17 吸血鬼の城
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――……マーゴ?
[そして、縋り付いてきた人物の声を聞き、 なお、目、見開く。]
ああ、なぜ……
なぜ、君が……。
[その褐色の髪に眸、 それは確かに最後に掻き抱いていたもので…。 もう、理由なく、わかってしまう。
彼女も死んだのだと……。]
(+45) 2010/06/25(Fri) 07時頃
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[ああ……最後に望んだのは、 それでも彼女が生きてくれれば、とそういうことではなかっただろうか。
されど、お与えになる罪は、
――………]
マーゴ……すまない。 君は、自分が
殺した。
[それでも会いたいといってくれた人に青色の眸から涙を流す。]
(+46) 2010/06/25(Fri) 07時頃
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/*
そして、贅沢なのかもしれないが、ヘクターとのIFもぜひしたいと思う自分。 ああ、欲張りですまない。
しかし、今回、気が多くて本当にすみません。
(+47) 2010/06/25(Fri) 08時頃
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/* 是非、するといいのですIF、と言いながらふわりと おはようございます。
昨日は、セシルさんとヘクターさんのお友達コンビが… と思っていましたけれども、 今日のセシルさんのご様子なら、あるいは…… とも思いますね。(なんのことやら
(+48) 2010/06/25(Fri) 08時半頃
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>>+45>>+46
[名を呼ぶ声に、ふわり、顔をあげる。]
サイラス様――
[呼ばう声に、混じるは喜色。 なぜ、と問いかけられたその言葉には ゆるゆると首を振って]
(+49) 2010/06/25(Fri) 08時半頃
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[ 自分が 殺した ――
そう言って、涙を伝わせる頬に、そっと口付ける。]
いいえ。私は――
自ら、死にました。
[告げる声は、喜ばしげに。]
サイラス様と、共に堕ちたい、と――
(+50) 2010/06/25(Fri) 08時半頃
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/* さて。今日は延びるのでしょうか。延びないのでしょうか。 個人的には、セシルさんをぜひとも 青い世界にお迎えしたくはございますね。
えろすー、えろすー。
(+51) 2010/06/25(Fri) 09時頃
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/* さて。今日はわたくしも、 いろいろたまっております作業をかたづけませんと。
サイラス様のお帰りを楽しみに待っております。
ああ。今日も一日中ちょくちょくと箱は覗いておりますゆえ、どなたかお声をかけて頂ければ、いつでも現れます。
それでは、後ほど…
(+52) 2010/06/25(Fri) 09時頃
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―最上階・私室― [天蓋のベッドに寝そべり、独り城に満ちる絶望の味に酔い痴れる。 其の中でもがくもの 其の中でただ立ち尽くすもの 目的を見出したもの 目標を見失ったもの]
――…嗚呼、ひととはなんと 愚かなのだろうな?
お前も
[扉を潜り部屋へ踏み入った白薔薇を手招く]
充分に私を愉しませてくれた。 さあ、褒美をやろう。 煩わしいひとの記憶など全て捨て去ってしまえ。
(131) 2010/06/25(Fri) 09時頃
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[腰紐を解き、夜着を乱す。 肩にかかる銀糸を掻き払い、象牙色の肌を、首筋を露にした。 其処に触れるまだ若い牙を感じながら 己もまた目前の白い皮膚に唇を寄せる]
ひとときの夢は終わる。 次に目覚めた時、お前は愚かなひととの繋がりを全て断ち切り 生まれ変わるのだ。
[闇の褥にふたつの影。 妖しく淫らに蠢く其れを、仄暗い明かりが照らしていた**]
(132) 2010/06/25(Fri) 09時頃
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―自室―
[墓地から戻ると、女は自室に向かった。 今、女は机に向かいペンを走らせている。 それは、一通の手紙。 いつかの未来、惨劇に巻き込まれた人に宛てた手紙。 手紙には、女が城で見たこと、感じたことが綴られ、最後はこう締め括られていた。]
『今、この手紙を読んでいる貴方。 どうか、自分を見失わないでください。 たとえ、どんなことが起きようとも。』
[女は、書き終えた手紙を机の引き出しにしまうと、両手を組み、目を瞑って祈り始めた**]
(133) 2010/06/25(Fri) 10時半頃
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牧人 リンダは、メモを貼った。
2010/06/25(Fri) 10時半頃
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― 部屋 ―
[湯を浴びた女は姿見を覗き込む。 映る姿は朧でその存在感たるや希薄。 哀しみを消したその相貌に薄い化粧を刷いて 纏うドレスの色は何色にも染まらぬ黒]
今はこれが似合いの色。 ……そうでしょう?
[緩く首を傾げ鏡の中の自分に問うように。 ほの暗さを滲ませた翡翠は 医師の宣告を聞いたあの時と同じ色]
――…魂だけとなった貴女は… 貴女たちは如何か此処から逃げて。 これ以上哀しまないように、如何か……。
[逃げる術を知らされていた女は 懐に忍ばせた少女の形見の花飾りにそっと囁く**]
(134) 2010/06/25(Fri) 11時半頃
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[ふ、と床に何か光る物を見つけた。 腰を折りそれに手を伸ばせば摘んだ人差し指に奔る痛み。 グラスが割れたあの食堂から知らず運んでしまったのだろう。 硝子の欠片を影に託し、じ、とその傷ついた指の腹を見詰めた。 ぷっくりと赤い雫が浮かんでいる。
人の身と変わらぬ脆弱な魔性がながらえられるのは その傷を直ぐに癒せる魔力を備えているから。 けれどそれは女の意思が無ければ効力も無く ――治す気の起きぬ女はその傷を塞がぬまま。
赤い舌先が白に咲く花弁を舐める。 血の味が分からない]
――…血を得るのを止めれば 私は灰になれるかしら。
[終焉を望む己に気づき自嘲的な笑みが浮かぶ]
(135) 2010/06/25(Fri) 12時頃
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― 城門前 ―
[影から隻眼の男の行方を聞き出し女は部屋を出た。 霧に紛れることなく自らの足で其処に向かう。 此方と向こうを隔てる城門の前に 自分よりも大きな人影とくゆる紫煙]
――…逃げ出そうという気になった? ドナルド……
[黒のドレスの裾が風に靡く。 攫われそうになる亜麻色をそっと手を押さえ 捕食者たる女はドナルドの言葉を待つ**]
(136) 2010/06/25(Fri) 12時頃
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水商売 ローズマリーは、執事見習い ロビンに話の続きを促した。
2010/06/25(Fri) 12時頃
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―最上階・城主の間― [濃厚に満ちる魔の気配、白薔薇は招かれるまま 歩み寄れば、屑折れるように主が元に、縋りつく]
……はい、 ありがたく頂戴いたします。
[畏怖と崇拝、どこか惧れを伴ってた主が傍らが今は酷く安らいだ。白薔薇の素肌が宵闇に抱かれる、まこと高貴なる血の香り、本能のままに薔薇が棘をさらけ出せば、魔の口唇が皮膚を掠める]
―――ッ、 生まれ 変わる……では、 今度こそ、本当に終わるのですね、 この ゆめ が………
(137) 2010/06/25(Fri) 13時半頃
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―――ぁ くッ……
[掠めたものは忘れたいと願ったものか、 それを手放すべくここにいるというのに何故であろう。 幸せ、不幸せ、狂気より醒めた女の言葉、矛盾。
過ぎる想いはけれど一瞬、 巡る血の齎す官能に、はしたなくも薔薇は啼いて堕ちていく]
(138) 2010/06/25(Fri) 13時半頃
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奏者 セシルは、闇のまどろみの深くに堕ちれば、ただ目覚めの時を待つ**
2010/06/25(Fri) 14時頃
薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2010/06/25(Fri) 15時頃
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>>+49>>+50
――……自ら?
[可憐に娘は笑って、自ら死んだと告げる。 頬に口付けられて、確かにそこに彼女がいることを知る。]
そんな……
[その貌を覗き込んで、でも、対照的に笑みは落ちない。 喜ばしげな声は、己を責めないためのものか、まで考えて、 そして……やがて……]
私と、堕ちるのですか。 ああ、貴女はどうしてそんな……。
[情けない貌を見せる。]
(+53) 2010/06/25(Fri) 15時頃
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>>+53
[喜びに感応しようとしない相手に、 ゆる…、と不思議そうに首を傾げる]
……わたくしと共に、では、ご不満…ですか?
[おず、と抱いていた腕を離し 窺うように、長身のその顔を見上げて。 頬に、す…、と過ぎるは、不安の色。]
……ごめいわく…でした、か……?
[視線が、落ちる。]
(+54) 2010/06/25(Fri) 15時半頃
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>>+54
いや、そうじゃないんです。 そうじゃない。
ただ、貴女には、
生きていてほしかったから。
[不安の色を見せる様には首を振って……]
すまない。違うんだ。
[その手をさし伸ばした。]
(+55) 2010/06/25(Fri) 16時頃
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>>+55
[触れてくれる掌に、泣き笑いの表情を浮かべて。 控えめに、身体をすり寄せる。]
………、…ごめん、なさい。 わたくし、その――… うれしくて…。
[もう、無縁のはずの心臓が、とくり、と高鳴る錯覚。]
…… たった一人だけ、生きてほしい、と わたくしに、言ってくださった方ですから。
あなた無しに、生きたくなかった ――
[見上げる瞳が、涙に潤む]
…ごめんなさい。 あなたを、悲しませてしまって――
(+56) 2010/06/25(Fri) 16時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/06/25(Fri) 16時半頃
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>>+56
[たった一人だけ、生きてほしいと、
そんな言葉に眉を寄せる。]
マーゴ、そんなことはない。 貴女に生きて欲しかった人はたくさんいる。 それは貴女のお父上もそうだ。
だが貴女には使命があって、 それを尊いものだと誰もが思い込んだ。
そう、貴女は……
そんなに悲しくなってはいけない。
(+57) 2010/06/25(Fri) 16時半頃
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[そういいながら、摺り寄せてきた身体をそのまま抱きとめて……。]
だから、自らを大事に……。
[潤んだ眸を見つめて、その頬に手を当てた。]
でも、私をそこまで求めてくれて、ありがとう。
(+58) 2010/06/25(Fri) 16時半頃
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貴女の命、もらいました。
[そう、殺したのは自分、それを忘れないでおこうと、 そして、命を捨ててまできてくれたこの人を大事にしたいと、思った
から。]
(+59) 2010/06/25(Fri) 16時半頃
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/*
一度タイムアップで、 また19時ぐらいかなぁ。
(+60) 2010/06/25(Fri) 17時頃
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>>+57->>+59
[悲しくなってはいけない、と。 告げられて、目を瞬く。]
―― 私は…
[生きていてもよかったのか、と―― そう、問おうとした口を閉ざす。
今はもう そんなことは、些細なこと――…]
(+61) 2010/06/25(Fri) 17時頃
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…、……はい ――
どうか、わたくしを…お傍に――
[抱きとめられ、頬にてのひらを感じて、瞼を閉ざす。 睫毛がふるり、震えて 今はもう、さくら色を宿した唇が、薄く開いていた。]
(+62) 2010/06/25(Fri) 17時頃
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─???:いつかの時─
[──かつて。
もの静かな青年には、とても大切にしている幼馴染がありました。 亜麻色の髪、翡翠の瞳、白い肌──。 病弱な彼女に、様々に物語る彼の表情は、とても幸せそうでした。]
(+63) 2010/06/25(Fri) 17時半頃
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[或る日。
何故あの日、夜更けに目が醒めたのでしょう。 夜遅く──暗い明かりの中、ことりと音も立てず、 青年はじっと頭を抱えていました。
ただならぬ空気に幼い娘がそっと息を殺していますと、 彼の肩が、小刻みに震えている様子が見えたのです。
───泣いていたのだ、と気付いたのは後のこと。]
(+64) 2010/06/25(Fri) 17時半頃
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『───私のローズ。
美しきRosmarinus(海の泡)
… 決して、泡になどさせはしない。』
[それから、彼は猛烈に医学の勉強を始めたのです。]
(+65) 2010/06/25(Fri) 17時半頃
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『可愛いメアリー、大好きよ。』
[白い花園。その笑顔は、童話の中のお姫様のよう。]
『貴女に幸せが訪れますように――…』
[微笑む二人に、幼い少女が笑います。
その幸せが、喪われることなど、
─── 思いもせずに。 ]
(+66) 2010/06/25(Fri) 17時半頃
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