114 bloody's evil Kingdom
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[砕け散る寸前、
最後に思うのは――]
遊べなくなって……、
[親でもあり、兄でもあると告げた男へ、
守れなくなった約束を詫びる様に、
ごめんねと小さくつぶやいた**]
―騎士の伝令―
[ソラナ王国騎士団長ドナルド・フェイエンからの密書。
極力内密に、相手が誰であっても目的の人物以外に渡してはならないと命令を受けた騎士が一人。
エレティーナの王へ渡した後、軍事大国と名高いフォレットへ渡るよう指示している密書。
内容はソラナと現状とセウの本性を晒したもの。
ソラナ国内は既にモンスターの手に落ち、王族も全滅。
実質モンスター大国セウ国の姫が実質の権限を持った旨を知らせる。
敵は人間ではなくモンスター、自身が率いる騎士団でさえも既に敵の手に落ちてるものもあり、国として成り立たなくなるだろうと。
密書に書かれた願いは一つ。
人間同士の争い事をしている場合ではなく、手を取り合い一時的な同盟を結びたいという旨。
いつか王子が言った"刺激的なジョーク"をジョークでなくしてしまおうと。
騎士は休む事なく走る。必死に馬を駆けさせて、国ではなく、種族で戦おうと意図した騎士団長の声を届けるため。
もっとも、彼は騎士団長の心の内は知らない。
当然本性も……故に盲目的に信じ、誰に教えるでもなく。
今は手綱を強く握りしめて…**]
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なにそれ
[>>254表情はそのまま。ただ、声の音程だけが落ちた。 すぐそばの顔が見上げてくるのを、見下ろす。
頭のネジは足りている。ただ、構築途中で余計なものが入っただけで。 それは例えば人の理を外れた力だとか、愛情不足だとか、抑圧的な環境だとか。 歪で、成長するごとに空白は広がる。
それを自覚して、なんとか補って、 だから、見透かされそうになると、咄嗟に身構えてしまう。無意識だ]
(322) 2013/02/22(Fri) 11時頃
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……俺は俺だよ。
[へらり、笑って
ちょっとした悪戯のような気軽さで、傷口をつん、と指でつついた。 見透かすような質問への苛立ち。これは、素の感情か。酷く、幼いが]
あ、ごめん痛かった? 早くミーナ先生に見てもらうといーよー。
[ばいばーいと手をふりふり。 無邪気な邪気をまとわせて、その姿を見送る*]
(323) 2013/02/22(Fri) 11時頃
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―クラリッサの部屋―
[窓の外から地平線を眺める。
王女は知らない。この国に訪れてるものは何か。
王女は知らない。自分が子飼いにしたつもりなのは、犬ではなく狼だと。
王女は知らない。呪縛を受けた男は人間以上にモンスターを憎んでいる事を…。
そして……彼が吐く"愛してる"の言葉に真実が混ざった事は未だに一度もない事を…。]
だって……こっちの方がよっぽど面白い。
[人間を蹂躙するモンスター、そして、次は人間に蹂躙されるモンスター。
女型の上級モンスターは、人間にとっても魅力的なはずだ。
事実、王子が王女に惚れて、周りのものが妬んだように。
みたいのは、自分が上だと思い込んでる井戸の蛙(モンスター)が、自分が見下すモノ(人間)の奴隷となる姿。]
記者 イアンは、メモを貼った。
2013/02/22(Fri) 11時頃
あぁ…早く落ちてしまえばいいのに…この国も、民衆も………そして……王女様も…。
愛しい愛しいローズマリー、俺だけのモノになんかなっちゃいけない。
キミは…皆のモノでなきゃ…折角の美貌があるんだからさ?
[あぁ、笑いが止まらない…堪えきれない…。
……あぁ、誰かとこの想いを共有したい…。]
こういう愉しみや幸せは、共有したくなるもの…実によく分かるよ…この事が…。
[堪えているが、どこか怪しく嗤いが漏れて…。]
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