308 【R18】忙しい人のためのゾンビ村【RP村】
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おう、ヌマさんか。 どうした? こんな朝早くに。
[早朝や深夜の電話は、嫌な内容が多い。 特に、今みたいな妙な事態が起こっているのなら、 なおさらだ。 緊張しながらでたのだが、、]
あ? 何だって? 八重ばあさんが持ち直した? そりゃーお前……、 ……………いいニュースじゃねぇか。
[どことなく肩透かしを食らい、間の抜けた声がでた。 しかしいいニュース、のはずなのに、 受話器の向こう側では、なんだか慌てふためいている。]
(61) 2020/10/22(Thu) 20時半頃
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[ こみるり、という人の投稿>>1:*47 実家の近くじゃないか? ]
(*31) 2020/10/22(Thu) 20時半頃
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[ 親のことは嫌いではない。 尊敬している、と言ってもいい。 ただ、合わないのだ。 多分それは自分が悪いので、納得してる事だけど。 SNSで見た、などと気軽には言えない関係だ。 でも何かあったら恐らく、そう、寝覚めが悪い。
連絡先の一覧を滑らせ、親のアドレスをタップした。 文面を打ち込んでは、少し消す。 また打ち込み、少し消しながら、駅へ足を進める。]
(62) 2020/10/22(Thu) 20時半頃
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――閉鎖――
[その住所に行ってみようなんて思ったのはさ、 単なる出来心に近いものがあったんだよな。
あとは、助けを求める誰かがいるなら それを助けてみたい、なんて安い正義感と。 単なる野次馬精神と。
俺にしては朝早く、チャリをこいで駅へ向かう。 千葉県の「こみるり」の住所に行ってみようとして 最寄りの駅に辿り着いたところで、 ……いつもと違う雰囲気に瞬いた。]
(63) 2020/10/22(Thu) 21時頃
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……え? 封鎖ァ?
(64) 2020/10/22(Thu) 21時頃
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[警官が沢山いる。 それから、しめだされたらしい人々の群れも多数。
「会議に遅れたらどうしてくれるんだよ」 「なんで電車でないのよ」
そんな声がひしめきあっていて、 俺はとまどいながら、その群れの中に近づこうとした。]
(65) 2020/10/22(Thu) 21時頃
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「クシャミ」
ひゃあっ?! ……あー、元帥。久しぶりっすね。
「そんな時間経ってねェだろ。おはよ」
[かけられた声に驚いて後ろを見ると ネコ元帥がぼさぼさの頭を掻いていた。]
「駅構内で出たらしいぜ、ゾンビ。 だから全面封鎖だ。消毒終わるまで電車も出せないと」
……冗談でしょ
[ひきつった笑いを浮かべる俺に元帥はスマホを差し出す。 そこには、]
(66) 2020/10/22(Thu) 21時頃
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[口の周りを真っ赤に染めた、 男の死体らしきものが映っていた。]*
(67) 2020/10/22(Thu) 21時頃
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『それがよぉ、ばあさんさ、 死の淵から蘇ったはいーんだが、 周りにいる人が誰かもわかってないみたいで 火事場の馬鹿力っていうのか? もうそりゃ暴れる暴れる。 蹴るわ殴るわ噛みつくわで、 野郎どもで抑えようとしたんだが、 もう三人も怪我してんだよ。 そんで、駐在さん呼びにいってもらってるんだが、 到着するまでの間、 ちょっと応援にきてもらえねーかと思ってよ。』
(68) 2020/10/22(Thu) 21時頃
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@_SneezeΣ:3X 謎の猫X
他は知らないけど、近所の駅一時封鎖だわ やば
[独り言のようにつぶやきをおとした*]
(*32) 2020/10/22(Thu) 21時頃
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[沼太郎の説明を聞いた瞬間、 ぶわりと全身から嫌な汗が噴き出してきた。 なんて言った? 今。 噛んでくる?
まさか。 心臓まで嫌な音を奏でだした。
電話の向こうにいる人たちは、 今朝のニュースは見ていないのか?
行くべきか。 八重ばあさんの家は、車で20分もあれば着く。 しかし。俺に何かあれば、 ここに来ようとしている健司たちはどうなる?**]
(69) 2020/10/22(Thu) 21時頃
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/* 車で20分ってけっこうな距離だな?
(-19) 2020/10/22(Thu) 21時頃
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[ 何度も推敲しているうちにずいぶん短くなったメールから 顔をあげてため息をつく。
『暴動とか、そちらは大丈夫ですか? こちらは大丈夫です』
駅まで後500メートルほど。 一瞬その足を止めて、逡巡し、送信ボタンを押そうと したその瞬間、スマートフォンを掠めるかどうか。]
(70) 2020/10/22(Thu) 21時頃
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[ 何かが『落ちてきた』とわかったのは目の前を見たから]
(71) 2020/10/22(Thu) 21時頃
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さて、何日保つかな。
[カウンター後ろの戸を開け、食料の在庫をチェックする。 いくら半月分の食料を蓄えているといっても、 あくまで自身と時折訪れる常連たちであればという話だ。 このペースなら、あっという間に底が見えてしまう。]
西へ……ね。
[五回、どこへ行くんだと尋ねた自身に、 五回、皆が同じ返答を口にした。
NYでは「西は被害が少ない」なんて話があるらしい。 ある者は「西には特効薬がある」と言い、 助手席で包帯と紐でぐるぐる巻きにされ不安そうな 表情を浮かべた少女と共に去っていった。 まだハイスクールに通うような年頃だった。
昨日より格段に増えた車の一部は、 そんな噂を信じた者たちで構成されているのだろう。]
(72) 2020/10/22(Thu) 21時頃
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[何人かは、一緒に行こうと誘ってくれた。 言われた数だけ、断った。]
(73) 2020/10/22(Thu) 21時頃
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[在庫表のチェックが終わったところで、 ようやく一息つくことができた。 ラジオ代わりにしようとスマートフォンを開くと、 書きかけの文字が目に入る。 あの時自身は、何を言おうとしたんだったか。]
皆、どうか……えー……。…………ふ。 年はとり過ぎるものではないな。
[止まり続ける指に苦い笑みが零れた。 発言は一旦保留にし、現状を知ろうとニュースを開く。 今は全世界に広がった危険>>#0を 映像を交えて伝えているようだった。]
(74) 2020/10/22(Thu) 21時頃
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[ ばん、と地面に何かが当たる音がした。 スマホの向こうには、真っ赤な人が倒れていた。]
え。
[ 下を見て、周りを見て、上を見る。 雑居ビルの窓が開いており、上で何かを喚く人。 「落ちたぞ」「救急車!」「大丈夫か!」 駅前を歩く通勤途中の若い女性が金切声を上げた。]
あ、あ…あ………あ………
[ 事態を理解して、爪先から一気に力が抜ける。 足が笑って腰が抜けて、とてもじゃないが立てない。 ずりずりと後ろずさっていると、倒れた人へ周りの 何人が駆け寄った。 何とか近くの自販機に縋り付いて体を立て直す。]
(75) 2020/10/22(Thu) 21時頃
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[自国の各地域における曖昧な被害情報を表示する横で 各国で撮影された映像が字幕付きで流れている。
見知った場所、知らない景色。 聞き慣れない言葉、それぞれが持つ色。 すべてに共通して、不安や混乱、恐怖が見てとれる。
――『なんだあれ、やばくねえか!』>>1:11 ――『逃げろ。逃げろ!』>>1:#5 ――『おまえらだけでも逃げろ』>>1:0]
一体、どこに逃げ場があるというんだろうね。
[自分で思うよりずっと冷めた声が聞こえた。]
(76) 2020/10/22(Thu) 21時頃
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わた、私は、怪我してない、ので
[ こちらに手を伸ばしてきた人にくるりと背を向けた。 果たしてそれは、警察か、救急か、それとも。]
大丈夫、です、ので
[ 手首をつかもうとした手を振り解くと、 私は走り出した。]
(77) 2020/10/22(Thu) 21時頃
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[ そういえば結局、親にメール送れてなかった。]
(78) 2020/10/22(Thu) 21時頃
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[海を越えた先で助けを求める声があるのに、 怖ろしさを抱えながらも母を想う声があるのに、 どうしてすぐ傍に安全があると信じられようか。
西へ向かう彼らだって、ニュースくらい見ているだろう。 それでも尚、何かに縋りたいのかもしれないし、 移動規制がかかる前に遠ざかりたいのかもしれない。 この後もニュースが続く保障だってないのだし。
行き先に正解がないのは、ルパートの時と同じだ。 だから自身は彼らを止めなかったし、 彼らも残る自身を否定しなかった。]
(79) 2020/10/22(Thu) 21時頃
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[ 尻餅をついたから、一度家に帰ろう。 ストッキングも破れたし、服も泥がついた。 いいや、今日有休使おう。 そう考えながら私はマンションへ足を早める。 後ろでパトカーがワンワンうるさい。
歩きながら、自分を落ち着かせようとSNSを開く。]
(80) 2020/10/22(Thu) 21時頃
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……ああ、そうだ。
[運よく戻った言葉を忘れない内にとニュースを消した。 文字を打ち終えると、右上に表示される赤に気づく。 ふむ、と口髭を揺らした。
昔と比べ使用頻度が落ちたせいか、充電を忘れがちだ。 きっと夜まで保たないが、 充電器を取りに店を空ける訳にはいかなそうだった。 心許ないそれを胸ポケットへ仕舞う。 何かあればパソコンがある。滲む不安に言い聞かせた。]
(81) 2020/10/22(Thu) 21時頃
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『abbiocco』マスタ
皆、どうか悔いのない選択を。
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(*33) 2020/10/22(Thu) 21時頃
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[昨夜、寝る前に。 寝床に入ってからスマートフォンを取り出して、 俺あてに返って来ていたコメントと、 それから見かけた投稿にコメントを。]
こみるりさん >>*1:43 お子さん、だったんですね。 まだ小さい子なら、主張が通らなくて 噛んでくることは、よくありますよね。 痛いのが早く、なくなりますように。
黒帝會さん >>*1:57 1.の牛が、美味しいと、思います(^▽^)/
[それから、俺が送った南瓜の写真は ちゃんと届いていたのだろう、 goodの通知が来ていることに>>*1:56 にんまりと笑みを浮かべ、SNSを眺めていたら いつの間にか寝入っていたのだった。]
(*34) 2020/10/22(Thu) 21時頃
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みょんこ @myon_cat ──────
めっちゃショッキングなことに遭遇したので 今日は家にいる日とする。
[ 何があったか細かいことは書かないが、 本当は誰かに聞いて欲しい。 でもそれは書かない。大人だから。 それにできるだけ他人と距離を保ちたいのだ。 だって『実感』したら───
───1人で立てなくなるから。]
(*35) 2020/10/22(Thu) 21時頃
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[だから、そのあとに続いていた、 噛まれたという投稿主のその後の投稿は、 まだ見ていない。**]
(*36) 2020/10/22(Thu) 21時頃
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[それから、元帥と色々情報共有をした。
まずカップ麺等手軽に食えるものが店から消えた。 スーパーからもコンビニからもドラッグストアからも。
軽くパニック状態になった人々が揉み合って けが人もいくらか出ているらしい。
……やべーな。食い物の備蓄どれだけあったっけ。 こんなことならラーメンも無駄にするんじゃなかった。]
(82) 2020/10/22(Thu) 21時頃
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「ネットじゃ、安全地帯を作り上げて そこで当面暮らした方がいいなんて話まで出てる ……お前も気をつけろよ」
[元帥は気だるげに手を振って、持っていたレジ袋から スナック菓子を一つとりあげると、ぽいと俺に渡した。
…………ありがと、以外の言葉がでなかった。 それもひどく小さい。
過るのは昨日の進の様子だ。 ――爪でえぐられた、って言ってた。 俺はやっぱり少しの間逡巡して、 人込みからはずれた花壇に座り込む。
いつもより何倍増しもトロい指先で、 進にメッセージを送った。]
(83) 2020/10/22(Thu) 21時頃
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