17 吸血鬼の城
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[呪いのような甘き囁き、
幾度も聞いた彼女への言葉が、今は己に向けられる]
――……、旦那様……
[昂揚に思考を霞ませたまま、白薔薇は不思議そうに首を傾いだ。
未だそこに残る枷のしゃらりと鳴る]
………同じ、翼を
[白薔薇は天上が色を映したその双眸を滲ませて、
嬉しげに微笑み、まどろみの中へと耽溺すれば――己が目覚めの時を待つ]
[御伽噺の正しい道筋。
そんな終焉は訪れない。
白薔薇の囁きを思い出し眉を寄せる]
私達は間違ってしまった。
何処から運命の歯車が
狂ってしまっていたのかしら。
[小さな呟きは深い闇に溶けた**]
愚かな情など捨てるが良い、同胞達よ
……お前たちは最早ひとではない
同じものを見る事など叶わぬ
[淡い微笑みを白の薔薇に見る。
意識が戻るまえ、耳の傍で戯れに囁くこえ**]
ひとの思う幸せとやらは
我等には訪れぬ。
我等は我等の歯車があろう。
間違えたと言うならば、其れは私に見初められた事と思え。
[白薔薇は恐らく初めて人を憎んだ。
信仰と祈りを礎となし、善美を求めたその心の博愛、
それは生ける者に区別なく平等に齎されるべきもの。
無為なる日々の中、罪を犯しながら己のあり方を捨てられぬ。
自死に至らなかったのは、己の本質に染み付いた嫌悪より。
既に信仰も祈りも失くしたのだから、形だけ戒律に沿うても意味などないとわかっているのに――そう、どこかで捨てきれぬ何かがあった。それが己の血ゆえかどうかは、知らない。
罪深き優しさ。案ずることも優しく接することも、それはそのように造られているのだから当たり前のことなのだ。本質を失った紅茶のように、優しいだけの欺瞞。
けれど、白薔薇は初めて人を憎んだ。]
[そして憎しみという糧は白薔薇を生かした。
対象が失われれば行き場のない感情だけが残った。
―――ただ、それだけのこと]
[漂うは虚無感。
女はただ静かに聲に耳を傾けるのみ――]
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― 御堂 ―
I'll not leave thee, thou lone one, To pine on the stem;
[慣れればピアノほど、力が要らない。自分を形なしていく全てを指先に伝えながら、黒いドレス姿の女が、金管を振るわせる音を自分の全てとばかりにかき鳴らす]
Since the lovely are sleeping, Go sleep thou with them.
[季節を忘れ、取り残された薔薇は散るべきなのだ。それは黒き白き、それぞれに囚われた従者の比喩でもなく、自分自身を揶揄するでもない。ただの観察者として、傍観者としての演出]
(173) 2010/06/25(Fri) 22時頃
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Thus kindly I scatter Thy leaves o'er the bed
[城主と名乗る黒き影の主は、何を思い何を為そうとしているか。いつまでそれを続けるつもりなのか。繰り返し、繰り返し、繰り返し……それでもまた繰り返すのか。人は多様だ。色取り取りの花実を為す事だろう。それをただ覗き見るだけの日々――]
Where thy mates of the garden Lie scentless and dead.
[永い永い今宵。短く僅かなひと時。重ならない時間を彼は何を想うか――人は何を思うか。理解しあうことなど――感傷に浸る程度でしか有りえない。強い異質。異物。異生物。]
(174) 2010/06/25(Fri) 22時頃
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So soon may I follow,
[貴族出の詩人がいた――気が付いたら、いなくなっていた。]
When friendships decay,
[魔物となり、魔物を狩ろうとした男がいた――血の海に沈んでいった。]
And from Love's shining circle
[魔物にされた薬師がいた――魔物を刺す刃物へ造り替えた女と抱き合った。]
(178) 2010/06/25(Fri) 22時半頃
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The gems drop away!
[残された者は、震え、泣き、憤り、嘆いた――有り触れた景色の中であるだろうに。]
When true hearts lie withered,
[戯れと愉悦――そして寂しさを紛らわすために増やす同胞――生殖行為で増えぬ種族のジレンマ。]
And fond ones are flown,
[肉親を、大事な者と探しに来た少女がいた――いとも容易く、知られず手折られた。]
(179) 2010/06/25(Fri) 22時半頃
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And fond ones are flown,
[肉親を、大事な者と探しに来た少女がいた――いとも容易く、知られず手折られた。]
Oh! who world inhabit
[諦めるのか――それとも]
This bleak world alone?
[残るのか――思いを込めて。]
人は―― 人は―― 人は――
[地方民謡を奏で終わろうとも、指は、口ずさむ声は止まらない。]
(181) 2010/06/25(Fri) 22時半頃
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[遠く最上階にありながら、
届かぬはずの声を聞き、薄く囁きを零す]
優しくして欲しいのか?
――…此処に居れば、
本能に抗わずに生きてさえ居れば
私はお前を傍に置き、愛でよう。
立派な吸血鬼に育ててやろうぞ。
この闇の城で咲き誇るといい。
血縁を喰らった吸血鬼の、傍らで。
……やっぱり筒抜けなんですか。
[むっとした声で囁き返す]
……。
[もう人間に戻れないことは分かっている。それでも、自分はどうするべきなのか――未だに答えを出せず]
お前は私と血を分かつもの。
何処で何をしていようと……手に取るようにわかるぞ?
[其れはドナルドが扉を開くタイミングにあわせて]
――…さあ。
何も悩むことなど、無いだろう
お前は最早人にあらず。
本能のままに、貪り喰らうが良い。
ひとの情など、捨ててしまえ。
[其の後で、あの薔薇のように苦しいと泣き叫び縋り付いて来るならば、其の記憶まで喰らってやっても良い。
思えども未だ口にはせず、揺れる心情を見つめている]
どうした……
お前まで私の命に背くのでは、あるまいな?
其れを我が眷族に。
お前が喰らわぬなら、私が――…
[ベネットへ
追い討ちをかける聲]
ドナルドを、眷族に……?
[声に怯えと、恐怖の入り混じる。友人を、自分の手で吸血鬼にしろというのか。怒りがこみ上げてくる]
……嫌だ。誰が貴方なんかの言うことを聞くもんか。
お前がせぬのなら、私が直接手を下すまで。
彼の行く末はもう決まっている。
ならば、せめて
お前の手で生かせて遣るが良いだろう。
そのために、お前に血を分け与えたのだからな?
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― 御堂 ―
人は、 人であるから――
――い。
[黒いドレスの女は静かに指を止め、残響に紛れて微かに*息を吐いた。*]
(207) 2010/06/25(Fri) 23時頃
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