32 ABSOLUTELY CHRONO LIMIT―絶対時空極限―
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はぁ……ぁ、は、ぅ……
[強いチカラを使った反動を受け、その場に座り込む。 肩で息を繰り返す中、腕の中の赤子の様子を見る。
庇ったつもりだが、強い反動は受けていないだろうか。 無意識の内にかなりのチカラを引き出したが 彼自身が使うよりはかなり楽とはいえ大丈夫だろうか。]
ぬし、さま…大丈夫……です、か…?
[問い掛けも、力ない様子で。 嗚呼、先ほど誰かに、呼ばれたような…?]
(だれ…)
[>>1:362 音の方向を見やり、居たのは。]
やみの、おう……――
(14) 2010/09/17(Fri) 00時半頃
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[>>13 思考が鈍っていたところにかけられた声に ハッと意識を戻す。 軽く震える足を叱咤して立ち上がり。]
っ…平気。 それより、問題は…アレ。
[気力で立ち上がったことは見えているかもしれないが 虚勢を張る。
そして、より問題であるのがアレ…テッドであることは 真実であって。 物理無効の球の先に、先ほどの波動は届いただろうか?]
(16) 2010/09/17(Fri) 00時半頃
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[>>30 主の事は大体天鎖の祝福から伝わる。 そのラインを意図的に止められているのもあり 自身の疲労もあり、恩恵による補強された"無事"には気づけない。]
よか、た……です。
[にこりと微笑んで。 >>31 倒れた敵の姿を認めた。]
(嗚呼…)
ころさなきゃ。 ちゃんと、壊して<<コロシテ>>潰して<<コロシテ>>砕いて<<コロシテ>>千切って<<コロシテ>>刻んで<<コロシテ>>捌いて<<コロシテ>>…
っは…
[かくり。 近寄ろうとした膝が崩れた。]
(66) 2010/09/17(Fri) 09時頃
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[事情の説明は主に委せ、兎も角も息を整える。 時計塔の崩壊する衝撃が、震える大気からも伝わってきた。 そこへ現れた大鎌の男に、神経を尖らせ。]
(近くに、居たのか…気づけなかった…!)
[始祖とのやりとりで何者かはわかったが―もちろん、嘘かもしれないが―敵でない保証はどこにもない。 >>40更に店番も現れ、テッドを護るなどと。]
はやく…壊<<コロ>>さないといけないのに… ぬしさまの周りは、綺麗に掃除しなきゃ…
[呟く様子は、常とはかけ離れて。]
(67) 2010/09/17(Fri) 09時頃
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ヴェラ……僕は、カリュクス。
[名乗りには名乗りを。 男の不遜な笑みを見て]
(どこかで…一度、見た……逢ったことが、ある…?)
[記憶を刺激されるも]
…こら、お前。 ぬしさまを舐めた態度もいい加減にしろ。
[過去よりも先に目の前の不敬だった。 片手を主と男の間でぶんぶん振って、遮る。 プリシラは部下だったが、骨董屋に続き また主を煩わせるやつなのか!]
(68) 2010/09/17(Fri) 09時頃
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[カルヴィンに庇護を受けることとなり許可が出るなら 其の背に身を預ける。 残念ながら、身体が悲鳴を上げているのも事実だった。
場を去ろうという時に聞こえた、名前。]
(トニー…)
[誰のことだろうか。 知らない名前であり、知らない相手だろうに "どこかで聞いた"名前だった。]
(何処だ…何時、だ…?)
[今や自分の頭も役に立たないらしい。 主を護らなければ、と張り詰めていた気が緩んだのか 背の温もりに、いつしか意識は落ちていた。*]
(69) 2010/09/17(Fri) 09時頃
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―微睡みの中―
[>>73 歪んだ笑みの表情が、記憶を刺激し。 昔の檻<<居場所>>を夢に見る。]
『本当はオマエを捕らえに来たんだが、気が変わった。 好きにしろ。』
[真っ赤な悪魔は、そう言って嗤った。 あの日。 それまでの、乾いた日々が終わった日。 自分はなんと応えたかも、もう思い出せないが。
気がつけば、屍の転がる村に一人立っていた。]
(嗚呼、何故)
[当時恐怖の象徴であった自分を遙かに超える 恐怖の形を、忘れていたのだろう。 再び現れたアレが今狙っているのは、トニーという人間。]
(93) 2010/09/17(Fri) 20時半頃
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(だめだ)
[トニーに何かあったら、またあの子が泣いてしまう。]
(あの子って、誰? トニーって誰かも、知らない、のに)
[混濁する記憶。 その理由もわからないままに アレが嗤ったまま、その大鎌を○○○に向けて――]
(94) 2010/09/17(Fri) 20時半頃
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―倉庫・カルヴィンの領域―
――だめだ!
[がばり、身を起こす。 荒い息をつき、気づくのは]
……ゆ、め…?
[嗚呼、只魘されていたのか。 見渡した其処は、見知らぬ倉庫のような場所。 主は傍に居るだろうかを真っ先に確認。 発見できれば安堵の微笑みを得るだろう。
すぐに身体に掛けられていた黒いコートと、 出入り口に座っていた始祖にも気づいた。]
え、っと…?
[ぼんやり残っている最後の記憶は、彼の背に…]
(95) 2010/09/17(Fri) 20時半頃
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…あ…
[パッと頬が朱に染まった。 世話になるとはいえ、完全に無防備な姿を見せるなんて。 べち、と自分で頬を叩いて気合いを入れる。 そしてカルヴィンに向き直って、事態の把握に努めた。 白い肌だ、頬は更に紅くなっているかもしれないが。]
闇の王…ここは、貴方の領域…? あの後、何かあった…?
あ、あと…運んでくれたのと、コート。 ありが、とう。
[感謝の意を、笑顔にも込めて告げた。]
(96) 2010/09/17(Fri) 20時半頃
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カリュクスは、カルヴィンの気遣いに困惑している。
2010/09/17(Fri) 21時頃
カリュクスは、ベネットのサービスという言葉はうさんくさいと思っている。
2010/09/17(Fri) 21時頃
カリュクスは、ヴェラの笑みを思い出し、背筋を震わせた。
2010/09/17(Fri) 21時半頃
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[>>97 気遣いを向けられれば、困惑。]
(此程気遣われるような何かを、僕はしたっけ…?)
[記憶にあるのは精々手を出して返り討ちにあった事だけだが。 それでも、有り難いことは確か。 覗き込まれれば、何故だか頬の熱が上がり。 紅くなる其の様子には、気を失う前に見せた狂気は 何処にも見つからなかった。
>>102 問い掛けられて初めて、空腹に気付き 差し出されるものを反射的に受け取った。 魔力。 ざっと自分の調子を確認してみるが、大きな力を振るった割に そう疲れや軋みは残っておらず。]
(105) 2010/09/17(Fri) 21時半頃
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[主の力に改めて感謝しつつ、更に活力を得るため 渡された缶詰を、手早く空の腹に収めた。]
…!?
[>>104 カルヴィンの変化が空気を通して伝わる。 続く言葉から、敵が近付いていることを読み取った。]
逃げろって…?
[咄嗟に反発しそうになったが、しかし自分の最優先は傍の主。 其の安全の為には、感情で判断するわけにはいかない。 放られた剣を手に。 自身の手には余る大きさかと思えば、その実重みはなく。 確かに、魔剣。]
ぬしさま。 …どう、する?…します、か?
[剣を握り、意向を伺った。]
(115) 2010/09/17(Fri) 22時頃
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…そうみたい、だね。……ですね。
[>>125 主の返答を得る少し前に、接近する敵意。 現れた侵入者は]
ミッシェル…
[女神の器を目にしたそのとき 此の状況にも関わらず無意識に
口の端には笑みが浮かんでいた。]
…うん。大丈夫。 裏へ、移動だね。…ですね。
[自分からも近付いて、主を抱き上げる。 落ちぬよう服についたベルトで軽く止め 剣を片手に対峙する二人の始祖から距離をとった。]
(128) 2010/09/17(Fri) 22時半頃
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[――このとき。
育った環境から "真っ直ぐに間違った方向へ"育まれていた少女の精神は 様々なモノにぶつかって既に、かなりの罅を抱えていて。 戦い、激情の度にそれは、激しく揺さぶられ ………割れて。
本人の自覚がないままに、いくつもに分離していた。
そしてソレは、感情の揺れにより簡単に転がり 違った面を見せる――]
(143) 2010/09/17(Fri) 23時半頃
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[>>134 頼む、という言葉は]
ん。
[するりと入り込み、頷きを返す。]
(ぬしさまを護るのは、僕の存在意義<<役目>>)
[間近、高まる戦いの濃厚な気配に ざわり ざわり 躯影の内側が、歓喜にざわめいた。 ソレを無視か気付いていなのか、まずはこの場からの離脱。 カルヴィンが用意したというゲートへ向かうのだが "外への境界"に近付くとわかる、外には他にも気配があり。 此は]
骨董屋と…ヴェラ……?
(146) 2010/09/17(Fri) 23時半頃
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……!!!
[>>162 真の王の顕現。 ざわ、と肌が粟立った。]
…っ、ぁ……?
[ ぱきり ぱきり 少女の欠片が、裡<<ナカ>>で音を立てて揺れ動く。 力だ。 チカラだ。 強い、強いチカラ。 ――…ほしい。]
(だって、ぬしさまを護るのに、必要でしょう?)
[ぐるりと何かが裏返り。 ゆらり。 ゲートから脱出しようとしていた身を、緩やかに翻し 手の剣を見て、薄く笑って。 二人の乱入者のある戦場へ、引き返した。]
(181) 2010/09/18(Sat) 00時半頃
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[>>183 主の声は耳に入っている筈なのだが 薄い笑みは小揺るぎもせず。]
大丈夫。…です。 僕、強くなる。…り、ます。 だから、ぬしさまは大丈夫。
[答えにならない答えを返しながら、あやすように頭を撫で。 するすると来た道を引き返してゆく。
物陰から覗き込めば、其処には4人の人影と ―焦がれた、濃厚なチカラの気配。 にっこりと、目を弓に。]
…ふふ。
[心底嬉しそうに笑い、剣を構え。 此方に向けられた"闇の王の背"を目掛け、突き出した。]
(189) 2010/09/18(Sat) 00時半頃
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[>>193 ずぶ、と。 始祖の身に、深々と魔剣を埋める。 予想していたよりも遙かに抵抗が少ないのは、剣の性能か。 笑顔が、歪に深まって。]
ちょうだい。 其のチカラ、ちょうだい。
ぬしさまを護るのに、僕、チカラが要るんだ。
(ほら、だから、当たり前のこと)
[割れた内面が囁き合うようにざわめく。 ぎゅうと、魔剣を握る手にチカラを込めて。
魔剣。そして、与えられていた"闇の加護"の絆。 其の双つを共鳴させて。 ―――カルヴィンに残されたチカラを、吸い上げ始めた。]
(197) 2010/09/18(Sat) 01時頃
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[>>196 王自らの意志で贈られる闇は、躯に染み込み。]
ふふ、ふ……ありがとう。 いろいろ、ありがとう…闇の王様。
[満面の笑みで、其れを受ける。 >>201 へたり込んでいるミッシェルにも、笑いかけ。]
ミシェ。 ふふ、やっと、ちゃんと、逢えた。 情けなくなんか、ない、よ?
[首をかしげて見せた。 >>203 主の呼び声は、伝わるけれど其の真意は届かず。]
そう、僕は、ぬしさまの部下だから。 僕が強くなれば、ぬしさまから恩恵をもらわなくても 戦えるし、護れるんだ。 強くなるから。 だいじょうぶ。
(213) 2010/09/18(Sat) 02時頃
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ゆっくり?
[>>210 ミッシェルの言葉に、きょとんとするも。 副作用…闇の力だけを持っていた時に、天鎖の祝福を受けた あのときのようなものだろうか。 力同士の、反発…? 心当たりから、少し吸収を緩やかに。
護ると、そう云った男を刺したというのに。 浮かぶのは只、得られる力を待ち望んだ、期待の表情のみ。
>>211 大鎌を向けられて、顔を歪める。]
…なに? 邪魔、しないで。
[かつて恐れた其の鈍色さえ、今は興奮を増すだけ。]
(217) 2010/09/18(Sat) 02時頃
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[>>215 不安げな主には、安心させようと笑顔を向ける。]
(僕は力を手に入れて。 ぬしさまの負担も減るんだよ。 大丈夫。)
[ラインから来る思いにも、そう返す。 >>218 と、駆け込む足音…]
マーゴ…? 違うよ、ラルフ…僕の名前は、カリュクス。 ぬしさまがね、名前を、くれたんだ。
[青い髪を持つ男へ振り向いて、嬉しそうに名乗った。 其方に意識を逸らしたが、振り下ろされる刃には]
だから。 ――邪魔、だよ。
[目も呉れず、影が伸びて、拘束を。]
(223) 2010/09/18(Sat) 02時半頃
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[>>222 探索者《ルスカドール》の笑み。]
(どうしてあんなに怖かったんだろう)
ふふ…出してくれて、ありがとう?
[力を得たことで高揚している精神は 主人と共にあることもあり、ちらとも揺れない。]
貴方のチカラも、変わってる…? 其れも、貰おうかな。 …嗚呼、でも、此方が終わってから、ね。
[闇の王の力を緩やかに其の身に馴染ませながら、云う。]
(228) 2010/09/18(Sat) 02時半頃
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[>>227 つけていたベルト程度、クロノスの呪の前では 何の役にも立たず千切られ、赤子は13番目の腕に。
刹那。 ぐりん、と。 呪に匹敵する早さで、深紅の眼球が其方を向く。]
ぬしさま…! っ触るなああああああぁああぁぁ!!!!!
[ダン、と、足で床を一度踏み鳴らす。]
来い!
[其の力有る喚び声を以て、数多の影の蟲が 全ての影から煙のように噴出し、13番目を襲った。]
(233) 2010/09/18(Sat) 02時半頃
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―ほんの少し前―
こまってる…?
[>>230 心底不思議そうに、首を傾げて。]
何って…力をね、貰ってるんだ。 闇の王から。
[当然のこと、といった顔で、告げる。 >>234 ヴェラの言葉も、気にならないようで。]
できる…できるよ。 僕はぬしさまの為なら、何でもできるんだよ。
[其処に有るのは真っ直ぐな歪み。]
(236) 2010/09/18(Sat) 03時頃
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[副作用など知ったことか。 最高速度で闇の王の力を身に焼き付ける。 激しい痛み、反発が確かにあるが]
(ぬしさまを、喪うことに比べれば!)
[腕を高く上げ、横薙ぎに払う。 現れた蟲の一つ一つが肥大し、更に数を増して]
返せええぇぇっ!!
[憎悪を込めた叫びに併せるように 更に店番を追った。]
(242) 2010/09/18(Sat) 03時頃
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[>>238 数匹の虫が其方へ届いたかもしれないが、奪還までは 至らなかったようで。 扉の向こうへ消えた主の姿に ぎしり みしり 精神<<ココロ>>と肉体<<カラダ>>が同時に悲鳴を上げた。]
――……っ……!!!
ゆるさ、ない……
[口の端から零れるは怨嗟。 どんな痛みももはや何の障害にもならず。]
(チカラが足りないのか)
[取り戻すだけの力が。]
(247) 2010/09/18(Sat) 03時半頃
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(ああ、そうだ)
此処に、いるじゃない、か…
[その場にいる面々を、見渡し。 どれ程吸い出せるか、わからないが。]
…貴方達も、ちょうだい? 僕に、チカラを。
[握ったままだった魔剣を向けて、口元だけで笑みを。]
(248) 2010/09/18(Sat) 03時半頃
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[>>267 青の男から告げられる。 死ねと。異常だと。 そんなものは、とっくの昔に聞き飽きた。 けれど]
……そう。 ラルフも、僕にそう、云うんだ……
[ドナルドの元に来てから、それは終わっていた筈だった。 離れていたとはいえその原因を知らぬ少女にとって男は仲間で。 手酷い裏切りだった。 幼子という支えを失った精神<<ココロ>>は、簡単に崩れる。]
ひどい……ひどい……
[濁った深紅から、ぼろぼろと涙が零れた。 それを拭うこともなく、魔剣を振り上げ。]
(272) 2010/09/18(Sat) 11時半頃
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――そんなラルフは、いらない。
[意志を汲み取ったのか、周囲の闇蟲も音も無く浮き上がり。 斬りかかる動きと共に、白の少女にとっての"獲物" ラルフ、ヴェラへ殺到した。 しかし、>>257 もう吸い出すモノがない、と 放置していた王が動き二人を連れて場を離脱。]
っ、…ぁ、あ……ど、こへ……?
(僕の、チカラ…)
[魔剣は空を切る。 既に二人は力を増す為の"獲物"にしか見えていないのか。 近くにいるわけもないが、あてもなく歩き出し、倉庫を出て。]
あ……時計塔、が…
[此までは領域の壁に阻まれていて気付かなかったが 漸く世界を襲う混沌を目にした。]
(273) 2010/09/18(Sat) 11時半頃
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そうか。 もう時計塔がないなら、要の柱<<フィールド・ホープ>>からチカラを貰えば、いいんだ。
[街の住人の悲鳴が耳に入っていないのか。 思考するのは『如何にしてより強大なチカラを得るか』。 護るべき主を奪われたのも、力不足だとして。 破滅の兆しの塔《トルメンタ・アルシオン》の脅威さえも 主が戻ればどうとでもなる、と切り捨てていた。
要の柱<<フィールド・ホープ>>。 街の結界を維持する、ドナルドの恩恵が篭められた軌石。 時計塔を中心に、街の東西南北に建てられている。 中央の塔が崩壊した今、結界としての役割は既にほぼなく 中のチカラを使用しても問題ないだろう。
主に返すという選択肢は、自然と消えていた。]
4人にも、ぬしさまを助けるの、手伝ってもらえるし。
(278) 2010/09/18(Sat) 12時半頃
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