人狼議事


17 吸血鬼の城

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【人】 奏者 セシル

ええ、なかなか人の身では……
すぐに魔性にはなりきれぬもの、なのですね。
永の年月でも流れれば、少しは異なるのでしょうけれど。

[重ねる言葉に意図はあったか、
揺れる眼差しを捉えれば、目を細めた白薔薇はまた甘く香り] 

人殺しの宴、などではありませんよ?
――我々には甘美なる食事、なのですから。


[そして白薔薇はゆっくりと手を伸ばす――]


[書棚との間に少女を挟むようにして、
手の伸ばされた先は書棚。
片手では少女の背を抱きすくめるようにして、書棚から離した。

きつくはない拘束、けれど 
人ならざるその力に少女に抗う術があろうか]

(118) 2010/06/24(Thu) 15時頃

【人】 花売り メアリー

そんな……!

[短く小さく、悲鳴のような声が零れます。
脳裏を過ぎったのはかの青年、苦しげな紅い瞳。]

 …サイラスさまは精一杯、ご自分の「選択」をなされたんだわ。

[震える声。
それでも瞳は逸らさずに、白薔薇の青年を見上げます。

変わらぬ容姿、

 ──なのに、どこかが決定的なまでに、


      ちがう。]

(119) 2010/06/24(Thu) 15時頃

水商売 ローズマリーは、花売り メアリーに話の続きを促した。

2010/06/24(Thu) 15時頃


水商売 ローズマリーは、奏者 セシルに話の続きを促した。

2010/06/24(Thu) 15時頃


【人】 花売り メアリー

我々?

あなたは、人間──…でしょう!?
どうして……っ…


[認めたくはない現実。
言い募りながらも、身体の奥から震えが走るのです。]



………っ、離し、て…っ!!

[ふわりと香る、白薔薇の馨。
青年の華奢な腕に絡め取られて、逃れようともがきます。

ひどく軽やかに見える拘束───
けれども人ならざるもののその力は、決して解けない檻のよう。]

(120) 2010/06/24(Thu) 15時半頃

[白薔薇が声、それに感情は伺えない]

  試しても、よろしいのですか?

[人たる身であれば、
冗談でも言わぬだろうことを紡ぐ。
ぬくもりを失った心に残る感情は、負たるものばかり]


 ――ああ、でもそうでした、
 それでは役割が逆でございますね。

 正しき役割であらば――私は既に刺された身、でしょうか? 

[やわりと微笑う音は途切れる]


――…………。


[良いとも悪いとも言わなかった。
ただ長い沈黙だけが落ちる]


【人】 奏者 セシル

[触れれば香る、乙女が赤き甘露
 朝露に濡れる摘みたてのの野いちごを思わせる]



       ―――…ああ、

[湿った吐息は少女のうなじをくすぐって、
 けれどゆるゆると首をふる――まずは、こちら、と]


 しばらく大人しくしておいでなさい。
 痛いのは、お嫌でしょう?


[もがく少女を宥めるような声を落として。
薔薇の蔦は一度だけ、きつくその身を抱けば]

(121) 2010/06/24(Thu) 15時半頃

【人】 奏者 セシル

[触れた指先、日記帳―――はらりと捲れば見覚えのある書体、
そしてその描かれた内容、それが“彼女”の失われた断片であろうことは、察しが付いた。]


 ―――……これは、


[恐らくこれは、本来あってはならぬもの]
[彼女にこれを見せることは、主が望まれぬだろうもの]
 

   ああ あなたは これを

 
       ご覧になって しまわれたのですね――……


[腕の中の少女を優しい青は見下ろして、
けれどその双眸は煌々と濡れた輝きを放つ]

(122) 2010/06/24(Thu) 15時半頃

 嗚呼……


[柔かな女の甘い囁き
其れが偽りだと、己が人としての生を奪った結果だと
知っているのに、空虚な胸がひととき塞がる心地]


 愛しいローズ
 お前はお前の望むとおりに、あれば良い
 

[けれど其の口で泡と消えると言う
彼女にかける言葉は
傍に居て欲しいと願うものではなくなっていた]


[書庫に置かれた幾つかの手記
城主が知らぬものなど、無い

あれを燃やし、灰としなかったのは
何故か

何時か記憶が戻り
この手をすり抜けて逝く事を
諦めていたのか
其れとも、其の上でまだ此処へ残ると
可憐な口元から紡ぎだされるのを、望んだのか

今になっては動機も遠く霞む**]


【人】 花売り メアリー

───…っ…

[細い首筋に触れる、白薔薇の吐息。
ふと感じた芳香に、恐怖とは別の震えが背筋を走り抜けます。]



  …は、な…し、て。


[それでも口にしたのは、精一杯の抵抗の証。
首を振る──それ自体が、無防備に首筋を晒すことになるのだけれど。]


   ───── ……!

[しなやかな薔薇に抱きすくめられて、僅かな時息が止まります。]

(123) 2010/06/24(Thu) 15時半頃

花売り メアリーは、奏者 セシルの視線に、ぞく。と身を震わせて──

2010/06/24(Thu) 15時半頃


【人】 花売り メアリー

だめ……っ、…!


[制止の声が、一体なんの役に立ちましょう。
彼が手にしたのはかの日記、遠い昔の記憶の欠片。]



 ────…、そんなものが、なくても。


   マリーねえさまは、マリーねえさまだわ。



貴方たちの、仲間なんかじゃ、ない。

[薄闇に、どこか昏い光を放つ天の青。
優しげなその瞳を、はしばみ色の双眸が睨み上げました。]

(124) 2010/06/24(Thu) 15時半頃

【人】 奏者 セシル

[はしばみ色の睨みあげる様、
か弱き乙女の抵抗のなんといとおしいこと。
白薔薇は優しく微笑む]


 ひとつ、教えて差し上げましょう。

 望まぬ私を「このように」為されたのは、

 
 
         あの方 なのですよ?


[そして遺す言葉を問うように、
白薔薇の口唇は静寂を保ち、書を書棚に戻せば]

(125) 2010/06/24(Thu) 16時頃

【人】 奏者 セシル

[その指先、
白い手袋のそれはそっと、無防備に曝された首筋に触れる。
乱れた髪を直せば、とくり、暖かい脈動が伝わる]


 ――…ああ、お可愛らしいこと。


[乙女の小鳥が如きか弱き抵抗に、
白薔薇はその翼を折る愉悦を知る]


 もっと囀って――…

[冷たい舌が一度その首筋を舐れば、
白き牙はその皮膚へと、深紅を飾る]

(126) 2010/06/24(Thu) 16時頃

【人】 花売り メアリー

[驚愕に、緩やかにはしばみ色が見開かれます。>>125
唇が一度震え、ふるりと小さく首を振りました。]

うそ───。


     ……、嘘。


だって、ねえさまは──…

[瞬時、過ぎるのは兄の面影。]


   …ねえさまは、夢をくれるのだと言ったわ。


     望まない夢など、夢じゃないもの!

(127) 2010/06/24(Thu) 16時頃

【人】 花売り メアリー

あ……、…

[息を呑む。こくりと喉が鳴る。
とくり、とくり──鼓動が伝えるのは、生命の調べ。

白い指が、冷たい薔薇がそっと触れて、]



 …っ、やめて。化け物……!!


 

(128) 2010/06/24(Thu) 16時頃

【人】 花売り メアリー

[高く細い悲鳴。

いくらもがいても、白き薔薇の蔓に囚われたまま。
必死に声をあげ、つめたい口付けを受け──…]


  ────…っ…!

[とろりと視界が溶けるのは、痛みにか──愉悦にか。
未知の衝撃は身体を突き抜け、思わず抱きつくような形に縋るのです。]

(129) 2010/06/24(Thu) 16時頃

【人】 奏者 セシル

[化け物、と罵る言葉に、
一度赤く染まる唇を離す、とろり滴る赤い雫]


 私とあの方は、同じもの、なのですよ?


[少女の耳朶を一度食めば、
その深紅は紅玉のように耳を飾る]

(130) 2010/06/24(Thu) 16時頃

【人】 奏者 セシル

[縋るような乙女の瑞々しき肢体を抱きすくめれば、
やわらかな弾力白い肌のぬくもり、鼓動の儚さ
その全てを愛しむように、空いた指先は甘く曲線をなぞる]


――……ああ、甘い…


[流れる命の蜜が如く、
乙女の血のまこと甘美なる。

人の身には過ぎたる愉悦を齎すそれは、
白薔薇にもまた陶然たる昂揚をもたらし、

白薔薇の芳香は書庫を満たす
目を閉じれば、そこはまるで花園のよう]

(131) 2010/06/24(Thu) 16時半頃

正しき道筋ならば――…
王子様は刺されはしないわ。

別の娘と幸せに暮らしました、でしょう?


[やがて白薔薇の眷属
御伽噺の結末を語る聲には少しだけ懐かしむ音]


【人】 花売り メアリー


ちっ、違うわ…。
マリーねえさまは……、…。

[白い燕尾服の胸に顔を埋めるように縋って、首を振ります。
涙を溜めた目を上げれば、そこに見えるのは美しき魔性。]


あなたたちが、閉じ込めてるんじゃない…っ



  あんなに、あんなに帰りたがってた、のに…!


[訴えるように拳を握り、とん。と、青年を叩きます。
一度、二度。さして痛みも与えない、そんな抵抗。]

(132) 2010/06/24(Thu) 16時半頃

花売り メアリーは、噎せ返るような白薔薇の芳香に、首を仰のけ──

2010/06/24(Thu) 16時半頃


【人】 花売り メアリー


…きゃぁ……っ…


[するりと滑る指に、甘やかな吐息が零れます。
それへ抵抗するように首を振りますと、頬に一筋の雫が伝いました。

耳に紅玉、首には赤い筋。
真紅のドレスは、鮮やかな血のように赤く。]


  あ……ぁ…

[白き牙の齎す、めくるめく程の愉悦。
穢れ無き乙女の知らぬ、未知なる快楽の園。

白薔薇の馨に包まれて、意識が遠く薄れかけ──]

(133) 2010/06/24(Thu) 16時半頃

【人】 花売り メアリー



──────ッ!!!


[胸元から抜き放つのは、古びたペン。
遠く古き、思い出の形見が狙いも定めず振り下ろされたのです。]

(134) 2010/06/24(Thu) 16時半頃

私の望みはお兄様と共にある事――…


[城主の言葉に返す聲には揺らがぬ音色**]


【人】 奏者 セシル

[憐れに囀るはしばみの小鳥、
色ととりどりの あか に彩られ、珠玉がごとく涙を流す。

花の吐息は、甘露を一層甘いものとなし]


 ――――……、

[愉悦に震える花の稚さ
愉しみが苦痛に変わらぬうちに、
慈悲もてその命を手折らんとすれば――]

(135) 2010/06/24(Thu) 16時半頃

 そう、では其の望みを叶えよう。
 ……永久に私の傍らに……

 愛しい、私のローズ


[意思の篭った風に響く聲
城主は満足気に囁き返す**]


【人】 奏者 セシル


 ―――……ッ、

[赤く染まる白薔薇の口唇、
滴る赤の軌跡を残して、頬を掠めたるそれを見やる。
皮肉なこと――それは己が所持を許した彼女の兄の遺品]

 ……慈悲はいらぬ、ということですか。

[乙女が肢体を掻き抱いた腕を離す。
頬を掠めた傷は、即座に塞がる――薔薇の身は金属では傷つかない]

(136) 2010/06/24(Thu) 17時頃

【人】 花売り メアリー


 ………、……

[は──…と、吸い込む息は薔薇の馨。
甘い香りに包まれたなら、絡む茨も慈悲の腕。
ぴちゃりと響く小さな音も、或いは天の調べのよう。]



  [──けれど、それはまやかし。]

(137) 2010/06/24(Thu) 17時頃

【人】 花売り メアリー

[出鱈目に振り下ろしたペンの先は、白薔薇の花弁を掠めたようでした。

はらりと露が飛び、飴色の髪が薄闇に舞う。
柔らかな天の青が───冷える。]


 …っ…、

[腕を解かれ、よろめくように座り込みます。
白薔薇の背後の出口は、狭い部屋の出口が、

   ───あんなにも遠い。]


慈悲…?

[首筋に手を当て、白薔薇の青年を見上げます。
ああ、とろりと色を帯びた姿のなんと魅惑的なこと…!
とくりと鼓動が跳ねたのは、恐怖だけではなかったのです。]

(138) 2010/06/24(Thu) 17時頃

【人】 奏者 セシル

[悩ましげな吐息を落とす、
甘い血で満たされ充溢する魔性の体。

いまだその首筋より、
流れ出でる乙女が甘き生命を青い瞳は優しく見つめる]


 ……我ら皆、
 ガラスの囲いの中の薔薇、


 ―――……もう、
   人の世では、咲けぬのですよ。


[それが>>132散り行く乙女が言葉への答えであった]

(139) 2010/06/24(Thu) 17時頃

奏者 セシルは、見上げた乙女を見下ろす眼差しも柔らかく、

2010/06/24(Thu) 17時頃


【人】 奏者 セシル

[白薔薇の口唇は謳う。
甘く優しい天上の音楽を]

 ええ、苦痛なく
    夢見るように甘き終焉を――

    そう、あなたの兄君のように


 それともそのまま、ここで、


        命がただ流れ出るを待ちますか?

[微笑めば、手を差し伸べる]

(140) 2010/06/24(Thu) 17時頃

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