223 豊葦原の花祭
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ー淡墨桜ー
[辿り着いた広場には、ひと、ひと、ひと。 そのさなかを三枚の花弁がゆらゆらと舞い落ちる。
皆の頭の上から"わかった"景色には今晩見かけた者も多いよう。
桜の樹の上で手毬をついていた稚児は、淡墨桜の色が移ったかのような白の着物を身に纏って>>136>>137。 その近くにいるひとかあやかしか分からぬ者>>126は、コンコンと手遊びでもしているのだろうか。
離れた場所で、桜の木に縋るように蹲るひとの姿>>80もわかってしまった。]
(何処に。)
[おとな。こども。おとこ。おんな。 目立つのはただただ光を纏った淡墨桜。
と、白い光と重なる地面に周囲を見回す栗毛>>131。 桜の花弁はひらひら舞い降りる。 人の姿になれずとも、約束を"叶える"ために。]
(153) 2015/04/22(Wed) 00時頃
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[年に一度、半月が昇る夜にだけ咲く桜の木。 皆に愛される白い光。 人の願いから生まれた桜が、全くおかしな話ではあるが。
どうか、その力を今一度貸してはくれないだろうか。
花弁が白い光を掠めようとした、その時に、 誰か>>141が、桜の枝の隙間で眼下を見下ろしている姿が"見えて"。]
(154) 2015/04/22(Wed) 00時頃
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–––––––お ぅ い。
(155) 2015/04/22(Wed) 00時頃
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[よく通る、低い声。 地面を伝うその響きは、果たして聞こえただろうか。]
(156) 2015/04/22(Wed) 00時頃
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[眼下の女児に、この声は。]
(157) 2015/04/22(Wed) 00時頃
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/* 焦っていました、焦っていました。うすずみさま紛らわしい書き方してごめんなさい!!!!メアリーと会ってからお礼参りみたいな形でのちほどむかいますん…!!!
(-79) 2015/04/22(Wed) 00時頃
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[飛ぶ、というよりも滑空であったがその最中、 遠く巨木が夜に延び、満開の花を咲かせている。 その木の枝に、男が一人、 同じように居座っているのが見えた。>>146 はて、あの男も自力では降りれぬのであろうか。 などと考えるぐらいには間があったように感じ。]
――ぬぉ、
[気づけば空に伸ばされた白い腕が間近に迫り>>148 次の瞬間にはどさりという音、目から小さく火花が出た。 しかと抱えられた腕の中で、小さく身震いをする。]
(158) 2015/04/22(Wed) 00時頃
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[ふるりと揺すり、火花がおさまれば 一転少女を見上げる立場になる。 名乗られればいつぞやと同じく恭しく頭を垂れた。]
名乗り遅れた、我が名はアーサー。 ふむ、ミツボシか。 よく受け止めてくれた。 大義であった。
[誉める、という経験がそうはないものであったから、 随分と偉そうな物言いになるが、他に上手い言いようも知らぬ。]
(159) 2015/04/22(Wed) 00時半頃
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[眼下で揺れる花弁が、確かに願いを音にした。>>154
男の口の端が、ゆっくり上がる。 己に大した事が出来るわけでは無いのだけれど。]
望んだものが手に入る。 いいじゃあねぇか、そういう夜があっても、さ。
[たった一年に一夜だけ。 うすずみさま≠ニしてこの夜を統べる事が許されているのなら。土よ、風よ、時の神よ。どうか彼の、味方をしてやっておくれ。
魚の礼だ。 にんまりと笑って、薄墨桜は眼下の彼らに手を振った。]*
(*0) 2015/04/22(Wed) 00時半頃
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―朱塗りの鳥居前―
今年も、きれい。
[満開を迎えた巨木の下で、鈴を鳴らすような歓声。 大きく開いた気の強そうな目に、暗がりでもほんのりと光るような白い桜が、水面みたいに映り込んでいた。
あんまり大勢に樹の真下を踏まれると根が傷んでしまうから、今は鳥居から奥には入れないよう、ぐるりと一周縄が張ってある。
本当はうすずみさま≠探しに行きたかったけれど(結局一度も会えてない!)、他の子供たちの手前、自分だけが入るわけにはいかないと。小鈴は積み上げられたおさがりの整頓にせいを出していたところだった。]
(160) 2015/04/22(Wed) 00時半頃
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[――どれ程の間、そうしていたでしょう。 人の目から、桜の樹が、影が、 惨めな私を隠してくれていたようです。
顔を上げ、頬が濡れた感触もそのままに。 天まで高く伸びる、白く淡い月の光を帯びる花。 空の黒と、藍と滲み混じわりながら輝く其れを、 眩しげに目を細めながら、ただただ仰いで見上げ]
―――、
[あれほど心を乱していた荒波は、凪いだ。 それでも零れ落ちるものは止まらなくて。 溶けた氷が水となり、流れて。
心の臓を覆っていた冬が解けても、 目の前で美しき桜が咲いても、 春が、訪れなくて]
(161) 2015/04/22(Wed) 00時半頃
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[―違う。 忘れてしまった、だけなのだ。
本当の春を。 まやかしで慰め続けたばかりに。 真の美しさを感受する心が、もう、凍えてしまったのだ]
……私は…、
[もう、戻れない。 死して尚動き回る、屍でしかないのだ]
…これが、罰、でしょうね…
[呟く声色に混じる、自嘲。 杖を手に、ゆっくりと立ち上がろうとするけれど。 今日一日、半日だけで随分と酷使した脚は、 本来ならば何をせずとも既に、 使い物にならないがらくただったと今更思い出し]
(162) 2015/04/22(Wed) 00時半頃
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[諦めて、樹の根元に腰掛け凭れ。 人の連なる影の向こう、すこうし見える淡墨桜。 其れにすら背を向けて、瞼を下ろし。
聞こえる、聞こえる、咲いた。咲いた。 今年も。来年も。次も。また。 紡がれる声に、耳を澄まして。 流れる筋もそのまま、穏やかな、 笑顔、を、浮かべて]
…来年も。 良い一日を、過ごせますように。
[愛するこの村で、皆様が。 私の願いは、其れだけですから。
来年も、何度でも、同じ祈りを捧げましょう。 この村で生まれ育った者のひとりとして、何度でも]
(163) 2015/04/22(Wed) 00時半頃
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今年は生のお魚とか、縞々のあやしい卵とか、生きた鴨とか。 変わったもの結構あったから、うすずみさま、喜んでるだろうなー…
[鳥居のうちに置かれたものは、生ものであっても不思議とそう直ぐに傷んだりはしない。 勿論、必要そうなものにはきちんと処置をして、大切に奉納するのだが。]
お。……ふふ、
[着物に、小銭に、りんご飴。ラムネの瓶に、たくさんのお酒。他にも、いろいろ。
それでも今朝よりは幾分整頓された長机の端に、見覚えのある器がある。
蟹レタス炒飯が入っていた筈の空っぽのその器には、確かに箸を添えたのに、木匙が放り込まれている。 その上に、ちょこんと乗った白い花弁に、小鈴はくふふ、と一人笑うのだった。]*
(164) 2015/04/22(Wed) 00時半頃
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/* お前の着地点はどこだ!!!!!!!!(頭を抱える)
(-80) 2015/04/22(Wed) 00時半頃
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[目の前でみんなが酔っぱらいながら桜を喜び、祝い、そして笑う。
誰かが行った冗談をにやにやしながら見つめつつ、ついに誘惑に負けておもんもマタタビ酒を一口含む。 喉を通る酒のぴりりとした刺激感と鼻に抜けるマタタビのふくいくとした香り。]
今年もいい花見だにィ。
[独り言ちて見上げた空には、自分の櫛と同じきんいろのお月様が笑っていた。]**
(165) 2015/04/22(Wed) 00時半頃
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/* いまのうちに灰を使う 染井吉野さんウワアアアア 気になる どうなるんだ気になる あや様と夕顔ちゃんもウワアアア かわいい なるべく言語化したいけれどウワアアアしか言えないつらい アーサー先生可愛い話したかった…!ミツボシさんせつない あとちょこちょこ挟まってくるじわじわがじわじわくる じわじわくるといえばポーラさんもじわじわくる ひとりだけ月は見上げるものなんだっていうの素敵だった 雪んこさんの雪と花の表現におおおってなった 雪んこだからこそかな おもんさんも火車だったのか うおおお 普段送り届けてるのかな
(-81) 2015/04/22(Wed) 00時半頃
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/* あっ っ* わすれ た orz
(-82) 2015/04/22(Wed) 00時半頃
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[尊大な物言いで褒める猫、アーサーだったが、手の中でしなやかな肢体を器用に操る小さい生き物が発していると思えば自然と笑みが綻ぶ。]
そーだよー?大義だよー。 …ね、一緒にあの大きな樹の近くまで行こっか?
[アーサーが腕の中で大人しく納まってくれていればミツボシが抱えたまま、スルリと逃げられてしまえばもう一度無理に抱き抱えるようなことはせず。 ミツボシは、先程とは異なる気持ちを抱えたまま巨木を目指す。 小さな影が一緒であったかは、定かではない。**]
(166) 2015/04/22(Wed) 00時半頃
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(ああ、会いたいなぁ)
(あんたに会いたい)
[隈取を引いた目を伏せる。 瞼の裏で、遠い遠い面影が揺れた。
もうその誰かのことなんて、 ほとんど顔も思い出せないのだけれど。
さあ、と風が樹皮を枝を撫でた。 もうすぐ月は傾ぐのだろう。花は今も辛抱強く枝にしがみついているけれど。
きっと、じきに、終わってしまう。]
(*1) 2015/04/22(Wed) 01時頃
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座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2015/04/22(Wed) 01時頃
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『また、この花を見に、必ず帰るよ』
[果たされなかった約束を果たすため、また一年のやり直し。
その為の時間は、永遠は、不変は、手に入れた。
だから何度でも繰り返すのだ。毎年、毎年、『またいつか』と『久し振り』の、小さな約束をたくさんたくさん積み上げて。
そうして、いつか一番初めの約束を、果たすことができるのなら────、]
(*2) 2015/04/22(Wed) 01時頃
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/* メアリーさんとうとい 結局どういう記憶だったんだろう 気になるううううう
(-83) 2015/04/22(Wed) 01時頃
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/* さぁ、土下座する準備は万端
(-84) 2015/04/22(Wed) 01時頃
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[ 魚が打ち上げられる音よりも深く轟く、少しだけ嗄れた声>>155
今までに聞いたことのない声。 でも縫い止められたように、頭上を見上げた。
桃。 視界を遮る色に眉を寄せる。 そっと指先を伸ばせば、花びらが、そこにあって。 ]
『あの巨木の桜、又の名を淡墨桜のお力を借りに来たのです。 私も彼と同じ桜の木であるのでね。』
[ 音もなく肩を震わせてくれたあの人>>1:41を思い出した。 ]
(167) 2015/04/22(Wed) 01時頃
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…………。
[ 都合の良い解釈だろう。
過る考えを打ち消すように頭を振ろうとして、やめる。
ひらり。
落ちる花弁が、頁を捲る音と重なる―――。]
(168) 2015/04/22(Wed) 01時頃
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ああ、────好い夜だ。
[逆巻いて吹いたぬるい風に、白い桜が揺れる。さわり。さわり。今にも枝から引きはがされそうに震えて。]
咲くにも、散るにも。…いい、夜だ。
[見上げた宵闇の瞳に、少し傾いだ半月が揺らいで――]**
(169) 2015/04/22(Wed) 01時頃
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―20XX/7/18―
[ 千羽折られた翼を連ねられた紙は、羽ばたくことなく佇んでいる。
ピ、ピ、ピ。 一定の速度で刻まれる心電図。 睫毛は伏せられたまま、開くことはない。
ふつり。
一輪の花の香りだけが残っている部屋で。 開くことのない一冊だけが置いてけぼりになった箱の中。
蹲る姿を見ていた。 腕を、指を、伸ばせたらいいのに。
氷に覆われたみたいに、動かなかった。 ]
(-85) 2015/04/22(Wed) 01時頃
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/* 進んでくなかで想定してたのと全然変わっていって やっぱりこういうのRP村たのしい 一人だけバッドエンドというのもそれはそれでおいしいですよね とか
すみませんでした!!
(-86) 2015/04/22(Wed) 01時頃
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「 これじゃ、花と変わらないね。 」
[ あなたがわたしに話しかける。
唇は笑んでいるのに、左胸は正常に動いているのに。
こんなにもうまく息が吸えないの。 ]
(-87) 2015/04/22(Wed) 01時頃
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ねえ、名前を呼んで。
[ そう伝えられたら、
あなたにそれを強請れたなら、 それだけでよかった。
あなたがわたしのために嘘を吐いたこと。 子猫を飼ってくれたこと。 お祭りでわたしにくれた言葉。
全部、全部、全部、全部。 覚えてる。
なのに、この手は何も掴めやしない。 ]
(-88) 2015/04/22(Wed) 01時頃
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