276 ─五月、薔薇の木の下で。
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明けない夜は、ないんだから。 なんて、ありきたりかな?
[ こんな奇妙な空間も。 きっとそう長くは続かないはず。 どんなに薔薇たちが狂い咲こうとも、 閉じ込められた夜は、いつか、きっと。 ]
(*70) 2018/05/22(Tue) 23時半頃
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[ いつかの 記憶 を なぞるよう、 ]
[ ────未だ、 呪縛は呪縛。 脳裏にある声は、"おとな"の声だ。 ……あの、"おとな"の後を追うのか、と
喉が 渇く。]
(281) 2018/05/22(Tue) 23時半頃
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[例えば、小さなつむじ風が薔薇の花弁を巻き上げて、すべて飛ばしてしまうように。 例えば、虹色に渦巻いていたシャボンの玉が、はつんと弾けるように。 穏やかなぬくもりに揺蕩っていた自我が、ふいに帰ってくる感覚がした。 瞬間、どこか遠くに聞こえたピアノの音も、ふつと途切れる。 現実でもないピアノなのに、途切れればどこか残念な気がした。]
……あれ、
[ゆっくりと目を開ければ、見知った医務室だ。 明るく、太陽が差し込んでいる。 夢の中で目を覚ますという珍しい経験をしたことには気づかないまま、隣にいる人影に視線を向けた。]
(+26) 2018/05/22(Tue) 23時半頃
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[ 踊る指先が 一度、離れ、 掠れた声でまた、彼の名を呼び、]
──── もう一度、
[ 赦しのキスを、 と 強請る こどものような 舌ったらずの響きだ。
蕩けた瞳は熱に浮き、 ───── 薔薇の 香りが 濃く、 密事を押し隠す、 様に*]
(282) 2018/05/22(Tue) 23時半頃
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モリスは、時が止まったことを、知らなかったので。
2018/05/22(Tue) 23時半頃
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/* 使いたかったので供養した墓を掘り起こしたよね。
(-196) 2018/05/22(Tue) 23時半頃
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明けない夜があればいいのに。
(283) 2018/05/22(Tue) 23時半頃
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[……明けなくていい 思った言の葉は届けなかった。 俺には、明けた先に何もない。
ああ、生きろと言うのならば 朝日が来なければ、明日が無ければ 永遠の夜など死んでいるようなもの。 望まなければならない、のに。
自分の傷と、相手への願い 矛盾する葛藤があった。]
(*71) 2018/05/22(Tue) 23時半頃
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[スケッチするために観察眼はあるつもりで それはもう沢山の人やものを見てきて その中でも細工をする手とパンを捏ねる手と 土に塗れて花を愛でる手をもつ先輩たちは 色々な意味で特別だと思っていた]
そりゃそんな力あんなら、バケモンだろ。 なんで夜のままってわかるんだよ。
[勝手に思っていただけで それぞれのことを全て観察出来て居ない 部外者に見せない顔があるのはよく理解したところ]
(284) 2018/05/22(Tue) 23時半頃
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――――ハア? オオカミなんて出てきたら鉛筆ぶっ刺してやる。
[その鉛筆各種は手元に無いのだけれども 威嚇と言う名の虚勢というよりは 持っているつもりでいるだけ]
悪い魔術師って、事には違いねえんだな。 ガキでも、守りたいモンはあんだよ。
この匂い、ほんと……根こそぎ引っこ抜きたくなる。 そしたら少しは起きるの早まるか?
[自分はそれほど花の名前に詳しくもないから 実行するなら魔術師の庭を踏み荒す事になるが*]
(285) 2018/05/22(Tue) 23時半頃
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[自傷的な八つ当たり 被害者の栞は細かく、花弁に似て床に落ちた。
俺は魚では無かった。 そこにはただの絵が描かれた紙の残骸。]
(286) 2018/05/22(Tue) 23時半頃
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──── 逢瀬の 終わりに、 ───
[ 優しかったかどうか、 記憶が飛んでしまったように ……熱に浮かされたように、 理性は途中で途切れていた。
彼に、優しい指ひとつ伸ばして、 清めの手伝いが出来たら良いのに、
──── 腕を持ち上げるにも億劫なくらいには 甘美に身体が負けていた。 体力が尽きた、 というよりも、 単に、 そう とてつもなく 眠くて、]
(287) 2018/05/22(Tue) 23時半頃
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[ はく、 と、呼吸だけは どうやら、忘れることはないようだ。 ─── 死に行くわけではないらしい。
"捕まえて"しまった彼に、 謝意が無いわけではないが、]
────── 、
(288) 2018/05/22(Tue) 23時半頃
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まだ、咲けるな。
(*72) 2018/05/22(Tue) 23時半頃
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[人間は貪欲だ。 願いが一つ叶えば、また一つ。 尽きることなく罪深く。
欲望だけでは、傷の舐め合いでは駄目だった。 まるで何も汚れていないみたいに あいされてみたかった。]*
(289) 2018/05/22(Tue) 23時半頃
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[包帯を纏わない右手で、やあ、という具合に軽い挨拶]
おはよ、 モリス先輩
[といっても、下級生の怪我の具合なんてそれこそ知らないだろうから。それだって夢の証拠にはなりえないし。 そもそも、名前を憶えてくれているかどうか。
夢だから。 思うように出来たらいいのに]
(+27) 2018/05/22(Tue) 23時半頃
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[ 頭上に綻ぶ蕾を見たなら、 唇は 呼気のみで言葉を紡ぐ。
ロビンのちぃさな手を、また、 おおきな手が、 大事に包む。 ─── 手が、好きだと それだけは ちゃあんと覚えているから、
純粋に、そう、 きっと 嬉しかったんだろう**]
(290) 2018/05/22(Tue) 23時半頃
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[ ものを描写するその目は、鋭い。 だから、というわけではないが 俺は何一つ嘘は、吐かない。 ]
月の位置がずっと動いてない。 雲もループしてるみたいだ。 しばらく様子見てたけど、変わらない。 だから今は夜が続いてる……と思うに至った、オーケイ?
[ 不気味な月は動きを止め。 壊れた柱時計の振り子のように、止まったまま。 ]
(291) 2018/05/22(Tue) 23時半頃
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/* 巻きに巻いてごめん…喉も時間も足りなかったんです…… ロビン君かわいくてとてもとてもすきだよ…
(-197) 2018/05/23(Wed) 00時頃
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/* ロビン君は明日のへんとうでかまわな……って言おうと思う喉がねえ(もう)
(-198) 2018/05/23(Wed) 00時頃
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ケヴィンは、ロビンへ、言葉のかわりに ちぃさな手へ 唇を 寄せ───**
2018/05/23(Wed) 00時頃
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ガキはガキなりに守りたいもんがあんだろうけど。 なら、少し落ち着きなよ。 威勢よく吠えるだけじゃ、何も救えんぜ?
[ 困ったように眉を下げた。 俺に当たり散らすのは自由だが。 だからって事態が好転する訳じゃない。
俺だって、ここから抜け出したいんだ。 止まった時間から、動き出したいんだ。 ]
やってみたらいんじゃない?
[ それは名案かもしれないが。 ]**
(292) 2018/05/23(Wed) 00時頃
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[彼の頭の中に響く声は聞こえない。 何に縛られているのか、知る由もない。]
ケヴィ、せんぱ、……
[そんな声とは関係なく。 子供でもなく、大人でもない声で彼を呼ぶ。
薔薇に煽られたけれど、今、身を許しているのは自分だと。 強請られて、キスを贈った。>>282]
(293) 2018/05/23(Wed) 00時頃
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[ 咲ける、と。 柔らかな声を確かに聞いた。 ]
(*73) 2018/05/23(Wed) 00時頃
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/* >>292 ごめんなしあ……
(-199) 2018/05/23(Wed) 00時頃
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[──気だるさに負けて、しばらく体を預けていたけれど、手だけは応えるように動いて。
大きな手と、それより小さな手が繋がれて、約束をするように絡んでいる。
薔薇の下の、二人だけの秘めごと。**]
(294) 2018/05/23(Wed) 00時頃
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[誰かがヴェルツの隣にいるところを見たくなくて ずっと動かなかった俺は、声以上を知りはしないんだけど。
ケヴィンは枯らせない為に行動した。 それだけは短い言葉から、理解する。 ……咲かせる為には、何が必要?]
(*74) 2018/05/23(Wed) 00時頃
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[ 動き出す時を。 明ける夜を。 望まない心が、傷が、あったとしても。
枯れずに生きるなら。
《あの時》から、動き出さなければ。 ]**
(*75) 2018/05/23(Wed) 00時頃
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/* うぐう
(-200) 2018/05/23(Wed) 00時頃
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/* ケヴィロビえろいな????
(-201) 2018/05/23(Wed) 00時頃
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[こいしいのならば、相手を思いやらなければ
ああ、────俺の中では終わってなどいない。 虚しいことだ。]*
(*76) 2018/05/23(Wed) 00時頃
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月が動いてない……そういえば? いやでも、みんなで縫い止められてる?
しばらく見てたって、余裕だなオイ。
[この落ち着きが年齢によるものなのか 気質によるものなのか 事情を知る故になのかはまあさて置いて]
……殴るまでもないな。 アンタまだ浮かされてない。 もしくは隠すのがめちゃくちゃ得意か。
[つまりは香りにまとわりつかれる事にもなるが 何もせずに待っているだけな性分ではなくて]
(295) 2018/05/23(Wed) 00時頃
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