164 天つ星舞え緋を纏い
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昨日切らしてから呑んでおらぬからな、調子が悪いわ!
[酒しか、と言われれば、否定もせずに、そう答えて、蟹がふわりと糸に引かれるのを目にして、眉を寄せる]
これも手妻か、ほんに次から次と、よう考えるもの…!
[しかし細工は躱せた、と、安堵に浸る間もなく、襲いかかる火の玉を満身創痍になりながらも凌いでみせた華月斎が眼前まで迫ってくる]
蝶もお前も、大概じゃ…人の事が言えた義理かよ!
[華やかに軽やかに、舞い踊り飛び回るその姿は、相争う今でも変わらぬ、だが譲らぬ意思と、真っすぐに迫るその心根は、かつても今も変わらぬまま、坊主の中の闇を暴き貫く眩しさを持っている]
(*30) 2014/02/20(Thu) 02時頃
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[厭わしいその光を、喰らい尽くしたいと願うのは、闇星なのか、それとも、夢幻の焔を烈火と変えた、己自身の闇なのか]
おおうっ!
[気合いを発して踏み込んできた華月斎の扇が目前で翻る。 一度手放した錫杖に手を伸ばし、坊主は、両手でぐるりと回した。 来るのが蝶ならば、再び焼き払うのみ、と、焔の渦を作り出そうとした時、華月斎が拳を引くのを見て、僅かの間、動きが止まる*]
(*31) 2014/02/20(Thu) 02時頃
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説法師 法泉は、メモを貼った。
2014/02/20(Thu) 02時頃
説法師 法泉は、メモを貼った。
2014/02/20(Thu) 02時頃
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/* ただい、ま、て...これは、凄まじく、いい一撃。 魂こめてぶっ飛ばされなければ...!
(-48) 2014/02/20(Thu) 21時頃
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[華月斎の呟き>>*34は、坊主には聞き取れなかったが、浮かんだ笑みに気付くと、ひそりと口の端を上げる。 酒が切れているのは、本当だった。だが調子が悪いのは酒のせいばかりではない。明之進から受けた一撃が未だ芯に残っていることと、ともすれば、華月斎との戦いの高揚に乗じて、己の意識を塗りつぶそうとうする闇星に抗い続けているが為]
(誰にも、何にも…)
[呑まれなどするものか、と、坊主の内の闇は吠える。それが光であろうとも、近しい闇の星であろうとも…祓おうとするなら、喰らい尽くす、呑み込もうとするなら逆に呑み込んでみせようと]
(*39) 2014/02/20(Thu) 22時頃
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[その間にも華月斎は新たな蝶を生み出し、彼の拳の動きに気を取られて、一瞬止めた錫杖を、坊主は慌てて横薙ぎに振った]
[気を散らすための胡蝶の舞いと、半ば気付いていながら焔を放ち、燃えながら尚も輝き踊る、眩しい光を放つ蝶達の向こうにいる男に]
は…!次はどんな手妻を…
[見せるつもりか、と、声をかけようとして]
(*40) 2014/02/20(Thu) 22時頃
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…なんっ!?
[光をも突き破るような裂帛の気合いと共に、華月斎の渾身込めた拳が迫るを、見た]
(*41) 2014/02/20(Thu) 22時頃
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[光の力も借りず、闇を恐れる事もなく、ただその揺るがぬ心根に宿る意志だけを乗せて、放たれた一撃……]
ぐ、あっ!
[只人の、力のみであれど、力のみであればこそ、それを避ける術を持たず、坊主は、右頬に届いた拳に左へと殴り飛ばされて、地に倒れた。 錫杖も、その手を離れて、地に転がり、焔を喪う]
き…さ…
[顎が砕けたか、脳が揺れでもしているか、声はすぐには言葉にはならぬ。ただ、ようよう半身起こした坊主の、狐のように細められていた目が、今は大きく見開かれて、唇の端から溢れる血潮を拭いもせずに、燃えるがごとき色を宿して華月斎を睨んだ]
(*42) 2014/02/20(Thu) 22時頃
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...貴様、という奴、は...
[喘ぐが如き声が絞り出されると同時、ごう、と、空気が鳴り、地に座りこんだままの坊主の周りに、緋色の鬼火がいくつも浮かぶ*]
(*43) 2014/02/20(Thu) 22時頃
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説法師 法泉は、メモを貼った。
2014/02/20(Thu) 22時頃
説法師 法泉は、メモを貼った。
2014/02/20(Thu) 22時頃
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[笑い声をあげる華月斎が痛みを堪えている事は坊主にも見て取れた。さりとて、彼が優位と思わぬように、坊主の方にも余裕は無い。 ただ揶揄う声に、瞳だけは、すう、と細めて]
怒ったか、だと?
[ゆらゆらと燃える鬼火を従えて、ゆっくりと立ち上がる]
怒ってなぞおらんとも…
[にい、と、坊主の唇が弧を描く、溢れた朱を、親指で、ぐい、と拭い、唇に残った血は、ぺろりと舐めとる。その間も視線は真っすぐに華月斎を射抜いたままで]
(*50) 2014/02/20(Thu) 23時頃
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むしろ感心しておるさ、琥珀。
[低き声音は、熱を帯びる]
よもや、それほど馬鹿者だったとは、わしも想像しておらなんだ。
[光と闇と、異能の力のぶつかり合うその最中、どこまでも「人」で有り続ける男に、「馬鹿者」と揶揄するように言いながら、坊主は燃える鬼火を両手の周りに纏わせる]
だが、そろそろ、引導を渡してしんぜようか。
[ごうごうと、坊主の両手が燃え上がる、それは坊主自身の膚をも灼いている筈だったが、笑み佩いた顔は、その痛みを覆い隠して]
(*51) 2014/02/20(Thu) 23時頃
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お返しじゃ!
[どん、と足を踏み込んで、華月斎の前へと、身を運ぶ、たとえ、その身に燃える拳が届かずとも]
燃えろや、琥珀ぅっ!
[突き出された腕からは、集められた焔が火の玉となって、華月斎の顔を狙って飛んでいく*]
(*52) 2014/02/20(Thu) 23時頃
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説法師 法泉は、メモを貼った。
2014/02/20(Thu) 23時頃
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/* 夕顔ちゃんの行き先温泉? いいなあ...極楽浄土にいけそ(
(-55) 2014/02/20(Thu) 23時半頃
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/* ちょ、おまwww まともに喰らうかwwwここでwww
(-56) 2014/02/21(Fri) 00時頃
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