97 せかいがおわるひに。
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― 高校→住宅街 ―
[いつだったか、正式にTVで発表があった日のことだった。 父子家庭の家を飛び出して友達の家に転がり込み、何日か経ったころだった。家人は出かけた、友人はまだ寝ている、夏の日差しに近づいた、からりとよく晴れた日だった。
どこかの国の大統領が、泣きながら公式発表をしてたから。遅い朝食をいただいていた箸を止めて、思わず見入った。専門的な研究発表なんて全く分からず、言葉は右から左へ抜けていったが、その泣き顔からどうにも目線が逸らせなかった。]
……、あ
[――泣けないな。 そんな言葉が頭を過って、友人の家を出た。世話になりました、と書置きと食べかけの伸びた麺を残し。]
(161) 2012/07/21(Sat) 23時半頃
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[そして今も一人、住宅街を歩いていた。 数日ぶりだか数週間ぶりだかに通る道の居心地の悪さに、真っ直ぐ前を向くこともできなかった。自分の家など、顔を上げずに歩いてもたどり着ける。住宅街の薄気味悪い、葬式でもしているかのような雰囲気を浴びながら、携帯に手を伸ばした。家に誰がいるともしれない、最初に電話を掛ければ良かった――そう、電話を構えた時に]
――、あ?
[どこからかの、爆発音。 悲鳴のような甲高い音も紛れ、黒煙の上る量が増えた。商店街の方向、後方へと首を向ける。 瞬間脳裏に浮かんだのは、滲んで消えたはずの、顔だった。被害にあったのかもしれない、確信ではない、気のせいかもしれない杞憂か。それでも。あの顔が鮮明に浮かんで消えた。]
(162) 2012/07/21(Sat) 23時半頃
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……、っ !!
[弾かれたように電話を落とし、黒煙の立ち上る方向へ駆けだそうとした瞬間 背後から伸びた手に肩を掴まれた。]
ん、だよ……!!
[振り返りざま、肘で払おうとした手が別の手により阻まれる。 舌打ちをし睨みかけ、体が竦んだ。青白い顔、顔顔。 目玉だけがぎらぎらと生をかんじさせるような――異常なぎらつきを孕んでいる。 遠くで起きた爆発にもその顔に浮かぶものはなく、 ただ、憎悪の滲む無数の目が男に向けられていた。]
(163) 2012/07/22(Sun) 00時頃
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[逃げなければ。
数拍遅れて、その思考が浮かんだ。 強張る背中に血の気の失せた白い手が伸びる、白だけではない 銀色に光るのは刃物か。鈍色の棒状のものはなんだったろう。 数人の服に付着した赤いものは。
掴まれた上着が脱げた。 足がもつれる。 引き抜かれそうなほど掴まれた腕が軋んだ。 首に手が伸びた。食い込む。]
ぐ、
(164) 2012/07/22(Sun) 00時頃
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[足が止まる、 引き離そうとした指が首の肉を引っ掻いた。
動きの止まった一瞬、首に掛けられた手に力がこもり後ろに引き倒された。]
[引き倒される、その瞬間。 いままで目をそらし続けた青空が眼前に広がった。 肉眼で見えるぐらいに近づいた隕石。
すぐにそれは、 興奮に頬を赤黒くさせた青白い顔達によって遮られた**]
(165) 2012/07/22(Sun) 00時頃
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