人狼議事


17 吸血鬼の城

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小悪党 ドナルド! 今日がお前の命日だ!


……っ……

[「喰わせたくないのならお前が喰うと良い」咬まれたときの言葉を思い出す。城主にドナルドを咬ませるのは確かに嫌だ。だけど、かといって友人を吸血鬼になどさせたくない――]


【人】 靴磨き トニー

[横合いから伸ばされた手に引き倒され、少女は無様に地に転がった。
何事が起きたか把握出来ずに声のした方を見上げれば、黒薔薇の瞳が無機質に輝いて]

 ……権利って、な、に。
 やだ。……こわいのは、もう……嫌、なの。

[小さく首を振った]

(1) ひびの 2010/06/25(Fri) 23時頃

 どうする、ベネット?
 ……そうだな

 お前が其の男にうまく血を分け与えられたなら
 イアンは逃がしてやっても良いが。


[唆す為の囁きは、酷く甘く]


……!?

[囁かれる、甘い誘惑。2人とも大切な友人で、どちらを選ぶこともできない。それに、約束など守るかどうかわからないではないか]

……それはつまり……ドナルドを眷族にしなければ、イアンさんも逃がすつもりはないと……そういうこと、ですか。

[漂ってくる甘い香りが 甘い 美味しそうな匂いが――喉が渇きを訴えている。ごく、と唾をのみこみ。そんなものでは渇きは癒えない]


 嗚呼、飲み込みの早い子だ。


[闇の底から湧く虚無
眷族の聲が其れを遮る。
城主は恐ろしくも妖しげな微笑を浮かべ、肯定を返す]


 お前のすべきことは一つ。
 ……わかるな、ベネット?

 ドナルドは永遠の生を得、イアンはここを無事に出る事が出来る。
 お前の望みどおりだろう?
 

[ドナルドは人としての生を失い
イアンとは恐らく二度と会う事も叶わなくなるだろうけれど]


【人】 靴磨き トニー

 ……分かん、ないよ。
 セシルさんみたいに、あいつらの仲間になっちゃえって、
 そういうことなの?

 そんな権利なら、いらない。

[よろよろと立ち上がり、二つの薔薇を見遣る]

(9) ひびの 2010/06/25(Fri) 23時半頃

[頭がぼーっとする。だけど眷族の、城主の声はしっかりと耳に届く]

……そんなの、僕の望みじゃ……――


[囁く声音は甘く
惑わせるように優しく語り掛ける]


 お前の望みは、二人無事でいきること
 ……そうではないか?


[まやかしと
何より傍で香る強い血の芳香
狂わせるに足る其れ等を前に、果たして何時まで我慢のきく事か]


【人】 靴磨き トニー

 ……私は、生きるよ。
 何もなくたって、それでも――。 
 そう、決めたんだ。……だから、この城を出るよ。

[少女は遥か高みから、呪いの言葉>>6:209が落とされたことは知らず。ただ、今は茫漠として見えない未来に思いを馳せて。
答えなど返らないだろうと思いつつ、去る黒薔薇の背に言葉を向けた] 

(14) ひびの 2010/06/25(Fri) 23時半頃

【人】 靴磨き トニー

 ……貴方は、セシルさん、だよね。

[血に赤く染まった薔薇に振り返る。
白薔薇の瞳に蒼穹の青が揺れるならば、静かに近付いて]

 一緒に行こう。
 ヘクターだって、望んでるはずだよ。

[そっと手を差し伸べた]

(17) ひびの 2010/06/25(Fri) 23時半頃

【人】 靴磨き トニー

[差し伸べた手に、伸ばされた指先が、僅かに触れて落ちる。

あぁ、と小さく声をあげれば
穏やかな微笑みと、蒼穹の青に浮かぶどこか満足したような相が見えたから。
行を共にすることを不可能と知り]


 ――さよなら。


[白薔薇に別れの言葉を告げ、
振り返ることなく、少女は走り去った]

(27) ひびの 2010/06/26(Sat) 00時半頃

【人】 靴磨き トニー

[紅い月の下、小さな身体が葉脈のようにめぐる蔦を足がかりに高い城壁を登る。一歩、また一歩と。慎重に手足を動かし、長い時間を掛けて、漸く城壁を乗り越えるけれど]

 ――……。

[視界は深い霧に閉ざされ、此処が魔物の棲家の外なのかどうか分からない。 
不安に駆られたまま立ち竦んでいれば、やがて一陣の風が吹き、厚く垂れ込めた霧のヴェールを押し開く]

 わぁ……。

[空に輝く零れんばかりの満月の眩しさに、少女は目を細める。

月は白々として、地にあるものを静かに照らしていた。
小さな背中に柔らかな月光を受け、何かに導かれるように、少女は森の向こうへと歩き出した――**]

(42) ひびの 2010/06/26(Sat) 01時頃

靴磨き トニーは、メモを貼った。

ひびの 2010/06/26(Sat) 01時頃


 ローズマリー


[妹と呼び愛でていた娘へかける聲
海の泡と消えてしまうのだろう、そんな予感を胸に抱きながら
名を呼ぶ]


 お前も――食事に来るが良い。
 よもや、彼女らを逃がそうなどとは、言うまいな?

 同族喰いは、避けたい所だが。


[嘗て白薔薇達に迫った選択と、似ている気がした。
万一ひとの娘を助けたいと思うなら
代わりにその身を差し出せと。
さて、その後の話はまた後ほど語る事としよう]


 ――この世ならざる世界で――

[それは薔薇のかぐわしき香を漂わせ、
かつての薬売りが傍ら、
毒華のさいていようとも、躊躇うことなく歩み寄る。
白手袋を外せば、襟ぐり掴みあげて平手を一発、頬へ]


 ―――さて、あなたの為された所業の数々、

      どのように詫びていただきましょうか?




[ふと、気配を感じ、振り向くと、白薔薇。
 いや、白薔薇と呼ばれていた、かつての同胞というべきなのか。]

 セシル……

              ――?!

[そして、いきなり頬を張られ、しばし茫然と……。]

 ――……侘び?

[思い出すのは、なぜ、庇ったかと詰め寄られた記憶。]


[一度見遣れば、手袋をはめなおし]

ああ……
貴方はなにもわかってらっしゃらない。
何も知らずに、人をこれだけ好き勝手するとは対したものですね。

フロレスクの名で私を抉り、
血を吸った上に勝手に慰みを施して、
その上、私を勝手に生かした挙句、自分ばかりは自死も同然。
罪悪感の自己満足で亡くなられたのでしょう?

人を殺す罪と 人を生かす罪と 

ねえ、どちらが罪深いのでしょうね?




[茫然としたまま、彼の言い分を聞けば、段々と、表情は厳しいものになる。]

 ――……そんなつもりは……。
 生かす罪……だと?

[その言葉を聴いて、またしばし考え込む。]

 ――……君はやっぱり、死にたかったのか……?


[その問いかけに眇められていた眼差しを、
 投げやりに華やかなあの微笑みにかえれば]

 あなた、私の恥を暴かれておいて――
  今更そのようなことを問うのですか?

[白き薔薇は、その鈍感さに呆れたようなため息を]


靴磨き トニーは、ランタン職人 ヴェスパタインにおやすみなさいとぎゅむり。

ひびの 2010/06/26(Sat) 03時頃




[微笑みとため息に、目をそらす。
 彼がフロレスクとして、目覚めることをどこか期待していたのかもしれない。

 いや、その覚醒を男が見ることはなかったのだが…。]

 違う、恥を暴いたわけじゃ……。
 いや、でも、




               すまない。

[目は見ないまま]



[目をそらすのなら、その指先は頤へ]

 たとえ
 あなたがそんなつもではなくとも、なしたことは変わらない。

 
 それに
 だから、よいと……

 ―――吸血の快楽に浸された身の、私なら
 私にならなにをしてもよい、と思ったのでしょう?

[その双眸を青はどこまで追って]



[視線を感じて、チラと視線を戻す。
 貌を掴まれると、苦しげに呼気を整えようと…。]

 そんなことは……あのときは、自分は……

[そうあの時、吸血の魔族になったとき、
 自分からなかったもの、そしてあふれ出していたもの。
 それは、理性と、欲望と……。]

 ――……ッ

[認めざるえない感情にやはり目を伏せる。]

 そうだ、そうだな、
 自分は、君が………

            欲しかったんだ。

[最初に見た蒼穹、そして、フロレスクであるという事実。きっとその時から、彼には特別な感情があった。]



[目を伏せたそれからは、触れた手を離して、
 白薔薇は断罪者の如くそれを見下ろすように]


 ―――…なんて、罪深いこと。


 あなたはつまり、自分の欲望を魔の本性と挿げ替えて、
 己自身をも騙そうとしたのではありませんか。

[青はその眼差しを狭める]

 そのその事実から目を覆い、逃げたのでしょう?
 己の本心を認めたく、なくて。

[足元には広がるは、棘持つ白薔薇、漂う薔薇の香気]




[己さえも騙して、の言葉にはっとするけど、
 また眸を閉じて…]

 ――……

[否定はできず、でも肯定をできる強さもなく、
 ただうなだれた。]



[沈黙が返れども、
 白薔薇は容赦なく断罪の言葉を紡ぎ続ける]


 そして逃げ出したまま、命をも投げ出した。 
 あれはあなたが施したもの、なのでしょう?
 ――…責任でもとったつもりですか。


 さぞ、満足でしょうね。
 醜い己自身の欲望と向き合うことなく、綺麗に死ねたのですから。
 
 ――…あなた自身は、私にフロレスクたる汚辱と、
 己の浅ましさと、向き合うことを強いたというのに。




[白薔薇の呪うような言葉は止むことなく、
 逃げ道を塞ぐように己を責めてくる。

 否定はやはりできず…だからといってもう、為してしまった業にどう応えていいのかもわからない。]

 ――……そうだな。
 吸血鬼たる自分からも、逃げたかった。


[認めるといった口調で、深く深く息をついて、


 やっと、逃げてはいけないのだと、その眸に向き直った。]

 ――……で、君は私に何を?
 君の怒りをどうすればいい?

[じっと、乱れた髪の向こうから彼を見つめる。]



[揺らがぬ白薔薇とて裁く立場になどあろうはずがない。
 けれどその言の葉は止まず]

 己の欺瞞もお認めなさい。
 ――…本当に、救いがたいこと。


[しばらくして、その沈んだ色が向き直れば、
 向けられる問いに、ただ、問いを返して]


 赦されたいですか?
  ―――それとも、償いたいとでも?


[そして自らの言葉に微笑う。
後者もまた罪悪感よりの欺瞞に過ぎないだろう、と蔑むように]



[白薔薇は開放しないとでもいうように問いを問いで返して……。

 そして、赦されたいか、償いたいか、と訊いてくる。]

 赦されるのか?
 ましてや、償えるのか?

 君は私をどうしたい?
 私は君に何ができる?



 いや、きっと、何もできない。

 だが、一つ確かなことがある。

 これだけ言われてもなお、私は君を……救いたいとも思う。

[まさに欺瞞……。]



[それは噴き出すように笑って]

 ははッ っく……

    ――……ああ あぁ……

[白薔薇が胸の薔薇を手にすれば
 その棘持つ枝葉が、目の前の者を打たんと振り下ろされる]

 なんという傲慢、欺瞞。
 あなたの罪悪感に付き合えとでも?
 そんなものあなたの自己満足でしかないでしょう。

 だいいち、
 何も出来ない者がどのように私を救うというのですか?

[静かな怒りの滲む眼差しが、見据えて]



[笑う白薔薇、振り下ろされる白薔薇、
 それが貌を打って、目の下に引っかき傷を作った。
 じわり、と染み出す赤い色。
 瞬時は目を伏せたけど、それでもまた開いて……。]

 そうだ。
 自己満足で、欺瞞かもしれない。

[打ち下ろされた白薔薇を拾い上げる。]

 でも、放っておけない。

[白薔薇を眺め、その棘に指を押し当てる。
 指先は切れて、やはり赤いものが滲む。]

 薔薇は、棘が痛い。だけど、


                  美しい。



[染み出す赤に打ち捨てられた薔薇を男が拾う、
 清廉な純白を侵す1滴の あか ]

 ――それは、

        今度は私に――
        憐れみでも施すおつもりですか?



 あの、娘に与えたように。

[気高き白薔薇の棘が、
 男の指先を傷つけるをただ目を狭めて、見る]




 ――………。

[憐れみを施す……その言葉は、また心のやわらかいところに刺さる。

 どうすればいいのか  わからない。



 きっと、このまま抱きしめたとしても、
 彼は、なお、閉じこもるだけじゃないだろうか。]

 ――……君に与えられるものはあるのだろうか。
 いや、それを考えるのも欺瞞なのか?



[それでも白薔薇を打ち捨てない。**]




 沈黙は肯定なのでしょう。
 ―――実に愚かな偽善、ですこと。
 
 憐れみだけでも赦しがたいというのに、
 ましてや唯一ならざるものをこの私に――。
 
[気高き白薔薇は、
 その自尊心を害すことを、許さず]


 何故、私に与えたいなどというのです。
 ―――傲慢な。


[偽りを許さぬ、青はただ静か**]


[何を言っても、態度が崩れない。
 段々と、本当にどうしていいかわからなくなる。

 いっそ、放っておけばいいのか、と、思うけど、
 それだけができなくて……。


 なぜだ、と考えて……。
 またその姿を見て……。]

 ――……そうですね。
 君に何か与えてあげよう、とか、無理かもしれない。
 だけど……。

[そこまで言いつつ、言葉に詰まる。]



[与える、その言葉に眉根を顰め、
 迷うような沈黙と揺れる視線に、苛立ちをまた誘われる]



 理由も言えぬとは、
 つまらないこと―――己の意思もないのですか。

 はっきり仰いなさい。
 いまだ己の浅はかさを認めがたいのですか。

[白き薔薇は飽いたように眼差しを流す]




 ――…だから、憐れみとか、そういう気持ちじゃないんだ。

[そして、はっきり…といわれ、向き直り……。]

 憐れみじゃない、
 護ったのも、そして、君に、あんなことをしたのも。



 私は、君を……。


               愛してるから。



[白薔薇は重たげに、
その睫毛を瞬かせながらゆるやかに首を傾いだ]

 ――……ああ、

     ああ、なんて都合のよい言葉。


[男を覗き込む白薔薇の双眸は濡れて]

 あなたはただの欲望に、
 そのような名を付けるのですね。
    ―――よいでしょう、ならばそれが違う、と。


   証明して差し上げればよいのでしょう?


[両の腕は男の首に絡められて、薔薇は微笑む]




[白薔薇の手が首に絡んで…
 そうか、絞めるのかと思った。]

 ――…ただの、欲望じゃな  い。

[否定の言葉を絡みつく前に吐き出して……。
 そのまま、濡れた眸を見た。



 そう、
 瞬時に護ったのも、最初に欲しくなってしまったのも…もうそれしか理由が浮かばなかった。]



[絡んだ指先、一度だけ力が込められると
その指先は掠めるように這わせながら背へとまわされた]


 ――お黙りなさい。


[白き薔薇の口唇、口付けは甘く
 されど情欲を煽るみだらなもの――離れて、吐息を零せば]

[消えない憎悪、それはただ欲望に踊らされるを暴かれたが切欠――男自身はそれをごまかしているというのに。それは同属ゆえの嫌悪にも似て]

 
 ならば、あなたも貴方の言葉を証明なさい。

      ……私は貴方の浅ましい姿が見たいのです。


              [薔薇はその執着の名を知らず]




[その指先は首に食い込むが、すぐに離れ、悩ましげに身体をすべって…

 その指先を目が追った時、口唇が濡れる。]

 セシ……

[黙れといわれて、でも黙る意思の前にそれは塞がれて……目は一瞬見開かれる。]

 ――……

[そのまま、抵抗などするわけもなく……。]




[証明しろといわれて、目を細める。
 もう二度、戯れた躯。離れた口唇をまた追いかけて、押し当てた。]

 ――……

[沈黙は肯定。
 そういわれるまま、無言で……。




              欲望の牙を見せて…。**]


靴磨き トニーは、メモを貼った。

ひびの 2010/06/26(Sat) 22時頃


[不意に城主の聲が響きます。
呼ばれた名は私が人であった頃の響き。
私のローズ、と慈しんで呉れた名残は感じられません。
感傷的になっていた心が冷静になってゆくのを感じました]

私はドナルドの血を頂いたばかり。
今は渇きなどありません。

貴方はもう私に興味などないのでしょう?
貴方の寂しさ、私には埋められないのですよね。

愛しいお兄様……
私に時間と慈悲を与えて呉れてありがとう。
――…お別れ、です。

[客人の事には触れず、
必要とされなくなった私は幸せを願った魔性に
別れを告げたのでした]


靴磨き トニーは、ベネドナには薔薇に所縁の綽名はつかないのかな? と。

ひびの 2010/06/26(Sat) 22時半頃


靴磨き トニーは、寝る人はおやすみなさい。

ひびの 2010/06/27(Sun) 00時半頃


靴磨き トニーは、そうそう、愛なのですとローズマリーに追従。

ひびの 2010/06/27(Sun) 01時頃


靴磨き トニーは、リンダとグロリアはこんばんわ。

ひびの 2010/06/27(Sun) 01時頃



[追いかける口唇が重なる、
それはかつての官能の記憶を呼び覚ます。
冷たい熱が甘く溶けて重なりゆけば、薔薇の香は漂う]


[布を噛んで押さえ、手袋を外す、
   その指先は男の胸元を弄り――触れたのは刻印
  がりと爪を立てる 欲望が迫る 目元だけで微笑えめば]


  ――――……ん、  ぁあ……



 [咥えた手袋は落ちる]


[白き薔薇はその執着の名を知らず、
されど男に標した刻印は決して消えることはない]



[甘美なる地獄に、救いがたき魂がふたつ 

  行為を愛と呼ぶ者 行為を欲と呼ぶ者

    薔薇の褥に、艶やかなため息は、零れる――**]


靴磨き トニーは、セロリはポトフに入れても美味しいと思うのです。

ひびの 2010/06/27(Sun) 23時半頃


靴磨き トニーは、水商売 ローズマリーにぎゅむられながら。ただいまー

ひびの 2010/06/27(Sun) 23時半頃


靴磨き トニーは、小悪党 ドナルドにスナネズミ ちゅーちゅー。

ひびの 2010/06/27(Sun) 23時半頃


靴磨き トニーは、長老の孫 マーゴおつかれさま、のぎゅむり。

ひびの 2010/06/28(Mon) 00時頃


靴磨き トニーは、寝る人はおやすみなさい。

ひびの 2010/06/28(Mon) 02時半頃


 ――…何処へなりと、好きに行くが良い
 お前は……自由だ。


[低く暗い音
彼女の聲に漏らした音
興味が無いと
埋められぬと
其れは城主自身にもわからぬ事
答えは其れだけしか返せなかった]


 
 私の愛しいローズは――泡と消えた
 そう、思う事にしよう。
 お前の墓は作らぬ。


[ざわ、と風が森を騒がせる。
何時しか霧は弱く薄く
魔の結界はとけて消えた。
喰らってしまうぞと脅しにも屈する事の無かった彼女は
何処まで行くのだろう
もう人には戻れぬ其の姿で。
霧の先を見通す事は、出来ない]


 この黄昏の向こうは……別世界
 あの者とて、数十年か数百年もすれば戻ってくるだろう

 此処より先に
 ひとの住処には我等は立ち入れぬ。
 我等が城に、人が足を踏み入れられぬと同じように

 永遠を願うひとと、終幕を求める魔と
 決して双方が相容れることなど、無いのだ


 ベネット
 私の大事な息子よ

 外を眺めるのは、止めてしまえ。
 黄昏の色も周囲を再び閉ざす霧も
 我が力続く限り、永遠に変わる事など無いのだから


 この城にいる限りは
 お前を怯えさせている魔物狩人も
 獣たちも
 誰もお前を傷つけることは出来ぬ。


 ――そう、私以外には……な


【人】 靴磨き トニー

――昼 尚昏い森の中――

[消えかけた古道を、茜色の髪を靡かせ女が征く。
霧に覆われた向こう、目指す先に深く濃い闇の気配を感じれば、首筋から胸元へと続く紋様に、さあっと宵闇の色が奔り、すぐに消えた]

 ――あいつは、もう私に気付いただろうな。
 
[強い魔の気配に女の身体は小さく震え、肩に掛けた猟銃がかたりと音を立てた。此処から先は魔の領域。進めば、もう戻ることはないかも知れない]
 
 あのときも、怖かったけど……。
 
[かつての臆病な少女は、過去に思いを馳せた]

(131) ひびの 2010/06/28(Mon) 20時半頃

【人】 靴磨き トニー

――回想――

[宴が終わり、城から逃げだして暗い森を越え、魔性の手から逃れても、少女の上に穏やかな眠りが訪れることは無かった。

例えば、嵐の夜。
吹き荒ぶ風の音は城に取り残された者達の呻きと代わり、
一人逃げ去った少女を責め苛んだ。

空に煌々と月が輝く晩。
丸い月は鮮血の赤を纏って「宴」から、
悪夢からは決して逃れられないのだと少女を見下ろし嘲笑った。

だから少女は大切な人の後を追うように魔物狩人となった。
いつか城主を討ち、あの人の仇を取れれば、きっとこの悪夢は醒めるだろう――そう信じた]

(132) ひびの 2010/06/28(Mon) 20時半頃

【人】 靴磨き トニー

[かの淑女から譲られた猟銃を供に、夜の眷属たちを討つべく、
少女は血と硝煙の匂いに抱かれ幾つもの夜を越える。

凍てつく夜に孤独な身体を温めてくれる者などなく、
あの人と同じ道を歩めども、その道行はどこまでも孤独なもの。

昏い闇の中、血と泥濘に塗れ、魔物たちと生命を掛けて踊り狂う間は、悪夢も寂しさも忘れることが出来たけれど。

ふとした瞬間に――命ハ 巡ル。マタ 会エル、――大切な人の最期の言葉を思い出して]

 
 ヘクター。――会いたいよ。


[あの夜から何度目になるか分からない涙が頬を濡らした]

(133) ひびの 2010/06/28(Mon) 20時半頃

【人】 靴磨き トニー

[それから十年の時が流れた。

あれから、どうやっても魔の城に辿り着くことは出来なかった。
仇を討つことも出来ずに悪夢に心を苛まれ、擦り切れそうになった女のもとに、差出人不明の一通の手紙が届いた。

封蝋に捺された薔薇の印に、忘れえぬ記憶の淵をまさぐられ、もどかしく封を切れば立ち上る、淫らがましくも艶めいた匂いはあの忌まわしき夜の主のもの。
招待状に記されていたのはただ一文]


"「宴」にて汝を待つ"


[半ば諦めかけていたところに届いた招きに、女の瞳が爛々と輝いた――]

(134) ひびの 2010/06/28(Mon) 20時半頃

【人】 靴磨き トニー

――再び、森の中――

 見られて、る?

[視線を感じて、霧の向こうに霞む城の尖塔を振り仰いだ。
いつの間にか空にはあの日と同じ紅い月が昇り、地にある者を睥睨する]

 そう言えば――。

[――まだ少女だったあの日。
魔物の血の紅玉のような瞳が、どうしようもなく綺麗に見えたことを覚えていたから。
悪夢が醒めないのは、本当に恐怖からだけかという疑問が今になって心を過ぎる]

 ――……もしかしたら、私の魂はもうどうしようもないくらい、
 あいつに囚われているのかも知れないね。

(135) ひびの 2010/06/28(Mon) 20時半頃

【人】 靴磨き トニー

[黒い薔薇の言葉に心乱されたこと。白い薔薇の言葉に背を押されたこと。
貴人から譲り渡された武器も、そして大切な人との絆でさえ――
全てがあの悪夢の城に、女を繋ぎ止めるために用意された軛ではないか――そんな予感すらして胸がざわめいたけれど。

それでも、首元を飾る古ぼけた人狼の牙を握り締めれば、胸に暖かいものが満ちて身体に力が漲るのを感じる]

 ……ねぇ、ヘクター知ってる?
 貴方が一緒にいてくれるなら、私には怖いものなんかないんだよ。

 ――さぁ、行こうか。

**

(136) ひびの 2010/06/28(Mon) 20時半頃

――…私の望みは『自由』ではなかった。
けれど、後悔はしていません。

これは私が望んだ事だから。


[兄と慕った魔性の聲は女の耳には届かない。
それでも時折女は語り掛けるように独り言ちる]


ねぇ、お兄様――…
貴方の『望み』は叶いましたか……?
貴方は今、しあわせですか……?


靴磨き トニーは、メモを貼った。

ひびの 2010/06/28(Mon) 21時半頃


靴磨き トニーは、執事見習い ロビンにねこじゃらしを振ってみよう

ひびの 2010/06/28(Mon) 22時頃



[薔薇は微笑った、男の愚かさに]

 ――嗚呼、  ああ……

    実に、実に愚かしいことですね。


  それが貴方の語る 愛 なのですか。


[声をあげて薔薇は哂えば]


  ―――欺瞞もここまで限度を越えれば、笑うしかありませんね。


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