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薬屋 サイラス! 今日がお前の命日だ!
【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン そう……か? (7) 2010/06/23(Wed) 23時半頃 |
【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン お前の何処も、私に勝るものは無いと言うのにか? (14) 2010/06/23(Wed) 23時半頃 |
――ああ、眷属の死には、
墓を用意せねばならないのですね。
[思い出したようにぽつり、呟き]
あれは、短い間とはいえ
我が同族として……逝ったのだからな。
墓くらいは用意してやろうと思っているが。
[呟きに応える
城主の意思は既に影へと伝わっている筈]
【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン[己の掌へ滲む血が、城主に正気を保たせる。 (23) 2010/06/24(Thu) 00時頃 |
【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン 僅かな吸血すら、人の身には過ぎた悦楽だろう? (29) 2010/06/24(Thu) 00時頃 |
【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン―廊下― (40) 2010/06/24(Thu) 00時半頃 |
【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン …… (44) 2010/06/24(Thu) 00時半頃 |
[ 甘やかな吐息が 零れた ]
[苦笑にも似た吐息を洩らす。
情事の名残は其のままに]
[思わず襟でも正そうとしたものの、
両手の塞がるに気づいて、主と同じく吐息を零した]
【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン 叱って欲しいと、聞こえたが? (53) 2010/06/24(Thu) 01時頃 |
【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン そのように警戒されると (64) 2010/06/24(Thu) 01時頃 |
[甘く繰り返された城主の言葉
それは心の奥深くまで沁み込んで――。
いつのまにか其れは真実として心に根付く。
傍に居て良いと言いながら
城主の心は何処か遠く感じられて
女は幾度となく傍にある為の許しを請うた。
無くした記憶の中で一度は抗った女は
仮令記憶を取り戻したとしてももう抗うことはない。
十二年の歳月のうち別の感情が芽生えていたから――]
【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン 遠慮は要らぬぞ? (72) 2010/06/24(Thu) 01時半頃 |
【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン[枕へ手を伸ばす青年を (76) 2010/06/24(Thu) 02時頃 |
[幾度も幾度も囁く言葉。
其の意味を真に理解していなくとも
似た色が惑わせて行くのだろう]
――…
[傍にあれと言う癖に
城主の傍には見えぬ壁が立ち塞がっている。
其処を越えようとするものは
数百年の歳月のなか、現れた事が無く
何時しか己自身ですら、忘れ果てていた]
[悦楽に身を委ね
人を恐怖と憎悪で歪め壊し
満ち足りた其の後に襲う虚無
孤独に苛まれ
消滅の恐怖に怯え
取り憑かれたかのようにまた人を襲う
負の連鎖は
たとえ周囲に薔薇を散りばめようと
埋まる事は無いのか]
[宴の最中であると言うのに
何時に無く胸の内が酷くざわめいている]
[――愛しいお兄様。
そう口にする事はあれど
私のお兄様。
私だけのお兄様。
そんな台詞を聲に出す事を憚られた。
所有を示して良いのは兄だけだと思っていた。
それを口にして嫌われてしまうのが怖かった。
だから女はただ想うだけ――]
[婦人に向けられた言葉
[ざわめきのようなものを感じて呟く]
旦那様――…
[立ち並ぶ墓標、その慰めは誰のためのものか]
【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン そう――…大人しくしておいで (85) 2010/06/24(Thu) 02時半頃 |
嗚呼、聞こえている。
[白薔薇の囁きに、溜息混じる聲を零す]
己の――人間の尺度ではかろうとするのは愚かな事だな。
此処を何処だかも知らぬらしい。
たかが食事と、同族の死を同じとするはずが無いだろう。
ひとと我等は違うのだから。
其れとも人は食事のたびに墓を立てるのか?
慰めかどうかなど、愚かなことを問う。
眷族なれば墓に入れる
食事を終えた後のゴミは捨てる
それだけの事だと言うのに。
伝えておけ。
……此処は私の城。
お前たちの世界とは、違うのだと。
[魔の城で人の常識など通用するものかと。
嘲りを含む聲を投げた]
[目覚めたときの昂揚は遠く。白薔薇は憂う]
――…はい、それは。
然りと、お伝えいたします。
[言いよどむような間の後]
……ただ、わたしはふと……
あれほどの同胞の死を、旦那様が見つめておられたこと。
今までそれに気づかずにいたことを、知りました。
――…嗚呼
[何の事かと、ふと思い出す]
もう、数えることも止めてしまった。
あれは……宴に招き眷族としたもの
街で浚い、血をわけたもの……
眷族を幾人か傍においた事はあったが
皆先に逝ってしまうのでな。
【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン ……おや (92) 2010/06/24(Thu) 03時頃 |
[眷属とした者の死に心は痛んだけれど
死は人であった頃の記憶と近くて
触れることを出来るだけ避けていた]
――…私も死んだら其処に眠るの?
[城主と白薔薇の聲にことりと首を傾げる]
出来ることなら……
私は海の泡になりたいわ。
[見たことない青を思いながらそんなことを呟いた**]
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