17 吸血鬼の城
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―最上階・城主の部屋― [黒檀の窓辺につと身を寄せる]
さあ……人間達よ 絶望の宴から、何を得る?
あの狩人のように、逃げ去ってしまうのか かの従者のように、魔のものと共に生きる道を選ぶのか
其れとも――…
[血の色をした瞳が、すぅっと細まる。 濃く深く、立ち込めていた霧が僅かに薄くなっていた]
――終幕は、近いぞ。
(159) 2010/06/25(Fri) 21時半頃
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>>+70->>+72
[触れる唇に、仄かな温もり。 否――、それは肉体のない魂が見せる幻影だったかもしれない。]
……ん 、… ――
[鼻に抜ける吐息は、切なさを帯びて。]
(+77) 2010/06/25(Fri) 21時半頃
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[空を見上げる瞳は、空とは違う青い色。 その青こそが、娘の見上げる空。]
―― どこまでも ……
[一緒に、堕ちて ――
そう。きっと。 罪を犯した二人がゆくのは
天国ではなく …… … ]
(+78) 2010/06/25(Fri) 21時半頃
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>>157 イアンさんっ!
[このまま目覚めなかったらどうしようと、そればかり考えていて。だから目覚めてとてもほっとして。]
……よかった……
……え、あ、着替え?うん、その、汚しちゃったし……服の代え、なかったし……
(160) 2010/06/25(Fri) 21時半頃
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― 城門前 ―
[――何処かから視線を感じた。 それが誰の視線か、己が目で確かめるべく 女はその気配の方へと眸を向ける]
――…貴女だったのね。 此処に、何をしに来たの? お嬢さん
[トーニャへと微かな笑みを浮かべ問い掛ける。 隙が出来れば隻眼の男も逃げやすかろう。 そんな思いが片隅にあっただろうか――]
(161) 2010/06/25(Fri) 21時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/06/25(Fri) 21時半頃
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ああ、そう言えば…… 首は――やっぱ、まだ治らないのか。
[首元に巻かれた包帯が目に入って。 身を起こしながら問いかけを続ける。 血を吸わせたのだから、身体は重い。気を抜いたらまた眠り込んでしまいそうだ。だが――]
それで……どうだ。 少しは、楽になったか?
(162) 2010/06/25(Fri) 21時半頃
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>>154 吸血鬼になったら―― そんなに変わっちまうのか。 [そして思い起こす、吸血鬼となった友人。 嫌な予感が胸に渦巻く。]
だから、なんでそんな表情すんだよ? 泣くなよ、泣いたってどうにもしてやれねーぞ。 [今にも感情の洪水が起こりそうな女に男は苦笑を向ける。 音もなく形作る唇は、逃げろと、そう言っている。けれど]
…そうしなかったら、お嬢さんはどうするんだ。 血だけなら、やれるよ。 [むしろそのまま殺してくれと、苦笑いを深くして。 頭を傾けて首筋をさらけ出す。
ローズマリーの言葉は、吸血の欲から生まれた言葉だと思っていたから。 思いだしたように付け加えるのは]
ああ、ベネットの様子見に行きたいからやっぱ今殺すのはなしな。
(163) 2010/06/25(Fri) 21時半頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2010/06/25(Fri) 21時半頃
記者 イアンは、メモを貼った。
2010/06/25(Fri) 21時半頃
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>>+77>>+78
[そして、また空から、褐色の髪に視線を移す。 その屋敷の幻影はいつのまにか消えていた。]
歩けるか?
[そして、歩き出す。 どこにかはわからないけど……。
ただ、その世界が、一時的な拠所だとはわかる。 きっと、これからも、犯した罪を見せられていくのだろうか。]
(+79) 2010/06/25(Fri) 21時半頃
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>>162 ……うん…… 噛み付いたところはすぐ治ったんだけど……もしかしたら治らないかもしれない。
[首に巻かれた包帯に触れる。楽になったかとの問いにはあまり思い出したくないのか目を伏せて――それでも小さく頷いて]
うん……そうじゃなければこうやって話もできなかったと思う。……ありがとう……
(164) 2010/06/25(Fri) 21時半頃
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――城門前――
[城主の妹に感づかれ、已む無く紅い月の下に姿を晒す。 二人の表情を交互に眺め、言葉を探せば、微かな笑みを浮かべた翡翠に問われ]
……本当に此処から出られないのか、確かめに。 [震える声で、それでも瞳じっと見つめて答えた]
――…あ。
[また、紋様がぞわりと熱を持った。 霧の中、目の前の城主の妹とは異なる、深く濃い闇の気配が此方を訪おうとしていることに気付いた]
(165) 2010/06/25(Fri) 21時半頃
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そうか。 でもま、包帯も似合ってるよ。 ――これは、俺が貰っておくから。
[手の中に残っていた、ベネットの姉の形見。 ちゃらり、音が鳴った。
話もできなかった。ベネットの言葉に小さく嘆息する。渇きというのは、やはりこちらの想像以上に――]
いや……俺が好きにやった事だから、礼はいいよ。 それより、これからどうするか考えよう。
もう、城から出るつもりはない?
(166) 2010/06/25(Fri) 22時頃
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まだあまり変わってなさそうなひともいるけれど。
[誰とは言わずドナルドに緩く首を傾げて]
――…如何してかしらね。 こうして話せなくなるのが寂しいのかしら。 貴方の時を止めてしまうのが哀しいのかしら。
[自分の心に情が残っている事を信じたくはないのか まるで他人事のような物言いで語る]
そうしなかったら、貴方を襲うんでしょうね。 望まれたのは食事ではなく――… 貴方を眷属にすることだから…… 血だけを奪うでは済まないわ。
[ドナルドの前にいる間は涙を見せぬよう堪えながらも 捕食者たる魔性は獲物を前に怯えたような貌をした]
――…行きたいなら行けばいいの。
(167) 2010/06/25(Fri) 22時頃
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―城門前― [気配は3つ――、 1つは同胞。 とりあえずの獲物は、硝煙をまとうネズミ。 薄れ始めた霧の中――白薔薇にはそれが視得る]
――――…、ああ
み つ け た
[小さな娘を見つめて、天使が如き微笑みを浮かべる。 しかし眸の青は蒼穹を示さない、 煌々と輝きを持ったそれは裁きにも似た雷鳴の青――
ローズとドナルド、 2人の姿など気にも留めず、弄るがようにゆっくりと歩みを進める]
(168) 2010/06/25(Fri) 22時頃
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>>+79
―― はい。
[嬉しげに、歩けると頷いて。 幻の解けた世界を、サイラスと共に歩む。
その足取りは、雲を踏むように軽やかに弾んで。]
…、…… 手を、つないでいただいても、いいですか…?
[はにかむように微笑んで。そっと青を見上げる。]
(+80) 2010/06/25(Fri) 22時頃
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/*
このまま歩いていくと、ヘクター様のIFにぶつかるのですね!
そのときは、小娘は、どきどきしながら物陰にかくれます!
(+81) 2010/06/25(Fri) 22時頃
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― 城門前 ―
[まだ幼さを残す少女>>165の言葉に誘われるように 女は城門をチラと眺める。 出ようとも思わなかった外に、抱く思いは――]
――…そう。
[トーニャの声の震えは怯えの証か。 口許に自嘲的な笑みが浮かんで、消えた]
……………。
[彼女のあげた声と共に近付き現れるのは白薔薇。 変えてしまった者の姿に柳眉が顰められる]
(169) 2010/06/25(Fri) 22時頃
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>>165 [トーニャの存在に気付くも首を傾げたままで声をかけることはせず。 ヘクターがいなくとも生きていこうとしている様子に少し安堵した。
>>167
「望まれたのは眷属にすること」その言葉に傾いだ首を戻して。] こんな安っぽい男を吸血鬼にすることを望むなんて、 趣味悪いぜ。そいつ。
…このまま行ったら、もうお嬢さんには会わないで自殺するかも。 吸血鬼にされるのはあんまり魅力的じゃねーし。 だから
[そう言って親指の皮を、肉を噛みちぎる。 餞別な。とそれをローズマリーの方へ伸ばしかけ >>168新たな存在が出現した]
(170) 2010/06/25(Fri) 22時頃
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>>166 包帯が似合ってるって、なんだかあんまりうれしくないなぁ…… ネックレスは……うん。そうしてくれるとうれしい。
[頷く。うっかり何かの拍子に触れてしまえば治らないかも知れない傷を負うことになる。大切なものだったけれど、どうしようもない。 捨ててしまうならば、親しい人に持っていてもらうほうが姉も喜ぶだろうと]
城から……
[自分の変化のことで手一杯だったから、考えもしなかった。つい昨日までは、あんなに城を出るのだと、帰るのだと決めていたのに]
……分からない。怖いんだ……もしかしたら銀だけじゃなくて日光にも弱いかもしれない。弱くなくっても、城を出て吸血鬼だってばれたら……きっと殺される。 それに、なにかの拍子に人を襲ってしまったら……殺してしまったら…… でも……ここにいるのも嫌だ。どうしたらいいか、分からない……
[ゆるゆると首を横に振って]
(171) 2010/06/25(Fri) 22時頃
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[霧の中、此方に歩み寄る魔性の気配に押され、思わず後ずさる。 いつでも駆け出せるよう、足に力を溜め目を凝らせば 薄らと見えたのは白薔薇の影]
セシル、さん……?
[その瞳に輝くのは青。 けれど、かつての高い空のような見守るような優しさは失われて]
(172) 2010/06/25(Fri) 22時頃
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/* ただいま。
更新まであと1時間か。 地上は頑張れー
(+82) 2010/06/25(Fri) 22時頃
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― 御堂 ―
I'll not leave thee, thou lone one, To pine on the stem;
[慣れればピアノほど、力が要らない。自分を形なしていく全てを指先に伝えながら、黒いドレス姿の女が、金管を振るわせる音を自分の全てとばかりにかき鳴らす]
Since the lovely are sleeping, Go sleep thou with them.
[季節を忘れ、取り残された薔薇は散るべきなのだ。それは黒き白き、それぞれに囚われた従者の比喩でもなく、自分自身を揶揄するでもない。ただの観察者として、傍観者としての演出]
(173) 2010/06/25(Fri) 22時頃
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Thus kindly I scatter Thy leaves o'er the bed
[城主と名乗る黒き影の主は、何を思い何を為そうとしているか。いつまでそれを続けるつもりなのか。繰り返し、繰り返し、繰り返し……それでもまた繰り返すのか。人は多様だ。色取り取りの花実を為す事だろう。それをただ覗き見るだけの日々――]
Where thy mates of the garden Lie scentless and dead.
[永い永い今宵。短く僅かなひと時。重ならない時間を彼は何を想うか――人は何を思うか。理解しあうことなど――感傷に浸る程度でしか有りえない。強い異質。異物。異生物。]
(174) 2010/06/25(Fri) 22時頃
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>>+80
ああ、構わない。
[手を…と言われれば、見下ろして、左手を差し伸べる。 これから、この世界でどれほどの時を過ごすかはわからないけど…。]
君が毒に侵されて見えなかった世界が見えるといい。
[手をとって、
嬉しげな様子には小さく笑んだ。*]
(+83) 2010/06/25(Fri) 22時頃
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/*
マーゴエンドとはこんな感じかなっと。 えーっと続きがあればあわせるよ!!
そして、ヘクターおかえり。 じゃ、デートしようか。
ああ、自分張り切りすぎ? いいじゃないか。明日休みだし。
(+84) 2010/06/25(Fri) 22時頃
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/* マーゴ、隠れて見てるのかよw >>+81
よしよし、箱入り娘に社会教育をしてやろう。 心臓発作おこさない程度になw
―― >サイラス
[首筋に突き立つ細い煌めき。 それは、サイラスが同じ部位から赤い流れを啜り上げたことの皮肉にも似て。
倒れかかる躯を左腕ひとつで受け止める。]
この前みたいな腕力でかかられたら太刀打ちできねぇからな。
(+85) 2010/06/25(Fri) 22時頃
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/*
ちなみにせっかくなんで、マーゴはメアリーみつけてみたりしても楽しいんじゃないかと思った。
地上はあと1時間がんばれ。 俺らは1時間たったら沈黙モードかな?
(+86) 2010/06/25(Fri) 22時頃
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[ふと、歩みを止める。 確かなものは唯一つ、あの方のこえ]
[あの女の手で、あの男を眷属にすること]
――……命に、背くと?
[白薔薇の眼差しは、冷たくローズマリーを見遣る]
……使えぬこと。 こちらの戯びが終わったら、
手伝ってさしあげても、よいですよ?
[くすり、と笑みを浮かべれば、娘へと向き直った]
(175) 2010/06/25(Fri) 22時頃
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日光に弱いって話は、聞くからな……
[友人の語る言葉。城主は絶対的な存在に見えたのに――それとも、眷属になった個人によって差があるのだろうか。 吸血鬼と聞いて、恐れない人間は少ないだろう。事実、自分も吸血鬼は憎かった。友人を奪い、弄ぶ吸血鬼が]
城にも、残りたくない……
城主は、どうなんだ。 お前……あいつに吸血鬼にされたんだろう? 同族には優しくしてくれるもんなんじゃないのか、ああいうのは。
(176) 2010/06/25(Fri) 22時頃
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/* あと一時間なのですね〜
とりあえず。 ねむいのです。
(+87) 2010/06/25(Fri) 22時頃
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[趣味が悪いというドナルドの言葉>>170に 僅かに苦い笑みを浮かべた]
私には理解の及ばぬ趣味をお持ちの方、だけど。 貴方は安っぽくなんてないでしょう? 紳士な、大きな迷子さん。
――…ある意味、殺そうとしているのになんだけど もう会えなくなるのは哀しいわね。
[ふ、と視線を彷徨わせれば微かな音と共に漂う血の芳香]
……っ、何を、してるのよ……っ 莫迦なひとね。 餞別なんて……、望んでないのに……。
[空を漂うその手を女は両の手で支える仕草。 押し殺していた、魔力が、溢れる。 傷口を塞ごうと親指の傷に女の唇が寄せられる]
(177) 2010/06/25(Fri) 22時頃
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