[>>67残念そうな顔には、ただ微笑んだ。自分が闖入者だと言う事はよく分かっていたから。
いつでも会える人。そしてもう会えない人。会えない人のために、ここにこうして彼女がいるだろう事は、容易に想像がついたから。
それでも腕を伸ばさずにはいられなかった。]
いないものだと思ってください。
[言って、ぎゅっと抱きしめると。そのまま、空を眺めた。ふと、夜に。思い浮かんでくる。考えないようにしていた、その瞬間。それに、もう会えない人たちのことを。
温もりを感じながらだと、それは随分と穏やかに、考えることが出来た。少なくとも、夜。一人、病室で薄暗い中。そう、あの学校を思い出す光景の中、考えるより。
そう、あの学校。確かな記憶はないけれど。光景がよぎる。
僅か、震えて、それもすぐに、温もりに気づいて。それは収まって。]
死んだ方が、良かったですか?
[ふと、聞いた。]
(68) perigord 2010/08/14(Sat) 11時半頃