人狼議事

164 天つ星舞え緋を纏い


【人】 落胤 明之進

─ むかしばなし ─

[都から、里へと移り住んだばかりの頃。
遊んでおいで、と送り出されはしたけれど。
少し年上の姉様たちに囲まれる日々に慣れていた子は、同じ年頃の少年たちの輪に入る術を思いつけず。
駆け回る彼らを遠目に見つつ、人気の少ない神社に通うのが常となっていた。

そこなら、ひとりで居られるから、と。
だから、その時も誰もいない、誰も来ないと思っていた──けれど]

……え?

[いつもいる境内から外れて、裏手に回って。
都では見た事もない草木に見入っていたら、足音が聞こえた。
は、と振り返った先には、見知らぬ里の子が、ひとり。
常ならば、そのまま踵返してそこから離れるのだけれども]

(0) tasuku 2014/02/23(Sun) 00時半頃

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