6 偽りの聖戦《ｲﾐﾃｰｼｮﾝ･ｼﾞ･ﾊｰﾄﾞ》
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［如月翔太と心を通わせていた、ベネットからの言葉は意外なものだった。］
リィン……あの鍵の復活ですか？
［確かあの鍵は如月翔太が持っていたのを見た事がある。しかしあるのはただそれだけだ。］
そもそも僕は鍵は見た事があるけど、リィンとやらと話した事はありませんし、いくらwolfシリーズを作り上げたとしても、一旦死んだような鍵の復活はやった事が無いので……。
［かなり戸惑ったような口調で答える。］
(3) 2010/03/26(Fri) 21時半頃
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−その前の話を聞いていなかったのか？
−創造の魔王<<デーミウルゴス>>がこの鍵を作り上げたんだそうだ。で、作った以上それを復活させてくれと頼まれているというわけだ。
頼まれているというわけだ、ではありませんよ。
そのリィンとやらを作ったのは貴方でしょう？そんな他人事のようにしていたら、世界が滅びますよ。
［もしもこの様子を漆黒の王<<モーリオン>>が見ていたら大歓迎した上でだから三流魔王なのだ、と呆れるだろうと亮は思ったが、そもそもそれも時間の無駄である。何とかしてもらわないと、このままだと世界が滅びてしまう。］
(4) 2010/03/26(Fri) 22時頃
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……あの漆黒の王<<モーリオン>>の息子の暁<<フォウル>>も倒れてしまった以上、我々の側に残された駒も減っていて、更に言えば機械も神託機械<<オラクルマシン>>を乗っ取っている。
打開策があるとすれば、さっきベネットの言っていたあの鍵の復活ですが……。
さっきも言ったように、僕には鍵の復活など出来ない。だから、貴方が何とかする鍵を知っているのではないかと聞いているのですが。
［再度ラルフに問う。言葉からは若干の焦りも感じている。これは世界の滅亡、というのが絡んでいるだけではない。真摯な青年ベネットと少年翔太の友情、そしてリンダとの約束もある。
世界に比べれば小さい物かもしれないが、重いものであるのは変わらない。］
(5) 2010/03/26(Fri) 22時頃
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−お前には鍵の復活そのものは出来ないが、鍵の復活のやり方がわかればそれが出来る賢さを持っている。
なぁに、保証はするさ。私の生まれ変わった姿であるのだから。
[なんだか論点をはぐらかされているような気がする。そこで、亮は何度目かの質問をする。先程から答えを聞きつつも、その返事はもらっていない事についての。]
ですから、どうやって鍵を復活させるのですか？作ったのですから、それを再び組みなおす方法は知っているはずですよね？
−あの鍵は確かに作ったとは思う。
しかし……長谷川亮よ。君は小学生の時に作った紙粘土細工を「あれは素敵だった、もう一度同じ物を作って」と言われて今すぐに作れるだろうか？
つまり、それと一緒だ。
(6) 2010/03/26(Fri) 22時頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2010/03/27(Sat) 09時頃
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[ラルフ・ブラウンであり創造の魔王ラルフである物の意識の中。]
−鍵<<リィン>>。
それは私の作り出した物の中でも最も印象深かった。
どんな鍵を空けられ、かつ何物をも封印出来る最強の鍵。
であるからこそ安易に復活させてはいけないし復活出来ないようにさせてある。
(13) 2010/03/27(Sat) 09時頃
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−破壊された鍵を復活させ、かつ再びあの漆黒を封印するには……。
−いやそれだけでは駄目だ。もう二度とあの漆黒が復活出来ないように強力な鍵にする必要がある。
−その為に必要なのは天使<<セラフ>>として復活した女の力。
(14) 2010/03/27(Sat) 09時頃
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−そして私の今までの記憶と存在。それが融合して初めて鍵をより強固な物として復活させる事が出来る。それで漆黒に対抗する大きな武器となるであろう。
そしてそうすれば、あの如月翔太をまた戻せ、かつ亡くなった者や奴らの影響できる壊された物も復活できる。
−だが、それを実行するとお前は本当に消えてしまうことになる。
−元の世界に戻れないではない。お前が今まで得てきた物を全て失うんだ。
(16) 2010/03/27(Sat) 09時頃
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−その選択肢をお前に背負わせるのも酷だと思い、復活方法を濁してきたんだ。
−私は構わないが長谷川亮、お前は……。
覚悟はあるのか？
それでも良いのか？
(18) 2010/03/27(Sat) 09時頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2010/03/27(Sat) 09時半頃
掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2010/03/27(Sat) 09時半頃
掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2010/03/27(Sat) 12時半頃
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はぁ……。
[wolfシリーズの暴走や｢鍵｣を復活させる手段を亮は考えていた。
時間もないので覚悟を決め、全てを亮に伝えることに決めた。]
…………。
(26) 2010/03/27(Sat) 12時半頃
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−亮,見つかったんだ。あの鍵を復活させる方法が。
本当ですか？それは良かった……。
[亮は心の底から安堵したような表情を見せる。]
(27) 2010/03/27(Sat) 17時頃
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−もしも鍵を復活させられれば、失われた地は元通りな上、あの幽霊の少年や翔太も元に戻る。
勿論、漆黒の王<<モーリオン>>は永遠に封じられ世界の破壊は食い止められる。
−ただ……使う術が強力な以上代償は大きい。
その代償は……お前自身だ。
(28) 2010/03/27(Sat) 17時頃
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僕……自身……。
[真実を告げられ、亮の顔が曇る。世界の平和のために自分を犠牲にするという選択肢を出されたのだから。
たとえ世界を守りたいとかがあったとしても人の子だ。まだまだやりたい事はあるだろう。それを一瞬の躊躇いもなく捨てられる覚悟は無くしばらく考えこむ。]
(29) 2010/03/27(Sat) 17時頃
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[考えていると、今までに出会った面々の事が脳裏に浮かんでくる。]
(理不尽な状況に置かれつつも自分を貫き戦うベネットに、息子として堂々と父と対峙した暁<<フォウル>>、そして強い力を持つウィ・ナ。自らの使命に燃えそして自らの行動を悔やんでいる翔太。
そして……河や海を守りずっと傷ついていく彼らを嘆き行動を起こしたコリーン。
彼等に比べれば自分の背負っている物や失った物などまだまだ少ない。
彼らの思いに報いるためにも……やらなければならない。)
(30) 2010/03/27(Sat) 17時半頃
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わかった。鍵<<リィン>>を復活させましょう。それで世界が失われなくて済むならば安い物です。
[考え、決意を秘めた目で答えた。]
一つ尋ねます。
……これで汚れた海や川も元通りになるんですよね？
−ああ、完全にとは行かないが、それでもいくらかは浄化され、汚染のペースも緩むだろう。
最も、人間達の心構えも大事な事だがな。
[ラルフの答えに、亮はわかりました、とだけ答えたがその表情は満足そうな物だった。]
(31) 2010/03/27(Sat) 17時半頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2010/03/27(Sat) 19時半頃
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[コリーン。
最初に会った時に強く湖を川を海を、全ての大河を助けたいと口にしていた者。
彼女の本気を目にしたからこそ、自分はこうして戦いに身を投じる事になった。
以前に自分に呼びかけた時と同じような様子の後に「俺は生きたかった」との言葉。これと彼女の本気を実際に見た事から、たとえ自分と敵対する側に立っていたとしても彼女を倒そうだとかそういう意思は起こらなかった。
そして、彼女を救いたいと思った。世界の破壊、という手ではなく別の方法で。
そんな事をしなくても、彼女の理想とする世界に近い世界は作れるのだから。]
(33) 2010/03/27(Sat) 23時半頃
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[そろそろコリーンがやってくるだろう。
自分の作り出した物、wolfシリーズという名前の新たなる神託機械<<オラクルマシン>>を手に入れるために。
丁度いいタイミングだ。]
(35) 2010/03/28(Sun) 00時頃
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[悲しみと嘆きの歌を歌いながら、彼女が現れた。>>34]
これはお久しぶりです。
……いい話があります。
世界を破壊する事無しに、あなたの大事な方々を復活させ助け出す、その方法を見つけました。
(36) 2010/03/28(Sun) 00時頃
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貴方の自分の仲間たちへの思いは本物ですよ。
あなたは純粋な人で。だから僕も貴方に協力してこの世界にやってきて、この戦いに身を投じる事に決めました。
しかしそれ故に一生懸命になりすぎて、恐ろしい者に手を貸す事になってしまった。人は貴方を悪い人で倒すべき悪人だと思うかもしれませんが、僕にはそうは見えません。
一生懸命すぎるがために、誰よりも生きたかったが為に、少しだけ針がずれてしまった、そんな人です。
(38) 2010/03/28(Sun) 00時頃
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……確かに、成しえてはいないかもしれません。
ですが、少しずつ変わってはいます。
人間達はどうしようもなくて、本当にわがままな生き物です。でも、その人間達だって自分達の過ちに気が付いて、水を汚してきたペースよりも緩やかかもしれないけれども、貴方達を大事にしようと努力しています。
前に進むのは遅く見えても、昨日よりも前に進んでいます。
……それに。
(39) 2010/03/28(Sun) 00時頃
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僕の力であの鍵<<リィン>>を復活させれば。
……川を、海を、湖を、あらゆる水を……浄化する事ができます。
そうすれば貴方も、漆黒の王<<モーリオン>>に力を貸す間違った道を選ばなくても良くなります。
ただちょっとやっぱり、引き換えにするものは必要なようですがこの世界を、この世界の全ての大河を……そして貴方を救う事が出来れば、僕の力や存在なんて。
[コリーンに対峙する。そこからは揺るぎ無い決意が見え隠れするが、彼女はどう受け取ったであろうか]
(42) 2010/03/28(Sun) 00時半頃
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……世界を浄化して、生物の居ない世界を作る、ですか？
生物の居ない世界に水なんて必要があるのでしょうかね？
生物が居ない、という事は貴方達は必要とされていないのと同じです。誰からも、何からも必要とされなくなるのは悲しい事だと思いませんか。
共に生きていく相手の居ない世界。
……貴方のお仲間はそんな世界を心から望んでいると思いますか。
(43) 2010/03/28(Sun) 00時半頃
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[亮の説得の言葉を聞き聞いてラルフは心が痛くなった。
彼は悪しき絆の呪いをかけた。
共に生きていく相手、自分を必要としてくれる誰か、そして強い絆を持っている者にそれがまやかしである事を見せ付けるため。
そして、その二人で対立する姿を見て楽しむため。
絆を打ったのは光と影を持つ兄妹。目論見どおりに二人は対立したが……ラルフの心は満足せず、兄をしっかりと信頼する妹の姿を見てまやかしなどではなく、逆に呪いをかけた自らを恥じた。
あの二人に対して出来る事があるとすれば、恐らくそのくらいしか無いだろう。
この力を使えば、離れた兄妹も再び再会する事ができる]
(47) 2010/03/28(Sun) 00時半頃
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[だからなのだろうか、コリーンの気持ちもわからないでもない所が在るからこそ、余計に彼女への言葉に気持ちが入る]
……貴方が仲間を助けたいという気持ちは凄くよく伝わってきます。
しかし、貴方の仲間を助ける手段は、決して生物を消して世界を新しく直す事ではありません。
直接的な解決手段が無い、確かにその通りです。出来る事があるとしたら、人間達にこの苦しみと水がなくなれば生きていけないのだというのをわかってもらい大切にしてもらう、という事くらいでしょう。
貴方の仲間は、貴方は何のためにこの世界に生まれてきたのですか？それは生きるもの全てに潤いを与えるだと僕は思います。
僕たちだけでも世界は作れない。
貴方達だけでも世界は作れない。
お互いに支えあって生きていく事、これが大切だと思います。
(48) 2010/03/28(Sun) 01時頃
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それでも、というならば……実力行使に出るしかありませんね。
[亮は祈りの形に手を組み、呪文の詠唱を始める。]
(49) 2010/03/28(Sun) 01時頃
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La mia montagna di madre, è il flusso di un fiume pulito le persone che dovrebbero amarlo la mia natura adorata.
Io voglio il potere.Più buon potere di cosa...
Dividiamo una benedizione del molte volte se io mi presto il potere.
Per favore mi dia potere.
Ed a questa terra ed il potere di chiave.
(50) 2010/03/28(Sun) 01時頃
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Dieser Schlüssel befreien schon von Macht, ausser Maengeln erhole ich mich einmal mehr und zwinge es bitte zu diesem Schlüssel und mir Macht zu geben.
Geben wir mich allem davon fuer Entschaedigung.
Ich will, ich gefalle, machen Sie einem starken und es zurückzubringen diesen Schluessel.
Mit einem starken Schluessel, erholen Sie sich jetzt hier, darum mit dem Koenig vom pechschwarzen zu versiegeln.
Und ich hoffe, daß ich alle verlorene Qualität zurückbringe.
(51) 2010/03/28(Sun) 01時頃
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[今までに増して長い呪文の詠唱を終えると、鍵<<リィン>>が光を放ち、徐々に復活していく。]
…………やりました……ね……。
[長い呪文を詠唱したからなのか、それとも既に鍵<<リィン>>を復活させつつある影響が既に出ているのか、どこか力を使い果たしたかのようにふらふらとしている]
(52) 2010/03/28(Sun) 01時頃
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[呪文の詠唱の効果のためか、徐々に鍵<<リィン>>が実体化しだす。]
間に合う……でしょうかね。
[もしもそこを漆黒が邪魔をするのであれば、そこには強い結界が張られ触れる事も出来ないであろう]
(88) 2010/03/28(Sun) 21時半頃
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[それを見たラルフはそれ見たことか、と言わんばかりに話し掛ける]
−私にだってこのくらいの力はあるのだよ。
……創造の魔王<<デーミウルゴス>>を、そして人間の力をを甘く見るんじゃない。
−確かに貴方は強いかも知れないが、強すぎる力は時として奢りの元となる。
−昔の貴方であれば、自分の力が偽り<<イミテーション>>である事くらい見抜けただろうが、変わってしまったのだな……。
−幸い、貴方には愛してくれる者がいる。
封じられたとしても彼女がいるんだ、寂しくはないだろう。
−あるべき場所へ帰るが良い、漆黒の王<<モーリオン>>。
(97) 2010/03/28(Sun) 22時頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2010/03/28(Sun) 22時頃
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[ベネットの力の為か、暖かいものが溢れてくる。
それはわずかながらも、亮の体を癒すには十分な物だった。]
……ありがとう、ベネット。少しは楽になりました。
[方向性は違えど、この戦いに強い思いを持ち身を投じた優しい青年ベネット。
何もなければ自分の後輩になっていた彼が再び生き返ればきっと良い方向に歴史は変わるだろう。]
(100) 2010/03/28(Sun) 22時頃
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