人狼議事


17 吸血鬼の城

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視点:


奏者 セシル! 今日がお前の命日だ!


花売り メアリーは、メモを貼った。

2010/06/22(Tue) 23時頃


【人】 花売り メアリー

─廊下─

……っ…。

[どれだけ走ったでしょう。
僅かに顔を歪め、壁に手をつきました。]


 わたくしは───

[何を、見捨てたのでしょう。
ただ分かるのは、騒ぎの只中に走り込んで何かを変える力など、持ってはいないということだけ。]

(8) 2010/06/22(Tue) 23時半頃

【人】 花売り メアリー

─廊下─

───…?

[喧騒から少し外れた廊下の先、見知った姿が語り合っているのが目に入ります。
そのうちの一人、求める人の姿にほっと息をつきました。]

──ドナルドさま。


   イアン……?

[安堵が足を速めさせます。]

(13) 2010/06/22(Tue) 23時半頃

【人】 花売り メアリー

─廊下─

あ…、…


[廊下の一隅に認めたのは、ドナルドとイアンの姿。
そこにかかる新たな声に振向き、見知らぬ青年の姿にふわりと礼を送るのです。>>21

(26) 2010/06/23(Wed) 00時頃

【人】 花売り メアリー

まあ、バイルシュミットさまも…。
お邪魔、でしたかしら。

[少し困ったように小首を傾げ、曖昧な視線をイアンに向けます。>>25


…メアリーで良いと、申しましたわ。
ミスタ・イアン。

[未だ簡易な敬称の取れぬ相手に少し笑って、辺りの人々を見遣ったのです。]


 ──ご無事で、いらっしゃいましたのね。

[そうして、この場にいない人を思って僅かに目を伏せました。]

(30) 2010/06/23(Wed) 00時頃

お兄様……
気が晴れぬなら……


白く美しい薔薇でも愛でて
お心をお慰めになっては如何でしょう。


[感情の読めぬ聲が城主へと囁かれる]


 白薔薇を?


[黒薔薇へ手を伸ばす城主へ
かかる声音
廊下へ出て行った彼はこの場に居らず]


 追うのは、億劫だが。


[折角の提案ならば。
向かうべきかと気乗りのしない聲を洩らす]


億劫と仰られるなら無理にとは申しません。
お兄様のお心のままに……


[兄が黒薔薇と戯れるならそれ以上何も言わず。
気乗りせぬ彼の聲に静かに頭を垂れる]


 あれが気になるなら
 ……お前が後を追えば良いだろう?


[聲は幾らかからかう風を持って響く]


【人】 花売り メアリー

─廊下─

…っ、サイラスさまは…。ええ。

[ドナルドの口から出た名に、一瞬視線が泳ぎます。>>31
表情に迷い、顔を伏せるしかありませんでした。]


 ──ええ、お会いしましたわ。

(42) 2010/06/23(Wed) 00時頃

【人】 花売り メアリー

…まあ。

では、わたくしもミスターとお呼びしなくてはなりませんわ、イアン。

[くすりと微笑み、首を傾げて見上げます。>>39
けれど続く言葉に、ふと沈黙が落ちました。]

(49) 2010/06/23(Wed) 00時半頃

【人】 花売り メアリー


───…いいえ。


あれは…、あれは完全ではなくとも。
兄の…望んだこと、でしたもの。


 ──だから…。

[声がくぐもるのに、咄嗟に唇を噛みます。
顔を俯かせて首を振り、小さく息を落としました。]

(50) 2010/06/23(Wed) 00時半頃



 ――……死ねたのに、


[呟きはけれど、耳の良い者には響いた]


私が………?


[からかうような声音に僅かに首を傾げる]


――…私が行って良いのかしら。


[ぽつと呟く聲は感情を殺したように、薄い]


――……っ


[白薔薇の呟きに女の表情が強張る。
嗚呼、彼も私を置いていくのだろうか。
そんなことを思い翡翠は伏せられた]





[死にたかったのか。



         彼のつぶやきには少し、驚いている。



 だけど、自分も同じようなことを考えている。]


花売り メアリーは、少しの沈黙の後、顔を再び上げて──

2010/06/23(Wed) 00時半頃


【人】 花売り メアリー

…ごきげんよう。

[と、もう一人の青年へ挨拶を返したのです。>>44
けれども続くその話しの内容に、ふと眉が曇るのでした。]


 ──また、どなたかが。

[胸の前で手を組み、小さく呟くのは鎮魂の祈りの言葉。]

(56) 2010/06/23(Wed) 00時半頃

 私のローズ
 お前の思うままに、生きるが良い。


[行って良いのかどうか。
その聲を後押しするように、囁きを向ける]


 何度も口にするほどあれが気になるのだろう?
 お前のしたい事をすれば良い。

 それだけの力がお前にはあるのだから。


[従者の呟きは聞こえていても、城主の其の囁きはまだ
ひとの身である彼には届かぬもの]


【人】 花売り メアリー

──…いいえ。

[ドナルドの言葉に、ふと意を決したように顔をあげます。>>53
はしばみの瞳に、何かを堪えるような光が浮かんでいました。]

いいえ、ドナルドさま。
サイラスさまは…亡くなっては、おられませんわ。

少なくともわたくしが知る限りは、未だ。
けれども、あのお方は──「かわって」しまわれた。

…どうか、お気をつけ下さいませ。

[そこまで一気に告げて、きゅ。と指先を握りました。]

(62) 2010/06/23(Wed) 00時半頃

お兄様……


[城主の聲に伏せた亜麻色の睫毛が震える]


気になるから留めたいと思うのかしら。
嗚呼、私はあのひとを留めておきたいの。


[望むことを口にする。
けれど女にはそれが良いのか悪いのか
そんなことさえ分からない。]


この力はお兄様に与えられたもの。
この力はお兄様の為だけにふるわれるもの。


[自らに言い聞かせるように小さく繰り返す]


【人】 花売り メアリー

─廊下─

…ドナルドさま、それに…ベネットさま?
気に、なさらないで下さいませ。


──…わたくしは、わたくしたちは…
不安に怯えるだけでは、…何をも、なし得ないのですから。

[ベネットと呼ばれた青年を制するドナルドの様子に、ゆるうと首を振ります。
そうして、歩き出そうとするイアンに少し微笑みかけました。]

(75) 2010/06/23(Wed) 01時頃

【人】 花売り メアリー


───死が、望みだったとは申せません。

けれども、兄は「逃げない」ことを…
マリーねえさまに語り続けることを、選んだのですわ。


 …自らの、命よりも。

[頭を下げる記者にいいえと首を振り、気遣わしげに見遣ったのです。]


  ──イアン、お気をつけて。


[あと何度、この空しい祈りを口に乗せるのでしょう。]

(76) 2010/06/23(Wed) 01時頃

 どうした、私のローズ 


[傍に居ながら、聲を使うのは
彼女の内なる聲を聞かせたくないと
可笑しな心持ちから。
どの道同族には聞こえていると言うのに]


 気に留まれば、喰らいたいと思う事もある
 留めて置きたいと思う事もある

 そう、お前が其の力を得て、此処に居るように。


【人】 花売り メアリー

…ええ、恐らくは。

[返したのは、肯定の意。>>71
グロリアの立ち去る後姿へも無事の祈りを小さく呟き、そうして再び隻眼の青年へ視線を戻したのです。]


サイラスさまは…、「かわってしまった」けれども、「おなじ」
心は、───おなじなのですわ。


…だから。

[辛そうに口にして、訴えるようにその場の青年たちを見渡しました。]

(82) 2010/06/23(Wed) 01時頃

【人】 花売り メアリー

───…。

[自らの零した言葉が、人ならざるものの聴覚に捉えられているとは思いもよらず。

けれども、思い描くのは──、]


 マリーねえさま…、わたくしも「諦めない」


[囁くような、小さな呟き。
胸元に握ったのは、古びた一本のペン。
恐らくは銀の羽根飾りとほぼ同じ年月を過ごしただろう、今は持ち主を喪った形見でした。]

(85) 2010/06/23(Wed) 01時頃

如何もしないわ、お兄様。


[返事をするまで暫しの間があった。
それは自らに暗示を掛けるための時間]


――…私はお兄様に望まれたから
今、此処に居るのね。


[今はその事実だけで良い。
それ以前の事を兄に問うことはしなかった。]


 そう、私がお前を望んだから
 お前は永遠に美しいまま、私の傍で咲く事が出来る。


[間をおいた返事に、柔かに笑みを混ぜる。
其れは、崩れていた調子が戻った様子を伝えた]


それなら良いの。
私は――…お兄様を少しでもお慰めできる華でありたい。


[親鳥を慕う雛のように女は兄を心酔する。
兄の笑みを認めれば安堵したようにふ、と微笑を過らせた]


【人】 花売り メアリー

──…そう、でしたの。

わたくしも、どうしてそうなったかは存じません。
けれども、サイラスさまは──…

[言葉を切り、疑問を浮かべたベネットの瞳をじっと見ました。]


…こころも、記憶も、ひとのまま。

──わたくしには、そう見えましたわ。

[そうして、ドナルドへと視線を巡らせたのです。]

(96) 2010/06/23(Wed) 01時頃

 嗚呼



[浮かべた微笑を振り返り、城主は吐息を洩らす]


 お前が何時も満ち足りて
 美しく咲いている事が
 私を慰めてくれるのだ。

 其の微笑みを曇らせる事のないように
 お前はお前が望むままに、生きると良い。


【人】 花売り メアリー

強くなど──…

[僅かに苦笑して、小さく首を振ります。>>89
けれどもふと止めて、そうして隻眼の青年を見上げました。]

強く、なくとも。
つよく──あれるように、在りたい。

そう、思うのですわ。

[そう言葉を切り、黙って此方を見つめる隻眼に微笑むのです。
無言の祈りは聞こえずとも、無骨に優しい気遣いは静かに伝わってくるようでした。]

 …いいえ、いいえ。

(100) 2010/06/23(Wed) 01時半頃

花売り メアリーは、一度言葉を切り───

2010/06/23(Wed) 01時半頃


【人】 花売り メアリー


…解放、出来はしないのですか。




    ────「元」を断てば。


[ずっと考えていたこと。

ローズマリーの揺らぎ、その彼女が城主の魔力に一瞬で攫われたあの光景、サイラスの苦しげな表情を思い返して、そう真剣に口にしたのです]

(101) 2010/06/23(Wed) 01時半頃

【人】 花売り メアリー

…さして、長い時ではなかったけれども…多分。

[苦しげに顔を伏せた、紅の眼差しが胸に残っています。
血色を分けた、人ならざる眷属の瞳の色が。

──その中に浮かんでいた、瞳の色が。]


分からない、分からないわ──…でも。

出来れば、マリーねえさまの記憶も戻るかも知れない。
サイラスさまも、助けられるかも知れないじゃない…っ!!

ワインと、水も──…。

[ベネットの言葉が胸に重く響きます。>>115
けれども自らに言い聞かせるように、ふる。と、首を振って続けました。]

ワインを、注ぎ続けなければ…いつかは、きっと薄くもなるわ。

(118) 2010/06/23(Wed) 02時頃

【人】 花売り メアリー

[言い募り、訴えるように青年たちを見遣ります。
笑みを深めて此方を見遣る青年に、ふと哀しい笑みを向けました。>>116

…分かって、いますわ。
わたくしひとりの力では、どうにもならない。


 ──けれど、何もせずに朽ちるのを待つわけにもいかない。


[形見のペンを握りしめ、そう宣言するのです。
サイラスに言及する言葉には、ただ黙って眉を下げて見せました。]

(122) 2010/06/23(Wed) 02時頃

【人】 花売り メアリー

それに──…

[その先は言葉にせずに、口を噤みます。
思いの先は、翡翠の瞳の薔薇の上へと。]


 (───マリーねえさま。)


    (…本当の、幸せはなに?)


[或いはこれすらも、一層の哀しみをしか齎さないのでしょうか。
ひとたる身に、その先は計りえなかったのです。]

(126) 2010/06/23(Wed) 02時頃

【人】 花売り メアリー

ですから…、力を。知恵を、貸して欲しいの。
このまま、終わらないために。

[そうして問うのです。

吸血鬼を倒す術を知らないかと。
これまでの文献、彼らが知りうる情報を。

───当の吸血鬼の耳に届いているとは、未だ思いもよらず。]

あの、それと…ドナルドさま。
宜しかったら、わたくしでも扱える武器をご存知ありませんこと?

その…、あまり詳しくないものですから。

[最後の問いは、少し恥ずかしそうに問い掛けました。**]

(131) 2010/06/23(Wed) 02時頃

[これは女が失った過去の記憶の欠片。


女は良家の娘として人として生を受けた。
元来身体が弱く外に出る事も稀だった。
唯一知る外の世界は白薔薇の咲く庭園。
遊びに来てくれた二人の兄妹だけが心の慰め。

医師から二十歳まで生きられぬと宣告されていた。
長く生きられぬと知りながらそれを嘆くことはなかった。
もう少しだけ丈夫であれば、と思ったことはあるけれど
限りある生をひたむきに生きていた。

残る時間があと二年に迫った時――
この城の城主と出会う。
出会いは白薔薇咲く庭園だった。


――美しくも哀しげなひとだと女は思った。]


[無知な女は彼を魔性だと気付かない。
気づいた頃にはすでに手遅れ。
城主は女の命が短い事を知り憐れに思ったのか
時を止める術がある事を明かす。

このままで良いのだと、女は抗った。
神から与えられた命をまっとう出来るだけで良い。
家族や親しいあの兄妹と離れるのは辛いと
――そう、一度は拒絶したのだ。


けれど次に目覚めた時には
抗った記憶も人だった記憶も失っていた。


否、本当は何か大事なものをなくしたのだと
それだけはわかっていたのだけれど

此方を見詰める城主の眸が何処か寂しそうに感じられて
その日から、城主の傍にあることが自分の存在する理由となった]


花売り メアリーは、メモを貼った。

2010/06/23(Wed) 02時頃


――…私の望みはお兄様と共にあること。


お兄様がそう仰って下さるなら
私は限りある生を――…


[言い掛けた自身の言葉に、瞬く。
何を言おうとしていたのだろう。
緩く首を振りその言葉を打ち消した。

続けるべき言葉が見つからず女の聲がぴたりと止んだ]


【人】 花売り メアリー


生きること……。逃げること。

[ドナルドの言葉>>132に、不意に兄の言葉が脳裏に蘇ります。
逃げろ。と繰り返した兄は、やはり同じことを伝えたかったのでしょうか。

───自らの手の届く限りに、助けたいと。]


肝に、命じますわ。…ありがとう。


[青年の手は、暖かく心までも包んでくれるかのようでした。
気遣いの裡に潜む諦観に気付くことはなく、ただその優しさにのみ笑みを向けたのでした。**]

(136) 2010/06/23(Wed) 02時半頃

[記者を連れ歩きながら
知人に先立たれ独り生き延びてきた過去を振り返る。
若いうち、未だ人と己の区別がつかなかった頃

幾度求めた手を振り解かれたか
幾度理由も無く虐げられたか
あまりに遠い昔の話は、霞がかってしまって

鮮明なのは、此処数年の出来事]


[未だ、城で宴を催す前の事だった。
食事の度に夜の街を彷徨い
月明かりの下、白薔薇の庭園でひとりの娘を見つける。
儚い夢のような娘だと感じた。

其の理由は直ぐに知れる。
警戒心も無い様子で、語りかける声
ならばと、正体を明かし
其の身に永遠をくれてやろうと誘いかけた。

美しい華が、枯れる前に散るのが惜しいと思う。
珍しいことだと自嘲した]


[喜ぶかと思った娘は、首を縦には振らなかった。
思い通りにならぬ歯痒さ。
彼女もまた私のものにはならぬと言う
拒絶した彼女に
気付けば牙を立てていた。

血を分け与える行為は、微妙な匙加減が必要なもの。
女の血を吸い尽くす手前で止め
命の散りかけた其の身を次は己の血で満たす。
人ならざるものへと変わっていく
其の身で受け止めきれぬほどの快楽が
彼女の記憶を何処かへ飛ばしてしまったのか]


[意識を飛ばした娘を連れて、城へと戻り
熱が出たのか毒を中和すれば良いのかと、
下僕に薬を買いに走らせる。
今思えば愚かなことだ]


 ……私のローズ。
 永遠を生きるもの。
 共に――…


[翡翠の瞳を再び見る事が出来た其の時から
刷り込みのように、幾度も繰り返す言葉。
ぴたりと止まった彼女の聲
城主は甘く優しく囁き続ける。
錯覚も永遠に続けば、其れが真実となるだろうから*]


――…うそつき。


[死を望んでいた白薔薇に対する聲は
震えの混じる情けないもの]



 ――……聲が、

     聲が、震えておいでですよ、お嬢様――

[半覚醒のなかで囁きに応じる聲。
常の柔らかな響き、
けれど、どこか硬質な――]


[――新たな聲が聞こえた。
自らが招いた事だというのにそれが怖ろしく哀しい]


――……、


[逡巡するような間が生じた]


貴方の気のせいよ。


[沈む聲がそう答えた]


 ああ……

[目覚めの吐息がひとつ]

 ――気のせい……
    左様でございますか、ならば結構、


              ――お可愛らしいことですね?

[囁くそれは、砂糖菓子のような甘い聲]


[城主の甘く優しい囁きが鼓膜を震わす。
幾度となく繰り返された言葉がじわと染みて]


やはりお兄様にお任せすれば良かった。


[求めた白薔薇の変貌に女の心は追いつかない]


お兄様――…
私はまた、間違えてしまったのでしょうか。


[甘い白薔薇の聲に心が震える]


可愛くなんて、ない……
偽りは、…やめて……


[これは違う。
違うのだと自らに言い聞かせながらも
途惑いは隠せず上擦る音色]


 
 
[ツキン、と、鈍い胸の痛みが女を苛む**]
 
 


[上ずる声音を聞けば、吐息に笑みが混ざる]


 ……ああ、ではどんなお言葉でしたら、
 信じていただける?


         あなたのお望みのままに、
         謳って差し上げますよ、お嬢様――……


[その声は耳触りだけは、まろやかでやさしい**]


[ふと、



                声が増える
                  増えた。]


 ――……セシル?


[声ならぬ聲が混じる。
よく知ったおと
瞼を閉じれば、其の先に
手元に置きたいと思った蒼天は色を変えて]


 ふ……ふふ


[吐息の間で笑みを浮かべ、可笑しなことだと囁き零す]




 私のローズ
 お前の望みは叶っただろう?

 ……セシル……目覚めたか


[愛しい
そんな感情が魔物に存在するものか。
是は執着
朱に交わり染まる蒼がただ惜しいだけ
胸に渦巻く甘い痛みの説明を
誰も城主に授けてはくれぬ**]


【人】 花売り メアリー

─廊下─

わたくしも…、お伽噺だと思っていましたわ。

ずっと。
──このお城に来てからさえ。

[兄の訴えを半信半疑で聞いた日のことを思い出します。
僅かに目を伏せるのは、続いて呼び起こされる記憶の所為。]

まあ、そうでしたの。
でも──…だから。


 …あたたかい。

[伏目がちに懐かしく微笑むのは、ドナルドの優しさが心に沁みるから。
ふわりと優しく、手から心までも温もりが伝わるようで。>>142
痛ましげに向けられた微笑に、哀しい笑みが返りました。>>150

(188) 2010/06/23(Wed) 10時頃

【人】 花売り メアリー


そうですわね。銀…。

[ベネットの言葉に思案するように小首を傾げ、やがて困ったように向けられた双眸を見つめます。>>145

…ベネットさま?


   ───それは。


[青年が取り出したのは、華奢な装飾の銀のナイフ。]

(189) 2010/06/23(Wed) 10時頃

【人】 花売り メアリー

…っ、そんな大切な───!

[語られる由来に、はしばみの瞳が瞠られます。

──「この城に消えた」
その言葉は、何よりも雄弁に彼の姉の辿った末路を示していました。
ふる。と、首を振って、銀のナイフへと視線を落とします。]


ベネットさま。

あなたは、他にご自分を守れるのですか?
このナイフが、姉君の唯一つの護りならば───

(190) 2010/06/23(Wed) 10時頃

花売り メアリーは、す。と、はしばみ色の瞳がベネットを見つめ

2010/06/23(Wed) 10時頃


【人】 花売り メアリー


…わたくしは、あなたから姉君の手を取りあげられない。



   ──、…姉君さまが…、きっと哀しまれますわ。



[向けた表情は、同情に似たものであったでしょうか。
時は違えど同じ境遇にある者として、ベネットへと緩く首を振ります。
ナイフを差し出す青年の手に手を添えて、そうして彼を見上げたのです。]

(191) 2010/06/23(Wed) 10時頃

【人】 花売り メアリー


ベネットさま。



…ありがとうございます。


[受取れぬと言いながら、顔に浮かべたのは精一杯の感謝と微笑み。
城内を満たす絶望と哀しみに抗うように、ただ儚い希望をのみ、強いて見つめて微笑んだのです。**]

(192) 2010/06/23(Wed) 10時頃

花売り メアリーは、ランタン職人 ヴェスパタインの耳に会話が届いているなど露知らず──

2010/06/23(Wed) 10時頃


花売り メアリーは、執事見習い ロビンの笑みも未だ知らぬまま。**

2010/06/23(Wed) 10時頃


花売り メアリーは、メモを貼った。

2010/06/23(Wed) 10時頃


[重なり響く己の名の音]

 おはようございます、旦那様――…

  嗚呼、心根のかろやかなこと、
  ―――…私は、今まで何に捕らわれていたのでしょう。

[失われたのは闇にあって尚、善美に焦がれる心
枷なき薔薇は、棘を恥らうこともない]


 ふふ……
 つまらぬひととしての未練に囚われていたのかどうか
 私はお前で無い故に、わからぬが。

 良い目覚めを迎えたようだな
 私の――…白い薔薇。


[蒼天は地に堕ちた。
胸を鳴らすこれは、其れを惜しいと思う何か。
けれど淫猥に囁く声音に曇りは無く
新たな眷属を歓迎している]


[響く声、

             そして、フロレスクは完全に落ちたか。
             と、思えど、

 それをもう何かいう資格はまるでない。]

 ――……

[声は出さぬが気配は伝わっただろう。]


はい、目覚めはとても心地よく、
感謝しております、旦那様――……、


[惜しまれたものを省みることはなく、
声はまどろむような甘えを滲ませて]


[何処かで己の名を呟いたような、声に]


――ああ、そうだ。
 あなたへの感謝も、まだでしたね……?


           きちんとお礼に伺いますよ。


[暗き空を見て、どくり、と身体がうずく。
 いや、そこから落ちれば、人ならば命がない場所に


 惹かれるのは、なぜか。


 いや、違う、飛べるような気がした。
 さきほど、飲んだ狩人の血が、
 一層力を高めたのだろうか。]


 ――……ッ

[ふと響いてくる白薔薇の声。
 微かに目を見開く。]

 感謝?

[テラスで結果佇みながら…白薔薇の妖艶な声に眉を顰めた。]


[物言わぬ気配を感じながら
白薔薇へと微かな笑みを送る]


 感謝は、私ではなく……彼等に。
 望みを叶えて遣るがいい。


 君は、もう
 フロレスクを完全に捨てたのだよな。

[しかし、問うてみたくて、そう声を響かせる。
 城主やローズにも聴こえるだろうが。



 聖なる血族にあって、落ちた彼の真の心裡はどうなのだろうと…。]



 ――案じる心など、
    そのようなものは欺瞞です。

[女の声に思い出したように、
    答えるはただの魔性の声]

 ええ、感謝しております――お嬢様。
 欺瞞を捨て去り、わたしは望むままにあれるのですから。




 ――まだ、その名を紡ぐのですか?


[かつて抉られた心
けれどその柔い部分は失われて、ただ不機嫌そうに呟く]

[一度交わってしまった白は、
あとは容易くその色に染まるのみ]


 君が君であった


             その名というだけだ。

[ただ、同じ名を呟いても、
 もう、それで揺らぐ彼はそこにはなかった。]


――…私の、望み


[兄の聲に闇に溶けた女の気配が揺らぐ。
叶ったとも叶わなかったとも言わず]


愛しいお兄様……
私が望むのはお兄様の傍にある事だけ。


[今はそれしか望みはないのだと切なく漏らす]


貴方の施したものが欺瞞だったとしても――…
私にとっては違うものだったの。


[白薔薇の聲にぽつと紡ぎ]


感謝ならばお兄様に……
全てはお兄様の為に在るのだから……


[そして、相変わらず耳端に聞こえるのは、ローズの城主に対する愛慕だろう。

 いつでも、憂いを持つ彼女を血をもらったことが、
 自らには影響しているのだろうか。]


 ああ


[城主の孤独、ローズの憂い
 彼らは通じ合っているように見えるのに、
 それでも、


             なぜ、幸せにはみえない?]


 ――……感謝……。

[ローズが感謝を兄にという。
 そう、さきほど、セシルが呟いたその言葉。
 それが、理解できない。]





[ああ、それとも、彼らは、望んでそうなったというのか。
 それほどに、人間であったころが…。
 なれば、

 自分がこの中で異質なのは認めざるえない   のか。]


 そうか?
 ……ならば傍へ来るが良い、私のローズ

[切なげなローズマリーの聲
ひとで有った時の迷いを捨てた白薔薇の聲
未だひととしてのこころ捨てきれぬ風の、薬師の聲
城主は増えた囁きに耳を傾けながら、淡い溜息を洩らす。

何でも持っていると、あの子供は言ったけれど
満たされても満たされても
必ず其の後に訪れる深い虚無感
ヘクターは最期感じ取ってしまったのかもしれない
闇よりも深い絶望の味]

 何時でも――…私はお前を案じているのだから。

[言葉は簡単に口にする事が出来る。
案じるという行為を真に理解出来ずとも**]


――…お兄様。


[今すぐにでも向かいたい衝動に駆られながら
女は甘く切なく名を紡いだ。
兄の傍にある気配を影が伝える。
女は何もかも心得た風に]


お客様との戯れを中座させるような無粋……
私には出来ません。
愛しいお兄様……
如何かお愉しみになって……


[案じるという兄の言葉を素直に受け取る。
たとえ、真に理解されずとも
時折掛けられるその聲が女には嬉しかった]


 ふふ……お前の心遣いがこそばゆい。


[薄く笑みを浮かべ、聲を返す。
ローズマリーに呼ばれる度、胸に広がる薄い膜
不快ではない其れは何と名のついたものか]


 嗚呼
 そういえば……私には愉しまねばならぬ義務があったか。
 宴の捧げものはどうしている?

 あれも、私への捧げものと言うわけではあるまい。
 寂しければ其れと戯れていても構わぬぞ。


[ふと思い出した葬列の娘の顔。
けれどあれには毒が混じっている。
純血たる己は恐れるに足らぬものではあるが]


 私のローズならば恐らく問題有るまい。

 ……サイラスは、白薔薇は、どうなのだろうな
 あれの血を飲み干す事は
 出来るだろうか。


[愚かな人間が作り出した哀れな娘。
ひとの毒が効くとすれば、未だなりきれぬ眷属か。
思考は聲となり零れ落ちる*]


花売り メアリーは、メモを貼った。

2010/06/23(Wed) 18時頃


花売り メアリーは、薬屋 サイラスに話の続きを促した。

2010/06/23(Wed) 18時頃


[城主の声が聞こえる。


      毒華も、城主やローズには効かぬだろうと。]


[毒は、城主には、おそらく効かない。
 なれば、もし、その身を捧げたとしても、


 彼女の人生には何の意味も残らなくなる。


 それは、させたくなかった。]


 葬列の乙女が来ても、


          食らわないでくれませんか。


[そして、そう城主に願いの言葉をかけてみる。
 無駄なことだとはわかっていても…。]


[城主の囁きが女の耳朶に心地よく響く。
薬屋が愛慕と感じた其れさえ女自身は気づけずにいた。
指摘する者さえ居なかったのだから其れを意識する事もないまま]


――…哀しい事を仰らないで。
愉しまねばならぬ“義務”ではなく
お兄様には愉しむ“権利”があるのでしょう?


捧げもの………?
嗚呼、そういえばそのような娘もいましたね……


[あまり興味がなかったのかそう呟き]


お兄様が問題無いと仰るならそうなのでしょう。
だって、誰よりも私の事を知っているのはお兄様だもの。


[婚礼衣装のようなヴェールを被り、最上階へ向かう
葬送の娘の様子には、気付いている。
彼女が最上階へたどり着いたとしても
其処には影が立ちふさがるのみ。

城主は其処に居ないのだから]


[血を与えし眷族の願いが聞こえた]


――…欲しいの?
それとも、あの娘を憐れんでいるの?


[それだけを問うて。
女は兄の意向に従うのみ――]


 葬列の乙女を、喰らうなと?
 ……私に命令か。


[サイラスに薄く笑みを混ぜ答える。
同時、ローズマリーの呟きに、柔かな声をかけた]


 そう……私には全てを手にする権利があるのだったな。
 葬列の娘は、黒薔薇が気をつけろと。
 ……しかし人の毒が私に効くはずが無かろう。

 私の血を幾度も分けたお前とて、同じ。
 ただ、万一があっては……困るな。

 早々に処分しておくか?


[眷属となった薬師の願いを聞きながらも、冷たい提案を口にする]




 ――……ッ

[ローズマリーの言葉に、まともに動揺をみせる。
 欲しいのか、哀れんでいるのか。


 ああ、こんな自分であるのに、
 それは二つとも、思える感情で……。]

 ――……ッ

[ただ、苦しげに息をつく音。]




[処分、の言葉には目を見開いて…。
 唇を噛み締める。]


――…ええ。
義務ではなく権利なのです。
私を好きにして良いのもお兄様だけ。


[柔らかな兄の聲に女はうっとりとした様子で]


黒薔薇が気をつけろ、と……?
あの者はよく働いてくれること……
人の毒がお兄様に効かずとも
毒を得た血はお兄様のお口には合わないのでは?


[案じるような聲は無論兄のためのもの]


私に異論はありません。
お兄様の為の捧げものなのだから
お兄様のお気の向くままに。




 ――――……

[白薔薇のひそやかに微笑う気配]


[サイラスの動揺が、伝わる]


――…嗚呼。


[苦しげな吐息に呼応するかのように
女の胸が僅かに痛む。
引き摺られそうになる感情を抑えようと
女の柳眉が一瞬微かに寄せられた]


[薬師の揺らぎが囁きを通じて伝わる。
送る気配は気だるさ交じりに]

 
 毒の混じる血は左程美味いものではないだろうな。
 嗚呼、ローズ
 あれは宴の為の捧げもの
 お前にも弄る権利はあるのだぞ?


[其れはつまるところ、吸血鬼への捧げものなのだからと
あえかな笑みを浮かべ]


 勿論……お前たちも。


[白薔薇と薬師へも、そんな言葉をかける]


[城主のかける言葉に、
 動揺だけをみせるも、

 しばらくは、沈黙をしていたが…。]

 なれば、私が…。




           ですので、
 手を出さないで、いただけます   か?

[願いを…。]


左様でございますか……?

――ならば、我が身に毒が効くか否か、
   試してみるのも、愉しいかもしれません。

[主が言葉が向けられれば、涼やかな声はそのように]


 くく……ふ、ふふ


[眷族と加わった二人からの応えに
思わず笑みが毀れる]


 ……ならば、
 其の娘を先に捕らえた者に権利を与えようか。

 好きにするが良い。


 承知……。

[城主の言葉に答えながらも、
 笑う、白薔薇も気にする。


 ともかく、でも、そんな場合ではないのだと…。]


あの娘が好い声で啼いて呉れるなら
……それも愉しいかしら。


[啼かせる気もないのに悪戯に聲を響かせ]


――…嗚呼。
狩りならば、私は見物にまわりましょう。
他の客人のお相手も、必要でしょうから。


[其々の聲を聞きながら女はすっと目を細めた]


――…よほど欲しかったのね。


[獲物をサイラスが見つけた事を影を通じて知った女は
くすくすと愉しげな笑みを漏らした]



 強い執着は時に命取りとなるやもしれんが
 ……さて、あれはどうするのだろうな?


[愉しげな気配混じる声音。
城主の部屋に近い場所、
霧の届く場所ならば全てを見通せる
蠢く影達はあるがままを己が主人たちへと伝えてゆく]






――ああ、つまらない。
最初から、近くにいるのがわかってらしたのでしょうに……。

[少しだけ拗ねたような声音が呟く]


――…そんな聲を出さないの。
あの娘以外にも“獲物”はたくさん居るでしょう?


[拗ねた白薔薇の聲に宥めるような聲が重ねられた]


 ふふ……
 私はお前の拗ねた貌が見たかっただけかもしれぬ。


[白薔薇の声音に、くすくすと笑み混じる囁きが返る]

 
 そう、私のローズが言う通り
 獲物はまだ幾人も残っている。

 宴はまだ続いているだろう?


 ――……ここは、下がってもらおう。

[白薔薇が拗ねた声を出すのとは対照的に、
 暗い声を出して……。



 そう、彼らにとっては、なんでもない、余興の一つ、きっと自分のことも滑稽にみえているのだと、わかっていても。]


 ―――お嬢様、
 この狩りのこの“獲物”はそれのみ、ではありませんか。

[宥める声に答えるは、まるで道理を諭すように]

 ああ、旦那様まで、
 意地の悪いことを仰られて……
 

 ですが、我らが同属は“獲物”に逃げろなどと。

[声音には冷笑の混じる]


 喰らわぬのですか?
 ―――毒花を。

 いらぬのならば、もらいますよ?

[恐らくその毒は、己が身にも効くだろう。

予感していながら、囁きは流れて]


 まさに
 度を越えた執着、だな。


[なるほど。
薬師の様子が
丁度部屋で話すイアンの喩えに当てはまる気がして
呟きを洩らす]

 
 白薔薇
 今宵の狩りは、薬師が勝ったのだから 
 あれの好きにさせて遣れば良い

 ……しかし、其の娘がひとり逃げるかどうか


 いや、
 彼女を、


 いや、獲物を、


 捕らえれば、いいの  だろう?

[白薔薇の言葉にそう返しながら…。]


――…お兄様もそう仰っているのだから、
別の“獲物”になさい、セシル。


……逃げろ?
この宴から本当に逃げられるとでも思っているの?
逃げられなどしないわ。
そうでしょう……? お兄様。


嗚呼、けれど……
お兄様への捧げものに逃げろ、だなんて……
いけないこ、ね。


[絶望など消えたはずなのに――]


あれが良かったのです。
あの、毒が。


 っふふ……宴から逃れる方法は幾つかあるぞ?


[ローズマリーに]


 ひとつは、魂だけで逃げる方法
 ひとつは、身代わりを置いて逃げる方法


[前者は死を意味し
後者は犠牲を意味する。
魔物狩人と名乗った男が選んだ道を思い出し、
薄く笑いながら告げた]
 

 後は……我が眷族となる道もひとつの逃げではある、か?
 二度とひとには戻れなくなるがな。


[隻眼の男のぬくもりが
失ったぬくもりを思い起こさせた。

同じようでいて違う。
違うようなのに似ている。

白薔薇の呟きにふ、と息を吐く]


それでも……
あの娘はサイラスの獲物なのよ。


――…そう、なの…?


[兄の囁きに不思議そうな聲。
けれどそうだとしたらサイモンの魂は逃げられただろうか。
それともまだ城の何処かに囚われたままなのだろうか。
あの優しい男のこと。
魂だけの存在となっても妹の事が心配で逃げずにいそう。
そんなことを思いながらも緩く首を傾げ]


如何してそんな話をするの、お兄様。
私は、逃げる為にお兄様と同じになったのでは、
ない……、でしょう……?


 ……そうだな
 お前は望んで、私の妹となったのだから。


[無理矢理与えた真実を隠し
城主は彼女の聲に同意を向ける]


 中には、そのような者もいた、と言うだけの事。






 ――ああ、また。


私が望んだから……
お兄様が与えてくれた。


[疑う事なく記憶のない女は兄の言葉を受け入れる]


……そう。


愛しいお兄様……
如何か私を遠ざけないで……


[切なる聲が微かに紡がれる]


 ――………あ




[最後は、本当に呆気ない、呻きが一つ……。]


――……、


[眷属たる男の呻きに女の翡翠が微かに揺れた]





 ―――……、

[無言の気配はミセリコルディアを握る]





 白薔薇に求めたのは、何だったのか。


 白薔薇をそれでも、護ったのはきっと…


    


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