24 明日の夜明け
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―屋上―
[ふ、と。
空気の感じが変わった事に顔を上げた。
もしかしたら何か、天気の変わり目が近いのかも知れない]
……困ったね。
[アイリスを抱き留めるのは変わらないままだけど]
[お礼はコアラのお菓子? と笑いつつ。どうしてそういう発想になったのかは分からなかった。少し前の言葉が重なる。
ジュースでもおごりますよ、と振り払うように言って。]
これは素晴らしい。
[ついでにスナック菓子の赤唐辛子をぺたぺたとつけて、色鮮やかにして、表に張っておいた。]
[ソフィアからメールが来た。しかたがないなーと息を吐いて放送室に向かうことに。
上の階段を見つめ、首を振って下に下りる。どうも上に上がりたくないと、自身が警告しているようだった。]
アリサさんは……。何かのお話の、強い女性でしたでしょうか?
[ソフィアの問い返しに、首をかしげながら。]
……おや。
[急に眠ってしまったホリー。冷房が入っていれば、薄い毛布をかけて。呟かれた言葉に、毛布越しに、そっと抱きしめた。ソフィアが寄り添う様子に、後は椅子に戻る。]
|
─屋上─
……反論、しねーのかよ。
[自嘲の笑み。眉が寄る]
んで、そうやって、自分だけが痛い思いして。 そんで、耐えてるオレカッコいい、とか思いながら、慰めてもらうわけ? そうやって、てめーの弱いとこ正当化しながら、ひょろひょろ生きたいって事っすか?
……そんなんで、本気で。 大事なもの、まもれるとか思ってんじゃねーだろーな。
[ぐ、と右手に力がこもる。 まだ、動かない、けれど。 視線は厳しさを帯びる]
(76) 2010/08/10(Tue) 22時半頃
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―屋上―
[ぺしぺし背中を叩かれつつ、苦笑した]
並行世界が実在するなら多分、本物の世界と偽物の世界に、
区別はないんだろうね。
[ねだる仕種に、首を傾げた]
隣の世界のお友達が見てるかもよ?
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――屋上――
[メアリーに被害が及ぶようなら、全力で止める心算で。 言いつのるテッドの論調を見れば、軽く背筋に流れるものを感じた] ……こりゃ、ちょっとやべーんじゃねェの……?
[何とはなしに、周囲を見回した。もしここに幻でもいい、ソフィアがいれば、 このテッドの様子をどう判断するのだろうか?]
(77) 2010/08/10(Tue) 22時半頃
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るーにゃんのセンスって、やっぱ時々わかんない。
[唐辛子を貼り付けられた紙は、何かの募集より、魔除けとかに見えた。
ぇー、と不審げな視線を隠しもせず、張りに行くのを見送り]
お話か。元カノさんとかかと思った。
[首を傾げるのに、そんなことを呟いたのだった]
[歌いだすソフィア。その歌詞には少し、ぎょっとしたけど、ただ目を瞑って、聞いている。]
……ああ。
[何かを思い出した気がして、けれど、すぐ忘れた。
永遠なんて、あるわけないよ。思った言葉は、口に出される事はない。ぽん、とぬいぐるみで、その背中を、ホリーにも触れるようになでるようにして、それから、窓の外を見た。]
―― 昼休み:2−B ――
[のんびりとグラウンドを眺めている。そういえば今日は放送音楽がないなぁとか思いながら。やがて――]
あれ? あら。あらら。あの子。なんできたの。
[校門の方。黒い毛並みの子犬が、ちょこんと座っていた]
んー…。まだ大丈夫かな。
『あれ、マーゴどこいくの?』
うちの犬が来てる。ちょっと見てくる。昔連れて来た事があったからそれでかなぁ…。
『あっ…あの子かぁ…いってらっしゃい』
んふ。アーちゃん犬苦手だったね。
[言って、教室の外へ駆け出した]
― 放送室 ―
[彼女の言う"すっきり"が判断つかなくて、色んな音ネタを漁る。自分なら多分トランス系の一押し―あの辺り―を挙げる所だろうけど。
きっとそういうのじゃないんだろうなと思う。とりあえずロック系を探すだろうか。あんまり遅ければメールが来るかもしれない。]
[殴り合いなら上等、と話す誰かの姿が見えた。]
ふうむ。
[イスにもたれながら、なぜかそれを止める気にはならなかった。]
青春ですね?
[ガラスを隔てた、自分と、向こう。幻想。白昼夢。何が起こってているのかは、知らない。結局は、そんな言葉に収束させながら。]
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―― 屋上 ――
いや、そこ反論したってしゃぁねぇし。
[厳しい視線を受け止めて、ぐっと奥歯を噛み締める]
っていうか、普通にそれは格好悪いだろ、
……そこは、何て言って欲しいんだよ
[自分の醜さも、弱さも、分かってる。 だからこそ、ざしざし斬られるのは、痛む。顔が歪んだ]
他人を殴ったところで守れるのかよ
(78) 2010/08/10(Tue) 23時頃
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[時間は溶け出るようで。空間も溶け出るようで。
これが夏、というものなのかな、と思う一方で、不確かさがあった。けれど、その疑問も、すぐに忘れていく。疑問すら、不確かで。
に返す。]
そんな。鮮やかで人目を引くと思ったのに。
[よよ、と言いつつ、ちょっと自分でも失敗したと思ったらしい。]
そうですね。かもがネギをしょってると見せかけて、返り討ちにする強盗さんだった気がします。何か違う気もしますが。
あはは。それはメアリーさんに失礼ですよ。……あれ?
[自分で言って、その名前に首をかしげた。]
並行世界に本物も偽物もないよ、だってどっちも本物だから。
ここに居る私も、ラルフも『ここ』限定の本物。
別の世界に居る私たちも『別の世界』限定の本物。
もしかしたら別の世界では私たち付き合ってなかったりしてー?
[ぎゅーっと抱きついて笑う、どうしても頭をもたげる異の存在。
けれど、ラルフとこうして居られる今だけは本物だと信じて、二人でこうして居られる時間は幸せだと本当に感じるから]
むー、ラルフのケチ。
[再びラルフの背をぺしぺし叩いてから眼を開くと青い月の下で金色の男子と栗色の男子が言い争う場面が広がって――]
ズリエル、さん?
[遠くを見るような眼で名を呼んだ、声は聞こえないけれど『ソフィア』という単語だけは唇の動きから読み取れて]
青いお月さまなんて、あるんだ‥‥‥。
[ぎゅっとラルフの服を掴む、彼は何か見えるだろうか]
鳴くのに、ホリーごとぬいぐるみでぎゅうぎゅうとした。
[サイモンは、メールを見ただろうか。
そういえば、彼から返信を貰ったことってあったっけ、なんて考えつつ、再び携帯を開けば]
えっ?
[画面に。
いや、正確には液晶に映りこむ、窓に。
向き合う誰か、たち。
フィリップの表情は伺えるけれど、手前の、柔らかな髪色のひとは、背を向ける格好。
でも、言葉を聞かずとも。顔が見えずとも。
怒ってる、というのは、すぐ分かる、そんな気配]
なん、で……
[きのう。
そう、呼ぶのは正しいのだろうか。
もしかしたら明日だったかもしれないし、今日のことだったかもしれない。
でも、昨日と思う、その時も。
同じ学校で、同じ世界を逃げ回って、同じ世界に生きてた筈の大好きなひと同士が、こんなにらみ合いをしていた。
事情は、わからない。それが避けられないことなのか、どうかさえ。
ただ、もしその場に居たなら、後先考えず、割って入っただろうけど、今の、自分には]
…… なんでっ…!
[見えるのに。今なら、名前も呼べる。
なのに、手は伸ばせないし、呼んだ名が届く事も無い。
拭った涙が、また落ちて。
ぼやけた視界から、夜の光景も、かすんでいった]
/*
さて、時間が近づいてまいりました。
投票先の選択をおねがいいたします
(#3) 2010/08/10(Tue) 23時頃
[とりあえずどんなのがいい?と返信しておいた。それまでは適当にイントロだけで聞いたロックを流し始めた。
タイトルも、曲は聞いたことが無いのに、聞いたことがあるような。そんな曲だった。]
[美人局?とルーカスの話を聞いていたが]
? アリサのお話じゃなかったの?
[首を傾げるのに、首を傾げるのだった。
メアリーってどこから出てきたの、と疑問は更に増え]
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─屋上─
……自覚あって、反論しねぇとか、どんだけなんだよ……。
[苛立ちをこめた呟きが零れる。 いらつく。もどかしい。 いらついているのは、こうしているのが八つ当たり込みの自覚があるから、なのだけど]
なんて、か。 別に、なんだって、いいんすよ。 オレは、ただ。 アンタが、自分の世界から出ないのが。 ……メアリー守る事に託けて、自分守ろうとしてるようにしか見えないのが。
それが…………なんでって。
[ぎ、と。 俯いて、きつく、唇を噛む]
(79) 2010/08/10(Tue) 23時頃
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大事なものが。 側にいて。 話ができて。 触れ合えて。
それが、当たり前に、できるのに。
なんで……そんな風なんだよって……。
それが……。
[ぐ、と。 再び、拳に力が入る]
それが、どーしよーもなく、許せねぇんだよっ!
[きっ、と上がる顔。 直後に、握った拳がフィリップの頬に向けて繰り出された]
(80) 2010/08/10(Tue) 23時頃
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―― 校門 ――
あつ…いなぁ。
[グラウンドを駆け抜ける。この暑い中、ちゃっかり校門の影になっているところに座っている飼い犬のところまで行って、その名前を呼んだ]
『ふさふさ』、何してるの?
ここに来ちゃダメだから、おうちに帰ってなさい。
[言っても、首を傾げるだけで、動く様子の無い飼い犬に、こまったなぁと思う]
若者 テッドは、メモを貼った。
2010/08/10(Tue) 23時頃
……ええ。間違えたようです。
大事なもの、か。ソフィアさんには、大事なもの。ありましたか?
[ぐしぐし、目元をこすっていたら。
『センス・オブ・チェリーブロッサム』の中ではマイナー気味だけど、個人的には一番気に入っている曲の着メロ(公式ファンサイトで有志によって制作された。ちなみに現行曲はほぼカバーされている)が流れ]
…… 無茶やらかす割に、こーゆートコ律儀だから好きだよ。
[返信に、くすりと笑い]
『to:サイモン
title:君が気分転換したい時に聞くのでも
message:てか、サイモンの気に入りで良いよ
自分で選ぶ気分じゃないんだ
頭からっぽにして、オススメ聞きたい気分
たのんだ
┌|∵|┘ヨロシク┌|-.-|┐ペコッ 』
[流れ始めたロックに、わりと無難なとこなんだなぁ、とか思うも。
流し始めたのは、メールを送った後だろうから、試行錯誤のあとがかいま見えて、申し訳ないながらも、にへらと笑うも]
そりゃ、あるよ。るーにゃんも、あるでしょ?
[当然のような問いに、少しだけ困ったように、笑みを変えた]
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―― 屋上 ――
どうしろ、って、いうんだ
[唇かんで、呟いた]
[テッドの台詞。大事なもの]
お前が、ソフィアにしたようにか。 自分の世界に閉じこもってる?
しょうがない、じゃ、ないか……っ 自分を守らないと、メアリーが悲しむ
そんなこと言うのなら、あの、囮行為はなんなんだよ
[言ってはいけないことば。 でも、何故自分が、そうまで言われないといけないのか。 殴られないといけないのか]
(81) 2010/08/10(Tue) 23時半頃
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[相手の拳がさっと上がって。 反撃する気は、ない。少しでも体力を残さないといけない。 左手で、受け止め、避けようと、弾く。
喧嘩などなれてはいないから、はじいた手の、指が痛んだ]
(82) 2010/08/10(Tue) 23時半頃
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[流れ始めた曲に、おや、とスピーカーの方を見た。]
私、ですか。……あったんでしょうか、ね。
[椅子にもたれかかって、天井を眺めた。]
守るべきもの、ならあります。義務として。
ただ、大事なものとそれとは少し……違いましたね。
[困ったような笑みに、それ以上は聞かず、ふ、と笑った。]
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