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【人】 受付 アイリスうん? (50) 2012/07/21(Sat) 02時頃 |
[いつの間にか涙も零れはじめている。
気持ち悪い。
手が震える。
こわい。
何でわたし、こんなことを。]
[それでも、カメラを見ると落ち着いた。
ああ。
最後を撮るんだ。
そう思えた。
スティーブンが思った事は、半分は正解で、半分は不正解。
カメラを持つことで。
己を崩壊させていっているのが、多分、正解。]
【人】 受付 アイリス[ますますわからない。 (59) 2012/07/21(Sat) 02時半頃 |
【人】 受付 アイリス[ふ、と空を見上げる。 (60) 2012/07/21(Sat) 02時半頃 |
【人】 受付 アイリスそっか。 (66) 2012/07/21(Sat) 03時頃 |
【人】 受付 アイリス……クラリッサちゃんが…どうかしたの? (67) 2012/07/21(Sat) 03時頃 |
【人】 受付 アイリスグレッグ。 (68) 2012/07/21(Sat) 03時頃 |
[電話越し、大丈夫?と聞こえたセレストの声。]
… わかん なぁい…
どうだろ、…
【人】 受付 アイリスん。 (83) 2012/07/21(Sat) 15時頃 |
[死んだ相手を思い出す。]
ルーカスさんは、
どんなきもち…?
[電話の感じからは、おそらく事故なのだろう。
この状況において、事故死。
ああでも、隕石自体が事故みたいなものだから。
きっと、かわらないのかもしれない。
でも。
何も解らないままに死ねるのは、もしかして。
楽なのかもしれない。]
なんで、天文台のひとは、
回避できないってしってて、
発表したんだろ
なにもしらないまま、
しねてたら、
世界が、おわってたら
ねえ…
どうなってたのかなぁ…
[独り言を呟き続ける。
それは全て、カメラに収められ続ける。]
あは、…
映画のせりふみたい……
――…
でも現実なんだよね…
せかいの
おー わー 、り…
【人】 受付 アイリス[閉め出すぞ。 (87) 2012/07/21(Sat) 18時頃 |
【人】 受付 アイリス[階段を降りながら、滔々と語る] (88) 2012/07/21(Sat) 18時頃 |
【人】 受付 アイリスん。 (97) 2012/07/21(Sat) 19時半頃 |
【人】 受付 アイリス[もう展示の順番すら覚えてしまった展示ホール、 (98) 2012/07/21(Sat) 19時半頃 |
【人】 受付 アイリス燃えてる…んだ。 (115) 2012/07/21(Sat) 21時頃 |
[でも
それでも――
カメラを止める事はなく。]
【人】 受付 アイリスね、綺麗でしょう? (123) 2012/07/21(Sat) 21時半頃 |
【人】 受付 アイリスな、もう、 (130) 2012/07/21(Sat) 22時頃 |
【人】 受付 アイリスもう、こわい、よ。 (137) 2012/07/21(Sat) 22時半頃 |
【人】 受付 アイリスん、ありがと。 (141) 2012/07/21(Sat) 22時半頃 |
【人】 受付 アイリスん。 (149) 2012/07/21(Sat) 23時頃 |
― 一ヶ月とちょっと前 ―
ねーぶちょぉお
あの脚本本気ー?
本気いー?
[ひたすら抗議をしていた。ひたすらだ。
だって馬鹿みたいな脚本で、馬鹿みたいな展開で、馬鹿みたいな ああもう、全てが馬鹿じゃないかと思える映画。
手はずは全て整って、クライマックスの天文台での撮影シーンも、既に許可は取ってあるという。 後輩女子からちょうおじょうさまな衣装の準備も整ってますといわれた。
こういう時の手際のよさはなんなの。まじでなんなの?毎度戦慄く。
映画研究部の部長も3年で、今年の夏休みで作るショートムービーを最後に引退する事になっていた。 それは私もだ。 あと少しだけだから、あんな馬鹿な脚本に修正依頼もださず(修正却下された事柄もかなり多いが)、おとなしく見事可憐で病弱な美少女を演りきってあげたんだけども。]
[絶対似合う。
と、わけのわからない根拠を持ち出して力説する部長の姿にじと目である。このお嬢様が男の好みの塊である事は、容易に想像がついて、睨み付けまくった。]
……
[最悪。と、思いながらも。
どこかで少しほほえましく思ってしまう理由は、何だっただろう。]
― 一ヶ月前 ―
[撮影当日。
あの衣装を着たまま移動するなんて屈辱すぎたので、着替えを持っていった。 トイレを借りて更衣する。
トイレから撮影場所までの道のりが遠い。 本気で、あの二人のシフトが入ってない日でよかった。 この日付だけは死守してもらった。
ルーカスは、セレストたちの所に遊びに行ったときに何度か見かけたので、本当に会いたくはなかったんだけど。
衣装とメイクと演技のせいで、誰かは気付かれないといいと、心底思っていた。 もう来れなくなる。
ドームに隣接する、野外観測用の屋上スペース。
なんだなんだ、と見学者はちらほらと集まっていた。 はずかしい。 にげたい。
でも、しかたないから。 ひらきなおるしかないから。
気合一発。懇親の演技が出来てしまった…。 少し後悔している。
聞こえる観客の笑い声は、救いだった。救いだったんだけども、笑い死ぬほど笑いまくっていた見覚えのある職員を、休憩中にじろりとものすごく睨んだのはよい思い出だ。
いやよくないけど。]
[こうして作られた黒歴史フィルムは公開された。
けれど、どういうわけか部長があまり広めなかった。
セレストが知らなかったのもその理由が大きい。
理由は――…。
察しはついたけれど、あんまり認めたくなかったものだから、知らないふりをした。
まあ結局、それがあんな悲しい事件を引き起こすなどとは、*思っていなかったけれど*]
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