人狼議事


64 色取月の神隠し

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【人】 武家の娘 沙耶

 ―手妻小屋―

[うつら、うつらと。
 藤之助に半ば寄り掛かるようにして微睡んでいた娘は、周囲の歓声にはっと目を覚ます。
 丁度演目が一つ終わった所なのだろう、小屋の中は割れんばかりの拍手に満ちていた]

 ゆ……め……

[拍手も忘れて、娘はぼうと視線を彷徨わせる。
 誰のものともわからぬ言葉を、夢現の頭で反芻した。
 その中には、自身の名や、自身が知る人物の名も含まれていて。
 ――ふと、胸騒ぎがした]

 志乃……!

[か細い声でその名を呟くと、歓声の余韻が残る小屋からふらりと抜け出した]

(22) 2011/09/16(Fri) 21時頃

武家の娘 沙耶は、メモを貼った。

2011/09/16(Fri) 21時頃


【人】 武家の娘 沙耶

 あ……志乃……!?

[探していた人物が突然目の前に居て、驚いた様子で立ち止まる。
 近くには芙蓉の姿もあった]

 ご、ごめんなさい……驚かせて……
 えっと……その……

[突然の事に何から切り出していいのかわからず、しどろもどろになった]

(25) 2011/09/16(Fri) 21時半頃

【人】 武家の娘 沙耶

 あ……芙蓉さん……

[芙蓉>>26に声を掛けられ]

 手妻は、丁度終わった所で……。
 ごめんなさい、藤之助さんには……声を掛けずに出て来たから……

[誤解を解くように、手を振りながら話す。
 そして志乃>>27へ向き直り]

 お……おはよう……

[結局普通に挨拶してきた志乃に、こちらも思考を切り替えつつ]

 うん、甘味……食べたい、な……

[彼女の提案に乗っかった]

(28) 2011/09/16(Fri) 21時半頃

【人】 武家の娘 沙耶

 私は……善哉が、好き……。
 あたたかくて、甘くて、ほっとするの……。

[志乃>>29に手を引かれつつ]

 笹団子、なかったの?
 残念だったね……。

[団子の話にはそう言って頷く]

(31) 2011/09/16(Fri) 22時頃

【人】 武家の娘 沙耶

 あ……のね……疲れているのとは、違うの……。

[そう切り出したのは、芙蓉の手が志乃から離れた頃合いか。
 志乃の耳元に顔を寄せ、そっと囁くように]

 私のね、半分が、勝手に抜け出してどこかに行っちゃったの。
 きっとね、それは夢の世界にいて、ここでは聞こえない声を聞いているんだよ……。

[己が身に起こった不可思議な出来事を、たどたどしく伝え]

 ふふ、志乃ってば……。
 志乃だって、疲れてるんじゃない……?

[無理をするなと言う彼女に、くすりと苦笑して返した]

(32) 2011/09/16(Fri) 22時頃

【人】 武家の娘 沙耶

 うん……。

[志乃>>35に見詰められ気恥ずかしそうにしながら、小さく頷く]

 志乃の箏の音も……聞こえるはずがないのに、聞こえて来たよ。
 それに、誰かと話してる声も。

[面と向かってなければ聞こえるはずのない会話。
 ただの夢と切り捨てるには、その記憶は鮮明過ぎた]

 ううん……こんな風になったのは、祭りが始まってから……。
 でもね、きっと昔から、それに近い事にはなってたと思うの。
 ずっと床で寝ているはずなのに、お外で遊んだ覚えがあったり……。

[むしろ身体が弱くよく伏せっていた事が、力の目覚めるきっかけだったろうと思うのだった]

(41) 2011/09/16(Fri) 22時半頃

【人】 武家の娘 沙耶

 あ……そう? 志乃、疲れてないの……?
 芙蓉さんが、さっき……

[言い掛けて、はっとしたように口を噤み]

 ご、めん。なんでもない……
 何か、食べに、いこ?

[誤魔化すようにして、志乃を促した]

(42) 2011/09/16(Fri) 22時半頃

【人】 武家の娘 沙耶

[何か言い掛けて口ごもった志乃>>46と、気まずい沈黙を保ったまま歩く。
 一度芙蓉を残して来た方向を振り向いたが、まだその姿は見えなかった]

 あ……ここの店、どう、かな……?

[手で示したのは水茶屋風に床几を並べた店だった]

 お茶と、お茶菓子を出してもらえる……みたい……。

[奥まった席まで志乃を導くと、腰を下ろした]

(49) 2011/09/16(Fri) 23時頃

武家の娘 沙耶は、メモを貼った。

2011/09/16(Fri) 23時頃


【人】 武家の娘 沙耶

[適当に注文したはいいものの、手をつけないまま志乃>>51に向き直り]

 ん……とね。
 誰の声かっていうのは、はっきりとわからないんだけど。
 でも、志乃と違う話し方の声もしていたよ。

[そう答えてから、しばし考え込むように、間を置いて]

 『人』の声……だったのかな?
 まるで自分たちが、人じゃないみたいな……

[そう呟いたものの、志乃の顔を見てはっとしたように]

 あ、ご、ごめん。変な事言っちゃって。
 そんな訳……ないのにね……。

[何より志乃の声がしていたのだから、と、言い繕うように]

(54) 2011/09/16(Fri) 23時頃

【人】 武家の娘 沙耶

[手を振る志乃に、ん、と頷いて]

 怖く……は、なかったかな。
 絵草紙のお話みたいで面白かったよ。
 夢だから、って、思ってたのもあるけど……

[そこで言葉を切る。
 未だ表情の晴れない志乃に躊躇う素振りを見せつつ]

 でもね、ちょっとだけ気になったの。
 連れて行く、とか、隠す、とか。
 それだけ……ちょっぴり、怖かった。

[『連れて行かれた』者たちがどうなったのか、娘はまだ知らない。
 だから戯れのようなものだと、気に留めていなかった]

(61) 2011/09/16(Fri) 23時半頃

【人】 武家の娘 沙耶

[聞きたい事があると言われ、志乃>>65に真っ直ぐな目を向け頷く。
 そしてその問いを聞き]

 そ……んな!
 そんなの、悲しいよ! 悲しいに決まってるじゃない!

[思わず強い口調で答えていた]

 志乃は……友達、だよ。
 最初に私の事、友達だって言ってくれた人だよ。
 ヒトじゃなくたって、それが変わるわけじゃないもの。
 だから……居なくなったり、しないで。

[瞳が潤むのを感じながら、震える声で訴える]

(68) 2011/09/17(Sat) 00時頃

【人】 武家の娘 沙耶

 現世……では……?

[涙を湛えつつ小さく首を傾げて、志乃>>75の言葉を聞く]

 うん……。私ももっと、志乃とお話、したいよ……。
 志乃の、箏の事だって……。

[芙蓉との話を思い出して]

 いつか、預かれる時が来たなら、そうしたいって思ってる。

[ゆっくりと立ち上がる志乃>>78を見て。
 迷う事なく後に続いた]

 教えて……。
 もっと、志乃の近くに、行きたいから。

[差し出される手を取って、共に歩き始めた]

(83) 2011/09/17(Sat) 00時半頃

【人】 武家の娘 沙耶

 志乃……。

[涙を零す彼女を見て、手を更にしっかりと握る]

 そっか……。
 永い間使われてきたものには、魂が宿るって。
 志乃が、そうだったんだね……。

[永き時を経た箏の姿を見て微笑む]

 じゃあ、二人とも初めて、だね。
 喜んでいいのかな。
 箏の魂に、選んでもらったんだって……。

[志乃に導かれるまま、箏の弦に指を添え。
 いつか夢で聴いた音色が響いたなら、空には隠世の月が浮かぶ**]

(99) 2011/09/17(Sat) 01時頃

武家の娘 沙耶は、メモを貼った。

2011/09/17(Sat) 01時頃


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