人狼議事

164 天つ星舞え緋を纏い


【人】 門下生 一平太

―川辺―

[身体を揺すったりしなかったのは、傷に触れるのを恐れたからであったり、――或いはやはり、長く空けてきた距離のせいでもあった。
見詰めた顔に何を思ったかは口に出されることなく。
不意に洩れた低い声に、肩を揺らした]

え、……、

[言われた言葉の意味を考えるよりも、今は驚きのほうが優る。
呼気が吐き出され、薄らと瞳を開けるまで、思わず息を止めて見守り]

あ、……よか、った。

[昔から変わらない呼び方で、己の名前が呼ばれる。
吐く息と共に零れた安堵は、紛れもない本音だった。
視界が戻っていれば、少しだけ泣きそうにも映ったかもしれない]

(83) akIka 2014/02/25(Tue) 01時半頃

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