人狼議事


241 線路上の雪燕

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【人】 薬屋 サイラス

 ― 一等車両、夜が深くなる前に ―

[二等車両とは、その廊下すら違っていた。
ここならば手を壁に打ち付けても先ほどよりは痛まないだろう。
柔らかい壁紙、間隔の広い、少ない扉。
切符の皺を伸ばし、目的の部屋にたどり着いたのは、うるさい車掌が姿を消してからだった。

二段ベッド。それに小さな洗面台!
サイラスはよっぽど驚いたのか、暫く口を開き扉を開けたままそれらを眺めていたが、暫くしてようやくもう一歩を踏み出して後ろ手に扉を閉めた。

様々なことが重なり、心はどうにも浮ついて、寝台の下に息を潜めている誰かには気づかなかった。気づいていても――どうしたろう。何か、出来ただろうか。あるいは、無意識に悟っていたのかもしれない。
サイラスはすぐに靴のまま二段ベッドの上へと上り、深く、大きく息をついた]

(7) 2015/12/01(Tue) 00時半頃

薬屋 サイラスは、メモを貼った。

2015/12/01(Tue) 00時半頃


【人】 薬屋 サイラス

[二段ベッドの上、あぐらをかいてペンを握る。
下敷きにするのは一冊の薄い本。
教会を描いたポストカードは、白い部分が少ないものを選んだ。
隅に「Silas」とサインを書き、ペンをしまう。
鞄にインクのしみが出来ていた。

それを見つめて、溜息をひとつ。
それからサイラスは仰向けに寝転がり、目を閉じる。
勿論、靴のまま。
鳴る腹をさすり、カーテンをひいていない窓から星明かりが差し込むのを待っていた**]

(9) 2015/12/01(Tue) 01時頃

薬屋 サイラスは、メモを貼った。

2015/12/01(Tue) 22時頃


【人】 薬屋 サイラス

 ― 深夜二時 ―

[開け放したカーテンから、星の光が差し込む頃、サイラスは自然と目を覚ました。勿論それは列車が止まったことによったが、それに気づくまでは時間がかかった。

人の気配がする。
押し殺したような、怒鳴り声のような、暴力の気配がした。

サイラスの呼吸が荒くなる。
せっかくの上質な毛布を蹴り飛ばして身を起こし
鞄を掴んで息を整えようとしたものの、
突然、夜の空気が個室内に流れ込む。>>1
飛び出した陰。ごわごわとしたシルエットは、その正体を見えなくさせる。
月明かりに照らされた、一瞬の横顔。
息を呑み、サイラスはその場に蹲っていた。
雲が流れるためか、列車が再び速度をあげているからか
部屋に差し込む月明かりは、濃淡を持ち揺れていた]

(105) 2015/12/01(Tue) 22時半頃

【人】 薬屋 サイラス

[扉の外、廊下から喧騒が聞こえてくる。
何を探しているのかはわかった。
さっき、ここから飛び出していった、あの少年を探しているのだ]

 でも ……なんで?

[いましたよ、なんて言いにいけるわけがない。
切符を持っているとはいえ――ポケットを探った時手に触れなかったが、きっと鞄に入れたのだろう――サイラスはこの部屋の正当な乗客ではない。
それはこの格好を見れば明らかで、とばっちりを食らって掴まるかもしれない。
そう考えて、サイラスは暫く、二段ベッドの上で息を殺していた]

(110) 2015/12/01(Tue) 22時半頃

【人】 薬屋 サイラス

 ― 一等車両、廊下へ ―

[少しだけ、廊下が静かになる。
窓から差し込む夜の気配に、サイラスは一度盛大にくしゃみをして、ようやく足を伸ばすことにした。
寝台の上、手に息を吐きかけ摩る。
十分に温まってから、ベッドを降りて、扉に掌と耳をあてて外の気配を探った。
深呼吸を一度、二度……三度。
もう吐く息も逃す幸せもない、というところまでになってようやく、ゆっくりと扉を開いて、けれど動きは素早く。
廊下に出てすぐに扉を閉めた。

一瞬だけ、窓の外、ごう、と鳴る風の音が廊下に響いた]

(118) 2015/12/01(Tue) 23時頃

【人】 薬屋 サイラス

[扉に触れたまま廊下を見渡す。
左右を見渡して、鉄道警察ではなさそうなものの、人が固まっているところに視線を向けたまま、固まった。
一歩下がれば、背中が壁につく]

 ……っと、    えーと

[どう考えても一等車両に相応しくない身形。
勿論、部屋に戻るという選択肢はなく、前へ行くことも考えていない。
つまりは後ろに向かうしかないわけで、
彼らの傍を通らなければならないわけで――]

(119) 2015/12/01(Tue) 23時頃

【人】 薬屋 サイラス

[車掌室の方を向く。
もう一度、人が集まっているほうを向く。
そのうちの一人、白いフード姿の男と目が合った。
目が合うのは、初めてだろうか?
咄嗟に視線を下に逸らして、そのことに舌打ちをする。

唾を飲み込むと、顔をあげて意識して背筋を伸ばした。
ゆっくりと、彼らに向かって歩き出す]

 こんな深夜に ……何か、あったようですが
 どうしましたか

[と、使い慣れない言い回しをしながら、集団の中にルーカスがいることに気づけば――正しく言うと、最初から気づいていた――もう一度品の悪い舌打ちをしかけて、結局は思い切り舌先を噛んで渋い顔をすることとなった]

(127) 2015/12/01(Tue) 23時半頃

【人】 薬屋 サイラス

[今回は渋い顔をしたのは舌打ち失敗が原因だったのに、「会いたかった」なんて、冗談じゃない]

 そんな台詞は女にでも言っとけ

[近づきながら、白いフードの男――ペラジーの説明を聞いた。
家出少年、あの、少年だ。
閉じた扉、開いた扉、天井に感じた気配。
全てを思いながら、上の空で名乗りを聞いていた]

 ああ、俺はサ ………ジャン、 だ

[姓までは、とっさに思いつかない。
咳払いで誤魔化して、差し出された手に同じく右手を差し出すが、握手は失礼にならない程度に短くすませた]

(137) 2015/12/02(Wed) 00時頃

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