人狼議事


216 宵闇駆けるは天つ星

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[向けられた言葉に、睨みつける。
喰うとは言った、確かに言った。けれど沙耶は、約束をした。
人は食わないと、約束をした相手はいなくなってしまった。沙耶を置いて。
約束したのに、沙耶はずっと、約束を守っていたのに]


やく、そく。

さきに、やぶった。


にんげん、なんか。

しんじなきゃ、よかった。


[対峙している男は村の者じゃない。
それは解っていたはずなのに、元より幼く狭い視野は怒りで更に狭まる]



きが、かわった。

[尾から流す血を硬質に変えながら、男を殺意篭った瞳で見つめ]

おまえ、なんか。

くっても、やるもんか。

[ただ殺すだけ、と。
人すべてへの憎しみを男の頭めがけ、槍のようになった尾の切っ先を鋭く突き立てた*]


……約束?

[たどたどしい言葉に余四朗は瞳を細めた。
妖が言う言葉から察するに、この妖は人間と何らかの約束をしたらしい。
誰かと関わりを持っていたことは知れたが、それもまた状況を推測するには情報が足りない。
ふーっ、と呼吸を整えている間に相手の気に殺意が宿り、妖の尾の形状がやや変化していった]

はん、喰われぇもやられぇも御免被るき。

[負ける心算などあるはずも無い。
吐き捨てて、柔い手応えがあったはずの妖の尾が余四朗の頭へと迫る間合いを測った]


[背には岩、下がることは出来ない。
故に余四朗は敢えて、前方へと足を踏み出した。
身を屈め、鋭い尾先に頬を裂かれながらも速度は落とさず、妖の懐に飛び込まんとする。
狙うのは太刀による一撃ではなく、より近接しての腹部への蹴り付け*]


旅籠 おもんは、メモを貼った。

2015/02/12(Thu) 00時頃


[沙耶の言葉が男に齎したもの、それに気付く余裕も既に無い。
純粋な殺意と変じた怒りのまま、男の頭を刺し貫かんと血の槍と化した尾が鋭く走る。

岩に阻まれ逃げ場が無い以上、男の命はこれで奪える───

その想定が招いた油断も、恐らくは理由の一つ]



───っ、

[顔のど真ん中を穿つはずだった尾は、頬を掠ったのみ。
仕留め損ねたと理解すると同時、腹部に走った衝撃が身体を浮かせた。
痛みと衝撃、その両方に息が詰まり後方へと身体が崩れる]


[尾の長さもあり、弾き飛ばされるというよりも倒れると言った方が正しいか。

それでも沙耶にとっては致命的に大きな隙を作ったと、冷静な本能が悟る。
即座過ぎるのは、芙蓉の言葉。

実の所、沙耶は祓うという言葉の意味を知らない。
今も正しい意味は解らない。

ただ解るのは、芙蓉が警戒を隠さなかったこと。
それと]


(ここで、さやが、はらわれた、ら)


(つぎ、は── ふよう、だ)


[沙耶を祓うという男を此処で止められなかったら、芙蓉が危ないということ]



───…さ、せ…ない

[腹を蹴られた痛みに、息を凝らしながら。
それでも、初めて知った”おなかま”を守ろうと。
自分自身も援護を受けていたことに気付かぬまま、しゅるり。
眼前の男を締め上げようと尾を波立たせた*]


【人】 旅籠 おもん

― 村外れ ―

いかにも。

[妖の言葉を肯定し頷く。
花弁を指先で弄びつつ、相手が後方を伺うのを追って]

あぁ、何やら妙な気は感じておりました。
隠れるんは得意ですから――……

[続く言葉は途中で途切れ。
ひらと袖を翻し、僅かに後退する。
一拍の後、風切り迫るは紙片]

(95) 2015/02/12(Thu) 00時頃

【人】 旅籠 おもん

――…あらあら、隠れようと思ったのに。

[実に楽しげな表情で呟き。
妖とヒトの遣り取りを眺めつつ、また少し後退く]

(96) 2015/02/12(Thu) 00時頃

[蹴りは狙い通りに妖へと届いた
倒れ込む様子に一息ついて、頬から垂れる血を手の甲で拭い取る]

そろそろ、大人しゅう…──!?

[祓われろ、と。
言おうとした言葉は近付こうと動かした足がびくともしないことに驚き止まった。
視線をやれば、余四朗の足を伝って妖の尾が這い上がり、胴まで締め付けようと蠢いている]

ちぃっ!!

[太刀を向けようにも己が身に巻きつくために刃を揮い難い。
ミシミシと、骨をも砕きそうな圧迫が余四朗の身を襲った]


こ、んの……!

[肺腑の中まで押し出されそうな感覚に呼吸がし辛くなる。
腕から力が抜けそうだったが、離さず握っていた太刀を切先が下に向くようにして握った]

……、っ!

[声を出せぬまま、妖の尾目掛けて太刀を振り下ろし身の解放を狙う。
ただ、その切先は揺れ、どこか覚束無いものでもあった*]


[沙耶だけでなく、男にも余裕が無くなってきたのだろう。
尾は男の足を容易に捉え、胴まで伝い締め上げる]


おまえは、

ここから、いかせない


[沙耶は既に多くの血を失い、満身創痍。
それでも尚、己から流れる血を蛇に変え、男を締め上げる尾に加担させる。
太刀が振るわれる様を見ても、今此処で男を止めなければという一心で緩ませようとはせず。

男の動きを止める為、男の喉笛に噛みつかんと口を開き牙を剥いた**]


【人】 旅籠 おもん

― 村外れ ―

御冗談を。
わたくしはただの通りすがり、雑魚にございます故。

[男の問い>>98と、妖の視線>>100を受けて、いつか別の妖へ返したのと同じような言葉を紡ぐ]

滅ぼすなど滅相もございませぬ。

[ゆらりと揺れる。
袖に隠した口許は、相変わらず笑んでいた]

(103) 2015/02/12(Thu) 00時半頃

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