人狼議事


17 吸血鬼の城

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正しき道筋ならば――…
王子様は刺されはしないわ。

別の娘と幸せに暮らしました、でしょう?


[やがて白薔薇の眷属
御伽噺の結末を語る聲には少しだけ懐かしむ音]


【人】 花売り メアリー


ちっ、違うわ…。
マリーねえさまは……、…。

[白い燕尾服の胸に顔を埋めるように縋って、首を振ります。
涙を溜めた目を上げれば、そこに見えるのは美しき魔性。]


あなたたちが、閉じ込めてるんじゃない…っ



  あんなに、あんなに帰りたがってた、のに…!


[訴えるように拳を握り、とん。と、青年を叩きます。
一度、二度。さして痛みも与えない、そんな抵抗。]

(132) 2010/06/24(Thu) 16時半頃

花売り メアリーは、噎せ返るような白薔薇の芳香に、首を仰のけ──

2010/06/24(Thu) 16時半頃


【人】 花売り メアリー


…きゃぁ……っ…


[するりと滑る指に、甘やかな吐息が零れます。
それへ抵抗するように首を振りますと、頬に一筋の雫が伝いました。

耳に紅玉、首には赤い筋。
真紅のドレスは、鮮やかな血のように赤く。]


  あ……ぁ…

[白き牙の齎す、めくるめく程の愉悦。
穢れ無き乙女の知らぬ、未知なる快楽の園。

白薔薇の馨に包まれて、意識が遠く薄れかけ──]

(133) 2010/06/24(Thu) 16時半頃

【人】 花売り メアリー



──────ッ!!!


[胸元から抜き放つのは、古びたペン。
遠く古き、思い出の形見が狙いも定めず振り下ろされたのです。]

(134) 2010/06/24(Thu) 16時半頃

私の望みはお兄様と共にある事――…


[城主の言葉に返す聲には揺らがぬ音色**]


 そう、では其の望みを叶えよう。
 ……永久に私の傍らに……

 愛しい、私のローズ


[意思の篭った風に響く聲
城主は満足気に囁き返す**]


【人】 花売り メアリー


 ………、……

[は──…と、吸い込む息は薔薇の馨。
甘い香りに包まれたなら、絡む茨も慈悲の腕。
ぴちゃりと響く小さな音も、或いは天の調べのよう。]



  [──けれど、それはまやかし。]

(137) 2010/06/24(Thu) 17時頃

【人】 花売り メアリー

[出鱈目に振り下ろしたペンの先は、白薔薇の花弁を掠めたようでした。

はらりと露が飛び、飴色の髪が薄闇に舞う。
柔らかな天の青が───冷える。]


 …っ…、

[腕を解かれ、よろめくように座り込みます。
白薔薇の背後の出口は、狭い部屋の出口が、

   ───あんなにも遠い。]


慈悲…?

[首筋に手を当て、白薔薇の青年を見上げます。
ああ、とろりと色を帯びた姿のなんと魅惑的なこと…!
とくりと鼓動が跳ねたのは、恐怖だけではなかったのです。]

(138) 2010/06/24(Thu) 17時頃

【人】 花売り メアリー

[優しげな眼差しに濁りはなくて、告げられる言葉に惑います。
首筋から流れ出る血は、白い手を赤く染めて同じ色のドレスに染渡り

───砂時計の零れ落ちるように、終焉の刻を刻むのです。]


 ………、……。


[けれど。今、気にかかるのは──、]

(141) 2010/06/24(Thu) 17時半頃

【人】 花売り メアリー


……、それで…





 それで、あなたたちは……、しあわせ、なの…?




[いつかの時と、同じ問い。]

(142) 2010/06/24(Thu) 17時半頃

【人】 花売り メアリー

[白き、死神の手が優美に優しく差し出されます。
滲む視界でそれを認めて、──くらり。と、眩む身体を書棚に預けました。

徐々に、大きく荒くなる息。
どくり、どくり、どくり───

鼓動の音だけが、やけに大きく響いています。]


終焉なんて──…、


    ……マリーねえさま。

[天上の青を見つめるはしばみの瞳に、最早睨みつける色はなく、ただ涙が静かに零れます。こたえのない魔性の白薔薇を見上げて───ふと、細い腕を差し伸べました。]

(143) 2010/06/24(Thu) 17時半頃

【人】 花売り メアリー


…、…いつかの言葉を覚えてらっしゃる?
わたくしは、言いましたわ。


──選ぶことは自由である、と。


……。
…あなたが、マリーねえさまの傍に居て下さるなら…、

この血…、差し上げますの。
もう、残り少ないです、けれども──…。


[そうして、ほのりと微笑んだのです。]


    …わたくしの血では、お嫌…?

(145) 2010/06/24(Thu) 17時半頃

【人】 花売り メアリー


───…っ…

[差し伸べた手に手が重なります。
赤い花の中に白き薔薇の使いを受け入れ、目を瞑ると再びつ──と、透明な雫が頬を濡らすのでした。]


 …分かりませんわ。


[悲しいの。切ないのか。悔しいのか。

───憐れなのか、それとも。
快楽の涙であるのか。]


[残酷な、死の手に甘く導かれて。]

(148) 2010/06/24(Thu) 18時頃

【人】 花売り メアリー

────…。

[はしばみ色の瞳に浮かぶのは、夢見るひかり。
遠く遠く──薔薇の香りは、遠き日の思い出をも運ぶのです。]



   [───幸せな日々の、遠い幻想───]


 

(149) 2010/06/24(Thu) 18時頃

【人】 花売り メアリー

[白い肌が、死を前にして仄かに色付く。
白薔薇から施される、それは───残酷な慈悲。]


  ……、…


[だって、と言いかけた言葉は声にはならずに宙に溶けて。
淡く、その意識もまた遠のくのです。]

(150) 2010/06/24(Thu) 18時頃

【人】 花売り メアリー










            ───…

(151) 2010/06/24(Thu) 18時頃

【人】 花売り メアリー




[最後に遺したのは、懐かしき面影へと向けた、儚き*祈り*]


 

(152) 2010/06/24(Thu) 18時頃

花売り メアリーは、メモを貼った。

2010/06/24(Thu) 18時頃


花売り メアリーは、奏者 セシルの傍らに転がったのは、今や記憶を失った古きペンだけ**

2010/06/24(Thu) 18時頃


花売り メアリーは、靴磨き トニーに話の続きを促した。

2010/06/24(Thu) 18時頃


花売り メアリーは、メモを貼った。

2010/06/24(Thu) 18時頃


お兄様――…

あのこが、呼ぶの。
あのこの呼び声が、聞こえたの……


[今はもう其れも届かなくなり
感じるのは血の気配と死の匂い。

気が焦るばかりで上手く情報を集められない。
こめかみが酷く痛みを訴えていた]


 ――…私のローズ


[揺らぐ気配
僅かに眉根を寄せる]


 其の娘は
 取るに足らぬただの人の子だ。

 お前とは別の存在だろう?


[言い聞かせるように囁きを送る]


 白薔薇が食事を終えただけのこと。
 片付けは影が間も無く。
 ……何が呼ぶと言うのだ。 


別の、存在……
私とは違う世界の、こ……

分かってる
分かってるのに……


[行かなくてはいけないのだと
無くしたはずの記憶の欠片が告げている]


――……っ!
食事を、終えた……?
白薔薇が…、あのこを……?


[兄の囁く事実に目の前が白むような感覚]


 わかっているのに――…
 なお、行こうと言うのか


[重い呟き]

 ………………――――好きにするが良い。


[やがて間を置いて
突き放すような一言が返った]


 
 
[ 兄の突き放すような聲に 心が 痛む ]
 
 


 ひとつ
 先に言っておこう
 ……其れの墓を作ることは、まかりならん。


 わかっていような?


[書庫の様子に、城主は何時に無く厳しい聲を向ける。
彼女の揺らぎのもとを
特別に扱う事は絶対に、避けねばならなかった]


――…ぅ、……くっ


[酷い頭痛が女を苛む。
城主の聲が、何処か遠く聞こえた]


 私のローズ
 お前が誰のものか……言えるだろう?


[僅かな嗚咽。
城主はうって変わって、穏やかな聲を響かせる]


――…お兄様、の……


[穏やかな城主の聲に返す聲は何処か虚ろで]


 愛しい私のローズ……
 そう、お前は私のもの。


[閨で情人にかけるような囁き。
彼女のひととしての嘆きを拭い
魔へと――己へと繋ぎとめる為の]


 其処にあるのは、遠い夢。
 ……早く此方へ、戻ってくるのだ。

 今其れを影に片付けさせよう。


[白薔薇の嫣然とした吐息、
満たされた今、揺らぎはなく、それは目覚めの時のように]


御伽噺の正しき道筋……


嗚呼、そんな終焉は訪れはしないのですから、

ではどちらにしても

我々は間違ってしまったのでしょうね?お嬢様――…


[彼女が「為した」者の手で、
彼女の「大事なもの」が奪われる、その因果]


花売り メアリーは、メモを貼った。

2010/06/24(Thu) 23時頃


[甘い囁きが耳朶を擽る。
其れを心地好いと女は思う。

全てを思い出しても
其れは変わらず――]


貴方が好きよ、
ヴェスパタイン……。

でも、如何して私に優しくして呉れたの?
私は、貴方を傷付けたはずなのに……
如何して妹として慈しんで呉れたの?


[抗ったあの瞬間を思い出し
問う声は何処か不思議そうに――]


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