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[明之進
彼が笑ってくれたこと
勝手に歩き始めた背中、掛けられた言葉
そうか。
……なら、いい。
[あっさりと返る答え。
首を傾ぐ仕草に、訝しがられたかとも思ったけれど、それ以上は何も言わなかった。
そうして立ち去りかけたけれど――呟き
明にい……?
[彼に笛以外の楽の素養があることを、日向は知らない。
だから彼が舞う様を、目を円くしたまま見詰め]
すごい……。きれい、だ。
[彼の身に何が起こったかはわからぬまま、素直な感想だけを呟く]
― 少し前 ―
[頬に触れる気配、囁かれた言葉。
肉体にまだ魂が繋がっているからか、それは風の囁きのように日向の耳に届く]
……ああ。
全部諦めるのは、まだ先だ。
そう思わせてくれたのは……あんたらだよ。
[雪客に一平太、それからまだ顔も知らぬが、自身に力をくれた闇の星宿す者へ。
聞こえぬだろうと思いつつも、そう呟いた*]
【人】 双子 夕顔[雪客とは然程顔を合わせたことはない。 (50) 2014/02/22(Sat) 00時頃 |
[舞いたくなったのは、衝動的なもの。
唱えられたものが何かしら、呼び起こしたのやも知れぬが、それは知る術もないままに]
……まだまだ、だよ。
[目を丸くする日向の言葉
かつて見た、母の舞姿に比べたなら、その足元にも及ばぬ……との想いがあるから]
それより。
ここでぼんやりしてるわけには、行かないだろ?
……ちゃんと、最後まで、みないと、な。
[刹那過ぎった母の最期の姿を振り払うように首を振った後。
闇感じる方へと視線を向けて、移動を促した]
【人】 機織り 雪客[再び唱えられた真言と。散る灰。 (52) 2014/02/22(Sat) 00時頃 |
【人】 説法師 法泉― 長の家 ― (53) 2014/02/22(Sat) 00時頃 |
― 通り ―
[まだまだ。
そう答えられたことに、彼が『この先』を諦めていない事を感じられ]
ん。行く、よ。
[促されるまま、闇の気配感じる方へ向き直る]
[それから程なく、先よりも顔色を戻したように見える明之進と、その傍らに四つの闇星を見付ける]
夕ちゃんに、坊さん……か……。
[少し前、数少ない生き残りと思い救おうとした相手が、闇の星宿していたこと。
それにも胸が苦しくなったが――もう一人、先に擦れ違った坊主の所で、視線が止まる]
坊さん、さっきより怪我が酷く……?
[失われた、先にはあったはずの左手先。
火傷のせいかとも思ったが、それにしては傷口が不自然にも思え]
……まさか。
[何かを予感しつつも、屋敷へ向かう彼らを追う]
[そして目の当たりにした法泉の姿
【人】 説法師 法泉はは...! (54) 2014/02/22(Sat) 00時半頃 |
【人】 門下生 一平太[抱え上げた腕に圧し掛かる重さは変わらないけれど、自分で歩く必要が無いだけ随分とましだった。 (55) 2014/02/22(Sat) 00時半頃 |
[歩き出そうとした矢先。
ふと、触れられるような感触を覚えて、微かに眉を寄せた]
…………。
[透き通る感情込めた、問い
それが届いたのは、刻まれる『時』の繋がりが強くなったがためか。
理屈はわからない、けれど]
……ん。
まもれた、よ。
[ひとつめの問いかけへの答えは、ごくごく小さく呟いて。
けれど、ふたつめの問いかけへの答えは言葉にならず、苦い笑みが過ぎるだけ。
幼き頃より抱き続ける、闇への畏れ。
それを言葉にするのは、少しだけ、難しくて。*]
[図らずも闇星が揃った場。
弟、幼馴染、里長の孫。
雪客がそうと知ったのはつい先程のこと。
日向を喰らったのが雪客であることも法泉の言葉で知った]
[狸に引き摺られるようにして里長の家へと辿り着き、ぶすくれた顔で法泉が為し行くこと
真言を上げたそれぞれの鼓動を感じることが出来たなら、法泉の行動の意味も知れようが、喰われたせいか力が発現してくれない]
【人】 双子 夕顔[雪客に背を押され、入った屋敷。 (57) 2014/02/22(Sat) 00時半頃 |
― 雷門の屋敷 ―
坊さん、あたしを……いや、みんなを。
[身の内に在る風の力。
失われた法泉の左手。
見比べるようにしながら、鼓動を止めぬ肉体を感じるかのように胸に手をやる]
ありが……と……
…………あ……
[礼を言うか言わぬかの内に、法泉は畳の上に座り込む
坊さん……?
[霊体の身では支えることなど叶わない。
なれど、咄嗟に彼に駆け寄り、背へ手を伸ばしていた]
【人】 説法師 法泉[救おうとしたわけではない、ただ選ぶための力を送っただけだ。生きるか死ぬるか、星に呑まれた意志では無く、人として自分の運命を選べば良い、と] (59) 2014/02/22(Sat) 00時半頃 |
[一時、浮かんだ想いは横に置き。
進んだ先、見えた闇星の姿に目を細める]
……雪客、さん?
[知れなかった最後の一人の名を小さく呟く。
ふと、思い返したのは山車を彩った鮮やかな織物のいろで。
それは、日向の呟き
……怪我が酷く?
[その意は知れぬものの、移動するらしき闇星たちについて先へと向かい]
…………やかましい。
[途中、聞こえた呟き
そこは密かに、気にしている部分。
間違えられた理由も、知ったら怒るは必然か]
【人】 門下生 一平太嗚呼。 (62) 2014/02/22(Sat) 00時半頃 |
【人】 機織り 雪客― 長の家 ― (64) 2014/02/22(Sat) 00時半頃 |
─ 雷門邸 ─
…………。
[たどり着いた先で見たもの
ただ、ひとつ、息吐く仕種を落として。
そのまま静かに、場の様子を見つめる。
たどり着く先、時の向かう先。
それを、見届けるのが、『時』の力宿した身の役目、とも思うから]
[狸が法泉から一平太へと渡される]
……わいが居らん時だけ兄呼びしとんやないで。
[顔を合わせれば芸名で呼ばれること数年。
その間「兄」と呼ばれるのを直接耳にした事はない。
呼ぶ声を耳に出来たのは嬉しいが、居ないが故の呼び名のように聞こえて、小さく笑みながらも寂しげな色が表情に混ざった]
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