人狼議事


216 宵闇駆けるは天つ星

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[そして間も無く。
 人の身の樹怪は、結界の内に現れた、新たなる人影と出くわした]

 おや、あんた。
 ……驚いたね、向こうからこっちには入れるのかい。

[驚愕を隠し、平然を装って語り掛ける。
 こちらは人の身へ変じ、力をなくしたも同然の状態。
 しかしだからと言って、退魔師がそれを見逃すとは考えにくく]

[そしてそれ以上に、沙耶と対峙していたはずの彼が、この場に現れた意味を考えない訳にはいかなかった*]


[居るだろうと推測して進んだ先は、元の地形が分からなくなっている場所もあり、熾烈な戦いがあっただろうことが知れた。
そこまで来ればそれを為した者達の姿も容易に確認が出来る。
退魔師は劣勢と言える有様だった]

っ、

[動向を探りながら近付く最中、牽制するような声が届く。
思わず足を止めると、人の姿をした者が余四朗へと声を掛けてきた]

……結界内じゃったら、移動は出来ぃけぇ。

[短く返しながら、鬼丞と亀吉の様子を横目で確認する。
まだ息はあるよう。
けれど、あまり猶予は無いように見えた。
更にはもう一人の闇星が異様な状態になっていることを知る。
余四朗も余力はあまり無い。
この状況をどうするか、先ずは妖達の動向を見極めようと視線を投げた*]


[こちらの問いに、退魔師から短い答えが返る]

 そうかい、便利なことで。
 ――妖は、そういう訳にはいかないのだろうねえ。

[ふ、と溜息こぼす。
 見極めるような視線に、相手はこちらを有無を言わさず害する気はないのだと判じて]

 あんた、沙耶――海の妖と戦っていた退魔師だろう?
 あの子はどうした。

[彼がここにいることが、何よりの答えではあるのだろう。
 それでも、彼からはきとした言葉が返ってくるのを、樹怪は待った*]


[警戒は消さぬまま、出くわした妖の言葉を聞く。
紡がれる言葉、繋がりの在る者の名を耳にし、この妖が”ふよう”と呼ばれる者なのだと知った。
問いには相手を見据えたまま一度だけ首肯する]

…そうじゃ。
あやつは───……海じゃ。

わしにゃなんも残さんち言うて。

[刹那の一撃が届いたかは確認出来ていない。
けれどあの妖の体は確かに海へと向かっていた]

全部、海にやるゆぅとった。

[そこまで言えば、”さや”と言う妖の意図も目の前の妖にも伝わろう]


行きとぉなら、わしん通った道使ぃ。
こん先にある結界の窪みじゃ。

[ここで阻んだところで何の益も無い。
行きたければ行けと、余四朗は道を開けた*]


[退魔師の返答に、瞬いて。
 何も残さない。
 その言葉の意味に、人喰いの妖は、思い当たる]

 ……そうかい。海に、か。

[しばし顔上げて、見通せぬ遠くを見た。
 それから、道を開ける退魔師に、視線を戻す]

 いいのかい?
 あたしは、沙耶を――……。

[言い掛けて、言葉を切る。
 沙耶は少なくとも、男の手の届かぬ場所に行ってしまった。
 だからこそ、彼はここに来て、こちらに道を示すのだろうと]

 わかった。……ありがとうね。

[退魔師に目礼を向けて、教えられた道へ向けて再び歩き出す*]


[礼を言われて、余四朗は妖から視線を外して、ふん、と鼻を鳴らた]

礼なぞ要らん。
わしも優先したいもんがあるけぇ。

[言って、一度視線を鬼丞へと向ける。
余四朗は鬼丞を助けるために来た。
故に妖が仲間を助けに行くのを止める理由は無い。
開けた道を妖が行くのを見遣った後、余四朗もまた先へと歩を進めた]


鬼の旦那っ、

[歩は徐々に走となり、余四朗は鬼丞の下へと駆け込む。
いつ命の灯火が消えてもおかしく無い状況。
けれどその顔には諦めぬ意志が見える]

早急ん医者ん診てもらわんといけんき。

[汚れていなそうな着物の裾を破り、鬼丞の喉元へと当てる。
しかし結界が崩れたとしても医者の下まで運ぶのが大変だ。
血止めだけでも出来れば違うのだが、と余四朗は思案の色を見せる*]


[かつて悪戯に引っかかった時のような表情見せる相手を、
かつてのように盛大に笑う暇は、なかった。
実に残念である。>>+25]


なるほど。 ……わかったようなわからんような。

つまり、こん中で力がぶつかって……、勝ったり負けたりをやっとれば呪は解けるのかのう?

[ぼそりと零された、呪の消える術を示す言葉の意を、>>+26
自分なりに噛み砕けばそんなことを。
その時はまだなんにも思い至っていなかったが、
座り込んで小鬼の鳴き声やら、
人喰らいの樹の妖と見知らぬ退魔の者が話している声を聞いているうちに、
ようやくそれに思い至る]


なあ、なあ、つまり此度はわしの勝ちってことでええんじゃな?


[向けた表情はどこまでも楽しそうなものだった。
悪戯に引っかかった者の様子をご丁寧にも確かめに行く時とさほど、変わらず**]


― 海辺/結界内 ―

[退魔師は鬼丞の方を見る
 彼が鬼丞と会話していたを思い出し、ならば助けに来たのかと頷いて。
 彼と入れ違いに結界の窪みへ向かい、その向こうへ手を伸ばす]

 ――……っ

[結界の境は、弾くことなく樹怪を受け入れた。
 宙へ浮かぶような、奇妙な感覚がしばらく続いた後、周囲の風景は一変して。
 思わず転びるようにしながら、岩の上へ着地する]

 あの場所、か。

[間違いなく、沙耶と会った場所であると確かめて。
 妖は岩場を歩み、波の被るぎりぎりまで近付く。
 目に入る所に、あの幼い妖の姿はなかった]


 沙耶、

[樹の妖は泳げない。
 海に潜り、妖の行方を探すことが出来ない]

 沙耶!

[だから、呼ぶ。
 答えが返るまで、何度でも、何度でも]

 沙耶あっ!

[気付けば両手を着き、海を覗き込む姿勢となっていた。
 常ならば決して見せぬその姿にも気付かぬまま。
 海風と波音に向かって、ただ、呼び掛け続ける**]


[鬼丞の言わんとすること>>+32は分かる。
実際、余四朗の傷は雷で焼いて止まっているようなものだ]

無茶言いよぉなぁ……。

[腕や足などならば躊躇うべくもない。
心の臓から離れているならば、多少の無理も利く。
しかし今回は喉、心の臓に近いもさることながら、失敗すれば喉を潰しかねない]

……焼く痛みで叫ばんちくれのぉ。
動きおうたら危ないき。

[けれど、現状他に手段があるわけでもない。
命を預けるという言葉>>+33を聞き、心を決めると余四朗は太刀を抜いて両手で握り、鬼丞へと向けた。
焼く範囲を広げるため、切先の側面を傷口へと当てる。
幸い、高圧流を流せるほどの力は残っておらず、焼く程度の雷の制御は苦心せずとも可能そうだった]


始めぇで、旦那。

[緊張に一つ息を吐き、吸い込んで息を止める。
強者と対峙する時のように神経を尖らせ、傷口を焼くだけの雷を太刀へと奔らせた**]


[男は退魔師が死にかけるような事態に際した事はなかった。
>>+18混乱の最中、先程よりも厳しい兄弟子の声が降る。
確かに師匠であれば拳骨一つでは済まされないだろう。

力を酷使して色の抜けた髪のままの樹怪による知恵や、
>>+20彼女に咽喉が傷つけられた煌星の退魔師の声まで風に乗って聞こえて来れば]

…ぅ、…

す、すいません…。

[気を鎮めろ、という言葉を受けて男は瞑目し、呼吸を整えようと務めた。
結界の色は息をするように濃淡の移り変わりを繰り返し始める。

そんな頃、岩場で感じた雷の気配が近付いてきた。]


[結界を渡って来た退魔師は樹怪と何かを話し、人の姿に戻った彼女はどこかへ消える。
脂汗を浮かせた男に彼女が結界を渡っていったのだと悟る余裕はない。
やがて彼は瀕死の疵を負った風使いの元へと赴く。

早く医者に、という言葉が耳に入って]

…あ…

[医者に見せる事が叶えば、助かるのだろうか。
否、諦めてはそこで負けたも同じ。
諦めないで手を施そうとする人が其処にいるのだから。
こんな所で力に飲まれているわけにはいかない。

男は歯を食い縛って眉間にぐっと力を込める。]


[羽音に似た音と共に薄墨の結界は砕ける。
その残滓は煌星と闇星の張った結界の中に溶けた。

結界を破った男の身体は僅かに傾ぐ。
足に力を込めて踏み止まると、腰に提げた印籠と巾着を探る。
血止めの軟膏や手拭いなどを取り出して、]

雷の旦那、疵口にはこれを当ててあげて下さい。
宿で洗ってから使っていませんから。

…風の旦那、ちょいと染みますが失礼しますよ。

[かなり出血をしていたようだから、これ以上の出血を抑えねばと。
蔓や葉で傷ついた疵に血止めの軟膏を塗る。

足りねば薬草を取りに教わった林に向かって全力で駆けた。
そう動く男の瞳には怯えはなかった。**]


[鬼丞の意地>>+36を受けて、余四朗は喉の血止めを進める。
着物の袖を噛み締めた口端から零れる呻き声>>+37。
ここで動揺しては惨事が起きる、と処置が済むまでは心を鬼にし手早く傷口を焼いて。
焼け焦げる臭いが漂う中、余四朗は太刀を鞘へと収めた]

旦那っ、

[血止めに呻く鬼丞の体を支え、声をかける。
声の代わりに返るのは緩く握られた拳と緩やかな風。
生きていると示すそれは余四朗に安堵を与えた]


おぅ、助かるけぇ。

[処置の間に己を取り戻したらしい青年から手拭を受け取る。
喉の傷口は焼いて出血を止めたものの、代わりに火傷がその箇所に残った。
火傷も晒したままでは傷に障る。
手拭は首の傷にあて、緩く首の後ろで縛った]

亀きっつぁんの方も血止めせぇにゃいけん。
薬足りぃけぇ?

[傷が多いようなら薬は足りそうに無い。
方法が無いかを問うと、樹怪に薬草が在る場所を聞いたと教えられた。
場所が分かるなら、とそちらは青年に任せることにする]


亀きっつぁんも、焼くけぇ?

[軟膏で間に合わないようなら鬼丞と同じ処置をする、と亀吉に問いかけた*]


力、などと。
そんな大層なものは持ち合わせておりませぬ。

[僅かに首を傾けて、妖は男を見遣る。
口許には笑みを湛えたままに]

おやまぁ、物好きな御方。
……そこまで仰るのでしたら。

[僅かに気が逸れるのも感じたか、深まる。
切りかかってくる刃に向けて、片方の腕を翻し――]

[けれど何も起こらなかった]


あらあら。

[こちらに無防備に背中を向ける男
片腕を掲げたまま、首を傾げて見つめる。
襲いかかる事はしなかった]

これは大変。

[その周囲に小さな結界が生み出されるのを、そこに垣間見えた絶望の表情を、
妖はただ笑って見ていた]


[亀吉の返答>>+40に、嗚呼、と声を零す。
物騒であっても手当てが優先、と気が急いていて、己らに宿るモノの相性をすっかり忘れていた]

ほぃじゃあ縛るだけ縛るけぇ。

[勿論薬も塗り圧迫してとなるが、薬が足りなくても縛る心算で。
手は借りぬ、となるならば任せてしまう心算だ*]


いえ、本当は冷やせた方が良いンですが。

[向けられた言葉にはゆると首を横に振り。
喉の火傷は痛そうに顔を顰めつつ、其方の処置は彼に任せた。

己の意志外で発動した結界の負担は身体を重く感じさせる。
無理矢理にねじ伏せた星の本性は胸の裡で燻ってはいるけれど、もう飲まれる心算はない。]

…ちょっと足りないかもしれません。
あ、でも先刻旦那と話してた妖に薬草の場所を聞いたンで、ひとっ走り行ってきます。

[軟膏がなくなりそうだと気付いた頃合いに声を掛けられれば、そんな風に返して。
男はちらと兄弟子の様子を見やった後に林の方へと全力で駆け出す。

その間に疵口を焼くかという話をしていたとは知らず。]


お待たせしましたァっ。

[師匠から薬草の種類は教わっていたので、林に行けば目的の薬草は見つかった。
採って来た薬草を手持ちの火打ち石でつぶし、疵口に宛がう。
そうして手甲を外すと小袖の先を裂いて、当て布をした後にぐるりと巻き付けて固定した。]

亀兄さんも、失礼しますよ。

[まだ彼と戦った妖は傍にいただろうか。
片腕が獣性を色濃く残すそれとなった彼女をちらと見て、黙って一礼する。
それは兄弟子を殺さないでくれた礼。彼らの関係は男は知らない。
己が闇星に飲まれる云々の話も結界の中でははっきりとは聞き取れず。

了解を得られたならば、先ずは肩に出来た傷の処置をしようと。*]


―少し前―

[微笑みを湛えたままの妖は己の調子を崩さぬまま。

気が昂ぶったまま振るった刀は、彼女を屠る為というよりは己が星の本性を振り払う為のもの。
彼女の力がどんなものであるのかは分からないまま、突進する形となった。
師匠が見ていたならば、この阿呆が、と云った事だろう。
女怪の細腕が応じるように翻される。]


[陽炎の主と思しき女怪は気が逸れて背を晒した男に一撃食らわせたりはしなかった。
ひどく狼狽した男にはそれに気付く余裕はなかったが。*]


[手当についての亀吉の返答>>+41には、そうけぇ、と返すに留め。
薬草取りから戻って来た青年の手際の良さに感嘆の声を零す。
手当てに慣れているようであるため、細かい部分は任せ、余四朗はこの場に残る妖に視線を投げた]

[どちらも止めを刺そうとしなかった者達であるため余四朗も手は出さないが、警戒だけは緩めない。
尤も、余四朗も満身創痍であるため、何かあった時に対処しきれるかは甚だ疑問ではあるが*]


[素直にそうだと答えてはくれない、どこか拗ねたような響き帯びる、声。>>+34
まるで聞き分けのない子供を相手しているようだ、と、ふと思う。
もっともそんなこと実際には言ってはやらないのだけれど]


………… ふっ

[宣言かました後ふいと視線そらしてしまった青年を小さな笑い声だけが追う。>>+35
浮かべた笑顔は常より穏やかなもの]


[さて、とりあえずひとまず休むと決めたものの、
多少気になるのは芙蓉のこと。
朽葉色だった髪は白く染まり、力をずいぶんと消耗したことがうかがえる]


海、………か。

[おそらくはそこにいる妖に用があるのだろう、
見慣れぬ退魔の者が通ってきた場所に向かってから、
彼女の気配は弾かれたようにこの場から消えていた。
追いかける気はなく、ただそちらの方に視線を向けるだけ]


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注目:鬼丞 解除する

処刑者 (3人)

鬼丞
5回 (4d) 注目

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通常
内緒
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死者
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