人狼議事


17 吸血鬼の城

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[未だ、城で宴を催す前の事だった。
食事の度に夜の街を彷徨い
月明かりの下、白薔薇の庭園でひとりの娘を見つける。
儚い夢のような娘だと感じた。

其の理由は直ぐに知れる。
警戒心も無い様子で、語りかける声
ならばと、正体を明かし
其の身に永遠をくれてやろうと誘いかけた。

美しい華が、枯れる前に散るのが惜しいと思う。
珍しいことだと自嘲した]


[喜ぶかと思った娘は、首を縦には振らなかった。
思い通りにならぬ歯痒さ。
彼女もまた私のものにはならぬと言う
拒絶した彼女に
気付けば牙を立てていた。

血を分け与える行為は、微妙な匙加減が必要なもの。
女の血を吸い尽くす手前で止め
命の散りかけた其の身を次は己の血で満たす。
人ならざるものへと変わっていく
其の身で受け止めきれぬほどの快楽が
彼女の記憶を何処かへ飛ばしてしまったのか]


[意識を飛ばした娘を連れて、城へと戻り
熱が出たのか毒を中和すれば良いのかと、
下僕に薬を買いに走らせる。
今思えば愚かなことだ]


 ……私のローズ。
 永遠を生きるもの。
 共に――…


[翡翠の瞳を再び見る事が出来た其の時から
刷り込みのように、幾度も繰り返す言葉。
ぴたりと止まった彼女の聲
城主は甘く優しく囁き続ける。
錯覚も永遠に続けば、其れが真実となるだろうから*]


【人】 小悪党 ドナルド

>>163
[
あー。と声を出して。
それからどう言ったらいいか判らず口をつぐむ。

目の前で差し出されるナイフに、友人とメアリーを交互に見て
その行方を見守った。

それから、その後に会話があろうが無かろうが
その場から離れて男はどこかへと**]

(168) 2010/06/23(Wed) 03時半頃

小悪党 ドナルドは、メモを貼った。

2010/06/23(Wed) 03時半頃


――…うそつき。


[死を望んでいた白薔薇に対する聲は
震えの混じる情けないもの]



 ――……聲が、

     聲が、震えておいでですよ、お嬢様――

[半覚醒のなかで囁きに応じる聲。
常の柔らかな響き、
けれど、どこか硬質な――]


[――新たな聲が聞こえた。
自らが招いた事だというのにそれが怖ろしく哀しい]


――……、


[逡巡するような間が生じた]


貴方の気のせいよ。


[沈む聲がそう答えた]


 ああ……

[目覚めの吐息がひとつ]

 ――気のせい……
    左様でございますか、ならば結構、


              ――お可愛らしいことですね?

[囁くそれは、砂糖菓子のような甘い聲]


[城主の甘く優しい囁きが鼓膜を震わす。
幾度となく繰り返された言葉がじわと染みて]


やはりお兄様にお任せすれば良かった。


[求めた白薔薇の変貌に女の心は追いつかない]


お兄様――…
私はまた、間違えてしまったのでしょうか。


[甘い白薔薇の聲に心が震える]


可愛くなんて、ない……
偽りは、…やめて……


[これは違う。
違うのだと自らに言い聞かせながらも
途惑いは隠せず上擦る音色]


 
 
[ツキン、と、鈍い胸の痛みが女を苛む**]
 
 


[上ずる声音を聞けば、吐息に笑みが混ざる]


 ……ああ、ではどんなお言葉でしたら、
 信じていただける?


         あなたのお望みのままに、
         謳って差し上げますよ、お嬢様――……


[その声は耳触りだけは、まろやかでやさしい**]


[ふと、



                声が増える
                  増えた。]


 ――……セシル?


[声ならぬ聲が混じる。
よく知ったおと
瞼を閉じれば、其の先に
手元に置きたいと思った蒼天は色を変えて]


 ふ……ふふ


[吐息の間で笑みを浮かべ、可笑しなことだと囁き零す]




 私のローズ
 お前の望みは叶っただろう?

 ……セシル……目覚めたか


[愛しい
そんな感情が魔物に存在するものか。
是は執着
朱に交わり染まる蒼がただ惜しいだけ
胸に渦巻く甘い痛みの説明を
誰も城主に授けてはくれぬ**]


小悪党 ドナルドは、花売り メアリーに話の続きを促した。

2010/06/23(Wed) 10時半頃


小悪党 ドナルドは、記者 イアンに話の続きを促した。

2010/06/23(Wed) 10時半頃


小悪党 ドナルドは、長老の孫 マーゴに話の続きを促した。

2010/06/23(Wed) 10時半頃


[重なり響く己の名の音]

 おはようございます、旦那様――…

  嗚呼、心根のかろやかなこと、
  ―――…私は、今まで何に捕らわれていたのでしょう。

[失われたのは闇にあって尚、善美に焦がれる心
枷なき薔薇は、棘を恥らうこともない]


 ふふ……
 つまらぬひととしての未練に囚われていたのかどうか
 私はお前で無い故に、わからぬが。

 良い目覚めを迎えたようだな
 私の――…白い薔薇。


[蒼天は地に堕ちた。
胸を鳴らすこれは、其れを惜しいと思う何か。
けれど淫猥に囁く声音に曇りは無く
新たな眷属を歓迎している]


[響く声、

             そして、フロレスクは完全に落ちたか。
             と、思えど、

 それをもう何かいう資格はまるでない。]

 ――……

[声は出さぬが気配は伝わっただろう。]


はい、目覚めはとても心地よく、
感謝しております、旦那様――……、


[惜しまれたものを省みることはなく、
声はまどろむような甘えを滲ませて]


[何処かで己の名を呟いたような、声に]


――ああ、そうだ。
 あなたへの感謝も、まだでしたね……?


           きちんとお礼に伺いますよ。


[暗き空を見て、どくり、と身体がうずく。
 いや、そこから落ちれば、人ならば命がない場所に


 惹かれるのは、なぜか。


 いや、違う、飛べるような気がした。
 さきほど、飲んだ狩人の血が、
 一層力を高めたのだろうか。]


 ――……ッ

[ふと響いてくる白薔薇の声。
 微かに目を見開く。]

 感謝?

[テラスで結果佇みながら…白薔薇の妖艶な声に眉を顰めた。]


[物言わぬ気配を感じながら
白薔薇へと微かな笑みを送る]


 感謝は、私ではなく……彼等に。
 望みを叶えて遣るがいい。


 君は、もう
 フロレスクを完全に捨てたのだよな。

[しかし、問うてみたくて、そう声を響かせる。
 城主やローズにも聴こえるだろうが。



 聖なる血族にあって、落ちた彼の真の心裡はどうなのだろうと…。]



 ――案じる心など、
    そのようなものは欺瞞です。

[女の声に思い出したように、
    答えるはただの魔性の声]

 ええ、感謝しております――お嬢様。
 欺瞞を捨て去り、わたしは望むままにあれるのですから。




 ――まだ、その名を紡ぐのですか?


[かつて抉られた心
けれどその柔い部分は失われて、ただ不機嫌そうに呟く]

[一度交わってしまった白は、
あとは容易くその色に染まるのみ]


小悪党 ドナルドは、メモを貼った。

2010/06/23(Wed) 14時頃


小悪党 ドナルドは、メモを貼った。

2010/06/23(Wed) 14時頃


 君が君であった


             その名というだけだ。

[ただ、同じ名を呟いても、
 もう、それで揺らぐ彼はそこにはなかった。]


――…私の、望み


[兄の聲に闇に溶けた女の気配が揺らぐ。
叶ったとも叶わなかったとも言わず]


愛しいお兄様……
私が望むのはお兄様の傍にある事だけ。


[今はそれしか望みはないのだと切なく漏らす]


貴方の施したものが欺瞞だったとしても――…
私にとっては違うものだったの。


[白薔薇の聲にぽつと紡ぎ]


感謝ならばお兄様に……
全てはお兄様の為に在るのだから……


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