236 【誰歓】 悪魔の月の嗤う夜 【特殊騒動】
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……チャールズ様。 先ほど、自覚があるのかと、おっしゃいましたね。
[糸つむぎの針が刺さる前に。 ぽつり、ぽつり、語りだす。]
ずっと、心臓の音がするんです。 わたくしの音に、重なるように、ほんの少しずれて。
それを、わたくしは、錯乱していることによる錯覚なのだと、否定してほしかった。 悪魔などいないのだと、言ってほしかった。
でも。
[ローブのうちに隠して片手に握ったままだった、短剣を見せる。]
(102) 2015/08/29(Sat) 00時頃
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姫を護るのは騎士と決まってるだろ?
[訂正には>>100口角を上げるばかり。護ることを選べなかった彼には皮肉かもしれない。]
おっそろしいねェ。ま、でも、得意分野ではあるな。
[その表情に続いた言葉に苦いものが混じるが。この男を殺すより気が楽でもあった。 今度こそ死ぬかもな、なんて少し思いつつ背中を押された。]
(103) 2015/08/29(Sat) 00時頃
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[頷き、眺めるしか出来ない目の前の光景を悲しげに見詰めるメルヤに。]
そう思うか?
[静かに問いかけ。]
あんたの命だって、充分、重い。 悪魔を簡単に殺せるのはな。──悪魔と同等の奴だけさ。
[そう言って、曇る眼が見据えるのは、終わりが近付く様。 そのやりとりを、遠く。 ふと、気付いたように瞬きすれば。 鼻を鳴らし弱く笑った。]
(+35) 2015/08/29(Sat) 00時頃
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そう思って、ここで、この短剣を胸に一突きしようとしたのです。 何かに阻まれるように、腕が、動かなくなる。
[悪魔は、やがて女を殺すだろう。 それが悪魔の営みで、そして次を探すのだ。 だからこそ、"死ぬことは許されない"。]
何か、いるんです。 何か。
[声は、か細く震え。 縋るようにチャールズを見た。]
(104) 2015/08/29(Sat) 00時頃
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[背中を押した後、軽く、その背を叩いた]
――悪いな。暫く、任せる。
[ただの時間稼ぎとはいえ――、傭兵の、任せるというのは、そういうことだ]
(105) 2015/08/29(Sat) 00時頃
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さァて。
[主の危機を前にした竜へ近寄っていき、怠そうに首を回して。 にぃ、と笑う。血の匂いは恐らく自分からも感じ取れる筈。]
役立たずの玩具が相手だ、掛かってきな、デカブツ。
[何もせず只何人も死にいく姿を見ていた、最後ぐらい働くべきなのだろう。]
(106) 2015/08/29(Sat) 00時半頃
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[墓場の光景を見つめていたが。 静かな問いかけにゆるりと瞬き、ヘクターへと視線を向ける]
私はそう思う。
[こくりと頷き。 けれど否定する言葉を聴けば、首をかしげ]
もとより、悪魔憑きを倒そうとして失敗したからこんなことになったのだろうし。
――悪魔と、同等の者などいないだろう。
[何かに気づいたような、そんな動きを見ながら。 三人のやり取りを聞いている]
(+36) 2015/08/29(Sat) 00時半頃
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ラスタバンは、きっと大丈夫です。 トイさんを傷つけは、しないでしょう。
ただ――この子はまだ、幼いので。 注意を惹いてもらえるなら、助かります。
[たった、二十年そこそこで主を失う竜は少ない。 精神的に幼い子供のような竜が、どれほどまでに忠を貫くか。]
――出来るだけわたくしを、見せないであげて。
[ただ、方法までは咄嗟に思いつかず。 トイに任せる方針になってしまったか。]
(107) 2015/08/29(Sat) 00時半頃
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[――そして、銀糸の姫と相対して]
――、ええ。
[自覚の有無。異なる心臓の音>>102]
――わかります。否定したい気持ちは。
[それは、己も同じだ。そんなこと、聞かなかったことにしたい]
(108) 2015/08/29(Sat) 00時半頃
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しかし……、何か、いるんですね。何かが……、
[それを、聞いてしまえば、最早、是非はない]
――……苦痛は、ほぼ、ありません。
ただ――ラスタバンの注意を、彼が惹くまでのあいだ。
僅かなら、何か……言葉は、ありますか?
[銀糸の姫に刃を合わせたまま、そう言葉だけは]
(109) 2015/08/29(Sat) 00時半頃
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/* メルヤと俺の図が傍目に見ると面白いかも知れない。
クールな10代少女と、おっさんの構図的な()
(-45) 2015/08/29(Sat) 00時半頃
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俺さ、お前のこと格好いいなって思ってたんだよ。
遊ぼうぜ……ーーな?
[使用したナイフは一挺は弾かれ、もう一挺は自ら落としてしまった。 だが外套の前を開けば裏地に仕込まれたナイフがまだ幾つか。その一つをラスタバン目掛け投げた。 先程より力は弱く、そうでなくとも当たったとて竜の鱗に傷一つ付けられはしないだろう。それでいい。 学の無いこそ泥に思い付く方法などこの程度だ。すぐ踵を返し二人がいる場と逆へと掛ける。牙を向けようとしてきたのだから、攻撃すれば追って来ると思うが。]
(110) 2015/08/29(Sat) 00時半頃
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ちなみにね、私は――……、俺は、貴女を。 俺の手が届くかもしれないお姫様だと、そう思ってたん、ですが。
[深く、息を吐いて]
世の中、上手くはいきません、な……、
[――竜に向かって駆けていく青年を、見送って]
(111) 2015/08/29(Sat) 00時半頃
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チャールズは、トレイルがラスタバンを引き付けているかどうか、横目で確かめる。
2015/08/29(Sat) 00時半頃
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……いるんです。 貴方も、トイさんも、わたくしから悪魔がいなくなるのを待てば、わたくしを手にかけずとも、済むでしょう。 そして、次についた人を討てばいい。
けれど、わたくしの腕が動かないように、わたくしはこの悪魔を、御する方法を知らない。 誰に憑くのか、わからない。悪魔は悪魔の意志で、動いている。
[メルヤは、悪魔憑きの自覚がないようだった。 あの傷で、悪魔憑きとしての自覚がもしあったなら、既に自死を選んでいただろう。 いま自分が、こうして自覚できるのは、おそらく幸福なのだと思う。
だからこそ、自分がここで絶やそう。 次の犠牲は、いらない。それに]
(112) 2015/08/29(Sat) 00時半頃
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……もし、次が、ラスタバンなら。 誰もあの子を止められない。
[その前に、自身が討たれればいい。 それは、悲願だ。]
(113) 2015/08/29(Sat) 00時半頃
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/* 我ながら無茶しやがってだが 人間というものはですね自分より頭が良いキャラクターを作ることは出来ないものなんですよ
(-46) 2015/08/29(Sat) 00時半頃
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――ご立派ですよ。 しかし、俺は「貴方」で、奴は「トイさん」――か。
[ひとつ、応じて、瞑目して]
――ならば、私は、貴女の期待した役目を果たそう。
(114) 2015/08/29(Sat) 00時半頃
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[最期の言葉を求められれば、静かに笑う。]
これを。 持っていてください。
[手の届くお姫様に、なることは出来そうにない。 出来るのは、彼を英雄に仕立てあげることくらいで。 ならばせめて、自信の分け身を、彼に預けよう。]
ラスタバンは、主を失ったことを知れば西へ帰るでしょう。 生まれてこの方、一番はじめに仕込むことですから。
だから、早くわたくしを殺
(115) 2015/08/29(Sat) 00時半頃
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――させるか
(*0) 2015/08/29(Sat) 00時半頃
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[ふいに聞こえた"声"にびくり、と肩が震えた]
オーレリア……
[決意を述べていたオーレリアを案じるように見る]
(+37) 2015/08/29(Sat) 00時半頃
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サセルカヨォオォォ!!!
[ノイズに乱されるように、女の声が濁る。 絶叫。黒い猛りが、溢れて狂う。
しかし、錯乱めいた最後の悪魔の足掻きは、あまりにも直線的に神父を狙う。 真っ直ぐで、真っ直ぐで。討ち取るのなど猪よりも容易い。]
(116) 2015/08/29(Sat) 00時半頃
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[竜と青年の小競り合いを、横目に見ながら。
何かを、託され(>>115)て、頷いて]
――あなたがそれを望むなら、オーレリア。
(117) 2015/08/29(Sat) 01時頃
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[悪魔が憑こうと、女の身体。 爆発的に力が強まるはずもない。]
(118) 2015/08/29(Sat) 01時頃
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――邪魔ですよ、あなた。
[唐突に濁った声――、それが彼女であるはずはない。
それに、既に挨拶は済ませた。剣先を向け――迷いなく、その頚椎を貫いた。
ただ、約束のとおり――痛みを感じないように、配慮はしたが]
(119) 2015/08/29(Sat) 01時頃
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/* >>114 そこの呼び分けに対した意味は込めていなかったよ……!? 対話している人だから「貴方」で、していない人を名前でよんだだけ……!!
(-47) 2015/08/29(Sat) 01時頃
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[竜に追われるというのはただのこそ泥では中々出来ない経験だ。たった今己がいた場所へ彼の爪が振るわれひゅう、と口笛を鳴らす。 生きた心地はしないしこの身体では長引けばいつか捕まる。 早くしてくれよ、そう思った時、遠くで何か、聞こえた気がした。]
(120) 2015/08/29(Sat) 01時頃
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――……、く、そ。
[手にしたものを投げ捨てようとして、手を止めた。 彼女を、貫いたのは――彼女に手渡された短剣(>>115)でもあった]
だからって……今更、どうなるってんだ。
[預けられた、彼女の血に染まった短剣を眺めて、そう、呟いた]
(121) 2015/08/29(Sat) 01時頃
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[首を傾げる様子に、静かに笑い。]
……悪魔と同等など、いないか。
[弛く目蓋を伏せれば、墓場の気配が遠く聞こえる。 やがて、その幕を引く一瞬の痛みが。 死霊達が渦巻く闇にも鋭く響けば。 男は、乾いた笑い声を短く響かせて。]
── さぁ。どうなるかな……?
[それは、身を引き裂かれるような。 そして、悲しみに打ちひしがれ、歓喜に震えるような。 永く、捕らわれていた無数の魂が悲鳴のような響きと共に。
自らも、それに引かれ飲み込まれていく。 傍らにいたメルヤが、どうなったかまでは見届けることは叶わず。 男の魂は、姿を失い、深い闇の奥へと堕ちていく。]*
(+38) 2015/08/29(Sat) 01時頃
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[痛い、と思う感覚は、肩を切られてから随分麻痺していて。 言われたとおりにほとんど痛みも感じないまま、頚椎を断たれた女は、墓地に沈む*]
(122) 2015/08/29(Sat) 01時頃
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――どう、なるんだろう、ね。
[オーレリアが命をたたれた後。 悪魔が消えると同時に、メルヤの姿もまた。
――ヘクターが何かに飲み込まれるように消えていくのが見えたのと同じぐらいか。
かすむ様に、その姿を消した*]
(+39) 2015/08/29(Sat) 01時頃
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