人狼議事


17 吸血鬼の城

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


ランタン職人 ヴェスパタイン は 花売り メアリー に投票した。
記者 イアン は 花売り メアリー に投票した。
花売り メアリー は 奏者 セシル に投票した。
奏者 セシル は 花売り メアリー に投票した。
水商売 ローズマリー は 花売り メアリー に投票した。
執事見習い ロビン は 花売り メアリー に投票した。
小悪党 ドナルド は 良家の娘 グロリア に投票した。
本屋 ベネット は 花売り メアリー に投票した。
靴磨き トニー は 花売り メアリー に投票した。
牧人 リンダ は 花売り メアリー に投票した。
良家の娘 グロリア は 花売り メアリー に投票した。

花売り メアリー は村人の手により処刑された。


本屋 ベネット! 今日がお前の命日だ!


時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
犠牲者はいないようだ。殺戮の手は及ばなかったのだろうか?


現在の生存者は、ランタン職人 ヴェスパタイン、記者 イアン、奏者 セシル、水商売 ローズマリー、執事見習い ロビン、小悪党 ドナルド、本屋 ベネット、靴磨き トニー、牧人 リンダ、良家の娘 グロリアの10名。


天のお告げ (村建て人)


ひらきゆくその眼ざし、なかば閉ぢつつ、
ゆめのごと空仰ぎ、いまぞ見惚るる。
色わかき夜の星、うるむ紅。

-----

運命の水盤にふたつの名が浮かび上がる…

■本日の贄(投票先)に選ばれたのは<<良家の娘 グロリア>>です。

□本日の血の洗礼(襲撃先)に選ばれたのは<<小悪党 ドナルド>>です。
 ※贄と重なった場合は振り直します。

(#0) 2010/06/24(Thu) 23時頃


【人】 執事見習い ロビン

[そして、また黒薔薇は他人が恍惚を得る姿を目の当たりにすることになる。

 羨望と、嫉妬をもって……]

(0) 2010/06/24(Thu) 23時頃

小悪党 ドナルドは、メモを貼った。

2010/06/24(Thu) 23時頃


【人】 良家の娘 グロリア

今の私達が永遠の真似事をしているのなら――

[...は手にしたグラスの中のワインを廻しながら、そう呟いた]

随分と退屈なこと、ね。

(1) 2010/06/24(Thu) 23時頃

【人】 奏者 セシル



 そういえば、あなた方のお友達、

  ――――ご一緒ではいらっしゃらないのですね。


 [目を向けた2人の男にふわり、微笑んだ]

(2) 2010/06/24(Thu) 23時頃

奏者 セシルは、メモを貼った。

2010/06/24(Thu) 23時頃


執事見習い ロビンは、メモを貼った。

2010/06/24(Thu) 23時頃


牧人 リンダは、メモを貼った。

2010/06/24(Thu) 23時頃


ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2010/06/24(Thu) 23時頃


【人】 本屋 ベネット

>>5:205
[牙が首筋に触れる。身の毛がよだつ。逃げたい、動けない、動いたら牙が]

――――……!

[恐怖で声がでない。言葉がでない]

(3) 2010/06/24(Thu) 23時頃

良家の娘 グロリアは、メモを貼った。

2010/06/24(Thu) 23時頃


奏者 セシルは、メモを貼った。

2010/06/24(Thu) 23時頃


記者 イアンは、メモを貼った。

2010/06/24(Thu) 23時頃


記者 イアンは、メモを貼った。

2010/06/24(Thu) 23時頃


靴磨き トニーは、メモを貼った。

2010/06/24(Thu) 23時頃


【人】 小悪党 ドナルド

>>5:206

ふーん。別に悪かねーけど。
[流し込むような飲み方に、流石に気になって横目で見やれば
首筋に赤く――]

……っお前、それ、首……っ!!
[言葉がでず、しかし目は大きく開いて。
一瞬後に友人から息苦しさを感じる事はない、人のままだと認識した。]

…何があったんだよ。

(4) 2010/06/24(Thu) 23時頃

【人】 記者 イアン

……友達?
――何か知って……

[薔薇の従者の微笑みを、まじまじと見返す。
それは、ないだろう。
平静でいようとした心が、再び揺らぎだした]

(5) 2010/06/24(Thu) 23時頃

本屋 ベネットは、メモを貼った。

2010/06/24(Thu) 23時頃


良家の娘 グロリアは、メモを貼った。

2010/06/24(Thu) 23時頃


天のお告げ (村建て人)は、メモを貼った。

2010/06/24(Thu) 23時頃


執事見習い ロビンは、メモを貼った。

2010/06/24(Thu) 23時頃


【人】 小悪党 ドナルド

>>2

[驚き、高まった精神を無理に抑えイアンに質問をした時
聞こえてきた柔らかい声音に思わず立ち上がり向き直った。

無理やり抑えた感情はいとも容易く再沸騰した]

あ?
…どういう意味だ、それ。

(6) 2010/06/24(Thu) 23時頃

本屋 ベネットは、メモを貼った。

2010/06/24(Thu) 23時半頃


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

―合わせ鏡の間―

 声も出ぬか。


[くつくつと低く哂う。
其の様が幾重にも映し出される。
其の否応無しに魅了する城主の姿]

 
 ――――…


[つぷりと皮膚を食い破り
鋭い牙が其処から甘い熱を彼へ齎す。
血を吸うだけでなく、分け与える行為。
情欲を刺激する、淫猥な其れが
彼の身を脳髄まで蕩けさせるように広がっていく]

(7) 2010/06/24(Thu) 23時半頃

【人】 良家の娘 グロリア

どうもこうもないでしょう。

[...は騒ぐ男二人に対して、静かにワインを飲んで呟いた]

城主様は、お食事中なのでしょう?
恐らく、ね。

(8) 2010/06/24(Thu) 23時半頃

ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2010/06/24(Thu) 23時半頃


天のお告げ (村建て人)は、メモを貼った。

2010/06/24(Thu) 23時半頃


【人】 靴磨き トニー

 ――……。

[用意されたパンとミルクを無言で口にしながら、セシルの言葉に瞠目し――これで、何人目だろうと悲しく瞳を伏せる]

(9) 2010/06/24(Thu) 23時半頃

奏者 セシルは、メモを貼った。

2010/06/24(Thu) 23時半頃


【人】 記者 イアン

別に。
あの後ちょっと城主と二人で話す機会があってさ。なんつーの?その結果?流れ?みたいなんで……あれよ。吸われた。

[首筋に手を当てる。
まだ滲んだ感触が残っていた]

ま、でも。城主サマの弱音みたいなもんも聞けたし。
血を吸われるってどんなもんなのかってのは……やっぱ記しておきたかったし。
悪くはなかったよ。――死ななかったからな。

[口元をちらり歪めて語る。諦観に基づいた言葉ではあると思うが。
それよりも。
ゆっくりとながら立ち上がり、ドナルドに並び――白い従者に問いかける]

喰っているのか。
どうなんだ!

(10) 2010/06/24(Thu) 23時半頃

水商売 ローズマリーは、メモを貼った。

2010/06/24(Thu) 23時半頃


[彼女は記憶を取り戻してしまったのか
あれほどに血を幾度も交わしたのに
あれほどに魅了し縛り付けておいたのに
今度こそ
全てを忘れるほどに、血を交えねば――

毀れる心理が
永遠を生きる純血たる城主の孤独と絶望の深い闇が
甘美な甘さを伴い、目前の青年へと流れ込む。

ヘクターが見た片鱗よりも、濃密に
伝えるのは
この世の果てにある光景]


【人】 奏者 セシル

[2人の反応は気に求めず、
 ただグロリアの言葉にはゆる、と首を傾いで]


――お食事、かどうかは、わかりませんが、

 ああ、どうやら旦那様とご一緒にいらっしゃるよう。

(11) 2010/06/24(Thu) 23時半頃

小悪党 ドナルドは、メモを貼った。

2010/06/24(Thu) 23時半頃


良家の娘 グロリアは、靴磨き トニーの頭を撫でた。

2010/06/24(Thu) 23時半頃


靴磨き トニーは、メモを貼った。

2010/06/24(Thu) 23時半頃


記者 イアンは、メモを貼った。

2010/06/24(Thu) 23時半頃


【人】 小悪党 ドナルド

>>8
[落ち着いた口調の女を一瞥し、また白薔薇の男に向き直る。
そちらにずい、と足を踏み出して
手を触れることが、吸血鬼に許されるならば、その胸倉をつかもうと。
切羽詰まった声で]

どこだ。

(12) 2010/06/24(Thu) 23時半頃

記者 イアンは、メモを貼った。

2010/06/24(Thu) 23時半頃


執事見習い ロビンは、メモを貼った。

2010/06/24(Thu) 23時半頃


【人】 本屋 ベネット

>>7
……っあ……

[先ほどまで恐怖で出なかったというのに、その牙が皮膚を突き破る一瞬の痛みと、体の芯から痺れるような強烈な快楽、咬まれた傷から思わず声が漏れる。自分の中になにかが――そう感じたところで目の前は真っ白になって……体から力が抜けて……崩れ落ちる]

(13) 2010/06/24(Thu) 23時半頃

【人】 小悪党 ドナルド

>>10
[悠長に喰われたと語る友人をチラリと見る。
睨みつけるような顔になってしまったが友人ならば分かってくれるだろうと言う甘えもあった]

おい、その話後でゆっくり聞かせろや。
[そして白薔薇の従者に向き直って]

(14) 2010/06/24(Thu) 23時半頃

【人】 執事見習い ロビン

[城主がベネットの首筋を噛むのを、ただ黙って見つめている。
 そこで何が起きているのかを、彼は想像することしかできない。

 それは、どんな痛みなのか。
 それは、どんな恍惚なのか。
 ただ力が抜けていくベネットの姿をじっと見つめ、痛みの先にあるものを、己の身体の内にある感覚全てで想像する。

 ……だが、まだ何かが足りない。]

(15) 2010/06/24(Thu) 23時半頃

【人】 記者 イアン

[ベネットの所を訪ねておけばよかったと後悔した。
意識を失っている場合ではなかったのだ!]

……頼む、教えてくれ。
友人なんだ、あいつは――

[胸倉をつかもうとする友人をぼんやり見つつ、こちらは哀願するかのように。
静かにワインを呑み続けるグロリアを、心のどこかでとても羨ましく思った]

(16) 2010/06/24(Thu) 23時半頃

本屋 ベネットは、メモを貼った。

2010/06/24(Thu) 23時半頃


【人】 奏者 セシル

[胸倉をつかまれれば、ふわり、漂う薔薇の香り。
それは酩酊を招くが如く]

 それがものを尋ねる態度ですか?
 ―――乱暴な真似はおやめなさい。

[白手袋の指先は、からかうように男の頤を這い。
冷たく微笑えむ薔薇が触れた手を撫ぜれば、
胸倉を掴んだその手は解け――そしてもう1人の記者を見つめる]

(17) 2010/06/24(Thu) 23時半頃

【人】 水商売 ローズマリー

― 書庫 ―

[俯く女の肩が震える]

――…私は間違ってしまった。
如何して貴女たちの事を忘れていたのかしら。
覚えていれば……若しかしたら……

[過ぎた時を戻す術などないのに
紡いでしまうのは悔恨からか]

嗚呼、でも………
覚えていても帰れないの。
帰れなかったの。
あのひとを、独りになんて出来ないから……

[ごめんなさい、と繰り返される謝罪の言葉]

(18) 2010/06/24(Thu) 23時半頃

【人】 奏者 セシル

[哀願の声には憐れむような眼差しを向けて]

――ああ、どうぞご安心下さい。
旦那様は「食事」をなされたようではございませんので。

[感じる気配――
青が双眸はゆるりと上を見上げる]

しかし、今しばらくお待ちいただいた方がよろしいかと。

――きっと、あなたがたのご友人も、
今お会いすることは望まれないかと思うのですが。

(19) 2010/06/24(Thu) 23時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

 そう……素直に身を任せれば良い。

[其れは幾時程の時間を要したか
血の循環は滞りなく終わり、>>13崩れ落ちた身を片手で抱きとめる]

 次に目を覚ました時
 お前は最早ひとにあらず。

[彼が体験しただろう痛みと、受け止めきれぬ程の悦楽と
其の先に待つ世界の果て。
受け止めた身がどのように変じるか、此処で待つのも良かったが。
未だ人である従者をちらと振り返る]

 これが目覚める前に
 相応しい服を分け与えてやれ。

 私は――…アレの元へ向かう。

[そういい残し、幾人もの城主の姿が戸口へと向かう]

(20) 2010/06/24(Thu) 23時半頃

記者 イアンは、奏者 セシルの目を、固唾を呑んで見返した。

2010/06/24(Thu) 23時半頃


良家の娘 グロリアは、メモを貼った。

2010/06/24(Thu) 23時半頃



――旦那様、
そちらの方のご友人達が……

「お友達に会いたい」

と、そのように仰っていられるのですが、
如何なさいましょう?


良家の娘 グロリアは、メモを貼った。

2010/06/24(Thu) 23時半頃


【人】 小悪党 ドナルド

>>17

[血近づけば香る薔薇の香りは、脳に直接麻酔をかけるような。
一瞬片目の視界はグラリと揺れる。
せっかく胸倉を掴んだその手は、自然と力が抜け]

…っ!
[輪郭をなぞる従者の指を避けることは出来なかった理由には
男自身が見当もつかない。
力の抜けかけたその手は重力に反することなく落ちていく。

物を訪ねる態度―そんなものを思い出す余裕は無く
助けを求めるようにイアンを振り返る]

(21) 2010/06/25(Fri) 00時頃

【人】 執事見習い ロビン

>>20
畏まりました。

[ぐったりと眠るベネットを両腕で抱き上げる。
 鏡の間で着替えさせるというのも、城外に居る時分ならば面白い試みやもしれんと考えたが、さすがに此処ではまずい。

 ベネットの身体を部屋に連れていき、服を見立ててサイドテーブルに置いた。]

おめでとうございます。
新しく旦那様の仲間となった心地はいかがでしょう?

[目を閉じたままのベネットに語りかけると、そのまま部屋を辞した。]

(22) 2010/06/25(Fri) 00時頃

名を……
呼んではいけなかった……?


[闇の帳が下りる白薔薇の庭園でその名を教えられながらも
この城に来てからは呼ぶことの無かった名を紡いだ女は
城の主に微かな聲で問う]


執事見習い ロビンは、メモを貼った。

2010/06/25(Fri) 00時頃


【人】 記者 イアン

[食事をした訳では、ない。
ならば、城主がやったことは――]

……ドナルド。

[傍らの友人の名を呼ぶ。
首を横に振り、額に指を添えた。何を考えたらいいのかすら分からなかった]

それでも、……友人だ。
無事かどうかの確認はしたい。俺の目で。

(23) 2010/06/25(Fri) 00時頃

 ――…嗚呼、件の二人か
 構わぬぞ?

 あれは黒薔薇が部屋へ連れて行った。


[未だ目覚めの聲は聞こえて居ない]


【人】 良家の娘 グロリア

― 食堂 ―

[...はグラスに残ったワインを飲み干し、テーブルナプキンを殊更丁寧に畳んでから自分の席の前に置くと、静かに立ち上がる]

あら、そう? 食事は、貴方だけだったのね。

[そう言って、一人俯いたままのトーニャの隣へ。その際、一瞬だけ身体を密着させて、小さな紙片を彼女の服に挟み込んだ]

『私の猟銃と弾丸、もし欲しければ部屋から勝手に持って行きなさい。ただ、銀の弾丸は無いわ』

[口で言っても大差はないのだろうが、こういう事は秘密めいたやり取りこそが楽しいのだと...は一人ほくそえんだ]

(24) 2010/06/25(Fri) 00時頃

【人】 靴磨き トニー

 ――……また、なんだね。

[少女では新たに現れた魔性を感じ取ることは出来なかったが、
「食事」ではないと言うならば、そういうことなのだろう]

(25) 2010/06/25(Fri) 00時頃

執事見習い ロビンは、メモを貼った。

2010/06/25(Fri) 00時頃


ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2010/06/25(Fri) 00時頃


【人】 小悪党 ドナルド

>>19>>23

…あいつは、死ぬわけじゃないのか。
[絞り出す声は、何を言ったらいいのか判らず
散々喉の奥で迷子になった末に漸く生まれ落ちた。

メアリーが言った言葉を思い出す。
―サイラスは吸血鬼になったが感情をもなくしたわけではない、
そのような事を言っていた。

イアンの言葉に頷いて場所を聞きたいとの意思を示す]

(26) 2010/06/25(Fri) 00時頃

本屋 ベネットは、メモを貼った。

2010/06/25(Fri) 00時頃


【人】 奏者 セシル

[イアンの言葉に、
悩ましげに小さく吐息を漏らす]

左様でございますか……?
……ああ、その方は既にご自身の客室へとお戻りですが、
まだお休みのままかとも思われます。


――どうぞ、お気をつけて。


[2人へ ゆるり、と微笑みを向けて――乱された襟を整えた]

(27) 2010/06/25(Fri) 00時頃

【人】 良家の娘 グロリア

そうそう。もし困ったら、リンダさん。
あの娘を頼るといいわよ。
初めは酷く怯えていたけれど……目が、変わったから。

[墓地で別れ際(>>5:170)の表情を思い出し、唐突にそんな事をトーニャにだけ漏らした。そして、セシルに向き直ると]

従者さん、お薬、有難う。
ついでに聞きたいのだけれど……御堂みたいなところを見つけたのだけれども、立ち入ってもいいのかしら?

[そんな事を、唐突に尋ねた]

(28) 2010/06/25(Fri) 00時頃

【人】 記者 イアン

――ありがとう。

[従者から場所を聞き出せば、軽く頭を下げた。
もう一度首筋に手をやってから、歩き出す。

ベネットの部屋にたどり着くまで、一切の言葉を発する事はないだろう]

― →ベネットの客室―

(29) 2010/06/25(Fri) 00時頃

 ……お前は、最早私の手を離れたのだな。


[妹として傍に置いた娘が
己の名を呼び、対等に聞こえる位置から問いかけてくる。
其れがどういうことなのか
終末を感じ、聲を投げた]


 好きに呼ぶが良い。
 お前を咎めるものは、最早此処には居らぬ。


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

―書庫―

[丁寧な細工の施された扉の前まで来て、足を止めた]


 ……


[ふ、と溜息をつき
踵を返す。
直接会って何を言おうというのか。
自嘲が漏れた]

(30) 2010/06/25(Fri) 00時頃

【人】 靴磨き トニー

[俯いたまま考え事をすれば、華やかな香りに顔を上げる。
グロリアが隣に座るのと同時に、服に何かを差し込まれたことに気が付く。

指先だけで探ればそれは小さな紙片で、
セシルの様子を覗いながらこっそりと開き、書かれた文字を読む]

 ――……えっ?

[その内容に思わず声を上げそうになり、慌ててグロリアの顔を見上げた]

(31) 2010/06/25(Fri) 00時頃

【人】 小悪党 ドナルド

>>27

[――客室。
気をつけて、とは。本当に吸血鬼になってしまったのだと
男は実感できないまま。
>>29
イアンの後を追い従者の横を通り過ぎる、その一瞬に]
サンキュ。

[小声でそう呟いた。
ベネットの客室の場所は知らないのでイアンの後ろに付いていくが。
客室の中に入る気になれなくて
入口の横で壁に寄り掛かって胡坐をかいた。
何も目に入れたくなくて俯いて。]

― →廊下、ベネットの客室前 ―

(32) 2010/06/25(Fri) 00時頃

【人】 執事見習い ロビン

−墓場−

[水がたっぷりと入った樽バケツを片手に持ち、執事は墓場にやってきた。そこは、眷属達が眠る場所。ヒトではない者達だけが眠ることを赦された場所。そして…]

……旦那様の孤独の象徴、だな。

[両腕の袖を肘まで捲り、墓石をひとつひとつ磨いてゆく。
 真新しいもの、朽ちかけたもの、苔むしたもの……墓石の群れは、無言でありながらも、幾重にも積み重ねられた歴史を雄弁に語っている。

 幾世代も前のもの故に、黒薔薇には解読できない文字が刻まれた墓石を磨き終わると、一旦休憩がてらポケットから煙草を取り出した。]

あー………ひっさしぶりの味だ。

[血液に煙草の成分が入ってはならないからという理由で数ヶ月禁煙していたのだが、何かの風の吹き回しでその禁を破ったのだった。]

(33) 2010/06/25(Fri) 00時頃

【人】 本屋 ベネット

[ゆっくりと、沈んでいた意識が浮上する。――……あれ。ここは、何処だっけ。自分は――未だに余波で痺れる頭に浮かんでくる疑問の答えを探すのは、唐突に訪れた激痛で中断され]

っあああああっ!?

[首が、焼けてしまいそうにあつい。がばりと飛び起きて痛みの原因を引きちぎって投げる。翼を模った銀のネックレス。細い銀の鎖ががしゃらりと鳴って床に落ちた]

(34) 2010/06/25(Fri) 00時頃

【人】 奏者 セシル

[>>28 尋ねられた言葉にはひとつ頷く]

――それは、構いませんが。
祭壇には聖体などは……
神にまつわるものなどは、ございませんよ。

そちらで、いったい何をなさるおつもりですか?

(35) 2010/06/25(Fri) 00時頃

【人】 執事見習い ロビン

[眼鏡を外し、ネクタイを緩め、ぼんやりと空を眺める。
 終わらぬ霧が広がる空に向けて、紫煙を思い切り吹き付けた。
 勿論、そんなものは霧に届いたりはしないのだけれども。]

(36) 2010/06/25(Fri) 00時頃

――…私のローズ、とは
もう呼んでは呉れないの?


[妹であった頃よりも柔らかな聲で城主に問う]


嗚呼……、尋ねてばかりね。
子供みたいだと呆れられてしまうかしら。


[別段対等を望んだわけではなく
ただ名を呼びたかっただけ]


貴方はこれまでも咎めなどしなかったじゃない。


【人】 靴磨き トニー

 グロリアさん、どうして……?

[彼女が大事な武器を手放す理由がわからない。
それに、困ったらリンダを頼れという言葉。

それはまるで、遺言のように思えて。
少女は息を呑んだ]

(37) 2010/06/25(Fri) 00時頃

【人】 記者 イアン

―客室前→客室―

[少々迷いつつも、何とか客室の前まで辿りつく。
ここだろう、と当たりをつけてドアをノックした]

ベネット。
――生きてるか?

[傍らに座りこむドナルドに苦笑しつつ、ゆっくりと扉を開く。
叫び声が聞こえたのは、ちょうどその時だったか>>34]

(38) 2010/06/25(Fri) 00時頃

【人】 本屋 ベネット

……っ、はあ、はあ……

[一体何が起こったのか。わけも分からず、痛む首を押さえて銀の翼が床に落ちたのを見る。きょろきょろと部屋を見回し――]

(39) 2010/06/25(Fri) 00時半頃

【人】 水商売 ローズマリー

― 書庫 ―

[ふと気配を感じた。
紛う事なき城主の気配にゆるく扉を振り返る。
影を下がらせただけで開け放たれたままの扉。
その向こうには城主の後ろ背――]


ヴェスパタイン……
逢いに来て呉れたの……?


[緩く首を傾ぐ。
これまでと違っていたのは城主への呼び方]

(40) 2010/06/25(Fri) 00時半頃

【人】 良家の娘 グロリア

ふふ、そりゃあそうよねぇ。

[セシルの言葉(>>35)に可笑しそうに笑う。別段嫌味の無い、爆笑といった風情でコロコロと笑うと]

子供の頃の夢を思い出したの。
良ければ、ちょっとお付き合いいただける?

[トーニャの視線(>>31)には無視をした。決めかねている者には選択肢は多い方がいい。そして自分は既に別の選択を選び取っていたのだ]

(そう。ここには、私の求めるものは何も無い)

[狂乱の果ての道筋が、自分の中で見えてきていた]

(41) 2010/06/25(Fri) 00時半頃

執事見習い ロビンは、メモを貼った。

2010/06/25(Fri) 00時半頃


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

―書庫前―

[声をかけられ、立ち止まる。
何時しか幾つかの影を従えていた城主は
ゆっくりと振り返った。
揺らめく銀糸が燭台の灯りに、薄く染まっている]


 否、其れを始末しに来たのだ。
 私の城は常に美しくなければ。
 人の屍骸など、何時までも放っておくと腐臭がする。


[冷たい声で言い放ち
銀細工を握らされた少女の身体を片付けろと影を這わせる]

(42) 2010/06/25(Fri) 00時半頃

執事見習い ロビンは、メモを貼った。

2010/06/25(Fri) 00時半頃


 お前は、ローズマリー
 私のローズは、もう居らぬ。


[低く冷たく突き放す]

 
 ……そうか?
 嗚呼……そうだったかもしれぬ。

 咎めるようなことなど、しなかっただろう
 ただ一度を除いて。


記者 イアンは、本屋 ベネットと目は合っただろうか。

2010/06/25(Fri) 00時半頃


【人】 奏者 セシル

[>>41 華やかな笑い声には、
つられたようにくすりと笑って]

――まあ、言う間でも
なきことでございましたね。

ここでの神たる存在は、
絶対者たる旦那様――なのですから。

夢、とは異なものですね、かしこまりました。
では、そちらへとご案内致しましょう。

[トーニャへも一度だけ柔らかな視線を落として、
そして戸口へと足を向けた]

(43) 2010/06/25(Fri) 00時半頃

執事見習い ロビンは、メモを貼った。

2010/06/25(Fri) 00時半頃


【人】 小悪党 ドナルド

―廊下、ベネットの客室前―

[横でイアンが部屋の主にかける声>>38を俯いたまま聞いていた。
友の姿を見たいのか、見たくないのか
整理のつかぬ心境を持て余す。

部屋の中から叫び声と金属を叩き付ける音が聞こえれば
流石に入口の方を見やって。しかし未だ入れない。]

(44) 2010/06/25(Fri) 00時半頃

【人】 本屋 ベネット

[まだ痛みと突然の覚醒で混乱しているようで。
徐々に落ち着きを取り戻せば、思い出してはっと息をのむ。
城主である吸血鬼に咬まれて――……いや、でもそれは合わせ鏡の間だったはずだ。何故ここにいる?もしかして悪い夢だったのではないかと淡い期待をこめてそっと唇に手を伸ばし――]

(45) 2010/06/25(Fri) 00時半頃

[薔薇は2人のこえを聞きながら]
[あらたな眷属の気配に、そっと囁く]


おはようございます。
ご気分は如何?

[耳元を羽でくすぐるような囁く]


【人】 本屋 ベネット

……っ、う、あ……

[鋭く伸びた犬歯に指が触れる。夢ではない。確かに自分には人ならざるものの証がある――]

(46) 2010/06/25(Fri) 00時半頃

ああ、あなたのお友達が
あなたのことを心配なさって、
お部屋へと向かわれたことか、と。


――――喉は 渇いては おられませんか?


【人】 水商売 ローズマリー

― 書庫 ―

[アメジストを思わせる銀糸に女は微かに目を細めた]

――…そう。

[僅かに気落ちするような声で呟き
影が少女へと這い寄るのに気づけば
花の髪飾りの一つを手に取り握り締めた]

でも、本当にそれだけ……?
それだけなら……
何時もなら態々足を運んだりしないでしょう?
ロビンを呼ぶか……影だけに片付けさせるのに……

[冷たい声が怖いとは思わない。
ただ寂しくて哀しい。
やはり思い出してはいけなかったのだろうか。
涙に濡れた女の表情がまた翳る]

(47) 2010/06/25(Fri) 00時半頃

[傍にいるわけでもないのに聞こえた囁きにはっとする。]

……僕は……

[今の気分など……こんな気持ちをなんと言い表せば良いのだろう。]


――…私は、もう必要ないの?


[十二年の記憶も確かにあるというのに
居ないといわれた女は途惑う]


お兄様、と呼ぶべきだったの……?
ずっと、思い出さずにいるべきだったの…?


[縋るような聲が城主に向けられる
ただ一度を除いて、その言葉の意味が分からず
女は柳眉を寄せた]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

―書庫―
[気落ちするような声が、傍から聞こえる。
宴の序盤に一度触れてから
どれほど時が過ぎたか
城主にとってはほんの瞬きほどの時間であるのに]


 ……嗚呼、最後に一度
 亜麻色の髪を、其の顔を見ておこうと思ったのだ。


[そう言いながらも、視線を上げることは無い。
血の色をした瞳は、
影が運び暖炉の奥の暗い穴へ投げ入れようとしている
少女を見ている]


 ……苦しませて絶望の縁まで追い詰めて
 殺してやる心算であったが……失敗したな。
 是がお前に会う前に、喰らっておくべきだった。

(48) 2010/06/25(Fri) 00時半頃

【人】 良家の娘 グロリア

― 廊下 ―

昔、私の従姉が聖歌隊員をしていたのだけれど……
司教様が弾いてらしたパイプオルガンがとても楽しそうに見えたの。

[相手は別にセシルでなくても良かった。聞く人すら不在でも構わない。ただ思い出した記憶を愛しそうに、語っていた。当たり前の事が、今まで当たり前でなかったのように]

三段の鍵盤、三つの足鍵盤、金銀の金管に幸せそうな小太りの司教様。
従姉達が歌うのも聞かず、祈る事も忘れ、ただそれだけを見入っていた。

[そこで、静かに一人頷いた]

うん、一度アレ弾いてみたかったの。

(49) 2010/06/25(Fri) 00時半頃

 お前に紡いだ夢は消えたのだろう?
 思い出したのならば何処へなりと
 お前の望む場所へ行けばいい。

 日の下に出ることは叶わぬが
 もうお前を縛るものは何も無い


[柳眉を寄せるローズマリーの姿が目前にありながら
城主は彼女を見ようとしない]


 ――…嗚呼、目覚めたのか……ベネット?


[新たな聲。彼に対する白薔薇の語りかけに薄く笑みを零した]


2人が、ここへ……?

[起きたばかりで混乱していたのと、強烈な喉の痛みでいままで気がつかずに居られたのに、指摘されて気がついた喉の渇きが襲ってくる]

……っ。

[今は、不味い。2人を、部屋に入れないようにしなくては――]


【人】 記者 イアン

[扉を完全に開き、部屋の中へと踏み出した。
混乱し、己の口元に手を当てる友の姿を見やる。
呻く彼。今はここに居ない銀糸の持ち主に、心の中で散々の呪詛を並べたてながら。
――でも、死んでなくて良かったと思ってしまった。それは、ひょっとしたら死よりも辛いものなのかもしれないけれど]

やっぱり駄目なのか、銀。

[床に転がるネックレスが目に入った。
腕を組み、入口近くの壁にゆっくりと背を預けて、問うた]

(50) 2010/06/25(Fri) 01時頃

【人】 水商売 ローズマリー

――…最後?


[ことりと女の首が傾がれる。
信じられない。
信じたくはない、と翡翠の眸が揺れた]


如何して此方を見て呉れないの?
如何して……如何して……
傍に居ていいって言って呉れたのに……


[女を襲うのは更なる絶望。
ぎゅっと胸の上で両の手を握り締め
翡翠は城主の姿を見詰め続けた]

(51) 2010/06/25(Fri) 01時頃

【人】 靴磨き トニー

――食事の間――

少女の視線は受け止められる事はなく。
グロリアの玉を転がすような笑声を耳に――どうして、とその意味を考えた。
その真情は、自分のような子供には理解出来ないものかも知れない。だから――]

 ……ありがとう、ございます。

[もう問うことはせず、立ち去るグロリアに小さな声で礼を述べた。
また、気紛れだと彼女は言うかも知れない。
それでも優しくしてくれて、助けてくれたのは確かなことだ。
 
セシルが此方に柔らかな視線を落としたことには気付かず。一人でぽつりと食事を続けた]

(52) 2010/06/25(Fri) 01時頃

【人】 本屋 ベネット

……!――

[気がついてしまった喉の渇きは耐え難い。今二人が来てしまえば襲わずに居られる自信が無い。どうにか、来る前に――そう思った矢先に聞こえる声と、ゆっくり開く扉>>38]

っ、駄目だ、来ないで!!

(53) 2010/06/25(Fri) 01時頃

夢は消えていないの。
お兄様と呼んだことも
此処で暮らした日々も覚えているのに。

失くしてなどないのに……。


私が望んでいるのは貴方の傍なのに。
他の場所など望んでないのに。


[震える頼りない聲が城主へと向けられ]


【人】 奏者 セシル

 ―廊下―
[御堂へ向かう、それは必然的に墓地へと近い場所。
廊下の窓から、紫煙がたなびくを見れば一度目を細めた]

おや、オルガンが……
ということは、弾かれたことはないのですね。

それはそれほどまでに、
大切な記憶なのですか?

いえ、なにやらあなたの語り口調が、
とても弾むようなご様子、でしたので。

[白薔薇はゆるりと笑む、
 魔性となれどやはり音楽は好ましい]

(54) 2010/06/25(Fri) 01時頃

【人】 小悪党 ドナルド

[部屋から漏れ出る声を、それ以上聞きたくは無かった。
立ち上がり静かに移動する。

何のために死にたかったのか―
少し、理由が分かった。
だがもう遅い。


外の空気が吸いたくて、外に行こうと足を向ける先を決めた。]

(55) 2010/06/25(Fri) 01時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

―書庫―

[屍骸が完全に目の前から消える
城主は漸く顔を上げた。
ぞっとするほど整った相貌には、深い虚無を映して]

 
 如何して?
 それは私の台詞だ。

 下らぬ事を問うのは何故だ。
 記憶を取り戻したなら、私が憎くは無いのか?


[肩を竦めて首を振る。
僅かに血のにおいが漂った] 

(56) 2010/06/25(Fri) 01時頃

【人】 本屋 ベネット

>>50
……お願いだから……それ以上、近づかないで……っ!

[逃げるように寝台の背もたれまで下がり、ぎゅっとシーツを握る。喉から手を離せば、何時も姉の形見を着けていた場所には火傷を負っていて。苦しそうに息を吐くのは火傷の所為か、それとも喉の渇きの所為か。]

(57) 2010/06/25(Fri) 01時頃

【人】 執事見習い ロビン

−墓場−

……死は、救いなんかじゃァない。
ただ朽ちて終わる、それだけの話だ。

ヒトはいずれ死ぬ。
吸血鬼は生き続ける。
そもそも、時の流れが違う。

そーいや、先代のボスは言ってたなァ。
『不死の身体が欲しい』、って。
……その3ヶ月後に、流行り病でぽっくり逝っちまったけど。

[煙の向こうにある墓石を見つめて、呟く。]

なあ……永遠に生きてンのと、どっかでくたばっちまうのと、どっちが幸せなんだろうな。

俺ら人間は、どっちかしか選べねえようなんだ。

(58) 2010/06/25(Fri) 01時頃


――ええ、お二人も。

よろしかったですね、
どちらから先にいただかれるのです?

ああ、殺してしまうのがお嫌でしたら、
すこしだけいただけばよろしいのですよ。

――ご友人なのでしょう?
きっと喜んでご提供くださいますでしょう。

もっとも、加減を損なうと――
命までいただいてしまうことになるやも、しれませんが。

[白薔薇の囁きは渇望を煽るように、
ねっとりとその耳元に、響く]


 ……可笑しな事を言う。
 ローズマリー


[溜息と共に囁きが落ちる]

  
 縛り付けられる生活に未練があるのか
 未だ私の傍を望むのは
 此処ならば途切れぬ贄が届くからか?

 ならば今まで通り宴を開くが良い
 お前を城主とし、この城を任せてやっても……


執事見習い ロビンは、鞘に納めた銀のナイフを、左手の指で弄っている。

2010/06/25(Fri) 01時頃


【人】 水商売 ローズマリー

― 書庫 ―

[美しいひと。
初めて出逢った時と同じ事を思った。
城主から滲む虚無をさびしいとも思う。

魅せられたのは何時からか。
そんな事を考えていれば亜麻色の髪がさらと揺れた]


私にとっては大事なこと、なのに。


[僅かに拗ねるような音色]


哀しいと思ったことはあるけれど
憎いと思ったことは一度もないわ。
――…憎まれているのは私の方だと思ってた。

(59) 2010/06/25(Fri) 01時頃

【人】 良家の娘 グロリア

ピアノなら手習い程度――ですけど別物でしょう。
少しでいいから、教えて下さる?

[今の彼女は、かつてセシルが演奏していた時の記憶も持ち合わせていた]

大切? どうなのかしら。

[大切な記憶かと問われれば(>>54)自分でも良く判らない、そんな顔をする]

記憶って、大切なのかしら。
忘れていた方がいい事もあるし、覚えているからこそそれに囚われて前に進めない事もある。

無くしてしまった記憶なら、
無くすだけの理由があった筈。
奪われたのでなく、手放したのであれば――

そんな記憶にどれだけの価値があるのかしら。

[本当に聞いているのは自分自身。それでも自然と口を開いて答えていた]

(60) 2010/06/25(Fri) 01時頃

【人】 小悪党 ドナルド

― →玄関エントランス→墓場 ―

[とうとうと歩みを連ねエントランスにまで辿りつく。
重たい扉まで歩けば、後ろを振り返った。
このまま帰れるわけでもない、恐らく友人らとはまた会える。
ベネットがイアンを―それは無い、と信じたかった。
根拠もない妄信を胸に抱えて扉を開く。

外は相も変わらず霧が四方を包み、寒さが人の身を包む。
新鮮な空気、のはずなのに何故か生ぬるくて息を吸うのが嫌になった。
そして男は城の周りを歩きだす。

城の裏手、墓場で十字架に囲まれた黒の執事>>58の背中を視界に入れるのはそれからすぐのこと。]

…選べる立場にいる人間は、幸せだと思うがね。
あんたがどっちを選びたいのかはしらねーけど。

随分雰囲気変わるな、敬語じゃねーと。

(61) 2010/06/25(Fri) 01時頃

【人】 記者 イアン

[扉の外から、去る気配があった。
呼び止めようとした時には、彼は移動してしまったか。>>56

目を戻す。
シーツを掴む友人の姿が――ああ、辛い。そして、喉元に見えるのは、火傷の跡。

友人は吸血鬼になった。

その事実を反芻して、己の首筋を一度なぜる。溜息を吐いて、壁から身を起こした]

火傷、どうするんだ。
放っとけば治るのか?

[向かうのは友人の元ではない。床に転がったネックレスへと、手を伸ばそうと]

(62) 2010/06/25(Fri) 01時頃

小悪党 ドナルドは、執事見習い ロビンに「先代のボスだなんだと物騒だな。」と続けて

2010/06/25(Fri) 01時頃


【人】 良家の娘 グロリア

あら、御免なさい。
話が逸れちゃったわね。

[...は軽く謝った]

ただ、不意に御堂を見て、パイプオルガンの音を思い出したら、沸いてきた記憶だっただけよ。

だから機会があれば――なんて思っていたのは、いつが最後だったか……覚えていないわね。

[軽い嘘。最後はあの日、全てを失った日。あの日、彼女は自分自身すら失ったのだ。

ただ独り、取り残されたと認めたくなかったが故に]

(63) 2010/06/25(Fri) 01時頃

【人】 執事見習い ロビン

−墓場>>61

[くわえ煙草のまま、声のする方へとゆっくり振り返る。
 その声の通り、敬語という仮面を外した従者は雰囲気が違っていた。眼鏡も無く、腕には黒薔薇のタトゥーが刻まれているのがありありと分かる。

 ひとつだけ違わないのは、全身を包み込むような、城の従者らしからぬ強烈な殺気。]

……あァ。
アンタか、「紳士」さん。

(64) 2010/06/25(Fri) 01時頃

いた、だく……?

[ぎり、と唇を噛む。少しだけいただけばいいと、その言葉が余計に渇きを酷くする。けど、加減の仕方なんて分からない。忘れようとしても白の薔薇の言葉はどろりと耳に絡みついたように耳に残っていて]

……嫌だ、血なんて飲むもんか……!
あの二人は咬みたくない……!


[確かに城主の甘い囁きは女を縛っていた。
けれど女はふるふると首を振るい]


縛り付けられる生活だなんて思ってなかった。
贄が欲しくて傍にいたいんじゃない。

違う、違うの……。
ヴェスパタイン、貴方が居るから……
貴方と一緒に、居たいだけ、なのに……


[如何すれば伝わるだろう。
頑なな心に向き合う聲には切なるものが混じり]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

―書庫―

 ……私が憎んでいたなら
 お前の居場所は、あの墓場となっていただろう

 ローズマリー


[血の色をした瞳に、流れる亜麻色が映る。
太陽でも直視したかのように顔を歪めた]


 お前を傍におくのは、心地好かったぞ。
 私が選び、摘んで来た美しい薔薇のひとつ。

(65) 2010/06/25(Fri) 01時頃

【人】 小悪党 ドナルド

>>64

[思わず男は引き攣った様な笑みを浮かべる]

あらら。雰囲気違うどころか、ソッチが本職サン?
[そこでやっと腕を這う黒い薔薇に気がつく。
先ほど浮かんだ笑みはすぐに消えてしまう]

……あんた、マフィアの黒薔薇、か。
いつの間にか消えた、ってぇ風の噂は聞いたが
こんなところにいたとは。

(66) 2010/06/25(Fri) 01時頃

[咬みたくないと頑なに拒む新たな眷族の聲
其れを心地良いと感じる事で幾らかの余裕が生まれる]


 失った記憶を取り戻してなお
 私の傍に居たいとは酔狂な事だ。

 其れが望みなら
 傍らで咲き続けるが良い
 ――…白の薔薇と共に


[切なる聲に、城主は顔を歪めそう告げた]


【人】 執事見習い ロビン

−墓場−

物騒もクソもねえよ。
元よりこれが俺の素性さ。
ただ、ここの城にゃ似合わねえから使ってないだけの話だ。

……驚いたか?
ま、アンタは敬語だとあっちの方が縮み上がるようだから、アンタに合わせて暫くこれで喋ってやるよ。

[笑みが消えた男の片目をじっと見る。]

ああ、ご名答。
俺は、「ブルーノ卿」の「息子」さ。
もちろん血を分けてない方のな。

[先代のボス、と彼が告げた者の名を出した。]

ちょっとした気まぐれって奴で、今此処にいるのさ。

(67) 2010/06/25(Fri) 01時半頃

【人】 奏者 セシル

>>60
――ええ、もちろん、構いませんよ。
どなたかに演奏を……というのも、
とても久しぶりですので――上手にお教えできるかはわかりませんが。

[そして、ふと、この廊下を
かつて友人と共に歩いたことを思い出す]

過去は己の礎をなすもの。
記憶が存在を作り上げる、といっても過言ではないでしょう。

もっとも欠落もまた、己の一部なれば――
手放そうが、奪われようが、逃れらぬものなのかもしれませんね。人は空洞を意識するものでしょう。

[あるいは、それは人ならざる魔も同じと、口には出さず思う]

手放した記憶の価値――
手放すだけの理由があったのならば、大切であろうとなかろうと。
それは自身にとって何事か、重要であることには、代わりはないのでは?

(68) 2010/06/25(Fri) 01時半頃

【人】 水商売 ローズマリー

[憎まれていた訳ではないと知れば過る安堵。
歪む城主の表情を認めれば女はゆらと立ち上がり
ゆっくりと、僅かに覚束ぬ足取りで彼に歩み寄り]


貴方が時間を与えてくれようとしたのに
怯えて拒んで……貴方を傷付けて……
ごめんなさい……


[白く儚い手が、城主の頬へと伸ばされる]


私も貴方の傍が心地好かった。
傍に居てくれる事が、嬉しかった。

(69) 2010/06/25(Fri) 01時半頃

あの2人 は?


―――ならば、誰ならよろしいの?

[くすりくすり と それは哂う]


執事見習い ロビンは、小悪党 ドナルドに、「おひとつどうぞ」と、おどけた仕種で、煙草を差し出した。

2010/06/25(Fri) 01時半頃


【人】 良家の娘 グロリア

[歩きながら、思う。...は思い続ける]

(倦んだ永久の主は、
 人の感情を獲る事を以って退屈への糧とする。

―――今の私はかの主のお気には召さないことだろう。)

[居もしない獣を狩るべく、目的が適う事など無い復讐者を気取って、記憶と真実を拒絶してきた気違いを以って、自分を保たせてきた。そんな自分だからこそここに招かれたのだろう。見世物としては適当だった。]

(けれども……

 目を背けていた事に気付き、忘れたいものを忘れられず、
 正常を心に押し付けられれば、

――私に、先はない。

 "冷めた"ことで、持ちえる筈の深い絶望や諦めすら、既に置き去りにしてしまった。
 そんな人間、餌としても果たして美味いかどうか……)

(70) 2010/06/25(Fri) 01時半頃

【人】 本屋 ベネット

>>62
……イアン、さん……
いつまでも我慢できそうに無いんだ……お願いだから、早く部屋から出て……咬みたくないよ……

[声を絞り出して訴えて。シーツの上にぽたり、透明な雫が落ちて広がる。]

あ……

[先ほど鎖をちぎって投げてしまった、姉の形見の銀の翼。]

火傷……分からない。わからないよ……っ、

[また渇きが襲ってくる。]

……イアンさん、……それ。持ってってください……僕には……もう、触ることすらできない。
きっと、姉さんもイアンさんなら許してくれるから……

(71) 2010/06/25(Fri) 01時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

―書庫>>69

 可笑しな事を言う。
 確かあの時……
 人を喰らう事を頑なに跳ね除けていたのでは無かったか?


[先刻のベネットの様子に重なる。
望んで受け入れるものなど、ほんの一握り。
欲しいモノは無理矢理に奪うのが常。
与えられる事に不慣れな城主は
伸びてきた手を避けるように、ひとつ後ろへ下がった]


 魔力を分けた相手だ
 傍に居れば心地好いのは、当然のこと。

(72) 2010/06/25(Fri) 01時半頃

【人】 小悪党 ドナルド

>>67

[己に合わせた言葉遣いで、という元マフィアに
そいつは有り難ぇこって。 と居心地の悪そうな表情で告げる。]

へーえ。
ちょっとした気紛れで組を抜けられるほど
家族の団結ってやつは緩くないと思ってんだけどな。
あんたは、有力な―何て言ったらいい、始末屋か?
それだったらしいし。

[男は正直に言って、この元マフィアとの距離を測りかねていた。
マフィアは相手にするのは面倒臭い相手だと認識していたから余計
接し方というのを探しあぐねて。その思いは表情にでていたかは判らず。
ただ元マフィアの刺青は男の興味を充分に惹いた。
自然と目線は腕へと集中する]

(73) 2010/06/25(Fri) 01時半頃

好きだから傍にいたいの


[女が城主に抱くのは恋心ではなく
それよりも深い情愛。
仮令それが伝わらずとも――]


愛しているわ


[漸く口に出来た言葉に
女は綻ぶような笑みを城主に向けた]


【人】 靴磨き トニー

――食事の間――

[中庭でセシルに示唆され、グロリアの言葉と意思を受けたことで。自分に何ができるか、何をしたいのかを考えた]


『ヘクターの仇を討って、この城を出る』


[そう出来れば最善――けれど、非力な刃が魔物に届くとは到底思えない。
ヘクターが視た自分のトーテムは卑弱なスナネズミで。
それは、怯えて逃げ回るだけの自分を象徴するように思えたけれど]

 ――それでも、スナネズミにも立派な牙と爪があるんだよね。
 
[両腕に浮かび上がった紋様に視線を落とし、人狼の牙に手を触れる。それは、大切な人がくれた力。
スナネズミに与えられた、ささやかな武器だ]

(74) 2010/06/25(Fri) 01時半頃

【人】 奏者 セシル

>>73
――いいえ、
とても興味ぶかいお話でございます。

[御堂はすぐそこ、ステンドグラスは飾られど、
そこに7色の光導く陽光はない。]

ええ、そうですね。
何かの切欠で思い出す、ということもありますね。忘れていたつもり、の何かを……

[>>70 どこか思い耽るような婦人、
その横顔を見れば、白薔薇は薔薇がごとくに沈黙する]

(75) 2010/06/25(Fri) 01時半頃

【人】 良家の娘 グロリア

記憶が存在を作り上げる――ね。

[(>>68)そうだとすれば、あの人を失ってからの自分はどんな存在だったと言う事か]

なくしてしまえば……
そう、なくなってしまえば……

きっと不幸で、幸せだったのよ。

[矛盾したことを平然とその薄い唇から漏らす]

生きていたのだと思う私と、
生きていなかったのだと感じる私。

生ける屍人――なんて気取る気はないけれど、
そうねぇ。

[自分の心の中だけの思い出をなぞって喋る...は正気であっても十分に異質だっただろう]

もっと賢ければ、もっと強ければ、違ったのかしらね。

(76) 2010/06/25(Fri) 01時半頃

小悪党 ドナルドは、執事見習い ロビンに「……これはどうもご丁寧に」と微妙な表情をしつつ一本受け取る

2010/06/25(Fri) 01時半頃


……あ、

[「誰なら」そうだ。誰なら良いというんだ?自分はあの二人以外ならどうでもいいと、そう考えていた……?先ほどまで思っていたことに愕然とする。]

……それ、は……

[誰も咬みたくなければこの渇きに絶えながら餓死でもするか、或いは殺されるかするしかない――]


【人】 記者 イアン

>>71

[ベネットの言葉にゆっくりと頷きつつ、屈んで銀の翼を手に取った。
許してくれる――苦しむ友人の声が聞こえる]

一応、聞いて良いか。
俺がこのまま部屋を去ったとして、お前、どうするつもりだ?
吸血鬼の渇きは、耐えようと思えばいつまでも耐えられるのか?

[まだ身は起こさない。
シーツを掴む彼と、同じ目線になるように]

俺はな、良かったって思ってるんだぞ。
ミッシェルに続いてお前まで死んだら――死んだら、話すら出来ないんだからな。

(77) 2010/06/25(Fri) 01時半頃

【人】 良家の娘 グロリア

あ、別に少しの時間で上手に弾きたいなんて思ってはいないわ。

[...は童女のように笑った。かつてそれと共に見せた気の触れた素振りは既に潜めていたけれど]

ちょっと、触って満足したいだけ。

[リクエスト曲はStabat Mater(スターバト・マーテル)。聖母マリアの悲しみを共に偲び、苦しみを重ね合わせることで神の恩寵を請い祈る歌]

(78) 2010/06/25(Fri) 01時半頃

奏者 セシルは、メモを貼った。

2010/06/25(Fri) 01時半頃


[腑に落ちぬ顔をする]


 あいしている……か


[戯れに人へ向けたときに、あの記者は何と言っていたか]


 私は……何かを失ってまで得たいものか?
 そのような強い執着心を与える気でいるのか


 私には
 解せぬな。


【人】 執事見習い ロビン

−墓場>>73

さっきも言ったろ?
俺は「ブルーノ卿の息子」であって、今のヨアヒムの豚野郎の息子じゃァねぇ。おまけにアホみたいな御家騒動まで勃発しやがってなァ……。

……って、まあいい。それは重要な話じゃあねえ。

まだ俺がファミリーにいたころ、偶然見ちまったのさ。この城で、吸血鬼がヒトの首噛んで血を吸う所を。

それが俺がここに来た理由だ。

(79) 2010/06/25(Fri) 01時半頃

【人】 水商売 ローズマリー

― 書庫 ―

私は人だったから……
同じ人の命を奪うことが怖かった。
けれど、私は変わってしまった。
貴方と同じ魔の者になった。


[伸ばした手は城主に触れる事が叶わず
何処か残念そうな表情が過った。
理由を示されればふるりと首を振り]


それもあるかもしれない。
けれど……、それだけではないの。
私に触れられるのは、いや……?


[諦めず触れようと離れた一歩を埋めて手を伸ばす]

(80) 2010/06/25(Fri) 01時半頃

【人】 靴磨き トニー

 私のしたいこと――……私の出来ること。

[出来ることは――魔物たちの隙をつき、この城から逃げること。
したいこと、後のことは――それから考えれば良い。
此処を出られれば時間は幾らだってあるのだから]
 
 ……よし、はじめようか。

[食事を終え、ぱんと頬を叩いて気合を入れる。
城主や召使達に脅されれば、すぐにへし折れてしまうかも知れないけれど。

それでも、目を瞑って待ち続けても悪夢は醒めないから。
誰かが手を差し伸べてくれるのを待つだけの、自分が嫌だから。

少女は立ち上がる]

―― →グロリアの客室へ―― 

(81) 2010/06/25(Fri) 01時半頃

【人】 小悪党 ドナルド

>>79

それのどこがここに来る理由になんだよ。
[思わず突込みを入れて]

吸血鬼に憧れた、から?吸血鬼になりたくて、
だから元マフィアのあんたが従者やってんのか?

それぐらいしか思いつかねーんだけど。

…んでさ。その話ししながらでもいいから、刺青見せてくんね?
さっきから気になって気になって。
[そう言って、男は黒い薔薇を指さす]

(82) 2010/06/25(Fri) 02時頃

――…執着じゃない。
これは想いよ。

貴方に喜んで欲しい。
貴方に笑っていて欲しい。
貴方に、しあわせになって欲しい。

[純血の魔性である城主に
それを望み伝えるのは難しい事かもしれない。
それでも伝えようとするのは深い想いゆえに]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

―書庫―

 ひとの記憶が戻っても……人を喰らうに躊躇はせぬと?
 それでは、お前の苦悩する顔が見れぬではないか。


[曇った表情を見遣り、一度首を振る]


 ……好きにするが良い。


[距離を埋められると僅かな溜息を漏らし
瞳を伏せた] 

(83) 2010/06/25(Fri) 02時頃

【人】 本屋 ベネット

>>77
……。

[泣きそうに顔をゆがめる。シーツから手を離して膝を抱え]

……分かってるよ……いつまでも耐えられるものじゃないって……
でも、嫌なんだよ……あいつらの言う通りになるのは、姉さんを喰ったバケモノと同じように……血を、飲むのは……

[死なないでよかったと、その言葉はうれしかったけれど――その代わりに得た代償は、大きい]

(84) 2010/06/25(Fri) 02時頃

 其れは私には存在せぬもの。

 ……私を喜ばせたいならば、ひとの絶望をもっと此処へ
 私の笑みが欲しいなら、ひとの恐怖をもっと見せてくれ

 私の幸せは
 人々が苦しみもがく姿をこの瞳に映しながら
 其の血を啜ること


[ひとと魔は相容れぬもの。
望む愛を手に入れたらしいのに
期待していた満足感が得られない。
胸に篭る靄が――目前を曇らせる]


【人】 奏者 セシル

[>>78 あどけなく笑う女から、
伝えられた曲名にはひとつふたつ瞬いて]

……それは、また楽しい曲、からは遠いものですね。

[御堂へ足を踏み入れれば、
そこは暗い七色の降る空間――

魔性の城の聖堂で、白薔薇は女に向き直る。
それは懺悔を問うが如くに]

 悲しみにくれる聖母――

 悲しみがあなたの、手放された記憶?
   賢ければ、強ければ、と後悔に似た何かと共に。


[薔薇の香はかすか、青は静かに見下ろして]

(85) 2010/06/25(Fri) 02時頃

【人】 執事見習い ロビン

>>82
あいよ、どうぞ。
……と言っても、腕全部に入ってるから、シャツまで脱がないと見せられないけど。

[そう言って、腰にかかった3つの剣を落とさぬよう慎重に動きつつ、窮屈なベストとドレスシャツを脱ぎ、上半身は袖の無いシャツ1枚の姿になった。

 細身ながらも均整の取れた筋肉を晒して、入れ墨を観察させる。]

……ああ。理由ってのはちょっと違うな。
別に吸血鬼に憧れてた訳じゃあない。

彼らが持つ究極……『死に至る痛み』……そいつを知りたくてな。

(86) 2010/06/25(Fri) 02時頃

【人】 水商売 ローズマリー

― 書庫 ―

だって、私はもう人ではないもの。
貴方と同じ――…


[たとえ触れてもぬくもりを与えられぬ事を思い出し
伸ばしたその指先が惑うように微かに震え]


苦悩する顔がみたいなら
そういう顔をさせるような事をすれば良いわ。


[それはあまり愉しい事とは言えないけれど
困ったように微笑を浮かべた。
好きに、という声に嬉しそうに頷き
眸を伏せる城主の頬へと繊手を宛がう]

(87) 2010/06/25(Fri) 02時頃

――あの2人でなければ、
誰がよろしいのでしょう。

ほら、耳を済ませてごらんなさい。
ちかくに他の人間の気配はありませんか?

……もっとも、あなたのすぐ目の前に
甘い甘い血の芳香を漂わせている方がいるのでしょう?

とても、とてもいい匂い……

[渇きを誘うように、囁いて囁いて]


【人】 記者 イアン

ああ、そうだな。
嫌だよな、あんな奴の言う通りになるのは――

[月並みな台詞ではあるけれど。
そんな事しか言えなくて、膝を抱えるベネットの頭にゆっくりと手を伸ばす。
拒まれなければ、くしゃりと撫でたかった]

でも、俺は。
お前がそれを拒んで死んでいくのを見るのが、嫌だなあ。
やっぱりさ、俺は――お前とドナルドには、生きていて欲しいんだよ。

(88) 2010/06/25(Fri) 02時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

―書庫―

 お前はあのものを喰らう事……
 躊躇っているように、見えたが?


[同じだと言う相手に冷やかに告げる。
離れてはいても、見えていたのだから
ドナルドとの逢瀬も知っている]


 そうだな、では
 お前はあれを咬んでくるが良い。
 死にたいと言うあれを、生かし苦しめろ

 
[苦笑を浮かべた彼女が頬に触れるのを
ただその場に立ち尽くし受け入れる]

(89) 2010/06/25(Fri) 02時頃

【人】 小悪党 ドナルド

>>86
サンキュー いやさ、身体改造が趣味でさ
刺青とか大好きなんだよ。
[少し弾んだ声音になり、服を取り払った元マフィアに近寄り
いそいそと側に座り込む。
肘を持ち、右手でゆっくり茨を花弁の輪郭をなぞり上げる。
その手つきはごく優しく丁寧なもの]

死にいたるいたみ。
…それは直訳して死にたいってことでいいのか?
マフィアの暮らしだって、死に面してんだろうに。

(90) 2010/06/25(Fri) 02時頃

【人】 良家の娘 グロリア

狂気という優しい揺り篭に揺られながら、
私は今日迄過ごしてきたから。

[...は過去をなぞりながら、思い出を再構築していく。大きく見えた建物も、自分とはかけ離れて思えた多くの人達も、何もかも記憶から蘇らせる]

かの神の下、
自ら求めた己の死が大罪であるのなら、
多くの人を狂気の元、人ならざる者として扱ってきた私は――

[元より懺悔を請う資格もない。だからこそ、ただ思い出すがまま口を開き、所定の椅子に座った]

Cujus animam gementem
contristatam et dolentem
pertransivit gladius.

[そしてその指先はおぼつかない手つきのまま、たどたどしく鍵盤を滑らせていく]

(91) 2010/06/25(Fri) 02時頃

【人】 本屋 ベネット

[びくりと顔をあげる。部屋に居るのはイアン一人。漂ってくる甘い匂い。銀糸の吸血鬼が噛み付いた際の残り香か、それとも渇きが酷いから敏感になっているのか。強くて、濃くて、とてもおいしそうな、]

っ、……!

[嫌だと、首を横に振って耳をふさぐ。そんなものが効果が無いことくらい分かっているけれど]

(92) 2010/06/25(Fri) 02時頃



――…嗚呼。
分かっていたけれど……
貴方はまた難しい事をいうのね。

……私が人の侭であれば
貴方を喜ばせられることが出来たのかしら。

[悔いても時間は戻らない。
悔いてしまうのは記憶を取り戻してしまったせいか。
思い悩むように柳眉が寄せられた]


[囁く白薔薇の聲が心地良い。
魔とは本来あのようであるものだ
同胞を唆す彼の聲に安堵を覚える]


 ……もう一度人に戻る事など、不可能だ。
 知っているだろう。


[柳眉を寄せた相貌を間近に見ながら]


 ――ベネット
 さあ、そのものの首へ喰らいつくが良い
 乾きは血をもってしか、抑えられぬ


[城主の聲を新たな眷族へ送る。
己の血が彼の内側でざわめき立てるように]


やめろっ……!

[渇いた、喉が渇いたと。本能が騒ぎ立てる。聞こえてくる白薔薇の声に、収まらぬ渇きに苛々する]


【人】 記者 イアン

[限界に来ているのだろうか。
首を振るベネットの様子を――結局ただ見ている事しかできない自身が悔しい。出来る事ならば、変わってやりたい。変わってやりたいが、現実は変わらない]

無理はするな。
……下手に葛藤して、下手に絶望することも、あいつの思う壺なんだ。

[せめて声をかける。
再び己の首筋を触る。
部屋の中に踏み入れてしまった以上、見捨てる事は出来ない――出来るわけがない]

(93) 2010/06/25(Fri) 02時半頃

【人】 水商売 ローズマリー

― 書庫 ―

それは……
咽喉が渇いていなかったから……


[城主たる彼に隠し事など出来るはずがない。
理解していたのに躊躇ったそのことを指摘されれば
翡翠は不安げに揺れた]


――…え。あのひとを、眷属に……?


[告げられた言葉に頬に触れた指先が小さく震えて
ゆる、と一度伏せられる眸。
光を受けて煌めくアメジストを見詰めながら紡がれた声は微か]


――…それが貴方の望みなら。

(94) 2010/06/25(Fri) 02時半頃

【人】 奏者 セシル

>>91

 狂気へと至る道は如何程に?

[狂気を自覚した女はなるほど、
正気であらば耐えがたいものを手放したのだろうと、
思考を繋ぎ、続く言葉に白薔薇はゆるやかに目を細める]

 己が罪人たる自覚があるのならば、
 ――裁きを待つが、よろしいのでは?

[たどたどしい指先の紡ぐ旋律、
謳われるその歌詞に白薔薇は小さく嘆息する]


   それとも 慈悲を お求めか


[天上の青は憐れみ深いその眼差しを女へと落とす]

(95) 2010/06/25(Fri) 02時半頃

[苛立ちの混じる叫び
心に暗い悦びが満ちる]

 
 ……止める必要は無いぞ、白薔薇
 お前はなんと同胞思いなのだろうな。


[くすくすと笑みが毀れる。
恐ろしくも妖しい微笑み]


――…嗚呼、忘れていれば良かったの?
思い出さずにいれば良かった?

困らせてしまうだけならば……
記憶なんていらなかったのに……


[独り言ちてきつく唇を結んだ]


【人】 本屋 ベネット

>>88
……!

[伸びてきた手から腕へ。腕から肩へ。肩から――首筋へと視線があがっていく。鼓動の音が、聞こえてきそうで。首筋から目を離すことができない。]

あ、うう……っ!

[口が開く。端から伸びた犬歯がのぞき――無理やりその矛先を変えて自分の手に噛み付く。]

……っ!!!げほっ、苦っ……!

[口に入った自分の血をベットの上に吐き出す。どうして、イアンの血はあんなに美味しそうな匂いがするのに、自分の血はこんなにも苦く感じるのか]

(96) 2010/06/25(Fri) 02時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

 言い訳が聞きたいわけではないな。


[溜息。
揺らぐ翡翠を何も映さぬ血の色が舐るように捕らえる。
眷族たる者達の声ならぬ聲に
幾らか常の調子を取り戻し]


 そう、ならば行くが良い。
 私の望みを叶えることこそ、お前の悦びなのだろう?


[妖艶な笑みを浮かべ、頬に触れた手へ
己の冷たい手を重ねる]


 上手く私を愉しませたら、褒美をやろう。
 お前の望む言葉を。

(97) 2010/06/25(Fri) 02時半頃

[その声音は甘く、優しく]

ああ、もう限界なのでしょう?
なんて苦しそうな声……おかわいそうに。

我慢など、
なさらなくてもよろしいのですよ?
加減さえ、間違えねば良いのです。


あまり渇きが酷くなってしまってからでは……

嗚呼、本当に

加減を間違えてしまうかも しれませんよ?


【人】 靴磨き トニー

――客室――

 結構、重たいなぁ。
 私に扱えるかな……。

[ベッドの上に座り込み、グロリアの部屋から持ち出した猟銃を矯めつ眇めつ眺める。
弾丸もあるだけ持ってきてはみたものの、そもそも装填の仕方すら分からない。下手に弄くって暴発させたら拙い]

 使い方は後でグロリアさんに聞くしかないか。

[食事の間での遺言じみた言葉が気になったけれど、振り払うように首を振った]

(98) 2010/06/25(Fri) 02時半頃

【人】 靴磨き トニー

 さて、……次は、と。

[猟銃を枕の下に隠し、窓から外を見下ろした。
飛び降りるには高さが有り過ぎるようで、
まさか、影に脱出用にロープを調達させるわけにもいかない]

 何とか城内を通らずに済ませたかったけど……仕方ないか。

[逃走経路を吟味するべく、中庭へと向かった]

(99) 2010/06/25(Fri) 02時半頃

 私は言ったぞ?
 「早く此方へ戻って来い」と。
 お前は
 私よりもあの娘を選んだ。
 
 事実は消えぬ。


[僅かな呟きを耳に受け
気だるげな溜息を零す]


 汚名返上したければ、我が望みを叶えて来る事だな。


水商売 ローズマリーは、メモを貼った。

2010/06/25(Fri) 02時半頃



 お褒めいただき嬉う存じます。
 ……旦那様、私はもっと己の魔を深くしたいのです。



 深く、深く。

 忘れてしまえるように。

[それが唯一つの絶望を忘れる縁。
白薔薇は憂いのため息をひとつ]


【人】 良家の娘 グロリア

― 御堂 ―

[歌う代わりに、言葉を音に乗せた]

目の前の出来事を、信じたくなく、無かった事にしたかった。
最初はそんな逃避から。

[途切れ途切れ、迷った処は手助けを請い、ゆっくりと丁寧に音を積み上げるようにして、重ね合わせていく]

甘い幻想は、幸せなる果実。
都合のワルイコトを、都合の良い事に置き換えた。

[とちったと自覚すれば、少し前からやり直す。何度でも構うことなく、ただ熱心に目の前の指捌きに集中する]

(100) 2010/06/25(Fri) 02時半頃

【人】 良家の娘 グロリア

騙しきれない自分を、騙しきるにはどうすればいい。
それを救いという逃げ道によって、先を拓いた。

(あの人が人殺しなら――私も人を殺そう。
 多くの人を手に掛けた。善人はいなかったが、所詮は自分の物差しで恣意的だ。

 あの人が化け物なら――私も人でなしになろう。
 手招く狂気に身を委ね、自ら好んで毀れていった。怪物になる術を持たぬゆえ。

 あの人が私を救う為に死を選んだのなら―――)

置き去りにされた惨めな生存者から――後を追う追跡者へと。

(101) 2010/06/25(Fri) 02時半頃

[自分に血を分け与えた吸血鬼の言葉に、血がざわつく。咬み付きたい、飲み干したい、今すぐにと。
続けて聞こえる白薔薇の言葉に冷や汗が流れる。体が震える。我を忘れて噛み付いてしまえば加減もできない。そうなって、本当に命を奪ってしまったら]

……間違えなければ……

[頭の中でぐるぐるとその言葉ばかりが回り続ける]


【人】 良家の娘 グロリア

裁き?

[そこだけは、音と外れる]

余人の誰が私以上に、私を裁けるというのかしら?

[いつしかコツをつかんだのか、大分つっかえることなく弾けるようになっていく//]

(102) 2010/06/25(Fri) 02時半頃

【人】 記者 イアン

おい、馬鹿野郎――

[覗いた牙が向かった先は彼の手だった。
ベッドの白に、赤が映る。
そこでふと思い至った。己の首筋に残る赤が、逆に彼を苦しめていたとしたら――

だが、いずれ、彼は飲むのだろう]

無理するな、と言ってる!
……俺が部屋から出れば、お前が苦しくなくなるってんなら俺は部屋を出るし、
…………俺の血を呑むことで、お前が苦しくなくなるってんなら、とにかく飲んじまえ!

[伸ばした腕は頭から彼の肩に。
苦しみに歪む友人の顔を、正面から――むしろ、睨みつけるように]

(103) 2010/06/25(Fri) 02時半頃

記者 イアンは、良家の娘 グロリアに話の続きを促した。

2010/06/25(Fri) 02時半頃


 嗚呼、ならば後で私室へ来ると良い
 直接にこの血を循環させてやろう。

 下らぬ世迷い事など、全て消し去るほどに与えてやる。


[憂いを帯びた溜息を零す白薔薇へ
己の領域へ踏み入ることを許す。
未だ決心のつかぬ様子の眷族へは、後押しするように
薄く笑みを零した]
 

 あまりに乾きに囚われ続けると
 血だけを求め続ける……
 理性の飛んだ、人の言うただの化け物に変じるやもしれんぞ?


ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2010/06/25(Fri) 03時頃


――……ッ


[城主の指摘に息を飲む。
確かにあの時、彼女を選んだ。
言い訳など出来るはずもなく。

ふ、と過るのは諦めにも似た色]


水商売 ローズマリーは、メモを貼った。

2010/06/25(Fri) 03時頃


【人】 奏者 セシル

>>100
[女の歌が止まれたば、手袋を外した。
鍵盤を這う冷たい指先は彩るように低音を奏で、時折女の指に触れ重なる]

 逃避と幻想

 救いと狂気

置き去りにされた生存者―――

[ふと、己の記憶にも重なるその言葉、呟けば、
浮かぶのは誰の顔だったか――乱れる心、かすかな薔薇の香]

(104) 2010/06/25(Fri) 03時頃

【人】 本屋 ベネット

>>103
[睨みつけるような視線にびくりと体を震わせる。いくら体が丈夫になろうとも、いくら人ならざる怪力を身につけても、怖かった。――親しいヒトに嫌われるのが怖かった]

イアンさん……

[分かっている。彼が出て行っても渇きは収まらない。我を忘れて誰かに咬み付いて殺すのは、嫌だ]

……ごめんなさい……っ!

[イアンを抱き寄せて、甘い香りのする其処へ。温かい首筋へ牙を突き立てる。]

(105) 2010/06/25(Fri) 03時頃

【人】 小悪党 ドナルド

―墓場―
[元マフィアの返答はどうだったであろうか。

口調だけは落ち着いて、しかし殺気だった雰囲気は
何故か男を落ち着かせた。
それは城に逃げ込む前の追いかけっこを思い出させたのか、それとも。
話が一段落ついた所で男は立ち上がる]

そろそろ行くぜ、おっさん。
刺青見せてくれてサンキュー。


…ああ、最初の「どちらが幸せか」の答えだけど。
俺にとっちゃあ死ぬ方だな。
先に死ねば友人やらが死んだり、苦しんだりすんの見ないですむ。
[綺麗な記憶のまま死ねる、それは幸せだろうと。
それが自身の死を望む一因だと、友人が吸血鬼と化してからようやくわかった。

じゃーなぁ、おっさん。とヒラヒラ手を振り今度こそ向かうは友の部屋。]

(106) 2010/06/25(Fri) 03時頃

【人】 奏者 セシル

>>102

 それは……また、

[言葉を聞けば白薔薇は微笑う、
少しだけ愉しげに微笑って]

 頼もしいこと、
 あなたはどのように我が身を裁かれるおつもりか。

 どのような罰を持って、我が身を裁くというのです。

[女の指先が、かたちのついた旋律を
奏で始めれば、白薔薇はその手を引く]


 救いがたき罪に、もたらすべき罰とは?


[女の双眸を覗く、天上の青]

(107) 2010/06/25(Fri) 03時頃

【人】 水商売 ローズマリー

[思い悩むような間があった。
城主に触れていた手をそっと下ろし]


嗚呼、戯れが過ぎたよう。
御気を悪くしないで、お兄様。

――…お兄様の望む姿が
この城で過ごした私の姿だと仰るなら

私はお兄様の望むままにあるだけ――。


[緩く頭を垂れ女は心を殺す]

(108) 2010/06/25(Fri) 03時頃

【人】 良家の娘 グロリア

>>104
[...は時折触れるセシルの冷たい手に驚きつつも、
その手に導かれるように、曲を創り上げていく。
今となっては空々しい言葉を、寒々しい祈りを、届かぬ想いを後悔すら出来ぬ意志を、指先に込めながら]

ふふ。

[静かに笑う。置き去りにされていた狂心も、音色に弾んだように彼女の口元に戻ってくる。それを自覚する心を抱えつつ、狂いも共に歌いつつ、弾き上げた]

(109) 2010/06/25(Fri) 03時頃

小悪党 ドナルドは、メモを貼った。

2010/06/25(Fri) 03時頃


小悪党 ドナルドは、メモを貼った。

2010/06/25(Fri) 03時頃


【人】 記者 イアン

>>105

大丈夫だ。
――大丈夫だから。

[それは自分に対して吐いた言葉かもしれなかった。
ベネットは友人だ。無事で居て欲しい、友人の一人だから]

 ――く、

[腕が背に回った。首筋に牙が立てられる。
再び押し寄せる恍惚、やはり抗う事は出来ず。
友人がこれ以上泣かなければ良いとか、そんな事を思いながら、
やがて意識は薄れ消えて、その場に崩れるのだろう**]

(110) 2010/06/25(Fri) 03時頃

[眷属が呟く声には微笑う気配]


 ――……旦那様、


[その許可の言葉に、白薔薇の声音は震えて、
今しがた、女の呟きに乱れた心が、ただ闇の救いを求める]

 とても……とても、
 ありがたく、存じます――…


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[触れていた手が離れていく。
温もりは互いに持たない]


 嗚呼、気分は悪くない。
 
 私がお前に望む事は、先ほど伝えた通りだ。
 失敗は許さぬ。


[頭を垂れるローズマリーを一瞥し、踵を返すと]


 褒美はきっとお前の気に入るものだろう。
 ……検討を願っている。


[城主の姿は泡でなく霧になって、その場から消えた。
再び現れるは最上階の私室**]

(111) 2010/06/25(Fri) 03時頃

【人】 水商売 ローズマリー

[生粋の魔性たる城主に何かを与えられるはずもなく。
血の色の眸に見据えられ女の柳眉が不安げに寄せられた]


――…私の、悦びは……


[翳る表情。
冷たく重なるその手をチラと見詰め
女は惑うように一歩後ろに下がる]


褒美……?
望む、言葉……?


[虚ろな翡翠が緩く細まる]

(112) 2010/06/25(Fri) 03時頃

記者 イアンは、メモを貼った。

2010/06/25(Fri) 03時頃


靴磨き トニーは、中庭を城門へと向けて、歩き出した**

2010/06/25(Fri) 03時頃


 嗚呼


[在り難いと
震えた声音に、城主は柔かに囁く]


 お前が望むままに、与えよう
 人との境から飛び立てる魔の翼を。

 ……部屋で待っている**


【人】 良家の娘 グロリア

Fac me plagis vulnerari
cruce fac inebriari
Et cruore Filii.

[殉教者の如く、追従者のように、望むのは傲慢だろう]

(後を追うつもり――だった。)

[あの猟銃で頭を撃ち抜けば容易く、望みは達せされる事だろう。等しい罪を抱えながら、再会を望むのだ]

(けれど)

――そうねぇ。

[自死を選ばない。同じ場所へは望まない]

私は、自分からは死なないわ。

(113) 2010/06/25(Fri) 03時頃

【人】 水商売 ローズマリー

――…心得ました。


[霧に溶ける城主に答える声に温度は消えうせて――]

(114) 2010/06/25(Fri) 03時頃

靴磨き トニーは、メモを貼った。

2010/06/25(Fri) 03時頃


ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2010/06/25(Fri) 03時頃


【人】 良家の娘 グロリア

Just be friends All we gotta do

[突然、ピアノの曲を弾きだして軽く歌い上げる。聖歌とは程遠い、恋人同士の離別の歌]

ありがとう、従者さん。
これでもう―――

[口元に薄く貼りついた笑み。招き寄せる混濁は、現実と妥協しつつ、緩やかに一つの事柄に...を没頭させていく]

(さようなら――)

[傍にいるセシルの存在を忘却し、ただ...は力尽きるか、己の意志が途切れるまでパイプオルガンを演奏し続ける。それだけが望みであるかのように、ただただ只管に、闇雲に、一途に――そう一途に奏で続けた]

(これだけが――)

[かつてミサの最中、パイプオルガンに興味を惹いていた彼女を窘めた人。その彼こそが……]

……私達の、絆。**

(115) 2010/06/25(Fri) 03時半頃

【人】 本屋 ベネット

[吐き気がするくらい嫌な臭いだったはずなのに、何故今はこんなに良い香りなのだろう。
甘い、甘い味と共に感じるのは血を分け与えられたときに感じたあの痺れるような快楽]

[ああ、美味しい。渇きが癒えてく――夢中で血を啜って……はっと我に返る。]

……っ、い、イアン、さんっ……?

[慌てて全く力の入っていないイアンの胸に耳を当てる。鼓動が聞こえる――]

よかった……大丈夫、だ……生きてる……!

[ごめんなさい、ともう一度小さくつぶやいて抱きしめて。涙が零れ落ちる。
ああ、飲んでしまった。ヒトの血を……同じ。これで同じ。自分も、姉を殺した化け物と同じ――あきらめのような笑みをうかべ]

(116) 2010/06/25(Fri) 03時半頃

良家の娘 グロリアは、奏者 セシルの言葉はもう耳に入らず、一心不乱に演奏を続けた。

2010/06/25(Fri) 03時半頃


良家の娘 グロリアは、記者 イアン達の存在すら忘れ、自欲のままにその時を過ごす。

2010/06/25(Fri) 03時半頃


良家の娘 グロリアは、水商売 ローズマリーへの望みの話の続きの事も、求める事が無いままに…**

2010/06/25(Fri) 03時半頃


【人】 奏者 セシル

>>113
[女が口ずさむ、
同じ傷を負うことを願うその詩句を。
置き去りにされた罪深き者――

白薔薇はただ、それが選ぶ選択に興味があった。
告げられた言葉に、ふと赦しの言葉を思い出す]


――自分からは死なない。
つまり、自死を選ばずに生きる。

それが、罰だと仰られるのですか?


[しかし問いに答えは返らない]

(117) 2010/06/25(Fri) 03時半頃

良家の娘 グロリアは、メモを貼った。

2010/06/25(Fri) 03時半頃


【人】 水商売 ローズマリー

― 書庫 ―

――…求められていたのは同胞として。
何を錯覚していたのかしら。

[独りになった零れたのは情けない声。
きっと今自分は情けない顔をしている。
はぁ、と溜め息交じりの吐息を零し
忍ばせていた花の髪飾りをその胸に抱く]

これを私が持っている資格なんてないわね……。
せめて貴女の形見をこの城の外へと思ったのだけど

[誰かに託す以外術など見つからず
されど託す相手も、思い当たらずに。
全てを裏切った女はごめんなさいと小さく謝罪を繰り返す]

(118) 2010/06/25(Fri) 03時半頃

水商売 ローズマリーは、良家の娘 グロリアの奏でるオルガンの音色に思わず泣き出しそうな顔をして。

2010/06/25(Fri) 03時半頃


【人】 本屋 ベネット

……イアンさんをこのままにしておけない。

[影に命じて自分の血に染まってしまったシーツを取り替えさせて、その上に寝かせる。同じく吐いたときに汚れてしまった服をどうしようかと思案しているところにベットの脇においてある服に気がつく。]

……。

[服の代えは持ってきていない。あまり窮屈なら着られないと思ったが、そうでもないらしい。白いシャツと、黒いベスト。スラックスと、それからリボンタイ。]

……ちょっと黒の従者さんの格好に似てる、かな。動きにくいよりはいいけど……

[どうやら自分は鏡には映るらしい。……似合わない、とぼやいて――首の火傷の痕に気がつく]

……従者さんたちの首輪みたい。

[先ほど自分で自分を咬んだときの傷跡はすっかり消えている。この分では消えないか、消えてもかなりの時間がかかるのだろう。手荷物の底の方から包帯を引っ張り出してきて首に巻く。]

(119) 2010/06/25(Fri) 03時半頃

水商売 ローズマリーは、本屋 ベネットという新たな眷属に一瞬思いを馳せ――

2010/06/25(Fri) 03時半頃


【人】 本屋 ベネット

……うん?!何、これ。

[首にばかり目が行っていて、気がつかなかったらしい。目の錯覚かと鏡を凝視する。が、やはりそのままで]

……髪の色が……

[瞳の色が血の色へ、髪が城主のような銀色へと変色している。銀で火傷したばかりなのに銀色とは、何の皮肉か。しばらく見ていれば徐々に髪色も瞳の色も元に戻っていき、ほっとする。]

……なんだろう。

[髪を一房つまんでみるが、やはり今は何時もの茶色だ。]

わけがわからないよ……

[ため息をつくとイアンの隣に椅子を移動させて座り。目を覚ますまでは其処に居ようと*決めた*]

(120) 2010/06/25(Fri) 03時半頃

執事見習い ロビンは、メモを貼った。

2010/06/25(Fri) 03時半頃


【人】 水商売 ローズマリー

[手にした記憶はとても大事だったもの。
思い出すだけで胸が苦しいのは
戻れぬことを嘆いてのことか
それとも、罪の意識からか――。

銀細工の羽も幼馴染の妹姫と同じ場所に眠る]


――…嗚呼。


[壊れてしまいたいのに壊れることも選べずに。
愚かな魔性はゆるゆると首を振る。
それは子供がいやいやと駄々をこねる仕草に似ていた]

(121) 2010/06/25(Fri) 03時半頃

本屋 ベネットは、メモを貼った。

2010/06/25(Fri) 04時頃


【人】 奏者 セシル

[それは魔の聖堂にて響くには、
いささか不釣合いなほど甘く切なげな旋律。

けれど白薔薇は恋など知らず、
淡く、少年の日、年上だった彼女を思い出せば、
あとはただ、残された我が身を思う。

ひと時だけでも救えたのかもしれなかった友人を、
憎しみのようなものを残していったあの男を、
そして立ち並ぶ墓標に知った深い孤独を思って――]


 お役に立てたのでしたら、何より。
 ――あなたに慈悲が訪れますように。

[彼女には届かないと知りながら告げて
白薔薇は御堂を後にした――狂気の揺り篭を手にすべく]

(122) 2010/06/25(Fri) 04時頃

【人】 執事見習い ロビン

−墓場>>90
ああ。そうだ。
ヒトは殺すわ、ヒトは死ぬわで、何時だって大騒ぎさ。

……そうやって殺し合って生きてくうちに、いつしか俺は「死の瞬間」ってもんに興味を持つようになってな。

死ぬ程の痛みってのは何だ?
血が失われていく瞬間は?意識が途切れる瞬間は?肉が貫かれるってのは?……挙げたらキリが無いくらいに不思議で堪らないモンで渦巻いて来るんだ。

[従者は、ドナルドに入れ墨を触らせながら、熱を帯びた声色で話し続ける。]

そして……ある日、偶然、ここの窓辺で見たのさ。
「究極の死の形」をね。

(123) 2010/06/25(Fri) 04時頃

【人】 水商売 ローズマリー

[城主に望まれたのは
死を望む隻眼を死から遠ざけること。
否、眷属と変わることは人としての死を意味するか。
けれどそれをドナルドが如何受け止めるかなど分からず]


――…如何して、迷うの?
私は……決めたはずなのに……


[自嘲的な笑みが浮かんだ]


嗚呼……、こんな姿、
誰にも見せられない……。


[自らを省みて女は影を伴い部屋へと戻る**]

(124) 2010/06/25(Fri) 04時頃

【人】 執事見習い ロビン

−墓場−

その瞬間は、とてもとても「美しい」ものだったさ。俺が齎す死なんざ、ただの作業にしか見えないくらいに。

[一歩、一歩、足を進める。]

薄れゆく血の気、痛みに堪えるような声、それでいて呼吸は熱く、浮かべるは恍惚の笑み……

「死」の瞬間をどのようなものだと想像しては頭がはち切れそうになる俺の頭から、吸血鬼が齎す「死」とはどういうものなのかが離れなくなったんだよ。

ああ、そうだ。
「痛み」は自分が生きている「証」だ。
皮膚に、神経に、粘膜に、刹那の痛みを得ることは、痛みを感じる肉体が今ここにあるということ……そしてそれは、俺にとっての究極の「生きている証」なんだ。

それのデカくてダメージが積み重なったモンが「死」だなんてことはまずありえない。

死には、もっとどうしようもない絶望感があるはずだ。逃げ出したくても逃げ切れぬ恐怖の対象であり、絶対的で、狂おしく、熱の帯びた瞬間……!

それが、「死」……
己の命を弾き飛ばす、「生涯一度しか味わえない」瞬間なんだ……!

(125) 2010/06/25(Fri) 04時頃

水商売 ローズマリーは、メモを貼った。

2010/06/25(Fri) 04時頃


【人】 奏者 セシル

 ―最上階・城主の間―
[御堂を出れば、白薔薇はただ思いのままに駆け出して、
振り乱される髪もそのままに、城主の間へと向かう。
その扉が己が為に、開かれているはずだった。]

 ―――……、
 
      もう、忘れてしまいたいのです、

   死することなど適わないのなら、

         己の心乱す記憶など――……

[震える声音の白薔薇、天上の青は濡れた眸に雫を浮かべて、
部屋が主に縋るように闇の褥へとその手を伸ばす**]

(126) 2010/06/25(Fri) 04時頃

【人】 執事見習い ロビン

−墓場 >>106

ただの自分勝手なスピーチに、感謝される覚えは無いが……まあ、アンタが落ち着いたとかいうのは「この城の従者として」は至極幸甚だな。

[煙草の火を揉み消し、吸い殻をズボンのポケットの中にしまった。]

そうか。アンタは大切な人間とかいうものを、先に置いて行くことを選ぶクチか。俺は否定しねえよ。アンタの選択だ。

先にスパっと死んでも、嘆き悲しんだ後でグダグダ死んでも、利己的な人間は利己的なまんまだ。

だから、アンタは己の好きな道に行けばいいさ。

[死にたいと告げて晴れやかな表情になるドナルドを、不思議そうな目で見つめながら、片手を振って見送った。]

(127) 2010/06/25(Fri) 04時半頃

[蝕む絶望は深く]


  翼を、

   ――私にお与え下さい、旦那様。


[こんなにも求めたことなどなかった。
それは、救いを求める祈りにも似て非なる。
白薔薇には宵闇の他、縋るべきものはない。]


【人】 執事見習い ロビン

−墓場−

[男には、「孤独」というものの正体が分からない。家族といったらマフィアの「ファミリー」がそれに近かったかもしれないが、それを照らし合わせてもピンとこない。構成された理由や理屈が違うから、当たり前かもしれないが。]

「おいていく」……「置いて行く」。

[殺し合いの世界で生きる以上、家族のような『後ろ』を取られることはデメリットに近いせいか、彼はそれを得ようというイメージなど持ち合わせていなかったのだった。]

ああ……この墓標は、旦那様にとっての……

[服装を整え、眼鏡をかけ、いつもどおりの「黒薔薇の従者」の姿に戻った。
 目の前に並ぶ墓標の全てが、城主の記憶に繋がっているのかもしれないと、彼は朧げに思ったのだった。]

[ほどなくして、樽バケツと雑巾を手にして、墓標を磨く作業に*戻った*]

(128) 2010/06/25(Fri) 04時半頃

奏者 セシルは、メモを貼った。

2010/06/25(Fri) 04時半頃


執事見習い ロビンは、メモを貼った。

2010/06/25(Fri) 04時半頃


【人】 小悪党 ドナルド

―→城門前―
[霧の中に聳える門は不思議な程、存在感がない。
これが外界と城をはっきり区切っているのだと理解できないほど。

工夫を凝らした門の装飾の向こうには、相も変わらず霧の海が広がっている。
しかし外海へとでては行けないのだ、吸血鬼に許されない限り。]

皮肉なこって。篭に入れられたカナリヤってのはこんな感じなのかね。
[紫煙を霧に混ぜ込みながら思い返すは、自ら望んで篭に入った黒い薔薇。]

(129) 2010/06/25(Fri) 06時半頃

【人】 小悪党 ドナルド

―回想:墓場―
[>>123>>125
話を聞きながらも表情は苦いものに変わってゆく。
それもそう、男が死を望むのは痛みを知りたいのではないのだから、理解しえるものではなかった。

語る従者は次第に熱が入っていく。
その様子は傍らに座る男には分かりやすい。]

…倒錯的な、死への入れ込み具合だ。
あんた知的好奇心溢れるマゾヒスト?
[心なしか皮肉めいた物言いになるのは男の癖。
それ以外紡ぐ言葉は見つからず、男は元マフィアの側を離れることにしたのだ。]
―回想終了:城門前―

理解出来ねー。
[思い返してはまた、そうボヤいた。
煙草を吸い終わるまではそこにいた**]

(130) 2010/06/25(Fri) 06時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

―最上階・私室―
[天蓋のベッドに寝そべり、独り城に満ちる絶望の味に酔い痴れる。
其の中でもがくもの 其の中でただ立ち尽くすもの
目的を見出したもの 目標を見失ったもの]


 ――…嗚呼、ひととはなんと
 愚かなのだろうな?

 お前も


[扉を潜り部屋へ踏み入った白薔薇を手招く]

 
 充分に私を愉しませてくれた。
 
 さあ、褒美をやろう。
 煩わしいひとの記憶など全て捨て去ってしまえ。

(131) 2010/06/25(Fri) 09時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[腰紐を解き、夜着を乱す。
肩にかかる銀糸を掻き払い、象牙色の肌を、首筋を露にした。
其処に触れるまだ若い牙を感じながら
己もまた目前の白い皮膚に唇を寄せる]


 ひとときの夢は終わる。
 次に目覚めた時、お前は愚かなひととの繋がりを全て断ち切り
 生まれ変わるのだ。


[闇の褥にふたつの影。
妖しく淫らに蠢く其れを、仄暗い明かりが照らしていた**]

(132) 2010/06/25(Fri) 09時頃

 嗚呼、お前の
 望むままに――…私の愛しい白き薔薇


[薄い微笑みを口元に湛え、薔薇の香を其の腕で包む]

 
 堕ちた天使に与えてやろう
 私と同じ
 闇の翼を


[甘い囁きは、呪縛でもあり解放でもある。
やがて彼が意識を飛ばすと、城主は窓辺に向かい空を見上げた。
霧の立ち込めた其処からは、蒼天など見えるはずも無い**]


ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2010/06/25(Fri) 09時頃


【人】 牧人 リンダ

―自室―

[墓地から戻ると、女は自室に向かった。
今、女は机に向かいペンを走らせている。
それは、一通の手紙。
いつかの未来、惨劇に巻き込まれた人に宛てた手紙。
手紙には、女が城で見たこと、感じたことが綴られ、最後はこう締め括られていた。]

『今、この手紙を読んでいる貴方。
 どうか、自分を見失わないでください。
 たとえ、どんなことが起きようとも。』

[女は、書き終えた手紙を机の引き出しにしまうと、両手を組み、目を瞑って祈り始めた**]

(133) 2010/06/25(Fri) 10時半頃

牧人 リンダは、メモを貼った。

2010/06/25(Fri) 10時半頃


【人】 水商売 ローズマリー

― 部屋 ―

[湯を浴びた女は姿見を覗き込む。
映る姿は朧でその存在感たるや希薄。
哀しみを消したその相貌に薄い化粧を刷いて
纏うドレスの色は何色にも染まらぬ黒]

今はこれが似合いの色。
……そうでしょう?

[緩く首を傾げ鏡の中の自分に問うように。
ほの暗さを滲ませた翡翠は
医師の宣告を聞いたあの時と同じ色]

――…魂だけとなった貴女は…
貴女たちは如何か此処から逃げて。
これ以上哀しまないように、如何か……。

[逃げる術を知らされていた女は
懐に忍ばせた少女の形見の花飾りにそっと囁く**]

(134) 2010/06/25(Fri) 11時半頃

【人】 水商売 ローズマリー

[ふ、と床に何か光る物を見つけた。
腰を折りそれに手を伸ばせば摘んだ人差し指に奔る痛み。
グラスが割れたあの食堂から知らず運んでしまったのだろう。
硝子の欠片を影に託し、じ、とその傷ついた指の腹を見詰めた。
ぷっくりと赤い雫が浮かんでいる。

人の身と変わらぬ脆弱な魔性がながらえられるのは
その傷を直ぐに癒せる魔力を備えているから。
けれどそれは女の意思が無ければ効力も無く
――治す気の起きぬ女はその傷を塞がぬまま。

赤い舌先が白に咲く花弁を舐める。
血の味が分からない]


――…血を得るのを止めれば
私は灰になれるかしら。


[終焉を望む己に気づき自嘲的な笑みが浮かぶ]

(135) 2010/06/25(Fri) 12時頃

【人】 水商売 ローズマリー

― 城門前 ―

[影から隻眼の男の行方を聞き出し女は部屋を出た。
霧に紛れることなく自らの足で其処に向かう。
此方と向こうを隔てる城門の前に
自分よりも大きな人影とくゆる紫煙]


――…逃げ出そうという気になった?
ドナルド……


[黒のドレスの裾が風に靡く。
攫われそうになる亜麻色をそっと手を押さえ
捕食者たる女はドナルドの言葉を待つ**]

(136) 2010/06/25(Fri) 12時頃

水商売 ローズマリーは、執事見習い ロビンに話の続きを促した。

2010/06/25(Fri) 12時頃


水商売 ローズマリーは、メモを貼った。

2010/06/25(Fri) 12時頃


執事見習い ロビンは、メモを貼った。

2010/06/25(Fri) 12時半頃


執事見習い ロビンは、メモを貼った。

2010/06/25(Fri) 12時半頃


【人】 奏者 セシル

 ―最上階・城主の間―
[濃厚に満ちる魔の気配、白薔薇は招かれるまま
歩み寄れば、屑折れるように主が元に、縋りつく]

  ……はい、
  ありがたく頂戴いたします。

[畏怖と崇拝、どこか惧れを伴ってた主が傍らが今は酷く安らいだ。白薔薇の素肌が宵闇に抱かれる、まこと高貴なる血の香り、本能のままに薔薇が棘をさらけ出せば、魔の口唇が皮膚を掠める]
 

  ―――ッ、 生まれ 変わる……では、
         今度こそ、本当に終わるのですね、
 
   この ゆめ が………

(137) 2010/06/25(Fri) 13時半頃

【人】 奏者 セシル


 ―――ぁ   くッ……

[掠めたものは忘れたいと願ったものか、
それを手放すべくここにいるというのに何故であろう。
幸せ、不幸せ、狂気より醒めた女の言葉、矛盾。

過ぎる想いはけれど一瞬、
巡る血の齎す官能に、はしたなくも薔薇は啼いて堕ちていく]

(138) 2010/06/25(Fri) 13時半頃

[呪いのような甘き囁き、
幾度も聞いた彼女への言葉が、今は己に向けられる]

 ――……、旦那様……

[昂揚に思考を霞ませたまま、白薔薇は不思議そうに首を傾いだ。
未だそこに残る枷のしゃらりと鳴る]


 ………同じ、翼を

[白薔薇は天上が色を映したその双眸を滲ませて、
嬉しげに微笑み、まどろみの中へと耽溺すれば――己が目覚めの時を待つ]


[御伽噺の正しい道筋。
そんな終焉は訪れない。
白薔薇の囁きを思い出し眉を寄せる]


私達は間違ってしまった。

何処から運命の歯車が
狂ってしまっていたのかしら。


[小さな呟きは深い闇に溶けた**]


奏者 セシルは、闇のまどろみの深くに堕ちれば、ただ目覚めの時を待つ**

2010/06/25(Fri) 14時頃


水商売 ローズマリーは、メモを貼った。

2010/06/25(Fri) 15時半頃


奏者 セシルは、メモを貼った。

2010/06/25(Fri) 16時半頃


執事見習い ロビンは、メモを貼った。

2010/06/25(Fri) 18時頃


【人】 小悪党 ドナルド

―城門前―

[息苦しさで近づいてくる人物に気付いていれば声を掛けられたところで驚くべきもなく。]
…いいや。
逃げ出す程の価値あるモンを置いてきた覚えはねー。
で、お嬢さんは会いたい人には無事に会えたか?

[最後に一息、煙を門の向こう側に吹き込んで―男は煙に何を託したのだろうか―
靴の裏で煙草の火を消す。]

(139) 2010/06/25(Fri) 18時頃

執事見習い ロビンは、メモを貼った。

2010/06/25(Fri) 18時頃


小悪党 ドナルドは、メモを貼った。

2010/06/25(Fri) 18時頃


【人】 水商売 ローズマリー

― 城門前 ―

――…逃げ出すほどの価値…
誰も大切な人、いなかったの?

[ドナルドの吐き出した紫煙だけが外に逃れる。
問い掛けて如何するというのか。
もう、彼を逃す事など出来ないのに]

会えたけれど、会えなかった。
少し、気づくのが遅かったみたい。
私は結局、――…あのこを苦しめるだけの存在だった。

[血の気を失った可憐な少女の相貌を思い出せば
女の表情は翳り溜め息まじりの吐息が零れる。
距離を保ったまま男の隻眼を見詰める。
――魔性たる力は滲ませず**]

貴方は人みたいだって言ってくれたけど
やっぱり私は人にはなれない。

(140) 2010/06/25(Fri) 18時半頃

 愚かな情など捨てるが良い、同胞達よ
 ……お前たちは最早ひとではない
 同じものを見る事など叶わぬ

 
[淡い微笑みを白の薔薇に見る。
意識が戻るまえ、耳の傍で戯れに囁くこえ**]


 ひとの思う幸せとやらは
 我等には訪れぬ。
 我等は我等の歯車があろう。
 
 間違えたと言うならば、其れは私に見初められた事と思え。


執事見習い ロビンは、メモを貼った。

2010/06/25(Fri) 18時半頃


[白薔薇は恐らく初めて人を憎んだ。

信仰と祈りを礎となし、善美を求めたその心の博愛、
それは生ける者に区別なく平等に齎されるべきもの。

無為なる日々の中、罪を犯しながら己のあり方を捨てられぬ。
自死に至らなかったのは、己の本質に染み付いた嫌悪より。
既に信仰も祈りも失くしたのだから、形だけ戒律に沿うても意味などないとわかっているのに――そう、どこかで捨てきれぬ何かがあった。それが己の血ゆえかどうかは、知らない。

罪深き優しさ。案ずることも優しく接することも、それはそのように造られているのだから当たり前のことなのだ。本質を失った紅茶のように、優しいだけの欺瞞。

けれど、白薔薇は初めて人を憎んだ。]


[そして憎しみという糧は白薔薇を生かした。
対象が失われれば行き場のない感情だけが残った。

―――ただ、それだけのこと]


【人】 奏者 セシル



   [それが目覚めるは闇の中]                                             

(141) 2010/06/25(Fri) 18時半頃

【人】 小悪党 ドナルド

>>140

それなりに楽しい毎日だったよ。
[問いに対する直接的な答えは言わないが、十分伝わるように言葉を選び、男は応える。]
もとから考えてたんだ、年取って体中にガタがきて死ぬのは嫌だって。
つまらなくなったら死のうと決めて、熱愛なんて起こりようもねー。


…会えなかったのか。
[女を拘束した己のせいで会えなかった可能性が頭に浮かべば、それ以上は何も言えず。

女の目から片目を逸らす事はせず、人になれないと言う言葉を受け止めた。
その真意を測るべく促すようにして、次の言葉を待つ]

(142) 2010/06/25(Fri) 19時頃

【人】 奏者 セシル

[瞬き思い目蓋を開ければ、くらり、思考は揺らいだ。
確かに何かが欠けた気がする、何が欠けたのだろう。わからない。わからないと思ったけれど、わからないと思う己自身がわからない]


 ――……あ、わたし は……


[ゆると、顔をあげる。高貴なる魔性の血色の眸を探す。
ただ、その声だけを覚えている]


  私は、白薔薇 ――あなたの白い薔薇……


[躯を何かが脈動している、それは時に己自身を引き裂きそうなほど。強い魔の血、同化を拒絶する祈りの血が己の中が蠢いている**]

(143) 2010/06/25(Fri) 19時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

―私室―

 ……嗚呼


[重く暗く篭る闇が幽かに揺らぐ。
同胞の目覚めに視線を投げた。
肌蹴た夜着を着なおすでもなく、寝台の上
彼の髪へに冷たい指先を伸ばす]


 そう、お前は私のもの。
 愛しい私の――白き薔薇……


[甘い囁きはつい先刻まで、幾度も血を交えた彼女に与えていたもの。其れを同じ調子で、白薔薇へ向ける]


 さあ――…人を喰らい、美しく咲き誇れ。
 お前の其の姿が、私を悦ばせるだろう**

(144) 2010/06/25(Fri) 19時頃

天のお告げ (村建て人)は、メモを貼った。

2010/06/25(Fri) 19時頃


【人】 水商売 ローズマリー

――…そんな風に言える貴方が少し羨ましいわ。
私は、ずっと、後悔してばかりだったから。

歳を取らずに……
ずっとずっとそのままの姿で居れると言ったら
貴方は、――…死にたくなくなる…?


[ドナルドが如何思おうと
それを為すことを命じられているのに。
赦しを求めて卑怯な物言いをする自分に嫌悪する。
――何に対してか、ゆるゆると首を振り]


これから、私は貴方の、人としての生を奪う。
貴方を私と同じ……、吸血鬼に……してしまうの。


[途切れ途切れに囁く口許には白く小さな牙が覗く。
彼に逃げる事を望んだ口で告げる言葉は残酷なもの]

(145) 2010/06/25(Fri) 19時頃

水商売 ローズマリーは、メモを貼った。

2010/06/25(Fri) 19時半頃


【人】 小悪党 ドナルド

>>145

[ローズマリーの唇が全ての音を発し終えた時
男は静かに目を見開いて、そして目を細めた。
常の癖で皮肉気な笑みを顔に貼り付ける]

死にたいと言ったら不老不死の薬が差し出されるとは
なんとも皮肉な話、だな。

ぬくもりを奪うのは嫌、じゃあなかったのか?

(146) 2010/06/25(Fri) 19時半頃

小悪党 ドナルドは、メモを貼った。

2010/06/25(Fri) 20時頃


【人】 水商売 ローズマリー

[ドナルドの浮かべる笑みにそわりと眼差しが揺れる]

薬なら良かったのだけれど……
きっとこれは毒。
私は貴方から全てを奪おうとしてる。

貴方のぬくもりも
貴方の人としての心も
私が貴方の血を吸えば貴方も、変わってしまう。

[女は動かず、少しだけ柳眉を寄せたまま]

――…貴方からぬくもりが無くなってしまうのは
とても……、残念、ね。

[人肌まで、とぬくもりを呉れたあの時の事が過り
殺したはずの女の心を苛んでいた]

(147) 2010/06/25(Fri) 20時頃

執事見習い ロビンは、メモを貼った。

2010/06/25(Fri) 20時頃


【人】 執事見習い ロビン

――ど阿呆。

アンタこそ、チンピラに見せかけた、ただの人の良い兄ちゃんじゃねえか。

[霧の向こうに投げかけるように、男はぽつりと呟いた。
 それが誰に向けられたものかは、神のみぞ知る――]

(148) 2010/06/25(Fri) 20時頃

執事見習い ロビンは、ランタン職人 ヴェスパタインに話の続きを促した。

2010/06/25(Fri) 20時半頃


水商売 ローズマリーは、メモを貼った。

2010/06/25(Fri) 20時半頃


【人】 奏者 セシル

 ―最上階・城主の間―
[髪に触れた指先から、甘い囁きから
いばらのように絡みつく、呪縛――

天の青は闇の血色を見つめ
黒い夜着に触れようと、白い指先の伸びる]

 愛しい方――
 私はあなたの為だけに咲く、薔薇……

[目覚めた魔性は夢見心地のまま、微笑んで]


 ――ええ、
 あなたが為に誰よりも美しく咲きましょう、
 我が身が深紅に染め上がるまで……

[そして、白き薔薇は、
己が花弁を染める贄を求めて、紅の月下へと]

(149) 2010/06/25(Fri) 20時半頃

【人】 奏者 セシル



 ―――ああ、硝煙とネズミの匂いがする。


               [厭わしそうに呟いた**]

(150) 2010/06/25(Fri) 20時半頃

奏者 セシルは、メモを貼った。

2010/06/25(Fri) 20時半頃


記者 イアンは、メモを貼った。

2010/06/25(Fri) 20時半頃


 
 
[漂うは虚無感。
女はただ静かに聲に耳を傾けるのみ――]
 


靴磨き トニーは、メモを貼った。

2010/06/25(Fri) 20時半頃


【人】 小悪党 ドナルド

>>147

[男は何も言わず、女の言葉を聞いていた。]
吸血鬼になるってことは、
確かに人として死ぬ事らしいな。

[残念という言葉に、眉を寄せた表情に
耐えきれぬ様に男は大きく息をついた]
今からそれをやろうとしてんのにそんな顔すんじゃねーよ。
殺してやるでもなんでも嘘ついて、その時に
やっちまえばいいじゃねーか。
[足を踏み出しローズマリーの横まですれ違うかのように歩いて
避けられなければその頭に軽く手を置こうと。
恐らくローズマリーの本心からでないことは表情から推測できた]
女の嘘を許すのが男ってもんだろう。

―まあ、もう聞いちまったから騙されてやれねーけど。

(151) 2010/06/25(Fri) 21時頃

本屋 ベネットは、メモを貼った。

2010/06/25(Fri) 21時頃


小悪党 ドナルドは、奏者 セシルに話の続きを促した。

2010/06/25(Fri) 21時頃


小悪党 ドナルドは、水商売 ローズマリーに話の続きを促した。

2010/06/25(Fri) 21時頃


本屋 ベネットは、メモを貼った。

2010/06/25(Fri) 21時頃


【人】 本屋 ベネット

……ん……

[目をこする。どうやら椅子に座ったまま転寝をしていたらしい。目の前のイアンはまだ眠ったままで心配そうに見つめる]

……。

[部屋の隅でなにやら伸び縮みしている影に、ベストを脱いで投げつける。どうやら洗濯物と思ったか、持って立ち去っていった。]

……やつあたりにもならないや……

[ぼやいて再び椅子に腰を下ろす]

(152) 2010/06/25(Fri) 21時頃

小悪党 ドナルドは、メモを貼った。

2010/06/25(Fri) 21時頃


【人】 靴磨き トニー

――回想 自室―― 

(隠しておいたつもりで、取り上げられたら元も子もないしなぁ。
 ……やっぱり、持ってった方がいいかな)

[枕の下に隠した猟銃を引っ張り出し、背中に担いで上からショールを被る]

 これで、大丈夫……と。

[その場でとん、と飛び跳ね肩を回す。
銃が動きの邪魔にならないことを確認し部屋を出る]

(153) 2010/06/25(Fri) 21時頃

【人】 水商売 ローズマリー

[目の前にいる隻眼の男は変わるのだろうか。
それとも魔性の力に抗うのだろうか。
答えは見えない。
大きな吐息とともに紡がれる言葉に
少しだけ驚いたように瞬きをした]

――…貴方の言うとおりね。
嘘を吐いて騙してしまえば良かった。
次に目覚めた時は――
この関係も変わっているでしょうし。

[ぬくもりだけでなく記憶を失うかもしれない。
こころさえも失って変わってしまうかもしれない。
奪おうとしているぬくもりが頭に触れる。
彼に向ける女の表情が泣きそうに歪んだ]

許してくれる優しい人なんて、いないもの。
――…騙されなくてもいいわ。だから……

[逃げて、と声なく唇だけで紡ぐ]

(154) 2010/06/25(Fri) 21時頃

執事見習い ロビンは、メモを貼った。

2010/06/25(Fri) 21時頃


本屋 ベネットは、メモを貼った。

2010/06/25(Fri) 21時頃


ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2010/06/25(Fri) 21時頃


【人】 靴磨き トニー

――城門前―― 

[石畳の上を音を立てぬよう慎重に歩く。
中庭を抜け城門に至れば、霧の中に人影が見えた。

そっと様子を覗い見れば、寄り添うように佇む
亜麻色の髪の魔物と隻眼の男の姿]

(ドナルドさん、……だめだよ) 

[二人の睦言のような会話が風に乗り、少女の耳に落ちた]

(155) 2010/06/25(Fri) 21時頃

奏者 セシルは、メモを貼った。

2010/06/25(Fri) 21時頃


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

―最上階/私室―
[戯れに髪へ指を絡め弄ぶ。
白い指先が触れ、ひくりと喉が震えた]


 嗚呼――…良い子だ。


[同じ体温である事への安堵と、何か
胸の内に広がる甘く苦い感覚]


 白い花弁を血に染めて
 ……私の元へ、帰ってくるのを……待っている。


[硝煙と、ネズミの臭い。
知っている。ひとが、己の眷族が何をしようとしているか、くらいは。
月は霧に紛れて朧気に気配を変えてゆく。
翼を広げる彼を見送り、ゆるりと寝台から下りた] 

(156) 2010/06/25(Fri) 21時半頃

【人】 記者 イアン

……ん……

[泥の中に深く沈んでいた意識が、ゆっくりと浮かび上がる。
柔らかなシーツの感触。重い瞼を開いた。
どうしたのだっけ、確かベネットが――]

ベネット……?

[椅子に座る友人の顔を、朧気ながらも捉える。
何だか様子が変わったな、と思うのは気のせいだろうか]

……お前、着替えたのか?

[寝覚め一番に、問うたのはそんなことで]

(157) 2010/06/25(Fri) 21時半頃

記者 イアンは、メモを貼った。

2010/06/25(Fri) 21時半頃


執事見習い ロビンは、メモを貼った。

2010/06/25(Fri) 21時半頃


【人】 奏者 セシル

 ―霧の中―
[玲瓏たる捕食者は獲物との距離を縮めている、
纏うは風に乗る薔薇の香、その気配は魔性のもの。
前よりも、深く濃い闇の気配――]


  ああ、……
 

[口唇が弧を描く、獲物を甚振る猫のように]

(158) 2010/06/25(Fri) 21時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

―最上階・城主の部屋―
[黒檀の窓辺につと身を寄せる]


 さあ……人間達よ
 絶望の宴から、何を得る?

 あの狩人のように、逃げ去ってしまうのか
 かの従者のように、魔のものと共に生きる道を選ぶのか

 其れとも――…


[血の色をした瞳が、すぅっと細まる。
濃く深く、立ち込めていた霧が僅かに薄くなっていた]


 ――終幕は、近いぞ。

(159) 2010/06/25(Fri) 21時半頃

【人】 本屋 ベネット

>>157
イアンさんっ!

[このまま目覚めなかったらどうしようと、そればかり考えていて。だから目覚めてとてもほっとして。]

……よかった……

……え、あ、着替え?うん、その、汚しちゃったし……服の代え、なかったし……

(160) 2010/06/25(Fri) 21時半頃

【人】 水商売 ローズマリー

― 城門前 ―

[――何処かから視線を感じた。
それが誰の視線か、己が目で確かめるべく
女はその気配の方へと眸を向ける]


――…貴女だったのね。
此処に、何をしに来たの? お嬢さん


[トーニャへと微かな笑みを浮かべ問い掛ける。
隙が出来れば隻眼の男も逃げやすかろう。
そんな思いが片隅にあっただろうか――]

(161) 2010/06/25(Fri) 21時半頃

奏者 セシルは、メモを貼った。

2010/06/25(Fri) 21時半頃


小悪党 ドナルドは、メモを貼った。

2010/06/25(Fri) 21時半頃


【人】 記者 イアン

ああ、そう言えば……
首は――やっぱ、まだ治らないのか。

[首元に巻かれた包帯が目に入って。
身を起こしながら問いかけを続ける。
血を吸わせたのだから、身体は重い。気を抜いたらまた眠り込んでしまいそうだ。だが――]

それで……どうだ。
少しは、楽になったか?

(162) 2010/06/25(Fri) 21時半頃

【人】 小悪党 ドナルド

>>154
吸血鬼になったら――
そんなに変わっちまうのか。
[そして思い起こす、吸血鬼となった友人。
嫌な予感が胸に渦巻く。]

だから、なんでそんな表情すんだよ?
泣くなよ、泣いたってどうにもしてやれねーぞ。
[今にも感情の洪水が起こりそうな女に男は苦笑を向ける。
音もなく形作る唇は、逃げろと、そう言っている。けれど]

…そうしなかったら、お嬢さんはどうするんだ。
血だけなら、やれるよ。
[むしろそのまま殺してくれと、苦笑いを深くして。
頭を傾けて首筋をさらけ出す。

ローズマリーの言葉は、吸血の欲から生まれた言葉だと思っていたから。
思いだしたように付け加えるのは]

ああ、ベネットの様子見に行きたいからやっぱ今殺すのはなしな。

(163) 2010/06/25(Fri) 21時半頃

本屋 ベネットは、メモを貼った。

2010/06/25(Fri) 21時半頃


記者 イアンは、メモを貼った。

2010/06/25(Fri) 21時半頃


小悪党 ドナルドは、メモを貼った。

2010/06/25(Fri) 21時半頃


【人】 本屋 ベネット

>>162
……うん……
噛み付いたところはすぐ治ったんだけど……もしかしたら治らないかもしれない。

[首に巻かれた包帯に触れる。楽になったかとの問いにはあまり思い出したくないのか目を伏せて――それでも小さく頷いて]

うん……そうじゃなければこうやって話もできなかったと思う。……ありがとう……

(164) 2010/06/25(Fri) 21時半頃

【人】 靴磨き トニー

――城門前―― 

[城主の妹に感づかれ、已む無く紅い月の下に姿を晒す。
二人の表情を交互に眺め、言葉を探せば、微かな笑みを浮かべた翡翠に問われ]

 ……本当に此処から出られないのか、確かめに。
 
[震える声で、それでも瞳じっと見つめて答えた]

 ――…あ。

[また、紋様がぞわりと熱を持った。
霧の中、目の前の城主の妹とは異なる、深く濃い闇の気配が此方を訪おうとしていることに気付いた] 

(165) 2010/06/25(Fri) 21時半頃

【人】 記者 イアン

そうか。
でもま、包帯も似合ってるよ。
――これは、俺が貰っておくから。

[手の中に残っていた、ベネットの姉の形見。
ちゃらり、音が鳴った。

話もできなかった。ベネットの言葉に小さく嘆息する。渇きというのは、やはりこちらの想像以上に――]

いや……俺が好きにやった事だから、礼はいいよ。
それより、これからどうするか考えよう。

もう、城から出るつもりはない?

(166) 2010/06/25(Fri) 22時頃

【人】 水商売 ローズマリー

まだあまり変わってなさそうなひともいるけれど。

[誰とは言わずドナルドに緩く首を傾げて]

――…如何してかしらね。
こうして話せなくなるのが寂しいのかしら。
貴方の時を止めてしまうのが哀しいのかしら。

[自分の心に情が残っている事を信じたくはないのか
まるで他人事のような物言いで語る]

そうしなかったら、貴方を襲うんでしょうね。
望まれたのは食事ではなく――…
貴方を眷属にすることだから……
血だけを奪うでは済まないわ。

[ドナルドの前にいる間は涙を見せぬよう堪えながらも
捕食者たる魔性は獲物を前に怯えたような貌をした]

――…行きたいなら行けばいいの。

(167) 2010/06/25(Fri) 22時頃

【人】 奏者 セシル

 ―城門前―
[気配は3つ――、 1つは同胞。
とりあえずの獲物は、硝煙をまとうネズミ。
薄れ始めた霧の中――白薔薇にはそれが視得る]


 ――――…、ああ

          み  つ  け  た


[小さな娘を見つめて、天使が如き微笑みを浮かべる。
しかし眸の青は蒼穹を示さない、
煌々と輝きを持ったそれは裁きにも似た雷鳴の青――

ローズとドナルド、
2人の姿など気にも留めず、弄るがようにゆっくりと歩みを進める]

(168) 2010/06/25(Fri) 22時頃

【人】 水商売 ローズマリー

― 城門前 ―

[まだ幼さを残す少女>>165の言葉に誘われるように
女は城門をチラと眺める。
出ようとも思わなかった外に、抱く思いは――]

――…そう。

[トーニャの声の震えは怯えの証か。
口許に自嘲的な笑みが浮かんで、消えた]

……………。

[彼女のあげた声と共に近付き現れるのは白薔薇。
変えてしまった者の姿に柳眉が顰められる]

(169) 2010/06/25(Fri) 22時頃

【人】 小悪党 ドナルド

>>165
[トーニャの存在に気付くも首を傾げたままで声をかけることはせず。
ヘクターがいなくとも生きていこうとしている様子に少し安堵した。

>>167

「望まれたのは眷属にすること」その言葉に傾いだ首を戻して。]
こんな安っぽい男を吸血鬼にすることを望むなんて、
趣味悪いぜ。そいつ。

…このまま行ったら、もうお嬢さんには会わないで自殺するかも。
吸血鬼にされるのはあんまり魅力的じゃねーし。
だから

[そう言って親指の皮を、肉を噛みちぎる。
餞別な。とそれをローズマリーの方へ伸ばしかけ
>>168新たな存在が出現した]

(170) 2010/06/25(Fri) 22時頃

【人】 本屋 ベネット

>>166
包帯が似合ってるって、なんだかあんまりうれしくないなぁ……
ネックレスは……うん。そうしてくれるとうれしい。

[頷く。うっかり何かの拍子に触れてしまえば治らないかも知れない傷を負うことになる。大切なものだったけれど、どうしようもない。
捨ててしまうならば、親しい人に持っていてもらうほうが姉も喜ぶだろうと]

城から……

[自分の変化のことで手一杯だったから、考えもしなかった。つい昨日までは、あんなに城を出るのだと、帰るのだと決めていたのに]

……分からない。怖いんだ……もしかしたら銀だけじゃなくて日光にも弱いかもしれない。弱くなくっても、城を出て吸血鬼だってばれたら……きっと殺される。
それに、なにかの拍子に人を襲ってしまったら……殺してしまったら……
でも……ここにいるのも嫌だ。どうしたらいいか、分からない……

[ゆるゆると首を横に振って]

(171) 2010/06/25(Fri) 22時頃

【人】 靴磨き トニー

[霧の中、此方に歩み寄る魔性の気配に押され、思わず後ずさる。
いつでも駆け出せるよう、足に力を溜め目を凝らせば
薄らと見えたのは白薔薇の影]

 セシル、さん……?

[その瞳に輝くのは青。
けれど、かつての高い空のような見守るような優しさは失われて]

(172) 2010/06/25(Fri) 22時頃

【人】 良家の娘 グロリア

― 御堂 ―

I'll not leave thee, thou lone one,
To pine on the stem;

[慣れればピアノほど、力が要らない。自分を形なしていく全てを指先に伝えながら、黒いドレス姿の女が、金管を振るわせる音を自分の全てとばかりにかき鳴らす]

Since the lovely are sleeping,
Go sleep thou with them.

[季節を忘れ、取り残された薔薇は散るべきなのだ。それは黒き白き、それぞれに囚われた従者の比喩でもなく、自分自身を揶揄するでもない。ただの観察者として、傍観者としての演出]

(173) 2010/06/25(Fri) 22時頃

【人】 良家の娘 グロリア

Thus kindly I scatter
Thy leaves o'er the bed

[城主と名乗る黒き影の主は、何を思い何を為そうとしているか。いつまでそれを続けるつもりなのか。繰り返し、繰り返し、繰り返し……それでもまた繰り返すのか。人は多様だ。色取り取りの花実を為す事だろう。それをただ覗き見るだけの日々――]

Where thy mates of the garden
Lie scentless and dead. 

[永い永い今宵。短く僅かなひと時。重ならない時間を彼は何を想うか――人は何を思うか。理解しあうことなど――感傷に浸る程度でしか有りえない。強い異質。異物。異生物。]

(174) 2010/06/25(Fri) 22時頃

良家の娘 グロリアは、メモを貼った。

2010/06/25(Fri) 22時頃


【人】 奏者 セシル

[ふと、歩みを止める。
確かなものは唯一つ、あの方のこえ]

[あの女の手で、あの男を眷属にすること]

 ――……命に、背くと?

[白薔薇の眼差しは、冷たくローズマリーを見遣る]

 ……使えぬこと。
 こちらの戯びが終わったら、

 手伝ってさしあげても、よいですよ?

[くすり、と笑みを浮かべれば、娘へと向き直った]

(175) 2010/06/25(Fri) 22時頃

天のお告げ (村建て人)は、メモを貼った。

2010/06/25(Fri) 22時頃


執事見習い ロビンは、メモを貼った。

2010/06/25(Fri) 22時頃


【人】 記者 イアン

日光に弱いって話は、聞くからな……

[友人の語る言葉。城主は絶対的な存在に見えたのに――それとも、眷属になった個人によって差があるのだろうか。
吸血鬼と聞いて、恐れない人間は少ないだろう。事実、自分も吸血鬼は憎かった。友人を奪い、弄ぶ吸血鬼が]

城にも、残りたくない……

城主は、どうなんだ。
お前……あいつに吸血鬼にされたんだろう?
同族には優しくしてくれるもんなんじゃないのか、ああいうのは。

(176) 2010/06/25(Fri) 22時頃

【人】 水商売 ローズマリー

[趣味が悪いというドナルドの言葉>>170
僅かに苦い笑みを浮かべた]

私には理解の及ばぬ趣味をお持ちの方、だけど。
貴方は安っぽくなんてないでしょう?
紳士な、大きな迷子さん。

――…ある意味、殺そうとしているのになんだけど
もう会えなくなるのは哀しいわね。

[ふ、と視線を彷徨わせれば微かな音と共に漂う血の芳香]

……っ、何を、してるのよ……っ
莫迦なひとね。
餞別なんて……、望んでないのに……。

[空を漂うその手を女は両の手で支える仕草。
押し殺していた、魔力が、溢れる。
傷口を塞ごうと親指の傷に女の唇が寄せられる]

(177) 2010/06/25(Fri) 22時頃

【人】 良家の娘 グロリア

So soon may I follow,

[貴族出の詩人がいた――気が付いたら、いなくなっていた。]

When friendships decay,

[魔物となり、魔物を狩ろうとした男がいた――血の海に沈んでいった。]

And from Love's shining circle  

[魔物にされた薬師がいた――魔物を刺す刃物へ造り替えた女と抱き合った。]

(178) 2010/06/25(Fri) 22時半頃

【人】 良家の娘 グロリア

The gems drop away!

[残された者は、震え、泣き、憤り、嘆いた――有り触れた景色の中であるだろうに。]

When true hearts lie withered,

[戯れと愉悦――そして寂しさを紛らわすために増やす同胞――生殖行為で増えぬ種族のジレンマ。]

And fond ones are flown,

[肉親を、大事な者と探しに来た少女がいた――いとも容易く、知られず手折られた。]

(179) 2010/06/25(Fri) 22時半頃

【人】 執事見習い ロビン

[白き薔薇に惹きつけられるように
黒き薔薇もまた同じ場所へと向かう。

永い永い命を得た薔薇と、ヒトのはかなき命を持つ薔薇は、今再びの邂逅を果たす……]

(180) 2010/06/25(Fri) 22時半頃

小悪党 ドナルドは、メモを貼った。

2010/06/25(Fri) 22時半頃


【人】 良家の娘 グロリア

And fond ones are flown,

[肉親を、大事な者と探しに来た少女がいた――いとも容易く、知られず手折られた。]

Oh! who world inhabit    

[諦めるのか――それとも]

This bleak world alone?

[残るのか――思いを込めて。]

人は――
人は――
人は――

[地方民謡を奏で終わろうとも、指は、口ずさむ声は止まらない。]

(181) 2010/06/25(Fri) 22時半頃

執事見習い ロビンは、静謐というべき色の青の目で、城門を見つめている。

2010/06/25(Fri) 22時半頃


【人】 奏者 セシル

[名を呼ぶ声には訝しげに首を傾げる]

 ――なんですか、それは?

 私の名は――…… 
 いえ、ネズミに名を名乗るなど、勿体無いですね。

[青はただ蔑むような眼差しで娘を見下ろす]

 さて、どのように甚振ってさしあげましょう。

[そしてにこりと微笑んだ]

(182) 2010/06/25(Fri) 22時半頃

本屋 ベネットは、メモを貼った。

2010/06/25(Fri) 22時半頃


【人】 水商売 ローズマリー

[冷ややかな白薔薇の眼差しに女は緩く目を細める]


――…かもしれないわね。
既に私は用済み、なのでしょう。
誰も私に、期待などしていない――…

使えぬ、と。
貴方に言われるなんて……、ね。
本当に……貴方は変わってしまったのね。


……手伝いなど要らないわ。


[つ、と視線を逸らす間際に見えた対峙する
少女と白薔薇の姿に複雑そうな相貌をして]

(183) 2010/06/25(Fri) 22時半頃

水商売 ローズマリーは、メモを貼った。

2010/06/25(Fri) 22時半頃


奏者 セシルは、対たる者の気配に―――ふと、一度振り返る

2010/06/25(Fri) 22時半頃


【人】 靴磨き トニー

 ……貴方、本物のセシルさん、なの?

[弄るように距離を詰めてくる魔性の容は、
少女の知るセシルと変わらなかったけれど]

 ううん。……違う。
 本当に、魔物になっちゃったんだね。

[自分をネズミと呼び、蔑むような眼差しには
ヘクターの埋葬を知ったときに浮かんだ和らぎなどはなく]

(……逃げなくちゃ)

[紋様のざわめきなど既に聞くまでもない。
目の前に立つの白薔薇は自分を殺しに来たのだと理解すれば、
青い瞳に心を射られ、恐怖に足が竦んだ]

(184) 2010/06/25(Fri) 22時半頃

【人】 本屋 ベネット

>>176
……。

[昨日のことを思い出したのか、床に視線を落としふるりと震える]

やさしいかどうか、わからないけど。
……ずっとここにいたら……多分、立派な吸血鬼、にはなれるんじゃないかな……

[そっと自分の犬歯に触れる]

(185) 2010/06/25(Fri) 22時半頃

【人】 執事見習い ロビン

―城門―

[「黒薔薇」と呼ばれる従者が立った場所は、トーニャを中央に置いて「白薔薇」と対峙する地点。]

ごきげんよう――…白薔薇。
私は貴方に久しく会っていなかった心地が致しますよ。

[「ネズミ」と呼ばれる娘の背後から、淡々とした声で告げた。]

(186) 2010/06/25(Fri) 22時半頃

【人】 小悪党 ドナルド

>>177
別れがあるから綺麗な記憶のままでいられる、らしいぜ。
だから別れを惜しむべからず。な。

[冷たいその手で支えられ、傷口にかかる吐息。
脈打つ赤い指に唇が触れれば、ぞくりと粟立つ――


少しして振り払うような仕草をした時には、息が上がっていた。
最後に女の唇へ赤い血化粧を施して]
じゃあさよならだ。

[そして男は吸血鬼と化した友人の部屋へと急ぐ]

(187) 2010/06/25(Fri) 22時半頃

執事見習い ロビンは、メモを貼った。

2010/06/25(Fri) 22時半頃


【人】 奏者 セシル

[女の――ローズマリーの言葉にも、
なんら揺れるものを見せずに白薔薇は、怯えたような気配の娘にくすくすと笑う]

 なんのこと?
 わたしは最初からあの方のもの――あの方の薔薇。

[ふわり、漂う薔薇の香]

 逃げないのですか、捕まえてしまいますよ?

[足の竦む娘にそのまま手を伸ばし、
白い手袋のその手は細い首筋を軽く握ろうと]

(188) 2010/06/25(Fri) 22時半頃

[遠く最上階にありながら、
届かぬはずの声を聞き、薄く囁きを零す]


 優しくして欲しいのか?

 ――…此処に居れば、
 本能に抗わずに生きてさえ居れば
 私はお前を傍に置き、愛でよう。
 立派な吸血鬼に育ててやろうぞ。

 この闇の城で咲き誇るといい。
 血縁を喰らった吸血鬼の、傍らで。


本屋 ベネットは、小悪党 ドナルドに話の続きを促した。

2010/06/25(Fri) 22時半頃


【人】 小悪党 ドナルド

―→ベネットの客室―
[エントランスを抜けてベネットの客室へと向かう男は心なしか青白い顔をして。
しかしそれでも出来るだけ急ぐ。


客室の扉の前で一度息をついたのは、走ってきた鼓動を落ち着かせる為と心の準備の為。
扉を軽くノックし、返事を待たず大きく開ける。
威勢良く入ってきたのに言葉はでてこない]

…ベネット、大丈夫か。

(189) 2010/06/25(Fri) 22時半頃

【人】 本屋 ベネット

……っ……!?

[びくりと動きをとめて目を見開く。悔しそうな顔でぎり、と奥歯を噛み]

(190) 2010/06/25(Fri) 22時半頃

【人】 靴磨き トニー

[セシル――白薔薇の視線が不意に外される。
魔物の視線が切れたことで僅かに圧迫感が緩み、竦んだ足に力が戻るが、今度は背中側から黒薔薇の声が聞こえて]

(逃げなきゃ……。
 逃げないと、殺される。でも、どうやって?)

[躊躇う内に痩せぎすな首筋に手が伸ばされ]

 いやっ!!

[人狼の牙を握り締め、白い手袋目掛けて振り下ろした]

(191) 2010/06/25(Fri) 22時半頃

【人】 奏者 セシル

[ふ、と首を傾ぐ。娘の後ろに近づいた気配。
その銀の枷を見て――白薔薇は、ああ、と薄笑いを浮かべた]

 従者風情に、
 呼び捨てにされるいわれはありませんが。

 ……ああ、なんといったか、そう。
 私と対の名を持つ者……、邪魔をしないでいただけます?

[ゆるりと笑めば、薔薇の香気は強く。主にも似た闇の気配が、漂う]

(192) 2010/06/25(Fri) 22時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

―最上階―
[独り部屋に残る
遠く、鍵盤を弾く音がする。
窓の外には無数に並ぶ墓が見えた]


 ――…舞台は、動いている
 この度の寸劇は思いの他……予想外の出来事に見舞われたが


[終幕は迫っている。
其々の役割を担い、奔走している人々を
城主は直接己の手を下す事無く静観している]

(193) 2010/06/25(Fri) 22時半頃

【人】 記者 イアン

立派な吸血鬼……

[時間の流れも、違ってしまったのだろうか。
ミッシェルが死んで、そして自分も――その時、ベネットは]

なあ、ベネット。
俺はな、無理な話だとは思うが、もし生かし続けてもらえるんだったらな――

[そこまで言いかけた所で、再び視界がくらりと回る。
血が足りないゆえの猛烈な睡魔か――自覚した頃には、身体はシーツの中に、意識は薄闇の中に沈み込んで*]

(194) 2010/06/25(Fri) 22時半頃

記者 イアンは、メモを貼った。

2010/06/25(Fri) 22時半頃


【人】 水商売 ローズマリー

想い出になれば……
そうね、綺麗な記憶のまま……
いられれば良かったのに。


[舌先に触れるのはドナルドの鮮血。
それは甘い香りを伴い女を酔わせる酒精のよう。
甘いを感じる自らに感じるのは罪と虚しさ。
それでも女の指は名残惜しむかのように
唇に残る赤に触れた]


――…さようなら。


[背を向けた男を追う気も無く。
その背にメアリーの許へと駆けた自分の姿を重ね
最後まで見詰め続ける事は出来なかった]

(195) 2010/06/25(Fri) 22時半頃

【人】 奏者 セシル

[伸ばしかけた手に、小さな衝撃]

 ―――…ッ、

[一度手を引けば、白い手袋を切り裂いて
ぱくりと割れた赤い傷跡が手の甲に――それは白を濡らし]

 ……ああ、あの方からいただいた血が。

[見下ろせば、ふ、と哀しげに呟く]

(196) 2010/06/25(Fri) 22時半頃

【人】 執事見習い ロビン

[黒薔薇は、紅色の月を背にして、口角を上げた。]

くっ………
くくく……… ふ、………

[口角を上げるだけは抑えきれなかったのか、男の口がゆっくりと開いてゆく。]

ははは………!

今日ほど愉快な宵は無いよ、白薔薇……

いや――…セシル=フロレスク。

……っはっはっはっはっはっはっはっは!!!

(197) 2010/06/25(Fri) 22時半頃

……やっぱり筒抜けなんですか。

[むっとした声で囁き返す]

……。

[もう人間に戻れないことは分かっている。それでも、自分はどうするべきなのか――未だに答えを出せず]


執事見習い ロビンは、腹を右手で抱え、ゲラゲラと笑っている。

2010/06/25(Fri) 22時半頃


【人】 執事見習い ロビン

――…ひどく愉快だ。

嗚呼、ひどく愉快だ。

今日、はじめて、
私は君への嫉妬やわだかまりの全てから解放されたのだ!!

なあ、素晴らしい記念日だとは思わないか?
――フロレスクの名を持つ、祓魔の血を引く男よ!

(198) 2010/06/25(Fri) 23時頃

 お前は私と血を分かつもの。
 何処で何をしていようと……手に取るようにわかるぞ?


[其れはドナルドが扉を開くタイミングにあわせて]


 ――…さあ。
 何も悩むことなど、無いだろう

 お前は最早人にあらず。

 本能のままに、貪り喰らうが良い。
 ひとの情など、捨ててしまえ。


[其の後で、あの薔薇のように苦しいと泣き叫び縋り付いて来るならば、其の記憶まで喰らってやっても良い。
思えども未だ口にはせず、揺れる心情を見つめている]


【人】 水商売 ローズマリー

――…貴方はあの方のもの。


[人間であった頃とは違う白薔薇の答えに
少しだけ寂しげな表情を過らせて]


薔薇は存外――…
強い花だったのね。


[ぽつり呟き指先に残る赤を味わう]

(199) 2010/06/25(Fri) 23時頃

【人】 本屋 ベネット

>>189
[聞こえた友人の声に振り返る。が、同時に漂ってくる甘い甘い、本能を刺激する匂い]

……ドナルド……?

[まだ、大丈夫。我慢できなくは、無い――]

(200) 2010/06/25(Fri) 23時頃

 どうした……
 お前まで私の命に背くのでは、あるまいな?

 其れを我が眷族に。
 
 お前が喰らわぬなら、私が――…


[ベネットへ
追い討ちをかける聲]


【人】 本屋 ベネット

>>194
!!

[再びベットに倒れるイアンにびくりとして、慌てて息を確かめる。大丈夫、眠っているだけのようだ……]

……何を言おうとしたんだろ。

[答えは後で良い。今は、このままの方が良い]

(201) 2010/06/25(Fri) 23時頃

【人】 奏者 セシル

[その哄笑に、己が手から視線を外し、黒薔薇をみやる。
娘の姿はすでに目に入っていないかのように、怪訝にそれを見つめて]

 ……どうなさったのですか。

 なにがそんなにおかしいと言うのです。

[見つめる瞳には冷ややかな怒りの篭る、
しかしその呼び名を聞けば、とくり 鼓動が乱れて]

 おやめなさい。

 笑うのを、おやめなさい――。

[傷ついた手袋を脱ぎ捨てれば、
その手は黒薔薇の頬を打つべく宙に振り上げられ――]

(202) 2010/06/25(Fri) 23時頃

【人】 靴磨き トニー

[白薔薇の手から流れる血が、少女の顔に降りかかり、
視界の端を赤く染めた]

 あ、あぁ……。っ……。

[恐怖にかたかたと身体を震わせながら、よろよろと二歩三歩後ずさり、転がるように闇雲に走り出した]

(203) 2010/06/25(Fri) 23時頃

【人】 水商売 ローズマリー

――…ちゃんと逢えたかしら。
人の逢瀬などみても詰まらないもの。

だから、確かめなどしないけれど

逢えるといい
言葉を交わせるといい

私には果たせなかった事を………


[黒薔薇の笑声を聞きながら紡がれた声は
祈りにも似た響き――**]

(204) 2010/06/25(Fri) 23時頃

【人】 小悪党 ドナルド

―ベネットの客室―
[入り口から覗けば
部屋にあるベッドには―身じろぎしないイアンの姿>>194
最悪の想像をして一歩、ふらりと部屋の中に足を踏み入れる。
ベッドの傍らには服の趣向の違う友人>>200。]

お前は、お前、だよな?
吸血鬼になっても

[まさかイアンを殺す訳―。


眉を寄せ、苦しそうに顔を歪める]

(205) 2010/06/25(Fri) 23時頃

ドナルドを、眷族に……?

[声に怯えと、恐怖の入り混じる。友人を、自分の手で吸血鬼にしろというのか。怒りがこみ上げてくる]

……嫌だ。誰が貴方なんかの言うことを聞くもんか。


 お前がせぬのなら、私が直接手を下すまで。
 彼の行く末はもう決まっている。

 ならば、せめて
 お前の手で生かせて遣るが良いだろう。

 そのために、お前に血を分け与えたのだからな?


【人】 執事見習い ロビン

>>202
[頬に手袋が当たる。
 だが、男はそれを気に留めることなく――否。より深い愉悦の色に染まった笑みを浮かべた。]

教えてやろうか、「我が愛しの」白薔薇よ。

――…お前は、何もかもを恐れたんだ。

ヒト故の、「死」の恐怖を。
眷属故の、「永遠の生」がもたらす恐怖を。
そして全てを放棄し、魂を宙に浮かせたまま、お前は全てから「逃げ出した」。

惨めだな。
そして、堪らなく無様だな。

――フロレスク。

(206) 2010/06/25(Fri) 23時頃

【人】 良家の娘 グロリア

― 御堂 ―

人は、
人であるから――

――い。

[黒いドレスの女は静かに指を止め、残響に紛れて微かに*息を吐いた。*]

(207) 2010/06/25(Fri) 23時頃

【人】 靴磨き トニー

[背後に黒薔薇の哂い声が高く響いた。
白薔薇が追いかけて来るのか否か、振り返り確かめることなど出来ない]

 ……やだ、こわい。……こわいよ。

[恐怖から逃れようと霧の中を駆け出した。
その道はかつて、魔物狩人がまだ幼かった頃、
城を出ようと懸命に走り抜けた道であることを少女は知らない]

(208) 2010/06/25(Fri) 23時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[>>203無我夢中で走る子供の姿。
其れがいつかの彼の姿に重なる]

 
 ……、10年ほどあとに
 もう一度、我が元へ来るが良い。

 熟した其の頃に、もう一度な。


[くすくすと笑いながら
ネズミが一匹走り回る様にそう呟いた*]

(209) 2010/06/25(Fri) 23時頃

【人】 本屋 ベネット

>>205
[苦しそうな表情にどうしたのかと一歩近づく。濃くなる甘い匂い――間違いない、どこかケガをしている。
渇きから噛み付きたくなるのを何とか我慢して]

……僕は僕、だよ。
それより、ドナルド……どこか、ケガでもしてるの……?

(210) 2010/06/25(Fri) 23時頃

【人】 奏者 セシル


   ――……フロレスク、

[呟けば欠けた記憶が揺れる、
祈りの血は脈動する、ふるり首をふれば
血濡れる手でこめかみを押さえて―――

ああ、けれど

そのものに反論をすべく記憶は――もはや何もない。

なにも]

(211) 2010/06/25(Fri) 23時頃

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