人狼議事


216 宵闇駆けるは天つ星

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:

全て表示


 ……いや、これは、退魔の傷やない。
 どこで誰にやられたのかもはっきり覚えとらん、ふるーい傷や。

[ぽつり、と零れる声は特に潜めていなかったから、場にいれば聞き取るのも容易いか]

 ……俺が御師さんに拾われた時にあったんは、この傷と紫苑……楽琵琶だけやった。
 あとはなーんにも……自分が誰なんか、どこで何しとったのか、の覚えもなかった。

[口調は軽いものの、伏した目には微かな翳り]

 まあ、ひとつ言えるんは、星を本気で喰おうとした妖にやられた、ってぇ事で。
 ……やる気のヤツはここまでやる、ってぇ見本とも言うな。


[狐と猫が尻尾を振る様子にまた笑みがこぼれる。
小鬼の仕草から、手当に慣れているのだろうと察する。
これなら問題なく進むだろう。
気まずそうに頬を掻く様子に首を捻り]

…そういうものですかねぇ。
兄さんの戦いっぷりは会った時のしかよく見れなかったですけど、
ちゃんとお手本見せて貰いましたよ?

[彼が奮戦したからこそ、鳩羽を預けてくれたからこそ。
己は無事でいられたのだと思う。

妖と命のやり取りをするのは、星をその身に宿し退魔師として生きていく者の宿命。
今回の一件でそれが身に染みてよく分かった。]


[息を吐く気配の後、疵を受けた理由を教えられる。
その内容に男は息を呑んだ。]

――ッ…。

[兄弟子の語り口調は変わらないが、伏せられた目には翳が生じる。

記憶が確かなら、兄弟子が師匠に拾われたのは、己よりもずっと年少の頃ではなかったか。
そうした年頃の子供は何もなければ親兄弟と一緒に暮らしているものだ。
――幼い頃に実の親を亡くした男には、それは知識でしかないけれど。

引き取る者がなかったのであれば、その時にはいなかったのだろう。
妖に食われたのか、それとも病で死んだのかはそこからは即断出来ないが――状況的に前者だろうと思う。]

…肝に銘じておきます。

[男は表情を引き締めて首肯する。
彼がその身をもって味わった事を決して忘れまいと思った。]


 ……んー、そうかぁ?
 それなら、ええんやけど。

[どうやら、手本にはなれていたらしい、と。
首を捻りながらの言葉からそれを感じてほっと小さく息をつく。

弟妹分と見なした相手に格好つけたがるのは、性分で。
そんな気質故のあれこれは、どうやら杞憂であったらしい]


[他には余り漏らさぬ過去話。
それが弟弟子に何を思わせるているか、までは知れぬ、けれど]

 ……ん。
 俺らの宿す星は、妖の食いもんやないし、他の星を食い荒らすもんでもない。

[対する星を喰らわんとするのは、本能的な在り方とわかってはいるが]

 そこを、忘れん限りは……何があっても、『人』でいられるし、『人』に戻って来れるからなぁ。

[返る返事に満足げに笑みつつさらり、実体験を絡めてそう告げた後。
ふ、と空を見上げれば、横切る紅い翼が目に入る]

 ……あー。
 呪、解ける、か……。

[それと共に周囲に巡らされていた力が薄れていくのを感じて、ぽつり、と呟いた]


大丈夫ですよォ。

[男は笑んで頷いてみせる。
戦う姿のみが手本ではない。
混乱の淵から戻ってくるのは己の力だけでは無理だった。

己よりも先を行く先達達のくれたものは己の裡で芽吹いて、やがて実を結ぶ。
否、実を結ぶように努力を尽くさねばならない。
そう心の裡で強く念じる。

兄弟子が弟分に対して格好つけたいという事を知ったならば、十分に格好いいと答えるだろうが。]


[決して気軽に話せる内容ではないだろう。
それを聞かせてくれたのは未熟な己の糧にと思ってだろうか。

もしも兄弟子と同じ目に同い年の己が遭ったなら――兄弟子のようになれていただろうか。
一時、そんな考えに囚われたが、]

はい。

[己達星を宿す者は、喰われる側でも、喰らう側でもないのだと。
星の宿る器ではなく人なのだと。

兄弟子によって紡がれる言葉を己の胸に刻む。
今後、また闇星の本性に呑まれそうになったとしても、今度はちゃんと一人で戻って来れる気がした。]


[兄弟子に釣られ、仰いだ空。
視界の先で翼を動かし、空を横断する一羽の鳥の姿は目に入り]

…あ…。

[呪が解ける。
その言葉の後に頭領の放った結界が弱まっていくのを感じたが]

…こうしちゃァいられませんね。

[重傷を負った者もいる。
男は薬草をすり潰す手を動かし、小鬼と共に兄弟子の手当てを再開する。

終わったなら今度は雷の使い手の元へ赴いて怪我の手当てを施そうか。**]


[気を張り詰めていると、闇星の青年が手当てのために近付いてくる]

血止めは終わっとるき、大丈夫じゃあ。
そん薬ぁ、旦那と亀きっつぁんがまた必要んなった時にとっとき。

[採取してきた薬とて有限。
余四朗よりも傷の深い二人のために使うべきだと青年に言い、手当てを辞退しようとする。
相手が余四朗を説き伏せる態に入るなら、好きなようにさせるが*]


――旦那も、手当を。

[そう声を掛けたが、他の二人が必要な時に取っておけと言う。
右肩や二の腕、頬などに裂傷が見受けられた。
本人の言うように出血は止まっているようだが。]

…打ち身なんかはないですか?

[見ただけでは分からぬ傷はないかと問い掛け。
小袖を裂いて見える傷の保護を施す。]


[そうして周囲に聞こえる声量で問い掛ける。]

この辺りで一番近い村はご存じで?

あァ、でも医者がいるところじゃないと駄目なのか…。

[悠長に運んでいる暇はない。
己の力を使えば多少ましに進める事は出来るが。]


[笑みと共に頷かれ、張っていたものが僅かに緩む。
この場で起きた事、それらが弟弟子の糧となった事。
それが何となくだが覚れて、その事に感じた安堵からは、と一つ息を吐いた。

ちなみに格好つけたがるわりに、実際にそう言われると否定したがる面倒な気質をしていたりする、というのは、余談]

 ……ん。
 ま、もしなんかの弾みでキレちまったら、俺が全力で止めてやるから安心しとけー。
 俺が昔、御師さんにそうしてもらったよーにな。

[短い応え、それでも伝えたい事は伝わった、と思うから。
そんな冗談めかした言葉を投げた後は大人しく手当てを受けて。
他の退魔師の所へと向かう背を見送り、く、と短く笑い声を落とす]

 ……なんつうか、うん。
 御師さんも、相当可愛いんやろな、あれ……。

[その笑い声に、何事か、と言わんばかりの目を向ける式たちに向け、ぽつりと零したのはこんな呟き。**]


[打ち身、と言われて、嗚呼、と思い出す]

動けん程じゃあねぇき。

[否定はしないが現に動けているのだから問題無いと告げた。
村の所在については]

ちぃと離れちゃあおるが、薬師がおる村があったはずじゃあ。
一旦処置しちもろて、改めぇ医者おる町ん行きゃええ。
今んまま町目指すよかええじゃろ。

[一案を口にし、青年を含め周囲を見遣った*]


[思い出した様子に仄かに苦笑を浮かべ]

医者にはちゃんと見て貰って下さいね?

[己は医者ではない。
手当もあくまで仮のものだ。
問題なしとする相手に眉を下げるが、一応此処まで来れたのだから、移動する分には大丈夫だろうと判じた。

薬師の居る村に一旦向かう、という案を聞けば少しほっとしたように息をつき]

その方が良さそうですね。
荷車でもあると有り難いンですが…。

[なければ負ぶって運ぶことになろうかと、ちらと雷の使い手を見やる。*]


おぅ。

[医者に、と言う言葉には素直に頷いておく。
医者のところまで行ければ、憂いはほぼ無い。
余四朗も治療に専念出来ると言うものだ]

荷車けぇ……。
村ん中探しゃあありそなもんじゃがな。
滅んだゆぅても村じゃったんじゃけぇ。

[漁業で生計を立てていたとするなら、売りに出ることもあったはずだ。
荷を運ぶための物があってもおかしくは無い。
もしくは戸板でもあれば、その上に寝せて運ぶのも出来なくは無いだろう*]


―少し前―

[兄弟子の傍を離れる前の事。
何かの弾みに、との言葉に男は眉を下げて笑い]

はは。
兄さんの全力喰らったら、俺なんてすぐ沈んでしまいますよォ。

[出会ったばかりではあれど、力を尽くす、という言葉は兄弟弟子としての絆を結べたようで素直に嬉しかった。
それと同時に彼もかつて呑まれかけた事があるのかと、その言葉から僅かに知る。
闇星の性との付き合いは、死ぬまで続く事だろう。
うまい付き合い方はこれから学んでいくしかない。

兄弟子の話には馬鹿正直に頷くしかなかった。
今の己にはそれで精一杯だったが――しかと受け取ったのだと伝わっているといい。

そうして手当てを終えて離れた後。
兄弟子が零した声は耳には入らず。*]


―現在―

[首肯する様子にほっとして。
力を消耗した状態で、闇星の傍にいるのも心が休まらないだろう。]

そうですね…。
なら俺、ちょいと探してきます。

[壊れていないとよいが、代替するものがあればそれでもいい。
全壊はしていないようだったから、望みはあるだろう。

何にせよ早い方が良いだろう、と
男は腰を浮かせて民家の方へと向かう。*]


[それは、丁助が、怪我人を運ぶための荷車を探しに駆け出した直後のこと。
血止めのために傷を焼いた後、さすがに動くことも声出す事もままならずにいた鬼丞は、ふと、まだ維持されていた己風と影の重なった結界に別の力が触れた事に気付いて顔を上げた。
亀吉も、同じ気配に気付きはしたろうか。

それは、この村を覆っていた結界と同じ力の持ち主の気配]


『何度死にかければ懲りるかね、お前達は』

[自ら張った結界を渡って、その内に現われ、満身創痍の二人の退魔師と、傍に居た余四朗を呆れた様子で見下ろしたのは、彼等をこの村へと送り込んだ張本人。
鬼丞にとっては、命の恩人でもある相手だった]


 ……よう動くなぁ。

[治療のためにと動き回る弟弟子の様子に、ぽつり、とこんな呟きを落としつつ、ぐるりと周囲を見回す。
合わせるように、式たちもぐるりと周囲を見回して]

 ……ん、そこか。

[先に放り投げた楽琵琶の位置を確かめるのと、結界に触れる気配を感じたのはほぼ同時]

 ……げ。

[それが何か誰のものかを覚り、思わず短い呻き声を上げた]


頼むけぇ。

[荷車を探しに行くと言う青年を送り出し、余四朗は短く息を吐く。
万全な時ならまだしも、現状で闇星と対するのはやはり余計に気を張ってしまう。
少しだけ警戒を緩めて気を休めていると、座り込む余四朗の頭上から声が降って来た]

……………あ。

[見上げ、短く零れる声。
言い返す前に周囲を覆っていた結界が解けていく]


[駆けつけた退魔師に投げっ返した視線は、
若干、興が削がれたと、言いたげなものだった。
もっともそれもほんの一瞬のこと。

こちらの首傾げを受けひとつ頷き笑ってみせた退魔の者には、]


………おかしなやつじゃな。退魔の者にしては。
それに、……別に礼を言われるためにやったんではないわい。

[やはり、どこかそっけない言葉が最初に飛んだ、が。
ゆるりと立ち上がり退魔の者達ともう少し距離を置こうとする間際、
一度だけにやりと笑ってみせたのだった]


[影の力による結界の端の端、ある程度距離を置けたところまでくれば、
地面を平らな台の形に盛り上げそこに座す。

どれほどたった頃か。
ふと空を見上げれば、頭上を横切る、紅の翼。
この村を覆う呪が解けるように消え行くのを感じて一息つく]


さて、と。
誰か後始末に来そうな気もするんじゃがなあ……。

[とはいえまさか頭領自身が赴くとまでは思っておらず。
また、どうももうひとつ(いや二つか?)の結界はまだ解けていないようなので、
引き続き座して虚空に視線を向けていたが、
何らかの力の鳴動を感じると少しだけ身震いした。わけもわからず]


[いつ時を操る力が必要となるか分からない。
怪我人を運ばねばと走って結界を出ようとして]

ン?

[村に張られた結界と同質の力の接近を察知し、男は足を止める。
それと同時にその力の主の声が聞こえてきた。]


【人】 武家の娘 沙耶

[春近しとはいえど、まだ海の水は重く冷たい。
妖力を湛えていた身でこそ耐えられたものを、今の沙耶が耐えられる訳がない。
人間との戦いで、身に備えていた妖力もそうと知らず取り入れた烏の妖力も使い果たした。
今の沙耶の身体は、人の子ほどの大きさのウミヘビでしかない。
その身の感覚も殆ど失われ、小さな泡すら生み出す力も底を尽き。
後はただ音の無い闇に沈み行くのみ。

その、はずだった]

(21) nadia 2015/02/17(Tue) 23時半頃

【人】 武家の娘 沙耶

[何かが沙耶の身体に引っ掛かった、と微か感じ取る。
けれどそれが何かを確かめるまでの力は、沙耶には残っていなかった。
きっと木の根か何かが波に浚われて海底に沈んだのだろう、そう思ったのだが]


(────……?)


[引っ掛かったにしては、何かがおかしい。
まるで引き寄せられている様な力を感じる、けれど海の中では匂いも音も解らない。
解らないまま、それに逆らう意思も力ももう持ち得てはいなかった]

(22) nadia 2015/02/17(Tue) 23時半頃

【人】 武家の娘 沙耶

[何がどうなっているか、それを確かめるより先に沙耶の意識が落ちる。
その意識を取り戻したのは、沙耶の鼻を擽る匂いに気付いたから]



(────…… 、  …)


[妖として力尽き、名を呼ぶことも出来なくなったこの身では、もう彼女には伝えられないかもしれない。

それでも、芙蓉、と。
小さく、小さく名を呼んだ後。
口を動かし、ちろり舌を出してその匂いを確かめた**]

(23) nadia 2015/02/17(Tue) 23時半頃

武家の娘 沙耶は、メモを貼った。

nadia 2015/02/18(Wed) 00時頃


【人】 武家の娘 沙耶


(───、 ───)


[>>24沙耶だと解ってくれた、彼女の名を呼ぼうと口を開くも声にはならず。
吐息と呼ぶにも微かなそれを何度も零し、芙蓉の声に応える。
ぎゅうと抱きしめてくれる彼女から、感じられようもないはずの温みを感じ。
何故か泣きたくなった気持ちになって目を閉じた後]

(46) nadia 2015/02/19(Thu) 23時頃

【人】 武家の娘 沙耶


(………?)


[抱き上げられ、芙蓉に運ばれるままになっていた。
それがふと止まり、身体が下がる感覚を感じて何があったのか、と首を傾げた。
>>25目を開けば、眠たげな芙蓉の顔が上に見えて。
程無く、辺りを緑が芽吹き取り巻き始めるのが匂いで解った。
その匂いは、岩場であの人間と対峙していた時に嗅いだと違う、けれど同じ気含むもので]

(47) nadia 2015/02/19(Thu) 23時頃

【人】 武家の娘 沙耶



(ふ、よう)


[今だけでなく、あの時も彼女が助けに来てくれていたのだ、と。
泣きたい気持ちがまた胸に湧いて、けれど零す涙も彼女に応える声も今は無い。
>>26せめて了承を伝えようと、沙耶を覆うように眠る芙蓉の頬に舌を伸ばし、ちろりと舐めた。
妖の気は沙耶の身体を元に戻すまでは及ばずも、彼女が眠りから目覚めるまでの寿命を得る程度には力を与えてくれるだろう**]

(48) nadia 2015/02/19(Thu) 23時頃

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


トップページに戻る


← ↓ ■ □

フィルタ

注目:沙耶 解除する

処刑者 (3人)

沙耶
12回 (3d) 注目

種別

通常
内緒
仲間
死者
舞台
背景

一括

全示
全断
反転

ツール

クリップボード

ピックアップ

>>【】
(0.109 CPUs)
SWBBS V2.00 Beta 8 あず/asbntby
あっぱれ、うっかりアイコン by 小由流
人狼議事キャラセット by りりんら
管理 sol・laななころび