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【人】 鳥使い フィリップ[赤ん坊を抱えてカルヴィナが走り去る] (129) 2010/08/11(Wed) 01時半頃 |
[迷子の子猫と聞いて、童謡みたいだなと真っ先に思う。
ついさっきの生徒会室。
猫のぬいぐるみ、飼い主募集の張り紙。
埋まり切らない、生徒会室の空席。
部屋の隅にある、ダンボールの隣の椅子。
泣き声が聞こえた気がした。鳴き声かも知れないけど]
……駄目だ……
[それは思い出せない、のではなくて。
緩く、左右に首を振る。
優し過ぎるから、それ以上痛い思いをする事はないのに]
【人】 鳥使い フィリップ[しばらくの間、赤ん坊の分裂速度が緩やかになる] (130) 2010/08/11(Wed) 01時半頃 |
【人】 小僧 カルヴィンあぁ…ルーカス、お母さん…ホリー (131) 2010/08/11(Wed) 01時半頃 |
メモを貼った。
[ふと、耳につく猫の声。
否、これは―――]
赤ちゃんの、泣き声?
[ぞくりと背筋に冷たいものが走る、空に浮かぶ白い月が赤に染まって、夏の残り香にも似た暑さがひんやりとした空気に変わった気がした]
いやっ!
[耳を塞ぎ、その場に蹲る。
不思議と体が震える、怖い]
ラ、ラルフ‥‥‥赤ちゃんの声、聞こえなかった‥‥‥?
昔、屋上で赤ちゃんが死んだとか、そういう話って議事校にあったっけ‥‥‥?
だとしたら、私ほんとに霊感でも強くなっちゃったのかも‥‥‥。
アイリス?
[小さな叫び声を上げ、蹲る彼女の肩を支え。
震えていた。大丈夫だと声を掛ける]
多分そう言う話は、うちの学校にはないよ。
……マーゴは大丈夫?
一旦、下に降りよう。それか生徒会室に。
[水泳部の後輩と子犬はどうしていただろうか。
二人の様子を確かめてから、アイリスの腕を取った。
鳴き声か、泣き声か。
自分にも聞こえているのかどうかを、今は説明はしない。
言い知れぬ不安を抑えて、安心させる為に笑顔を向けた]
[ソフィアから
色あせない名曲を流しきり、暫くはまったりとした麗らかな時が流れるだろうと思い、選曲ははそのまま流れに沿わせるつもりで。自分のお気に入りの一つはとっておくことに。]
[手を取ってくれるラルフに強く抱きつく、震えはまだ治まらない。
不思議と耳奥の赤子の泣き声はその数を増したかのような残響を伴って、更に体が震える]
うん‥‥‥皆のところに、戻る‥‥‥。
[『皆』今はまだ全てではない気がしたけれど、それでもホリーやルーカスの元に居れば安心できる気がして、生徒会室に戻りたいとラルフに告げる]
マーゴちゃん、マーゴちゃんも一緒に、戻ろう?
皆一緒じゃなきゃ、怖いよ‥‥‥。
[まだ唸り続ける子犬を連れた下級生はどうしているだろう、彼女とも離れたくなくて、共に行こうと誘いをかけた**]
【人】 若者 テッド─ →会議室─ (132) 2010/08/11(Wed) 07時半頃 |
【人】 若者 テッド[が、叩きつけるよりも僅かに早く、掴まっていたそれは分裂して。 (133) 2010/08/11(Wed) 07時半頃 |
【人】 若者 テッドって、わ、と! (134) 2010/08/11(Wed) 07時半頃 |
【人】 始末屋 ズリエル[擬態だ。可愛くておとなしいもの、安全なものに見せかけて――その実は、血肉をすする獣。 (137) 2010/08/11(Wed) 08時頃 |
【人】 始末屋 ズリエル――二階→3−C―― (138) 2010/08/11(Wed) 08時半頃 |
【人】 始末屋 ズリエル[突然だった。突然、左腕に大きな荷重がかかり――バランスを崩す。 (139) 2010/08/11(Wed) 08時半頃 |
【人】 始末屋 ズリエル[ぐるり、と視界が回転する。何とか姿勢を整えることに成功して、足から着地。 (140) 2010/08/11(Wed) 08時半頃 |
[ふと気付けば、屋上で膝を抱えていた]
[いつの間にワープしていたんだろう。
それとも、夕方からずっとここで寝ていたのだろうか。
静か過ぎる夜の空気、思わずひとつ震える。
考えていてもよく分からなくなってしまい、
まぁいいか、といい加減に結論付けることにした]
[空を振り仰ぐ。夜の闇に星は瞬かない]
[ただそこにあるのは、冴え冴えと凍る青い月]
……青い月、だ。
凄いなー。こんなのわたし、初めて、……初めて?
[頭の奥底の記憶が違うと。見たことがある、と。
それは遠い昔ではなく、まだ過去とも言えない――]
[――……これは。]
[気付いた瞬間、景色はがらりと移り変わる。
そこに現れたのはたしかに自分の知る、みんなの姿で。
対峙するフィリップとテッド。
それを離れた場所から見つめる、ズリエルとカルヴィナ。
そしてきつく掌を握り締める、メアリー]
[声は聞こえない。音は届かない。
それでも表情と口の動きで、何となくは理解できる。
メアリーに近付こうと、震えているだろう手に触れようと、
優しく包み込むように重ねても、温もりは伝わらないけれど。
その時の表情は、今にも泣きそうだったかもしれない]
……ズリエールくん。あ、ズリエルくん。
[ふいに傍にいたズリエルを見上げ、
何故か彼には通じる気がして、ふわりと笑みを浮かべた]
[早送りのように、時は過ぎる]
[瞬きをする間に月は血のように赤く染まり]
――カルヴィナ!!
[赤ん坊を抱え、走り去る彼女に必死に手を伸ばす。
それでもまた届くことはなかった。
霞んでいく視界に、滲んでいく境界に、限界を感じる。
もう自分は"あの世界"に戻ってしまうのだ。
幸せで温かくて哀しくて優しい、――幻想の楽園へと]
――――……。
[祈りの言葉は声にならない。ただ、心の中に*]
【人】 鳥使い フィリップ―― 校舎内 どこか ―― (141) 2010/08/11(Wed) 09時半頃 |
【人】 鳥使い フィリップ―― 職員室 ―― (142) 2010/08/11(Wed) 09時半頃 |
【人】 鳥使い フィリップ[テッドとズリエルが彼女の所へ行った。 (143) 2010/08/11(Wed) 09時半頃 |
[遠くから、静かな歌声と曲が聞こえた気がした。
ピアノの旋律は、ゆるやかに...の意識を掬い取っていく]
…………ん、……。
[現れ、霞んですぐに消える、不確かな感覚。
それでも毛布と、隣に感じる誰かの温もりに目を覚ます。
プールに潜り水面を見上げるような揺らめく視界に、
強めの瞬きを何度か繰り返せば、涙が頬をつたい落ちた]
ソフィ、ちゃん。
[いつの間にか寝ていたのだと、気付く。
隣を見る。どこか切なげな表情で寝入る彼女に微笑み、
自分に掛けられていた毛布で、そっと包み込んだ。
そうして室内を見渡せば、同じように眠るルーカスの姿]
[スピーカーからの音はもう止んでいただろうか。
それでも耳の奥に静かな調べの余韻が、残っていた]
あれ、いま、何時だっけ。夕方かな。
[朝だったか、昼休みだったか、放課後だったか。
曖昧なそれに首を傾げるけれど、深くは考えなかったし、
その理由を追求しない自分を不思議にも思わない]
かいちょー、風邪ひくよ。
[きょろきょろと辺りを見回し、目的の毛布を探し出し、
ソフィアへと同じようにそっと身体に掛ける。
起こさないようすぐにその場を離れようとして、でも]
…………寂しく、なるね。
[国に帰るという言葉を思い出し、ぽつりと。
椅子の後ろから肩に腕を回し、そっと一瞬の間、抱きしめて*]
【人】 鳥使い フィリップ[小窓を凝視して、震える手で開いた] (144) 2010/08/11(Wed) 10時頃 |
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