そのまま、濡れた眸を見た。



 そう、
 瞬時に護ったのも、最初に欲しくなってしまったのも…もうそれしか理由が浮かばなかった。]



[絡んだ指先、一度だけ力が込められると
その指先は掠めるように這わせながら背へとまわされた]


 ――お黙りなさい。


[白き薔薇の口唇、口付けは甘く
 されど情欲を煽るみだらなもの――離れて、吐息を零せば]

[消えない憎悪、それはただ欲望に踊らされるを暴かれたが切欠――男自身はそれをごまかしているというのに。それは同属ゆえの嫌悪にも似て]

 
 ならば、あなたも貴方の言葉を証明なさい。

      ……私は貴方の浅ましい姿が見たいのです。


              [薔薇はその執着の名を知らず]




[その指先は首に食い込むが、すぐに離れ、悩ましげに身体をすべって…

 その指先を目が追った時、口唇が濡れる。]

 セシ……

[黙れといわれて、でも黙る意思の前にそれは塞がれて……目は一瞬見開かれる。]

 ――……

[そのまま、抵抗などするわけもなく……。]




[証明しろといわれて、目を細める。
 もう二度、戯れた躯。離れた口唇をまた追いかけて、押し当てた。]

 ――……

[沈黙は肯定。
 そういわれるまま、無言で……。




              欲望の牙を見せて…。**]


靴磨き トニーは、メモを貼った。

ひびの 2010/06/26(Sat) 22時頃


[不意に城主の聲が響きます。
呼ばれた名は私が人であった頃の響き。
私のローズ、と慈しんで呉れた名残は感じられません。
感傷的になっていた心が冷静になってゆくのを感じました]

私はドナルドの血を頂いたばかり。
今は渇きなどありません。

貴方はもう私に興味などないのでしょう?
貴方の寂しさ、私には埋められないのですよね。

愛しいお兄様……
私に時間と慈悲を与えて呉れてありがとう。
――…お別れ、です。

[客人の事には触れず、
必要とされなくなった私は幸せを願った魔性に
別れを告げたのでした]


靴磨き トニーは、ベネドナには薔薇に所縁の綽名はつかないのかな? と。

ひびの 2010/06/26(Sat) 22時半頃


靴磨き トニーは、寝る人はおやすみなさい。

ひびの 2010/06/27(Sun) 00時半頃


靴磨き トニーは、そうそう、愛なのですとローズマリーに追従。

ひびの 2010/06/27(Sun) 01時頃


靴磨き トニーは、リンダとグロリアはこんばんわ。

ひびの 2010/06/27(Sun) 01時頃



[追いかける口唇が重なる、
それはかつての官能の記憶を呼び覚ます。
冷たい熱が甘く溶けて重なりゆけば、薔薇の香は漂う]


[布を噛んで押さえ、手袋を外す、
   その指先は男の胸元を弄り――触れたのは刻印
  がりと爪を立てる 欲望が迫る 目元だけで微笑えめば]


  ――――……ん、  ぁあ……



 [咥えた手袋は落ちる]


[白き薔薇はその執着の名を知らず、
されど男に標した刻印は決して消えることはない]



[甘美なる地獄に、救いがたき魂がふたつ 

  行為を愛と呼ぶ者 行為を欲と呼ぶ者

    薔薇の褥に、艶やかなため息は、零れる――**]


靴磨き トニーは、セロリはポトフに入れても美味しいと思うのです。

ひびの 2010/06/27(Sun) 23時半頃


靴磨き トニーは、水商売 ローズマリーにぎゅむられながら。ただいまー

ひびの 2010/06/27(Sun) 23時半頃


靴磨き トニーは、小悪党 ドナルドにスナネズミ ちゅーちゅー。

ひびの 2010/06/27(Sun) 23時半頃


靴磨き トニーは、長老の孫 マーゴおつかれさま、のぎゅむり。

ひびの 2010/06/28(Mon) 00時頃


靴磨き トニーは、寝る人はおやすみなさい。

ひびの 2010/06/28(Mon) 02時半頃


 ――…何処へなりと、好きに行くが良い
 お前は……自由だ。


[低く暗い音
彼女の聲に漏らした音
興味が無いと
埋められぬと
其れは城主自身にもわからぬ事
答えは其れだけしか返せなかった]


 
 私の愛しいローズは――泡と消えた
 そう、思う事にしよう。
 お前の墓は作らぬ。


[ざわ、と風が森を騒がせる。
何時しか霧は弱く薄く
魔の結界はとけて消えた。
喰らってしまうぞと脅しにも屈する事の無かった彼女は
何処まで行くのだろう
もう人には戻れぬ其の姿で。
霧の先を見通す事は、出来ない]


 この黄昏の向こうは……別世界
 あの者とて、数十年か数百年もすれば戻ってくるだろう

 此処より先に
 ひとの住処には我等は立ち入れぬ。
 我等が城に、人が足を踏み入れられぬと同じように

 永遠を願うひとと、終幕を求める魔と
 決して双方が相容れることなど、無いのだ


 ベネット
 私の大事な息子よ

 外を眺めるのは、止めてしまえ。
 黄昏の色も周囲を再び閉ざす霧も
 我が力続く限り、永遠に変わる事など無いのだから


 この城にいる限りは
 お前を怯えさせている魔物狩人も
 獣たちも
 誰もお前を傷つけることは出来ぬ。


 ――そう、私以外には……な


【人】 靴磨き トニー

――昼 尚昏い森の中――

[消えかけた古道を、茜色の髪を靡かせ女が征く。
霧に覆われた向こう、目指す先に深く濃い闇の気配を感じれば、首筋から胸元へと続く紋様に、さあっと宵闇の色が奔り、すぐに消えた]

 ――あいつは、もう私に気付いただろうな。
 
[強い魔の気配に女の身体は小さく震え、肩に掛けた猟銃がかたりと音を立てた。此処から先は魔の領域。進めば、もう戻ることはないかも知れない]
 
 あのときも、怖かったけど……。
 
[かつての臆病な少女は、過去に思いを馳せた]

(131) ひびの 2010/06/28(Mon) 20時半頃

【人】 靴磨き トニー

――回想――

[宴が終わり、城から逃げだして暗い森を越え、魔性の手から逃れても、少女の上に穏やかな眠りが訪れることは無かった。

例えば、嵐の夜。
吹き荒ぶ風の音は城に取り残された者達の呻きと代わり、
一人逃げ去った少女を責め苛んだ。

空に煌々と月が輝く晩。
丸い月は鮮血の赤を纏って「宴」から、
悪夢からは決して逃れられないのだと少女を見下ろし嘲笑った。

だから少女は大切な人の後を追うように魔物狩人となった。
いつか城主を討ち、あの人の仇を取れれば、きっとこの悪夢は醒めるだろう――そう信じた]

(132) ひびの 2010/06/28(Mon) 20時半頃

【人】 靴磨き トニー

[かの淑女から譲られた猟銃を供に、夜の眷属たちを討つべく、
少女は血と硝煙の匂いに抱かれ幾つもの夜を越える。

凍てつく夜に孤独な身体を温めてくれる者などなく、
あの人と同じ道を歩めども、その道行はどこまでも孤独なもの。

昏い闇の中、血と泥濘に塗れ、魔物たちと生命を掛けて踊り狂う間は、悪夢も寂しさも忘れることが出来たけれど。

ふとした瞬間に――命ハ 巡ル。マタ 会エル、――大切な人の最期の言葉を思い出して]

 
 ヘクター。――会いたいよ。


[あの夜から何度目になるか分からない涙が頬を濡らした]

(133) ひびの 2010/06/28(Mon) 20時半頃

【人】 靴磨き トニー

[それから十年の時が流れた。

あれから、どうやっても魔の城に辿り着くことは出来なかった。
仇を討つことも出来ずに悪夢に心を苛まれ、擦り切れそうになった女のもとに、差出人不明の一通の手紙が届いた。

封蝋に捺された薔薇の印に、忘れえぬ記憶の淵をまさぐられ、もどかしく封を切れば立ち上る、淫らがましくも艶めいた匂いはあの忌まわしき夜の主のもの。
招待状に記されていたのはただ一文]


"「宴」にて汝を待つ"


[半ば諦めかけていたところに届いた招きに、女の瞳が爛々と輝いた――]

(134) ひびの 2010/06/28(Mon) 20時半頃

【人】 靴磨き トニー

――再び、森の中――

 見られて、る?

[視線を感じて、霧の向こうに霞む城の尖塔を振り仰いだ。
いつの間にか空にはあの日と同じ紅い月が昇り、地にある者を睥睨する]

 そう言えば――。

[――まだ少女だったあの日。
魔物の血の紅玉のような瞳が、どうしようもなく綺麗に見えたことを覚えていたから。
悪夢が醒めないのは、本当に恐怖からだけかという疑問が今になって心を過ぎる]

 ――……もしかしたら、私の魂はもうどうしようもないくらい、
 あいつに囚われているのかも知れないね。

(135) ひびの 2010/06/28(Mon) 20時半頃

【人】 靴磨き トニー

[黒い薔薇の言葉に心乱されたこと。白い薔薇の言葉に背を押されたこと。
貴人から譲り渡された武器も、そして大切な人との絆でさえ――
全てがあの悪夢の城に、女を繋ぎ止めるために用意された軛ではないか――そんな予感すらして胸がざわめいたけれど。

それでも、首元を飾る古ぼけた人狼の牙を握り締めれば、胸に暖かいものが満ちて身体に力が漲るのを感じる]

 ……ねぇ、ヘクター知ってる?
 貴方が一緒にいてくれるなら、私には怖いものなんかないんだよ。

 ――さぁ、行こうか。

**

(136) ひびの 2010/06/28(Mon) 20時半頃

――…私の望みは『自由』ではなかった。
けれど、後悔はしていません。

これは私が望んだ事だから。


[兄と慕った魔性の聲は女の耳には届かない。
それでも時折女は語り掛けるように独り言ちる]


ねぇ、お兄様――…
貴方の『望み』は叶いましたか……?
貴方は今、しあわせですか……?


靴磨き トニーは、メモを貼った。

ひびの 2010/06/28(Mon) 21時半頃


靴磨き トニーは、執事見習い ロビンにねこじゃらしを振ってみよう

ひびの 2010/06/28(Mon) 22時頃



[薔薇は微笑った、男の愚かさに]

 ――嗚呼、  ああ……

    実に、実に愚かしいことですね。


  それが貴方の語る 愛 なのですか。


[声をあげて薔薇は哂えば]


  ―――欺瞞もここまで限度を越えれば、笑うしかありませんね。


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