人狼議事


97 せかいがおわるひに。

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「たすけて」

「しんじゃう」

「いたい」


[断片的に聞こえる声は、そんな感じの内容だった。
それに返事もせず、ただただ、カメラを回し続けている。]

……

[その様子に、彼女は切実な表情を返してくる。]


 ――…


[手が伸ばされる。こちらには届かない。
撮影をする。

ああ カメラ目線だ。
カメラ越しに、彼女の表情を  ――― みる。]


[ た す け て ]

[はっきりと口の動きがうつった。
リアルな、助けを求めている、人が、目の前にいるのに。

私はやっぱり、動かない。]


[彼女はだんだん諦めてきたのか、こちらに手を伸ばす事をやめた。泣き出している。何かを言いながら。こちらへの悪態かもしれない。

失血は続いているだろう。

もしかして、もうすぐなんじゃないだろうか。]


… くるしい?


[最初にかけた声は、それだった。
ばっとこちらへ視線をあげる。]

――…

[ふふ、
少しだけ、笑ってしまった。

その表情に、彼女は、絶句して。
次に見せたのは、おびえるような、表情で。]


【人】 徒弟 グレッグ

[飯の事を言われれば、気にするなと手を振って。]

俺も楽しかったからいいよ。気にするなよ、先輩が後輩に奢るのは普通だろ?
…っと、何々?

[袋をゆらしているのを見て、ちょっとのぞき込む。中身は、酒だった。]

酒盛りしてるのか。んじゃ一本貰おうかな。大学の飲み会以来だな、飲むの。

[酒を飲み始めた辺りで、ヒューに元気と言われて、ゆっくり首を振る。]

いや、空元気だぜ?本当に最後でさ、こうやって元気なフリしないと、辛いんだよ。
最後だからって、幼なじみに告って、んでオッケーもらって、
そんで、忘れるために、…してさ。

[そう言って言葉を句切って、空を見上げる。隕石は、さっきよりも大きくなってきている。]

やっぱり忘れられないし、悔しいし。夢があったのに、実現出来なくてさ。

[ぐいっと酒を呷る。]

(49) 2012/07/21(Sat) 02時頃

[いつの間にか涙も零れはじめている。

気持ち悪い。
手が震える。
こわい。

何でわたし、こんなことを。]


[それでも、カメラを見ると落ち着いた。

ああ。

最後を撮るんだ。

そう思えた。


カメラを持つことで己を保っているのだろうと。
スティーブンが思った事は、半分は正解で、半分は不正解。

カメラを持つことで。
己を崩壊させていっているのが、多分、正解。]


【人】 徒弟 グレッグ

おまっ、俺だって人並みに夢くらいあるさー!

[なんか酷く馬鹿にされた気分である。
まぁここは一つ、俺の夢を披露してやろう。]

俺の夢は、人の役に立つ機械を作る事だッ!

[無駄に格好付けたポーズなんて付ける。俺って、こんなに酒弱かったっけ?
座って、また酒をぐいと呷る。]

ま、実現出来なかったんだからね。悔しいさ。
けど、宗教は信じちゃないけど、輪廻転生ってあるじゃん?
生まれ変わって別の同じような星に産まれたら、もう一回同じ道を志してみたいね。
クッセーだろ?まぁ、こんなあるわけもない希望に縋りたくもなるんだよ。

[うん、やっぱりクサいな。恥ずかしそうに笑って、また空を見上げる。**]

(61) 2012/07/21(Sat) 02時半頃

徒弟 グレッグは、メモを貼った。

2012/07/21(Sat) 02時半頃


【人】 徒弟 グレッグ

俺らしい、か…ありがとな。

[ちょっとばかり褒められた気がしたので、素直にありがとう、と言う。
隕石が嘘だったら、と言われると。]

いやー…流石に嘘でした、なんて言うと大変だろ?
こんな状態で復活されても、ねえ。
ま、…確かに、隕石が嘘で、一ヶ月前に戻れたら良いんだけどな。

[なんて言って笑う。さて、暫く飲んでいると、アイリスが隣に来て座る。]

ん、そっか。セレストがよろしく、か。
ありがとな。

[また、空を見上げる。]

(80) 2012/07/21(Sat) 13時半頃

[電話越し、大丈夫?と聞こえたセレストの声。]


… わかん なぁい…


どうだろ、…


[死んだ相手を思い出す。]

ルーカスさんは、
どんなきもち…?

[電話の感じからは、おそらく事故なのだろう。
この状況において、事故死。

ああでも、隕石自体が事故みたいなものだから。
きっと、かわらないのかもしれない。

でも。
何も解らないままに死ねるのは、もしかして。

楽なのかもしれない。]



なんで、天文台のひとは、

回避できないってしってて、

発表したんだろ


なにもしらないまま、
しねてたら、


世界が、おわってたら

ねえ…

どうなってたのかなぁ…


[独り言を呟き続ける。
それは全て、カメラに収められ続ける。]


あは、…


映画のせりふみたい……


――…


でも現実なんだよね…

せかいの

おー わー 、り…


【人】 徒弟 グレッグ

[一ヶ月前、一人で天文台に行った事がある。
自分でプラネタリウムを作ろうと、まず星の位置から自分で見てみよう、なんて覗きに行った。
と、職員から手が上がる。近所のルーカスさんだ。]

あれ。ルーカスさん。
はい、俺一人ですよ。

[こう言うところにくる友人は居ないので、一人で来た。
彼女と来い、と言われると顔を赤くして。]

お、俺まだ彼女いないんですよ…。

[と、小声で反論。ちょっと悲しかった。]

(95) 2012/07/21(Sat) 19時頃

【人】 徒弟 グレッグ

[…さて。酒も飲み終わったし。]

んじゃあ、俺はそろそろ行こうかな。
ありがとな、ヒュー。

[アイリスに手をさしのべて。]

行こうか、天文台。

(96) 2012/07/21(Sat) 19時頃

【人】 徒弟 グレッグ

だーれも、いないだろうな?

[なんて言って、歩き出す。今の天文台は、絶対的な死を意味するモノを見るしかないだろうし。]

平和だけど、平和じゃねーなー。
商店街の方とかめっちゃ燃えてるよ。とどまらなくて良かったな。

[火の手があちこちから上がってるように見える商店街。
それらを見ながら天文台へと歩き出す。
やがて、到着すると、彼女は螺旋階段をさっと上ってしまった。
遅れて俺も付いていく。]

誰も、居ないな。

[しんとしたドームの中を歩く。彼女は真っ先に望遠鏡をのぞき込む。]

(110) 2012/07/21(Sat) 20時半頃

[でも
それでも――


カメラを止める事はなく。]


【人】 徒弟 グレッグ

じゃあ、お言葉にあまえて。

[覗いてみると、大きな隕石が見える。
なかなか風情があるというか、いや隕石に風情もクソもねーだろうなあ、と思いながら。]

確かに、綺麗だなあ。

[綺麗すぎて、天体にしか見えない。
まあ、長く見てもつまらないのですぐ見るのをやめた。]

隕石も綺麗だけど、今この場にいるアイリスも綺麗だな
あ。

[サラッとそんなことを言ってのけた。]

(121) 2012/07/21(Sat) 21時半頃

【人】 徒弟 グレッグ

はは。
照れてるのか?

[顔をのぞき込む、勢いで口づけを交わす。
そのまま、彼女を抱きしめる。]

大好きだよ。

(128) 2012/07/21(Sat) 22時頃

【人】 徒弟 グレッグ

俺も、怖いよ。

[ぎゅっ、と抱きしめて。]

でも、アイリスと死ねるなら、それはそれでいいかな、なんて思い始めてきたよ。
怖いけど、ね。

今はまだ忘れていたいね。
怖い、事。

[抱きしめたまま、言う。]

(132) 2012/07/21(Sat) 22時半頃

【人】 徒弟 グレッグ

うん。絶対離さない。

[ぎゅーっと、強く抱きしめ、唇を重ね合わせる。]

…な、その。
……していい?

[こんな時にとも思うけど、こんな時だからこそ、離れたくなくて。
そう思った。]

(138) 2012/07/21(Sat) 22時半頃

【人】 徒弟 グレッグ

…ありがと。

幸せなまま寝られたら、きっとそのまま終われるよ。

[なんて言って、そっと身体に触れていく。**]

(145) 2012/07/21(Sat) 23時頃

徒弟 グレッグは、メモを貼った。

2012/07/21(Sat) 23時頃


徒弟 グレッグは、メモを貼った。

2012/07/21(Sat) 23時頃


― 一ヶ月とちょっと前 ―

ねーぶちょぉお
あの脚本本気ー?

本気いー?

[ひたすら抗議をしていた。ひたすらだ。
だって馬鹿みたいな脚本で、馬鹿みたいな展開で、馬鹿みたいな ああもう、全てが馬鹿じゃないかと思える映画。

手はずは全て整って、クライマックスの天文台での撮影シーンも、既に許可は取ってあるという。 後輩女子からちょうおじょうさまな衣装の準備も整ってますといわれた。

こういう時の手際のよさはなんなの。まじでなんなの?毎度戦慄く。

映画研究部の部長も3年で、今年の夏休みで作るショートムービーを最後に引退する事になっていた。 それは私もだ。 あと少しだけだから、あんな馬鹿な脚本に修正依頼もださず(修正却下された事柄もかなり多いが)、おとなしく見事可憐で病弱な美少女を演りきってあげたんだけども。]


[絶対似合う。
と、わけのわからない根拠を持ち出して力説する部長の姿にじと目である。このお嬢様が男の好みの塊である事は、容易に想像がついて、睨み付けまくった。]

……

[最悪。と、思いながらも。
どこかで少しほほえましく思ってしまう理由は、何だっただろう。]


― 一ヶ月前 ―

[撮影当日。
あの衣装を着たまま移動するなんて屈辱すぎたので、着替えを持っていった。 トイレを借りて更衣する。
トイレから撮影場所までの道のりが遠い。 本気で、あの二人のシフトが入ってない日でよかった。 この日付だけは死守してもらった。

ルーカスは、セレストたちの所に遊びに行ったときに何度か見かけたので、本当に会いたくはなかったんだけど。
衣装とメイクと演技のせいで、誰かは気付かれないといいと、心底思っていた。 もう来れなくなる。

ドームに隣接する、野外観測用の屋上スペース。
なんだなんだ、と見学者はちらほらと集まっていた。 はずかしい。 にげたい。

でも、しかたないから。 ひらきなおるしかないから。

気合一発。懇親の演技が出来てしまった…。 少し後悔している。

聞こえる観客の笑い声は、救いだった。救いだったんだけども、笑い死ぬほど笑いまくっていた見覚えのある職員を、休憩中にじろりとものすごく睨んだのはよい思い出だ。
いやよくないけど。]


[こうして作られた黒歴史フィルムは公開された。
けれど、どういうわけか部長があまり広めなかった。
セレストが知らなかったのもその理由が大きい。

理由は――…。

察しはついたけれど、あんまり認めたくなかったものだから、知らないふりをした。

まあ結局、それがあんな悲しい事件を引き起こすなどとは、*思っていなかったけれど*]


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