290 ある冬の終わり、微睡みの世界にて
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/* イアンもヒナコも勿体無いな
(-38) 2019/02/12(Tue) 19時頃
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/* わらう
(-39) 2019/02/12(Tue) 19時半頃
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─ 白む、まどらみの ─
ここに来て幻かよ。 本当に趣味が悪いな。
[振り返った先にはかつての姉の姿。もう十年以上前の若く綺麗で、壊れる前の「藤枝 若菜」その人。
───文ちゃん。 昔のままの声で名を呼ぶ。何度その光景を夢に見たか、何年その姿を追い求めたか。ただ一人の家族。]
……うるせぇよ。
[ポツリと呟く拒絶の言葉。 十年前ならたとえ幻であっても涙を流して喜んだのだろう。だが、願いを置き去りにしてから時間が経ちすぎた。]
(88) 2019/02/12(Tue) 20時頃
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俺は…もうそんなこと望んじゃいない。
[無念はある。だが無力さを嘆いて叶わぬ願いを追った日々はとうに昔のこと。だから、これは遠い日の残滓。厳しい現実に砕けた想いのかけら。]
すまなかった。 もう……あんたを……解放するよ。
[十年以上も縛り付けていた。 たとえ姉と弟でなくなっても、姉は生きている。 昔のままでなくても、今、生きている。]
(89) 2019/02/12(Tue) 20時頃
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本当は……。 そんなつもりじゃなかったんだけどな。
[神様とやらが何をしようと頑なに変わるつもりなんかなかった。ただ一時の夢に浸るだけのつもりだった。]
でもよ。 ハッパをかけた側が止まったままなんて。
[───あまりにも格好悪すぎる。 事情はしらないが自分なりに変わろうとする女がいる。 過去のトラウマを受け入れて前を向いた女がいる。 そして、小さな体でこの背中を叩いた少女がいた。 彼女たちに格好悪い姿は見せられない。]
(90) 2019/02/12(Tue) 20時頃
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変わらねぇと嘘つきになっちまうからな。
[いつものように皮肉な笑みを浮かべ、くわえた煙草に火をつける。 安物のライターがカチリと音を鳴らした。]
戻ったら会いに行くさ。
[長い間、心の奥底に沈めた僅かな希望のかけら、酷く澱んで腐りかけそれが、漸く溶けて無くなった。]
(91) 2019/02/12(Tue) 20時頃
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[そして─── フぅと吐いた白い煙に桜の花びらがパっと散っていった。]
(92) 2019/02/12(Tue) 20時半頃
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─ ホーム ─
[桜の舞うベンチに腰をかけている。 紫煙を燻らせながらぼうと線路を眺めているが、電車が入ってくる気配は全然ない。]
あぁ……胸糞悪ぃ街だったぜ
[きっとこのまま目を閉じて眠ってしまえば、次に目を覚ましたときはきっとベッドの上。確証なんか何もないけれで、妙に確信めいたものがあった。]
神様はお気に召してくれたかよ。 なぁ、辰巳とかいうの、聞いてるんだろ?
[姿は見えないが、きっとこっちの声は届いているはずだ。 返答が欲しいわけではない、だからたとえ届いてなかったとしても気に留めることもない。]
桜……か。 ま、どうでもいいことだな。
[ペっと煙草を吐き捨てると目を閉じて上を向いた。 ───そういえば、腹減ったな。]*
(93) 2019/02/12(Tue) 21時頃
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地下軌道 エフは、メモを貼った。
2019/02/12(Tue) 21時頃
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