人狼議事


17 吸血鬼の城

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


薬屋 サイラス! 今日がお前の命日だ!


花売り メアリーは、メモを貼った。

2010/06/21(Mon) 23時頃


[血を与えるのは女にとって初めてのこと。
兄と同じように、と。
兄の行為を思い出しながら牙を突きたてた。


サイラスの身に纏わる薬の気配を感じながら
女は血の甘さに酔う]


 く……ッ

[それは、めくるめく一瞬だった。
 淫らに表情を人前で緩めるなど、以前のその男には考えられぬことで……。

 襲い掛かるのは、羞恥と人でなくなったという絶望。だけど、それよりも、痺れた脳髄は、]



              渇いた……。


[そう、すぐに求め始めるのは、赤い、血液……。]


――…ふ。


[目の前の男の聲に思わず笑みが漏れる]


うまくいったのは良いのだけれど
ちょっと効き過ぎてしまっているかしら。


[白薔薇へと紅い双眸が向かうのを認め
困ったように首を傾いだ]


[何年ぶりだろう、
聲が増えた]

 
 目覚めた……か


[離れた場所の同胞に、
満足そうな声音を向ける]


 ぐぅ……

[頭に声が響くことにも慣れておらず、
 また頭を振る。

 そして、それが城主の声だとわかると、肩で息をしながらも、思案をし…やがて…]

 ――……渇く……

[搾り出すはやはり本能の呟き。]


 く……くく


[加減もせずに力を注いだのだろう。
吸血の本能に襲われているらしい薬屋の聲
城主は事も無げに言ってみせる]


 渇くなら、満たせばいい。
 血が
 欲しいのだろう?


[一時ならワインで誤魔化す事も出来るだろうが
其れを教える心算は、己には無い]


 この城に招いた人間はまだ幾らも居る。
 其処の従者は、お前の従者でもあるのだ
 好きに使うが良い。


――………。


[ツキン、と。
また胸が痛む。


柳眉を寄せてふるりと小さく首を振るった]


【人】 花売り メアリー

─客室─

[兄の遺体から離れ、仮初の静謐が支配する客間の一室。
喧騒が届くのも未だ、物言わぬ影の用意したらしい紅茶を口にしながら、ぼんやりと古びたペンを手元で弄んでおりました。]

………、っふ…。

[ペンを見れば、思い起こされるのは遠い思い出。
軽やかな銀の羽根と交換に兄が手にした古びたペンは、ところどころ柄の塗りが剥げるほど

──兄が常に、身につけていたものでした。]

(34) 2010/06/22(Tue) 00時頃

【人】 花売り メアリー


……。


[はたり。
流れ落ちるものを拭うことなく、思い起こすのは翡翠の瞳、兄の最後の姿、天上の青、案ずるように掛けられた薬屋の青年の声。>>2:223

どれほどの時、そうしていたでしょう。
やがて顔を上げ、流れ落ちたものを丁寧に拭き取りました。
そうして真紅のドレスの胸元に、似つかわしくない男物のペンを差したのです。]

(35) 2010/06/22(Tue) 00時頃

【人】 花売り メアリー


泣くのは──、これが最後。


 ……見守っていてね、お兄さま。


[きゅ。と、ペンを右の手でロザリオのように握ります。
そうして瞳に強い色を浮かべて、仮の自室を後にしました。]

(36) 2010/06/22(Tue) 00時頃

花売り メアリーは、メモを貼った。

2010/06/22(Tue) 00時頃


 ――……従者、


             ああ、従者ならば、


 良い?


[吸血本能に理性を失っている今、
 制止がなければ、手は白薔薇を摘み取ろうと動き始める。]


――お兄様が良いと仰られるなら
私はただ、其れを受け入れるのみ。


[女は俯き小さく聲を響かせた]


 サイラス。


[人であるときの名を呼び、男を止める]


 ……血の吸い方は、知っているか?
 間違えるな
 あれは、未だ殺してはならん。


[かかる城主の声には、微かに反応する。]

 殺しては……いけ  ない

[ぼんやりと虚ろにそれは理解しただろう。]


【人】 花売り メアリー

─廊下─

[廊下に歩み出ますと、ざわざわと落ち着かぬ人の声が響いています。
時折聞こえてくる大きな声、あれは怒声でしょうか。>>29

迷い、歩みが変えぬままに廊下を進んだのです。
その先に、幾人かの気配がざわめいています。]


 …マーゴットさまですの?

[黒髪の少女の背に声をかけます。
漆黒のドレスは変わらぬまま、けれどヴェールは白い顔を覆ってはいないようでありました。]

(45) 2010/06/22(Tue) 00時頃

 そう、殺すな。
 ……アレの血を吸っても構わぬが
 殺してはならぬ。


[幾度となく我等に血を捧げてきた
白薔薇ならば構わないと城主は告げ
けれど、殺すまでは吸うなと念を押した]


 ――…私のローズ
 お前が嫌だと言うならば
 私は其れを止める事もする。

 お前の望みは、何処にある?


花売り メアリーは、小悪党 ドナルドの姿を壁際に認めて一度瞬く。

2010/06/22(Tue) 00時半頃


――…お兄様。


[城主の聲に頼りない聲が返される]


私、は………


[望みを問われ心の軋む音。
聲無く頭を振りうずくまる]


 私のローズ……お前は何も我慢する必要は無い。
 お前の望むままに
 あれはお前が作った眷族だろう?


[彼女の心の内を知ってか知らずか。
心もとない聲へ、城主は優しく語り掛ける。
まるでひとの兄妹を錯覚させるような]


【人】 花売り メアリー

─廊下─

[バタバタと駆け去る音が聞こえます。
そうして、それを見送る幾人かの姿もまた。]

マーゴットさま。
ああ…。

[彼女の表情に、先程の出来事が知られていたのだと知るのです。
はしばみ色の瞳を伏せ、胸元のペンを一度指で触れました。>>54

 ──…お気遣い、感謝致しますわ。

[けれどもそれ以上感情を乱すことはせず、まっすぐに黒い瞳を見つめて、僅かに哀しく微笑みました。
そうして、その場の見慣れぬ面々へも視線を巡らせたのです。]

(63) 2010/06/22(Tue) 00時半頃

[血を飲み込めば、渇きは満たされるだろう。




           代わりに戻ってくるのは、
           人としての理性。


 眸の色は、青色に戻って……]


我慢、なんて………


[滲む聲は兄の言葉を否定出来なかった。
けれど如何して良いのか分からずに
ただ途方にくれてしまう]


お兄様……
私は此処に居ても良いのでしょうか。


[優しい兄の聲に縋るように甘く頼りない囁き。
女は居場所を無くしてしまうのが怖かった]


【人】 花売り メアリー

ごきげんよう。

…お加減でも優れませんの?

[壁に凭れるように座り込むドナルドの様子に、僅かに小首を傾ぎます。>>47
どこか痛みを堪えるようにも見えたのは、光の齎す錯覚でしょうか。

細い眉根を寄せ、片手をひらりと上げる隻眼の男性の顔を少し覗いたのです。]

(69) 2010/06/22(Tue) 01時頃

 私のローズ
 お前が此処以外に何処へ行くのだ?


[可笑しな事を言う
そんな風に笑い]


 ……お前は、わたしのもの。
 そうだろう?


【人】 花売り メアリー

─廊下─

 ……。マーゴットさま。貴女にも。

[祈りの声に、小さく膝を折って礼を返します。
痛々しいほどに儚げな白い顔に、毒の痕跡はありません。

けれども、尚もその唇と爪の先に散った鮮やかなまでの薄紫色が、奇妙に目を引くのです。


──平穏を祈る言葉は、胸の中にもうひとつ。
祈りを呟くように、胸元のペンを握り締めたのです。
今は何処にあるかも分からぬ、翡翠の君に。]

(82) 2010/06/22(Tue) 01時頃

――…嗚呼。
そうね……、私は此処以外の場所を知らない。
お兄様の傍以外では生きられない。


[ゆるく目を伏せる。
言い聞かせるように繰り返される言葉]


私はお兄様のもの。
そうよね……、お兄様。


[聲には未だ覇気がなく頼りなさばかりが目立つ]


【人】 花売り メアリー

お風邪…ですの?

[ドナルドの言葉に、ことりと小さく首を傾げます。>>79
冗談のように軽い口調、けれども真実息苦しくはあるようでした。]


あっ…、無理をしては。

[立ち上がる様子に慌てて声をかけかけ、その視線の先につられたように目を遣ります。
廊下の先、ここまで声は届かぬものの、不穏な空気は伝わってくるようでした。]

(87) 2010/06/22(Tue) 01時頃

 そうだ、
 お前は私のもの。
 そして
 新たに生み出した眷属は、おまえのもの。


[力関係を改めて教え込むような淀みない聲
熱を帯びているのは、食事の後ならば致し方ないもの]


 憂いを帯びた貌も美しいが
 ……お前にそのような揺らぎを与えるものは
 相応の罰が必要だ。

 どうしたい、私のローズ
 お前の望みを言ってみろ。


私はお兄様のもの。


[僅かに頷く気配が伝う]


新たな眷属は――…私の………。


[その言葉は最後まで続かずにふるふると首を振るう]


いいえ、全てはお兄様のもの。
私はお兄様が喜んで下さればそれで……


[殊勝な言葉を口にして儚い笑みを湛えた]


 お前は、わたしのもの。
 お前の物は、わたしのもの。
 

[くすくすと、吐息交じりの笑み。
虚しさが混じるのに気付かれても、答えはしない]


 私の悦びか、そうだな
 ――…其処の人間だったものに、客人を襲わせてみたい。
 
 共に閉じ込められたはずの人間が
 同じ立場の人間を襲う――…

 
 良い見世物だと、思わないか?


【人】 花売り メアリー

よくない、こと…。

[ドナルドの言葉に、咄嗟に兄の面影が脳裏を過ぎります。>>97
僅かに顔が青ざめ、そうして小さく首を振りました。
胸元のペンを護符のように握り締めます。]


イアンは…サイラスさまは、ご無事でしょうか。
お2人に、用があったのです。


 ──…けど。

[廊下の先、黒薔薇の従者に対する背は記者のものでしょう。
案ずるように視線が再び向かい、やがて聞こえた軽口にくすりと笑みが零れました。]

送り狼は、ご自分のことを送り狼だなんて言いませんわね。

(103) 2010/06/22(Tue) 01時半頃

愛しいお兄様。


[そう紡ぐことでしか心を支えられない
兄の聲に宿る感情に気づきはしても
感化され虚しさを共有してしまうのみ]


それは愉しい余興となりましょう。
お兄様のお望みのままに――…


 ――…サイラス。


[男は何処まで見ているのか。
タイミングを見計らったかのように名を呼ぶ]


 聞こえてはいるだろう?
 私の聲が。

 従者で遊ぶのは、程ほどにしておくことだ。
 お前にはしてもらいたい事があるのでな。

 満ち足りてしまっては、困る。


 私のローズ。
 ……新たな同胞は気に入らなかったのか?


[血を分け与えた後の
彼女の心の揺らぎ
幾らか案じる風な響きを持った聲をかける]


 ならば、次はお前が選ぶと良い。
 お前の気に入った人間を
 眷属に――


 ――……

[城主の声に反応する。]

 はい

[眸の色は青色だが、
 どこか気が抜けた感じになっている。が…]

 満ち足りてはいません。
 むしろ……

[しかし、その複雑な心境が表現できない。]


お兄様――…だって……
私に目もくれずあの子に手を出したのよ。
失礼だとは思わない?


[兄と自分だけが啼かせて良いはずだった存在を取られ
更には女としての矜持さえ傷付けられて
好ましいと思える心境にはない。
言い訳染みた言葉をぽつぽつと紡ぐ。


優しく愛でてくれる兄ならその様な事はなかっただろう。
心酔する兄に対してだからこそそれを言葉に出来た]


――…次?


[兄の提案に女の表情から翳りが薄くなり
僅かに嬉しそうな気配だけが意識を通して伝う]


 ふ……


[城主には其の瞳の変化も、”視えている”。
薄く笑い]

 
 メアリー・トレメイン
 覚えていよう?
 後は、お前が毒華にしてしまった
 あの葬列の娘

 二人には是非、新たな姿を見せてやる事だ。


[襲え、とは言わず
彼女たちに其の姿を見せろと告げるだけ]


 ――………わかりました。

[そう、城主の言葉に逆らえない自分に、気づいている。]

 メアリートルメリン、マーゴットキャンベル
 両名を……。

[眼を閉じる。]


――…嗚呼。


[人の優しさに触れて閉ざしていた魔性の目が
意に添わぬ光景を映し女は悩ましげな音を紡いだ]


【人】 花売り メアリー

─廊下─

──、そう。
イアンは、きっと…無事ですわね。

[廊下の先を眺め遣る、それは勘。>>116
兄の死を目の当たりにしての、吸血鬼の流儀に対する朧な理解。]

っ、そんなわけでは…。

[言いかけ、本気の言葉ではないことに気付きます。
隻眼が思いのほか優しく笑うのにつられて、同じように笑みを返しました。]


…わたくしはメアリー、ですわ。どうぞお気をつけて。

[名を名乗り、歩み去る後姿をそっと見送ります。
そうして「食事」の間へと向かおうとはせず、静かにドレスの裾を返したのです。**]

(128) 2010/06/22(Tue) 02時頃

 嗚呼……確かに、其の通りだ。
 血を与えすぎたか?
 欲に忠実に向かった先が白薔薇とは――…


[漸く紡ぎだした、恐らくは彼女の本心を聞き
城主は同意を向ける]


 それでは、薬屋への仕置きは私が。
 お前にはもう一度機会をやろう。

 分け与える血の量は、違えぬようにな。


花売り メアリーは、メモを貼った。

2010/06/22(Tue) 02時頃


 そう、其の2人の娘に変わり果てた姿を晒すが良い。


[サイラスへ、冷たい声音が降り注ぐ]


 ただし
 どれほど渇き、疼こうとも
 其の二人の血は吸わせぬ。

 私のローズを、軽んじた罰だ。


[反動が何処へ飛び火するか、其れもまた見物。
内心で思いながら、新たな同族に告げた]


[繰り返される事実に拗ねるような気配。
けれど目の前に甘えられる相手などいない。
小さく唸り唇を尖らせた]

――…血を与えすぎたなら私の不手際。
けれど私がお兄様に与えられた量よりも
うんと少なかったのに……

[新たな眷属から牙が向けられようと
兄も自分も害されはしない。
内に宿る力の違いは感じ取っている]

ありがとう、お兄様。
今度は間違いが起こらぬように致します。




[閉じた眸、だが、城主の声は響く。
 それには、まだ青色の眼だったせいか頷いた。]

 ――……わかりました。
 彼女らにそれであることを見せ、
 されど、手出しはしません。

[それがどれほどの苦しみか、今は考えず、
 深い眠りに入る。]


 吸血の欲は、思ったよりも強いもの。
 与えすぎては其れまでの全てが消え去ってしまう。
 心せよ。


[ローズマリーへ向ける城主の言葉には、彼女が記憶をなくした理由がある
幾度も与え続ける事でより
闇の住人へと変わってゆくはずだった。
それでも、人のこころ、感情と言うものは
中々消え去るものではないようだが]


 ――…あの詩人は、しかし 惜しかったな


[喰らった後で、そう呟く]


 どうせなら、無理矢理に血を与えてやればよかったか。
 抗われてつい我を忘れた――…私もまだ、青い


 ――…良い子だ。


[城主に従う彼の言葉
思わず笑みが毀れる。

其の先にある彼女たちの、彼自身の
苦しみを思って]


[静々と兄に了承の意を告げる。
自分の時は如何だったのだろう。
一瞬過る疑問に眉を顰めた。

知らない。
分からないままでいい。
思い出してはいけない。

何処かで声がする。

けれどもう一人の自分が思い出してと叫んでいる]

――…残念、でしたね。

[詩人に想い馳せる兄に対してそう呟くのは
兄が詩人に少なからず興味を抱いて居ることを知っていたから]


 嗚呼……本当に、残念だ。
 生まれ変わる時の、絶望の産声が聞きたかった。


[心底惜しいと呟く。
彼女の心のうちで叫ぶ声までは、聞こえない]

 
 だが
 まだ人間は幾らも居る。

 ……次の余興を考えるのもまた、愉しいものだ。


絶望の産声………


[単純な思考の女には兄の高尚な趣向はよく分からず]


全てが全て絶望するのかしら。


[ぽつ、と零されるのはこれから眷属に迎えようと
思う者に対しての思案。
自分もまた絶望したのだろうかという不安。
そんなことはない、と否定の言葉を欲し問う]


この享楽の宴はお兄様のためのもの。
お兄様が愉しめることを私は望みます。


――……、……。


[兄の深い孤独を想えばツキンと胸が痛む。
埋まらぬ孤独に想いを馳せ女は緩く目蓋を閉じた]


 ……あの詩人は、頑なに快楽を拒んでいたからな。


[全てが全てかと言うのには
そうではないだろうと否定の言葉を送る。
ただ、其れまでに幾らかの間があった]


 私は充分、愉しんでいる。
 お前も――…お前は……愉しめているか?


[虚無が襲う。
食あたりかと笑い飛ばすには、少し重い]


――…そう。


[兄の返事に思わず安堵が漏れた。
彼の置いた間に気づく余裕さえなく]


………、……。


[問い掛けに短くはない間が生じる]


愉しみたいのに……
お兄様から離れていると虚しさばかり……


[魔性となった自分を受け入れてくれるのはこの兄だけ。
そんな思いから呟かれた聲は微かな音色]


 可愛いことを言う。
 この狭い城のなか、離れている距離が寂しいか。


[柔かな声音で囁く]


 ――…私を求めるなら、名を呼ぶが良い。
 何時でも傍に向かおう**


――…お兄様の姿が見えないと寂しいわ。
気配を感じてはいても触れられないのが寂しい。


[女が求めるのは確かな存在。
夢や幻で満たされる事は無く。
続く囁きに灯るのは喜び]


お兄様……。


[感謝の気持ちをのせ小さく囁いた]


[決して自分はいい人間ではない。
 それでも、薬師を選んだ理由を考えた。




           そう、それは、今は眩しくてみれない。
           純粋な心。


 だけど、それは、魔の血によって塗り潰されていく。



 いや、とっくになかったのかもしれない。
 毒を処方する薬師になった瞬間に。]


 ――…嗚呼、聞こえている
 愛しい 私のローズ


[小さな囁きも、全て
霧の包む城の中ならば城主の耳に届く。
娘の慟哭を後ろに
霧が留まるのは白薔薇の香に包まれた広間]

 
 あの蒼天は、確かに
 手にして留めておきたいものだが
 元は人であるからか
 執着の強いことだ


[呟く二人へ向けた声音は、微かな嘲笑を含む。
姿は今だ表さぬまま、気配を暫く残していた*]


愛しいお兄様……。


[城主の聲に返すのは何時もと同じ言葉。
蒼空と紡がれれば思考は其方に向かう]


留めておきたい。けれど彼は逃げなかった。


[これからも逃げずにいてくれるだろうかという期待と
離れていってしまうかもしれないという不安が交錯する]


………これが、執着?


[全ては執着ゆえのことだろうか。
兄が言うならそうなのかもしれない。
女から反論の聲はあがらなかった]


 
 
 
[不意に滲む気配に女の睫毛が微かに震えた]
 
 
 


[新たな眷属の立てた音が鼓膜を震わす。
す、と細まる眸は僅かに愉しげな色を湛え]


――…サイラス。
お兄様の命をしかと成し遂げて

お兄様が喜んで下さるように――…


[囀る聲には常と同じ甘い響き]


[迷いを許さないといったローズマリーの声が






                   嬉しげに響く。]






              ――……はい


[小さく答える。]


 そう、其れは執着。


[想いの無い吸血鬼には
彼女の心情は真に理解出来るものでなく]


 愛しいだろう
 傍に置きたいのだろう


 お前達の望むままに――愉しむといい


 ――さあ
 本性を隠す必要は無い
 曝け出し、欲望のままに踊れ。
 
 
 嗚呼
 けれど、サイラス
 お前は暫くひとを喰らうな。

 あれの血を、蒼天を一時でも味わったのだからな


[新たに迎え入れた眷属の小さな返事]


――…そう。
いいこね、サイラス。


[愉悦の滲む聲には
くすくすと愉しげな音が混じった]


[心酔する城主の言葉に異論を唱えることはない。
生ずる感情の名さえ女には思い出せていないのだから]


愛しい……


[兄の言葉を繰り返せばまたツキンと痛みがはしる]


――…嗚呼。


[切ない吐息を聲にのせ女は心を揺らす]


[渇きに、また苦しそうな息遣いになった。]



             ――……ッ


[しかし、城主の、食らうな、の命に唇は震える。
 そして、震えてなお、小さく小さく、やはり、はい、と返事をした。]


【人】 花売り メアリー

─廊下─

もう…、これ以上は。

[血腥い食事の間に背を向け、ドナルドと別れて薔薇の仄かに香る廊下を歩きます。
食事の間、そこで起きたことの──犠牲になった者の気にならぬわけではなく、ただその惨劇はまだあまりに生々しいものでありました。]

(232) 2010/06/22(Tue) 16時頃

【人】 花売り メアリー


無事で…いてください。

[いつかの言葉。>>2:120
呟いた言葉は、記者へと向けた遠い返答。

そうして、もう一人。
同じような言葉をくれた人がありました。]


 ───あなたも。

[捜し求めたのは、静かな気遣いをくれた薬屋の姿。>>2:223

(233) 2010/06/22(Tue) 16時頃

花売り メアリーは、メモを貼った。

2010/06/22(Tue) 16時頃


花売り メアリーは、長老の孫 マーゴの声は未だ聞こえず。

2010/06/22(Tue) 16時頃


花売り メアリーは、水商売 ローズマリーの面影を脳裏に描いて、ふ…と、目を伏せました。

2010/06/22(Tue) 16時頃


【人】 花売り メアリー

─廊下─

……っ…、あれは。

[咄嗟に、廊下の角に身を滑らせます。
物陰からそうっと見遣った先に見えたのは、酷く物騒なその姿。>>216

何をするつもりなの…?

[口元に手を当て、呟きます。
彼が向かう先──あちらは、客室の並ぶ方ではないでしょうか。]

(236) 2010/06/22(Tue) 16時頃

【人】 花売り メアリー


 …、まさか。

[絶望に囚われた人間の行く先を、誰が知り得ましょう。
けれども行いの想像するには易く、慌てたように廊下の一角で真紅のスカートが翻ります。]


  殺し合いなんて…っ。

[想像は足を速めさせます。回り込んで、先へ。
やがて客室の見えて来たとき、先程の男性の姿はまだ見えていないようでありました。]

(237) 2010/06/22(Tue) 16時頃

花売り メアリーは、メモを貼った。

2010/06/22(Tue) 16時頃


【人】 花売り メアリー

─廊下─

はっ……あ…。

[廊下を走り、息が切れます。
どくり、どくりと心臓が脈を打ち熱い血を巡らせるのです。

 ───彼らにはもうない、赤い血を。]


……。

[髪を整え、真紅のドレスへと手をやります。
廊下で身なりを整えて顔をあげますと、ひっつの部屋の扉が開いているのが分かりました。]

(242) 2010/06/22(Tue) 16時半頃

花売り メアリーは、メモを貼った。

2010/06/22(Tue) 16時半頃


【人】 花売り メアリー


あの…サイラスさま。いらっしゃいまして?

[こんこん。

来訪を知らせるべく、扉の横の壁を叩きます。
あまり良い音は出ませんでしたから、そのまま思い切って声をかけたのですが、]


 ────…?マーゴットさま?

[その場の様子に、ぱちりと瞬きます。

見れば見慣れた薬屋の姿はそこになく、黒い天鵞絨に紫水晶を止めた背の高い男性の姿が、ひとつ。丁度顔は見えなかったのですけれども、彼に対するようにしてベッドの脇に座り込んだマーゴットの姿は、良く廊下からも見えたのでした。]

(246) 2010/06/22(Tue) 16時半頃

【人】 花売り メアリー

………っ!!

[鮮やかな紅玉の瞳を向けられた瞬間。>>247
思わずハッと息を呑み、はしばみ色の瞳が大きく見開かれました。

押し黙るその姿、身に纏う衣服も──何よりも、その気配を変えたサイラスの前に、思わず呆然と立ちつくしたのです。]

な──…。

[ゆるり。視線を巡らせますと、マーゴットの蒼褪めた白い顔が見えていました。]

(250) 2010/06/22(Tue) 17時頃

花売り メアリーは、薬屋 サイラスの転がした薬に「あ…」と声を上げてしゃがみこみ、

2010/06/22(Tue) 17時頃


【人】 花売り メアリー

…、サイラスさま。

[手の中に転がり込んできたのは、淡い菫の色の粉薬。
それをそっと握りしめ、そうしてもう一人の娘の顔を見返しました。]


マーゴットさま…、……。

[鋭い制止の前に部屋に足を踏み入れてしまったことが申し訳ないのか、この場に行きあってしまったこと気掛かりなのか、もはや自分でも判然としない心もちで、ただ情けない顔をマーゴットへと向けたのです。]

(252) 2010/06/22(Tue) 17時頃

【人】 花売り メアリー

─サイラスの部屋─

あ…っ…

[ふわり。と、華奢な身体が揺らぎます。>>254
それへと両手を差し伸べ、とん。と、共に縺れるように壁へと背をつきました。

縋るように倒れ掛かった彼女の、肩口に感じるのは僅かな震え。
泣き崩れるのを堪えているのだろうかと思われるのは、先に兄を失った自らにその姿を重ねる所為。]


 …大丈夫。だいじょうぶ、ですわ…。

[ひどく空虚な慰めの言葉を呟き、その身体を抱きしめます。

……いいえ。
支えを、温もりを必要としたのは、自分自身であったのかも知れません。]

(259) 2010/06/22(Tue) 17時頃

【人】 花売り メアリー

……、サイラスさま。

[無言のうちに、退室を促す黒い背中。
けれども、その姿がひどくもの寂しげに見えましたので──

片手に薬を握りこみ、震える声で問い掛けたのです。]


 あなたは、……。


[口にしかけたのは残酷な問い。
その問いの向こうにある現実の冷たさに口を噤み、逡巡するように沈黙が落ちます。]

(260) 2010/06/22(Tue) 17時頃

【人】 花売り メアリー


─────…。


[拒絶の言葉に、その先が続けられることはありませんでした。
きゅ。と握った掌の中、渡された薬だけがひやりとその存在を伝えるのです。]


 …、…わたくしは「諦めません」わ。



   マリーねえさまも…あなたも。
 

(263) 2010/06/22(Tue) 17時半頃

【人】 花売り メアリー

…、…マーゴットさま…。

[涙声にくぐもる彼女の声を聞き、一度瞳を僅かに伏せます。
小刻みに感じる震えは、彼女のもの、そうして「あの時」の自らのもの──

今は震えを押さえ、蒼褪めた顔を上げて変わり果てた青年の姿を、強いて目を逸らさずに見つめ続けておりました。]


 ……、行きましょう?

[問いに返す答えはなく、ただ静かな声で促したのです。]

(266) 2010/06/22(Tue) 17時半頃

【人】 花売り メアリー

お薬──…




   …ありがとうございます。


[ただ、それだけを薬屋の青年の背へと投げかけました。]

(267) 2010/06/22(Tue) 17時半頃

【人】 花売り メアリー

─廊下─

 あ…っ

[マーゴットがへたりこむのにつられて、同じく廊下にしゃがみ込みます。

ふらりとひらいたのは、真紅と黒の花2輪。
薄く重ねられた絹が、かすかな衣擦れの音を響かせました。]


 ──…、マーゴットさま…。

[詳しくは知らずとも、きっと大切に思うお方であったのでしょう。
声に気遣いの色を乗せ、彼女の白い顔を覗き込みました。]

(270) 2010/06/22(Tue) 18時頃

花売り メアリーは、良家の娘 グロリアの声に振り返り──

2010/06/22(Tue) 18時頃


【人】 花売り メアリー

…まあ、バイルシュミットさま。


[その姿は、宴の始まりを告げる白薔薇の広間で見かけた女性のもの。
すこし驚いたようにはしばみの瞳を瞬き、そうして困ったように眉を下げました。]

大丈夫、だいじょうぶですわ…ただ。


 ただ… すこしだけ、驚いただけ。


[泣き笑いに似た表情を向けたのです。]

(271) 2010/06/22(Tue) 18時頃

【人】 花売り メアリー

────…。



   ……、兄の。

[潤む瞳で細い声を押し出すマーゴットの前で、そっと、ドレスには不似合いな古びたペンを胸の前で握ったのです。]



 兄の──望み、でしたの。

[彼が求めたのは、黄昏の城に活けられた一輪の薔薇。
遠い記憶をよすがに、自らの命を賭けて望んだただひとつの花。

問いに一度目を伏せ、自らに言い聞かせるように口にします。>>272

(275) 2010/06/22(Tue) 18時頃

【人】 花売り メアリー

…ええ、本当に。

 ほんとうに「ここ」は、空気が良くありませんわ。

[ハンカチーフを差し出す彼女の面影に、噂に聞く気狂いの影は見当たりません。
案ずる様子で声をかけてくれた彼女に、ほんの僅かに微笑みました。]


 バイルシュミットさまは…いかが、なさいまして?

[騒ぎを離れ、ひとり歩く彼女へと首を傾けました。]

(276) 2010/06/22(Tue) 18時半頃

【人】 花売り メアリー


不思議な場所…、ですの?

[グロリアの言葉に、ことり。と、首を傾けます。>>278

彼女の中の言動のおかしさ、その内実に気付くとなく、ただ忠告を忠告と受け取って、ひとつ素直に頷きました。]


─…バイルシュミットさまも、どうぞ、どうぞお気をつけて。
わたくしは…、もう……

 見たくは、ございませんわ。

[何を、とまでは口にせず、ただじっと視線を合わせたのです。
傍らでマーゴットが長い溜息を落としますのに、痛ましく眉を曇らせました。]

(281) 2010/06/22(Tue) 18時半頃

【人】 花売り メアリー

[かたり。

扉が閉まる音に、同じく視線を巡らせます。
みますと、この先を拒絶するかのようにサイラスの部屋の扉がきっちり閉じられておりました。]


 …ええ、そうですわね。

[胸元に大切にペンを差し、淡い菫色の薬を掌の中に握りしめて立ち上がります。]

───…。

[気遣わしげな視線をマーゴットに向け、そうしてグロリアの提案に頷き…最後に少し、首を傾けました。]

(283) 2010/06/22(Tue) 18時半頃

【人】 花売り メアリー

執事さん…?

[ぱちりと瞬いたのは、執事という言葉と人物像が繋がらなかった所為。かの「従者」と得心すれば、僅かに顔が曇ります。

あの時目にした白薔薇の顔。
疲れたように見えた顔を思い返し、密かに息を落とすのでした。]


そうですわね、それに─…。

[言葉の最後は、ごく小さく消えました。

2人にしたがって、足を踏み出します。
お茶の席、出来ることなら「吸血鬼」を「戻す」術を問い掛けてみる、その*つもりで*]

(285) 2010/06/22(Tue) 19時頃

【人】 花売り メアリー

──…いいえ。

[囁くような声に>>284、ふわりと柔らかく微笑みます。
差し伸べられた手に、そっと淡い菫色の薬を握らせました。]


  … これを。


[咄嗟に振り仰いだ彼女の顔は、丁度光の影になって見えませんでした。
ですから、結局彼女がどのような表情でかの薬を手にしたのかは、見えないままであったのでございます──**]

(286) 2010/06/22(Tue) 19時頃

花売り メアリーは、メモを貼った。

2010/06/22(Tue) 19時頃


[一人、部屋に残り、息をつく。]



[渇きを癒したくて、水差しから水を注いで飲み干すけれど]



[もちろん、そんな渇きではないのだから、効果はない。]


花売り メアリーは、メモを貼った。

2010/06/22(Tue) 19時半頃


 どうした、サイラス……?


[城主は薄く哂う]


 力が足りぬと言うのなら
 我が身に流れる純血を――ひとたび分けてやらなくも無いが。


[お前は暫くひとを喰らうな。




その禁忌が、頭の中で繰り返されている。]


――…お兄様はお優しい。


[遠く囀る聲に他意はなく
ただ女の思った儘が紡がれている]


――…喰らってしまいなさい。
咽喉が渇いて仕方ないのでしょう?
血が、欲しいのでしょう?


お兄様に刃向かう者には死を――…


当然の事でしょう……?


[新たな眷属となった男に甘く囁き誘う]


[聴こえてくるローズマリーの声に、ぼんやり




         ああ、いいのか、と思う。思った。]


[ヘクターの目的を聞き、
ローズマリーの囁きを受け、城主もまた許可を下す]


 ……其の男を、喰らえ。
 二度と其の槍持てぬように


――…問題ありませんよね、お兄様?


[緩く首を傾げ問う仕草。
女はこの城主のために在り
女はこの城主のために動くのが当然と思っている。
兄の聲に微かな安堵を過らせ]


手が足りぬ時は私もお使い下さい。
私は、お兄様のために在るのですから……。


 嗚呼、問題無い。

 ……愛しいローズ
 狼藉者を相手にさせたくは無いが……


 滅多に見れぬ見世物かもしれぬ。
 ……来るか?


 血を、



            与えてはならぬ…。


――…良かった。


滅多に見れぬ見世物……?
それは、愉しそうね。


お兄様が呼んで下さるのなら
私は何処にでも参りましょう。


 おいで、私のローズ。
 ……白薔薇が少し、心散らされている。


[心を持たぬ城主には
彼を静める術が無い。
音も無く傍らに現れたローズマリーへ
城主は僅かに眉を寄せた微笑みを向けた]


――…そう。
困ったものね……。


お兄様と私以外に、心乱されるなんて……


[サイラスを見ていた翡翠が城主へと向けられる。
見上げた眸には城主の貌だけが映り込んだ]


花売り メアリーは、メモを貼った。

2010/06/22(Tue) 23時頃


【人】 花売り メアリー

─廊下:少し前─

え…、マーゴさま…っ!?

[遠く響いた物音に、くるりとマーゴットが踵を返します。>>305

───危険。
傍らで零されたグロリアの呟きに、胸が騒ぎました。>>310

ふと脳裏を過ぎるのは──、]

(395) 2010/06/22(Tue) 23時頃

【人】 花売り メアリー


 だ…め……

[物言わぬ、兄の姿。
ふるり、と首を振って僅かに後ずさります。

今はまだ、この手に何の力も持ってはいない。
わたくしは踵を返し、別の方向へと歩き始めたのです。]

(396) 2010/06/22(Tue) 23時頃

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


トップページに戻る


← ↓ ■ □

フィルタ

注目:メアリー 解除する

処刑者 (5人)

メアリー
20回 (6d) 注目

種別

通常
内緒
仲間
死者
客席
背景

一括

全示
全断
反転

ツール

クリップボード

ピックアップ

>>【】
(0.132 CPUs)
SWBBS V2.00 Beta 8 あず/asbntby
あっぱれ、うっかりアイコン by 小由流
人狼議事キャラセット by りりんら
管理 sol・laななころび