人狼議事


216 宵闇駆けるは天つ星

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視点:


真剣師 鬼丞は、メモを貼った。

2015/02/10(Tue) 01時頃


【人】 真剣師 鬼丞

― 林付近 ―

ああ、俺にゃあ、親なんてもんは...居なかったからなあ。

[顔を知っているとは限らない、と、思いついたように言った妖に>>1返した鬼丞の声は、そこだけが、どこかさらりと静かだった。
そこに乗せる想いを忘れたように、或いは忘れたふりをしているのかもしれないが]

ふっふ...そうかい、そりゃあ残念だったことで。

[続いて喰らおうとして逃げられたという言葉の響きを聞けば、笑いを隠そうともせずに、そう言った]

(6) 2015/02/10(Tue) 01時頃

【人】 真剣師 鬼丞

― 林付近 ―

[笑いながらも、鬼丞は次の手を考え続けている。今の言葉で知れたのは二つ。これが人喰いの妖だということと、恐らく過去の経験から、己の力を強く警戒しているのだろうということ]

そうさなあ...

[ざわりと、木の葉が揺れるのを眺めながら、如何にと問う妖に、鬼丞は目を細めて見せる]

それじゃあ、今度は俺が...

[びょう、と風が強く渦巻き、揺れた葉を巻き込んで、大量に散らす]

「今は」見逃してやろうかい。

[「今は」という言葉を、強調しつつ、風音に紛れるように、とんと地を蹴った鬼丞の身体は、その身を包む風に乗って、一息に樹怪から距離を開ける]

次は、成仏させてやるよ。愉しみにしてな。

[逃げを打ったと見えながら、笑ってそう言い放つ男の顔は、妖の記憶に重なりはしたろうか**]

(10) 2015/02/10(Tue) 01時頃

真剣師 鬼丞は、メモを貼った。

2015/02/10(Tue) 01時半頃


【人】 真剣師 鬼丞

[地を蹴った瞬間に土中から伸びた無数の根は、>>13僅かに鬼丞の身には届かなかったが、ほんの少しでも遅れていれば、絡めとられて身動きならなくなったろう。
内心のひやりとした焦りを押し隠して投げた声に、妖が激高して吠えた、その本当の理由は判らなかったが]

くわばらくわばら...

[風に任せて距離を稼ぎつつ、鬼丞は、小さく呟く。
あの妖は気付いていなかろうが、こうして風で身体を宙に運ぶ時は、逆に攻撃に移ることは出来ない。
人ひとり分を支える風を操るのは、それだけの力を必要とするものだったからだ。
身を包む風が、ある程度の防御とはなるが、護る一方ではいつか力が尽きてしまう]

やっぱり油断は出来ねえな...さて、せめてあそこを離れて追ってきてでもくれりゃあいいが。

[そう思って煽ってみたが、向こうも警戒している筈だ、そううまくはいかないかもしれない。それに、すぐにまたぶつかる事は、どちらにしても避けたかった]

(22) 2015/02/10(Tue) 22時半頃

【人】 真剣師 鬼丞

[いつまでも宙にいては、逆に空飛ぶ妖共に襲われかねない、どこか休める場所は、と、眼下を眺め、目に入ったのは先刻通った岬への道の分かれた先]

ありゃあ、神社か?

[滅びた村とはいえ、それなりに人のいた地の鎮守の社なら、妖共にはあまり近付きたくない場所の筈だった。息をつくには格好かもしれぬと、思いつく]

(23) 2015/02/10(Tue) 22時半頃

【人】 真剣師 鬼丞

― 神社 ―

[それでも多少の警戒はしながら、ふわりと、社の屋根の上に、まず身を運んだ鬼丞は、その時初めて、別の気配が傍に在る事に気付いた。>>21
常ならば、闇の星の気配に、こうまで気付かぬ筈はない。先程の妖との対峙に、気力をすり減らしていたせいか、或いは、闇の星の持ち主が、微睡んでいたそのせいか]

おやおや...

[苦笑と共に呟いた鬼丞を、紫の小鬼は何と見たか]

(24) 2015/02/10(Tue) 22時半頃

真剣師 鬼丞は、メモを貼った。

2015/02/10(Tue) 23時頃


【人】 真剣師 鬼丞

― 神社 ―

[小鬼が警戒の声をあげるのを、鬼丞はどこか面白そうに、そして半分呆れたように見下ろした]

なるほど、影鬼かい。存外可愛らしいもんじぇねえか。

[くっく、と喉を震わせるのは、小鬼の風体にか、それとも間近に己を祓う銀の星の気配を確かに感じていながら、まだ目覚めようとせぬ青年への揶揄だったか]

さて...

[しばし考え、社の屋根から地面へとふわりと降り立つ]

ひゅう...

[今は妖と対峙している時程ではないが、止まることの無い風が、さわ、と、青年の頬を撫でた]

(26) 2015/02/10(Tue) 23時頃

【人】 真剣師 鬼丞

― 神社 ―

[青年が目覚めるまで、鬼丞は特に手出しするでもなく、眺めていた。ひゅるりひゅるり、と、風はどこか不穏に啼いてはいたが]

仕事中に居眠りたあ、余裕だな。

[呑気に見える欠伸にだけは、それなりのツッコミを入れて、誰と問う声には、肩を竦める]

見た通り、ご同業さ。
亀吉てえのは、お前さんか。

[すぐには名乗らず、相手の名を知っていることだけを伝える。影鬼の二つ名の方は口にしない]

(36) 2015/02/10(Tue) 23時半頃

逃がしゃしねぇで。

[掲げた太刀を引き戻し、妖に対して不適な笑みを浮かべた*]


【人】 真剣師 鬼丞

― 神社 ―

へえ、この妖だらけの結界の中で休めるたあ大した度胸だ。
ま、お前さんにはいい子守りがついてるようだが。

[「子守り」と呼んだ小鬼には、僅かに険のある視線を向けたが、さらり返された言葉に漏らしたのは、半分は本音]

そうかい、俺は鬼丞だ。余の字...余四朗とは縁があってね。
先に、お前さんと会ったと聞いていたのさ。

[亀吉の胸元抑える仕草に僅かに目を細め、再びの問いには、今度は素直に名を名乗り]

どうした?眠気が覚めないか、それとも具合でも悪いかい?

[案じるような言葉と共に、ずい、と足を踏み出して傍へと寄った、鬼丞のその瞳には...銀の星の閃光にも似た鋭い光が宿る]

(42) 2015/02/11(Wed) 00時頃



――――――!?


[一体何が起きたのか。
唐突な雷に身を強張らせた一瞬で変わった空気に怯えが走る。
けれどそれも、男の一言に怒りが取って変わった]


…………にげ、ない。


ここは、さやの、す。

―ずっと、ずぅっと、さやのもの。



[そうだ、此処は沙耶の場所。
もう魚は貰えなくとも、もう村の人間は居らずとも。

沙耶の住処に、変わりはない]


おまえなんかの、かってにさせない。


[ぴしり、尾の先で地を打って。
ふぅわり舞い立つ湯気を身に纏い始めた**]


【人】 真剣師 鬼丞

― 神社 ―

噂ねえ、偏屈ものとでも聞いてるかい?

[冗談めかして返しながら、ためいきつく亀吉の様子に、鬼丞はふ、と息を吐く。
ざわざわと星は闇を祓えと騒ぎ立てるが、それにうかうか従うわけにもいかぬ]

そいつあ悪かった。

[足を止めたと同時、風がびゅう、と、足元の土を巻き上げた]

調子を崩したんでなきゃいい。
厄介な妖もいるこったし...

[土巻き上げた風は、そのまま小さな竜巻となって、丁度ぼこりと土から顔を出した大きな蝦蟇を巻き込み、四散させた]

雑魚もまだ、残ってるようだしなあ。

(46) 2015/02/11(Wed) 00時半頃

【人】 真剣師 鬼丞

― 神社 ―

[海岸の方に、結界の張られた事は、感じ取れる。恐らくは余四朗が妖と遭遇したのだろうとは予想の内。
風は今も彼の傍に巡っている、手に余ると思えば呼ぶはず、と、信じていたから、今はそちらに気は払わずにいた]

(49) 2015/02/11(Wed) 00時半頃

【人】 真剣師 鬼丞

[余四朗が手助けを求めるなら、声を届けるだけの風は相応に、護りの風と変わるだろう。
余四朗自身に、その気と暇があれば、の話ではあったけれど]

(50) 2015/02/11(Wed) 01時頃

─ 岩場 ─

わしらからすりゃ、おんしの言うとることん方が勝手じゃあ。

[村と妖との関わりなぞ知る由も無い。
そのまま共存出来ていたなら見逃すこともあったかもしれないが、村は滅んでおり、妖は血肉を喰らって悦んでいた。
この先を思えば、余四朗が祓うことを選択したのも道理ではある。
交わす言葉のすれ違い、情報の決定的な欠如がこの状況を作り上げた]

まぁええ。
力尽くで祓うんに、変わりねぇき。

[呟いて、余四朗は太刀を両手で握り右下へと払う]


っらぁ!

[距離は取ったまま、右下へと払った太刀を左上へと斬りあげると、太刀の刀身から雷の刃が放たれた。
妖へ真正面から迫る雷刃が互いの半ばまで翔けた時、余四朗もまたそれを追うようにして地を蹴る。
左上へと払った太刀は左手のみで握り、間合いへと入ることが出来たなら、相手の右から胴を薙がんと太刀を揮うつもりだ**]


真剣師 鬼丞は、メモを貼った。

2015/02/11(Wed) 01時頃


【人】 真剣師 鬼丞

― 神社 ―

頭に血がねえ...

[そういえば、闇星の衝動に飲まれかけた、退魔師が居た、と、そんな噂も聞いたことはある。
この青年が恐れるのも、そのことか、と、彼の過去を知らぬ鬼丞は、ただ、そう理解して]

いい腕だな。

[琵琶の音に応じ、小鬼が素早く妖を祓う様を見れば、今度は純粋に感嘆を声に乗せた]

(53) 2015/02/11(Wed) 01時頃

真剣師 鬼丞は、メモを貼った。

2015/02/11(Wed) 01時頃


【人】 真剣師 鬼丞

― 神社 ―

思わぬ所でってーと、その弟分もここに来てるのか?
ま、せいぜい間違って死なねえように仕込んでやるといい。

[可愛い弟分>>52、と聞けば、薄く笑って、揶揄いだか励ましだか判らぬ調子で言う。
頭領は恩人と思っているが、師と言える師にはついたことのない鬼丞には、兄弟弟子というのも無縁だった]

ああ、そうだ。お前さん、女の樹怪に遭ったろう?

[互いの星の性質を思えばそろそろ別れ時かと思いながら、今ひとつだけ、と、鬼丞は言葉を繋いだ]

お互い見逃したみてえだが、ありゃあ、人喰いだ。結界の内から逃れられないとなりゃ、人という人は餌になる。
今度出くわしたら、迷うなよ。

[この村で出逢った中で、一番手強いと思った妖、それ故に、忠告めいた言葉を告げる時だけは、これまでに無く真顔だった]

(54) 2015/02/11(Wed) 01時半頃

【人】 真剣師 鬼丞

― 神社 ―

[亀吉から、他の妖の話を聞きもしたろうか。ともあれ、今はこれまでと、鬼丞は踵を返す]

邪魔したな。

[去り際に、ひらり、手を振ったと同時、びょう、と高く鳴った風が、周囲に薄く漂う妖の残した瘴気を祓う。これで少しは空気が浄められ、神社の内は妖には居辛い場所に戻った筈だった**]

(55) 2015/02/11(Wed) 01時半頃

真剣師 鬼丞は、メモを貼った。

2015/02/11(Wed) 01時半頃


真剣師 鬼丞は、メモを貼った。

2015/02/11(Wed) 02時頃


【人】 真剣師 鬼丞

― 神社 ―

[弟弟子に対する愛情と見ていいのかどうか、少々物騒な言葉に>>57]

(良い根性してやがる)

[と、内心思ったところで、流浪の妖の事を聞かされる]

流れ者かい?お前さんに良い根性と言われるくらいなら、そりゃ、相当なもんだろうなあ。

[先刻抱いた感慨のせいか、応じた言葉は妙にしみじみとしたものになった]

俺も、気をつけるとしよう。

[これで、気をかける妖は二匹。さて何匹片付ければ静かになるやらと、内心吐息をつきながら、鬼丞は亀吉と小鬼に見送られ、今度は歩いて神社を後にする]

(60) 2015/02/11(Wed) 16時半頃

【人】 真剣師 鬼丞

― 神社 ―

[神社の内に居る間は、意識して休ませていた風が、村と岬を繋ぐ道に出た途端、ひゅう、と奔って辺りを探る]

ああ?

[村の内に、何やら奇妙な妖気じみた塊がいくつか増えている。そう強いモノとは思えないが、唐突に思える出現が鬼丞の気にかかった]

(61) 2015/02/11(Wed) 16時半頃

【人】 真剣師 鬼丞

― 集落の中 ―

[とりあえずは様子を見るかと、一番近い気配の方へと向かってみると、そこに居たのは、少女のような姿をした土人形>>15]

なんだ、こりゃあ?

[近付くと、ふいにその土人形がこちらを向いて、手にした鎌を振り上げた]

おっと!

[飛び退りながら、鬼丞が片腕を振ると、風の刃が土人形の腕をすっぱりと斬り落とす。
ぼとりと地面に落ちた片腕と鎌に頓着せず、尚も鬼丞に近付いて来ようとした人形は、落ちた己の腕を踏み砕いたと同時に、ぼろぼろと土塊となって崩れ落ちた]

(62) 2015/02/11(Wed) 17時頃

【人】 真剣師 鬼丞

― 集落の中 ―

えらく呆気ないな。

[これを造ったのは、それなりに力のある妖だろう。しかし本気で退魔師を害するつもりだったとしたら、この造りはいかにも脆い。
狙いはせいぜい目眩しか...それとも人を揶揄いでもするつもりか]

根性の良い妖...ねえ。

[亀吉の言葉を思い出し、鬼丞は苦笑する。
どちらにせよ、この分では他の気配も触って得はないようだと見定めて、ざっと土塊だけを強風で祓い飛ばすと、再び人家の集まる集落に背を向けた。

離れた場所で、黒い鴉のような妖の群が鳴き騒いでいるのが聞こえていた>>30**]

(63) 2015/02/11(Wed) 17時頃

真剣師 鬼丞は、メモを貼った。

2015/02/11(Wed) 17時頃


[沙耶には男の言葉が理解出来ない。
意味を知らないのではない、男が何故沙耶を勝手と言うのか解らない。
沙耶は変わらず人間との約束を守り続けてきただけだ。
いきなり来た余所者に勝手と言われる謂れなど、一つも無い。
けれど、それを相手に伝える術は、沙耶に無い。
そのような知恵を授けてくれる相手は、沙耶の側には居なかった]


………おまえ、なんか。

きらい、だ。


[だから沙耶には、胸の内の衝動を、怒りを。
少ない語彙に込めて男を睨み付けるが精々。
だがそれも、長くは続かなかった]




───っ…!


[離れたままの男が振るった太刀から走った雷。
野生の生き物にとって恐怖を抱くは必定、妖としてまだ幼い沙耶にとってもそれは変わらず。
息を飲み、走った怯えに身が竦む。
その明らかな隙、当然男の接近を止めることなど出来ようもなく]


っや、

 


[間近に迫った男が、胴を割かんと振るう煌き。
先には避けきれたそれは、今度はもう間に合わない。
後方に下がった所でこちらが体勢を崩すだけ、追撃で止めを刺されるは目に見える。
ならば、と。振るわれる太刀へとこちらからも腕を振り上げ]


  きぃっ…!!

[腕が落ちようと腹を割かれるよりはまし、と。
肉が斬れる痛みに叫びをあげながら、腕の力で刃を跳ね上げ太刀筋を逸らす。
骨まで断ち切られるには至らず、けれど与えられた痛みは、男の理不尽さを更に印象付けることになり。
陸の蛇よりも平らな尾が、男を横に張り飛ばそうと振り上がった**]


[言葉もたどたどしく、見た目も若いと見える妖
村が滅んでから居ついたのだろうという推測は余四朗の思い込みだが、それを確かめる術も無い。
勝手に居ついたものとして、滅びた村で見つけた妖を祓わんとしていた]

(好かれぇ気ぃも無ぇで)

[語彙少なく紡がれた怒りの声。
仕掛けたがために言葉にはならず、突き放す念が行動となった]


[奔る雷刃に妖の動きが鈍る
それは接近には十分の隙を生み、余四朗は太刀を振り抜かんと力を込めた]

───っ!?

[取った、と思った一撃は振り上げられた腕により押し上げられ、狙いから大きく逸れ行く。
引き戻すべく腕に力を込めたが、構え直すよりも先に撓った平らな尾が余四朗の側面を打ちつけた]


っが…っ!

[弾き飛ばされる寸前、余四朗の周囲で風が緩く流れたが、物理的なものを防ぐには密度が薄い。
尾を防ぐには至らず、余四朗は海水が迫る波打ち際に弾き飛ばされた]

……っはぁ、はぁ……

妖喰ろうてただけはあるき…。

[若い妖と思っていたが、打ち付けられた尾の強さは想像以上。
運良く岩にぶつかることは無かったが、開いた胴に入った一撃はずきりとした痛みを伴った。
余四朗は太刀を砂地に刺し、片膝を付いた体勢でしばし息を整える*]


[男がこちらの事情を知らぬように、相手の思い込みをこちらが知る術は無い。
知った所で大人しく祓われる訳も無く、争いは避けられようも無かったろうが]


、っやぁ!


[腕で刃を受け、男の狙いを逸らし構えを崩す。
即座、痛みに増幅した怒りのまま男を弾き飛ばそうと尾を振り上げる。
狙いは芯を捉え、男の姿は波に飲まれ消える─はず、だった]


…、!?


[男を打つ直前、不自然に風が動いた。
例えるなら男を包む繭のようなその風が、尾の勢いを僅か削ぐ。
波打ち際で留まった男の息整える様に今は好機かと思うが、こちらも右腕をざっくりといかれている。
ぎりと歯を噛んで睨み付けたところに聞こえた男の言葉に、微か眉を寄せた]


…あやかし、なんか。

たべて、ない。


[芙蓉に会うまで自分以外の妖がいることも知らなかったから。
つい先程まで食べていた烏も妖だと自覚は無かった]


[芙蓉に会うまで自分以外の妖がいることも知らなかったから。
つい先程まで食べていた烏も妖だと自覚は無かった]
[何から何まで男の言葉の意味が解らず、募る苛立ちが冷静さを奪う。
右腕、傷と呼ぶには生温い斬り口から留まらぬ血、それを止めることすら思い至らない。
むしろ牙を立てて、更に溢れ出た紅見る間に蛇の形を形作り]


……たべるなら、


おまえだ。


[右腕を振るうと同時、十ほどの朱い蛇が男へと向かい牙を剥いた**]


[ふぅー、と長く息を吐く。
痛みは残るものの、このままじっとしているわけにも行かない]

喰ろうとったわぃ。
わしが仕掛けぇ前に喰ろうとった烏、ありゃあ妖じゃ。

[否定する相手に、ふん、と鼻を鳴らしながら言う。
妖を喰らった自覚も無いあまりの知識の欠如に、訝しむように瞳が細まった]

(喰ろうてたもんが妖じゃあ言うんも気付いとらんのけぇ?
 おかしなやっちゃな)

[あまりにも幼い印象を受け、知れず小さく唸る。
幼いからと言って見逃す理由にはならないが、不思議な違和感は残った。
そんな思考の間にも相手は次手として己の右腕に牙を立て、宣を余四朗に投げてきた]

やれぇもんならやってみぃ。

[余四朗を喰らう。その宣によりこの妖の危険度を高く見る。
ここで祓うべきと言う意識が更に高まった]


[妖の腕が振られ、その血によって作られた朱い蛇が迫り来る]

血ぃ操るんけぇ!

[砂地に突き刺した太刀を抜き、尖兵として迫る二匹を下からの逆袈裟で斬り払った。
左上へと流した太刀を円を描くようにして切先を左へと流し、続けざまに飛びかかってくる四匹を薙ぎ払おうとした刹那]

……───!?

[ふわりと漂う甘い芳香
一閃に備え腹に力を込める際、余四朗はその香りを大きく吸い込んでしまった。
途端、視界に居た四匹の朱蛇が倍の数に分裂する]

っ、らぁあっ!

[構わず太刀を薙いだものの、手応えがあったのはたったの二つ。
仕留め損ねた二匹は刃を擦り抜けて余四朗の右肩と左二の腕へと噛み付いた]


っっ…!

[悲鳴こそ上げなかったものの、鋭い牙による激痛は身を走る。
未だ甘い香りも取り巻いて、余四朗の視界は二重に揺れるようになっていた]

っんだ、こりゃ……!

[視界が揺れるせいで足も覚束無い。
ふらつく間にも残りの朱蛇が余四朗へと迫っていて、それもまた倍の数と認識しながら太刀を握り直そうとした。
それでも対処は遅れ、朱蛇の牙が余四朗の喉元へと迫る]


《─────轟!!》

[朱蛇が余四朗の喉を喰い千切らんとした時。
余四朗に添っていた風が取り巻くものを吹き飛ばさんと荒れた。
荒れたのは数瞬ではあったが、それにより余四朗を取り巻いていた香りが薄くなる]

っは、……だん、な
あんが、てぇ…!

[声を届けるものだと聞いていたが、護りの効果も僅かながらにあったらしい。
接近していた朱蛇も軌道を逸らされ、余四朗の後方へと通り抜けていた]

…くっそ、他ん妖ん干渉されとぉか。

[まだ少し頭がくらりとする。
それでも先程よりは改善し、対峙している妖が二人に見えることはなかった]


ぅらっ!!

[右肩と左腕に噛み付いた朱蛇を毟り取り、血を流しながらそれらを相手へと投げつける。
直後、太刀を右上へと構え、もう一度雷刃を相手へと放った*]



うそ、つき。

あれは、とりだ。
あやかしじゃ、ない。


[余四朗へ理不尽を抱いていなければ、芙蓉の様に話しかけられていたなら受け入れただろう真実。
だがここまでの擦違いが、彼の言葉を嘘だと切り捨てる。
沙耶と約束をしておいて居なくなってしまった村の人間への不満も相まって、思考は短絡なものに代わり]


─── いけ。

[自ら広げた傷口から流す血を蛇に変えて、男へと嗾ける。
衝撃を受ければ崩れるそれは、太刀に一掃されて地に血溜まりを作りあげるだけに終わるはず、だったが]



こ、れ…?

[ふ、と。鼻を擽る香りにきょとり、瞬く。
沙耶にはただ良き香りでしかないが、その香りに気付いた前後から男の様子がおかしくなった。
己が血に吹き込んだ命が男の肩、腕に噛み付き、喉元にも迫るを見れば、今度こそ好機、と。
沙耶自身の牙も突立ててやろうとしゅるり、尾を地に滑らせて距離を縮めたその、刹那]



……、っ…!?
 


[突如沸いた暴風が、沙耶の接近を拒む。
それどころか、血を流し過ぎた身体は煽る風に耐え切れず平衡を失い体勢を崩す。
自分の蛇が弾き飛ばされただけでなく鼻を擽っていた香りも薄れたと気付いたのは、分身を投げ返されたと同時で]


…っ、あ、あああ…!!!


[再度放たれた雷、避けようも無く撃ち抜かれて痛みと痺れに叫びを上げる。
耐え切れぬ苦痛にのたうち左右乱雑に振り回す尾は、男の接近を防ぐことが出来るか**]


[聞く耳持たぬ様子に言うべきことはもはや無い。
祓えば良いだけのこと──と思っていたのだが。
この妖、思いの外手強い]


[放った雷刃は妖に届いたものの、追撃へと移行するには難しかった。
未だ視界が揺れることもさることながら、狙いが定まらないながらに撓り振られる妖の尾が余四朗を近付けない]

ほぃなぁ……こげんしたるぁ!

[狙いを振り回される妖の尾へと変え、上段に構えた太刀を振り下ろす*]


【人】 真剣師 鬼丞

[視界に捉えた鴉の妖は、何かをめがけて舞い降りては数を減らし、遂に空からその姿を消す]

ははーん、喰らわれたか。

[近付いても感じるのは妖気だけ、ということは、退魔師に祓われたのではなく、より強い妖に喰われたと見るべきだろうと判じて、その元凶を確かめようと、足を進めた、その刹那]

ひゅう!

[海からの風が鬼丞の傍を掠めていく]

こいつぁ...

[感じたのは先刻出逢った樹怪の気配。本来の領域とは言えない場所に、あの妖が現われたとすれば、目的は自ずと知れた]

余計な世話かもしれねえが...

[結界の内には踏み込めまいが、二体一の状況になれば余四朗が不利だ。それにあの樹怪は、己が祓うべきと、どこかで決めてもいた鬼丞は、余四朗の傍に置いた風を動かすだけの力を送る]

(76) 2015/02/11(Wed) 22時半頃

【人】 真剣師 鬼丞

[離れた場所からでは、細かい援護は出来ないが、それでも役には立ったのか、余四朗の声が届いて、僅か安堵の表情を浮かべる]

...気張れよ、余の字。

[こちらからの声はすでに届くまい。風の力はほぼ尽きている。この先は、余四朗一人の戦いになる]

(77) 2015/02/11(Wed) 22時半頃

真剣師 鬼丞は、メモを貼った。

2015/02/11(Wed) 22時半頃


[痛い、いたい、イタイ。

ただでさえ雷は脅威、加えて動き鈍らぬようにと纏わせた湯気が伝導の役割果たし。
余四朗の放った以上痛みを受けた沙耶は、苦しさに身を捩らせる。
それは意図せず余四朗からの追撃を阻止する動きとなっていた、が]


きぃ、あ、あああああ!!!!


[周りに気を配る余裕などある訳が無い。
当然、振り下ろされた太刀を避ける事など出来もせず。
刃を受けた尾、脱皮を済ませたばかりの柔い皮が簡単に斬り裂かれる。
更なる痛みに叫びはより高く、大きなものに変わり。
のた打ちは、そのまま害加える相手を振り払う動きへと変わった*]


[振り下ろした太刀は弾かれること無く妖の尾を斬り裂いた。
その手応えは柔く、妖の幼さを際立たせるよう]

っ、

[斬り裂かれて上がる、高く大きな悲鳴。
耳がきぃん、と鳴るようだった。
それに顔を顰めた刹那、尾の動きが変わり、余四朗を弾かんとうねる]

ぐあ!

[予測が出来ぬ動きに対処しきれず、余四朗は左腕と胴を同時に打たれた。
打撃に朱蛇に喰らわれた傷から血が噴出すように飛び散り、辺りを朱に染める。
跳ね飛ばされた先には大岩が一つ。
右側面も打ちつけ、右肩から更に血が散った]


──くっそぁ……

[悪態が口から零れ出る。
打ち付けられた大岩に身を預けるようにしながら、体の向きだけは妖へと直して。
力が入りにくくなってきた腕に力を込めて太刀を握る]

…おらぁ、どげんした。
わしぃ喰ろうたるんじゃあねぇんけぇ?

[目を細め妖を見据えながら、挑発するように言って口端を持ち上げた*]


【人】 真剣師 鬼丞

― 沼へと向かう道 ―

[離れていたこともあり、樹怪の行き先の方を鬼丞の風は追っていない。故に、先に探っていた鴉を喰らったモノの姿を探して、ゆっくりと歩みを進めながら、風を巡らせた]

(84) 2015/02/11(Wed) 23時頃

[右腕だけでなく、尾からも血が溢れ、流れ出る。
鋭い痛みに反射で跳ねた動きが男を打ちつけ、朱が地と空に弧を描く。
弾き飛ばした先、男が更に傷を負ったことにも気付かず痛み落ち着くまで叫び]

…あ、ああ、あ…


[痛みは変わらずあるものの、流れ出る血が徐々に麻痺させていく。
このまま放っておけば失血で動けなくなるも時間の問題、だが男が放っておいてくれる訳もなく。
沙耶もまた、男を放って逃げることなど出来なくなっていた]


[向けられた言葉に、睨みつける。
喰うとは言った、確かに言った。けれど沙耶は、約束をした。
人は食わないと、約束をした相手はいなくなってしまった。沙耶を置いて。
約束したのに、沙耶はずっと、約束を守っていたのに]


やく、そく。

さきに、やぶった。


にんげん、なんか。

しんじなきゃ、よかった。


[対峙している男は村の者じゃない。
それは解っていたはずなのに、元より幼く狭い視野は怒りで更に狭まる]



きが、かわった。

[尾から流す血を硬質に変えながら、男を殺意篭った瞳で見つめ]

おまえ、なんか。

くっても、やるもんか。

[ただ殺すだけ、と。
人すべてへの憎しみを男の頭めがけ、槍のようになった尾の切っ先を鋭く突き立てた*]


【人】 真剣師 鬼丞

― 沼への道 ―

[道の先、少女のような姿が見える。>>85その姿には見覚えがあった]

人形遊びをしたのは、お前さんかい?

[ついさっき出逢った土人形と瓜二つの容姿、ここを平気で歩いていることを見ても、相手は妖に違いないだろう。
それでも一応は、問答無用で仕掛ける前に声をかけたのは、向こうに襲ってくる気配がなかった事と、驚いたような表情が、僅かに気にかかったため]

ひゅうるり

[風は油断無く、鬼丞の周りを巡ってはいたけれど]

(86) 2015/02/11(Wed) 23時半頃

……約束?

[たどたどしい言葉に余四朗は瞳を細めた。
妖が言う言葉から察するに、この妖は人間と何らかの約束をしたらしい。
誰かと関わりを持っていたことは知れたが、それもまた状況を推測するには情報が足りない。
ふーっ、と呼吸を整えている間に相手の気に殺意が宿り、妖の尾の形状がやや変化していった]

はん、喰われぇもやられぇも御免被るき。

[負ける心算などあるはずも無い。
吐き捨てて、柔い手応えがあったはずの妖の尾が余四朗の頭へと迫る間合いを測った]


[背には岩、下がることは出来ない。
故に余四朗は敢えて、前方へと足を踏み出した。
身を屈め、鋭い尾先に頬を裂かれながらも速度は落とさず、妖の懐に飛び込まんとする。
狙うのは太刀による一撃ではなく、より近接しての腹部への蹴り付け*]


[沙耶の言葉が男に齎したもの、それに気付く余裕も既に無い。
純粋な殺意と変じた怒りのまま、男の頭を刺し貫かんと血の槍と化した尾が鋭く走る。

岩に阻まれ逃げ場が無い以上、男の命はこれで奪える───

その想定が招いた油断も、恐らくは理由の一つ]



───っ、

[顔のど真ん中を穿つはずだった尾は、頬を掠ったのみ。
仕留め損ねたと理解すると同時、腹部に走った衝撃が身体を浮かせた。
痛みと衝撃、その両方に息が詰まり後方へと身体が崩れる]


【人】 真剣師 鬼丞

― 沼への道 ―

[にんまりと笑う相手に、鬼丞は目を細める。姿は少女だが、その物言いも纏う気配も、それなりに年経たモノの風格がある。
相手が土を操る力を持つのは、先の人形を見れば知れたが、さて、その力量はいかほどか]

そっくりだったなあ、ちいと、ちゃちな造りだったが。

[態と煽る物言いをするのは、鬼丞の癖だ。こうして怒らせてみれば、相手の性質は良く判る]

そう暇でもねえさ。人形遊びをする年でもねえしな。
だが、嬢ちゃんが遊びたいってえなら、相手をするぜ?

[ひゅうるり、と、巡る風が高く啼く。その音は、彼女の予測通り>>93風がこの退魔師の力である事を知らせるもの]

(94) 2015/02/12(Thu) 00時頃

[尾の長さもあり、弾き飛ばされるというよりも倒れると言った方が正しいか。

それでも沙耶にとっては致命的に大きな隙を作ったと、冷静な本能が悟る。
即座過ぎるのは、芙蓉の言葉。

実の所、沙耶は祓うという言葉の意味を知らない。
今も正しい意味は解らない。

ただ解るのは、芙蓉が警戒を隠さなかったこと。
それと]


(ここで、さやが、はらわれた、ら)


(つぎ、は── ふよう、だ)


[沙耶を祓うという男を此処で止められなかったら、芙蓉が危ないということ]



───…さ、せ…ない

[腹を蹴られた痛みに、息を凝らしながら。
それでも、初めて知った”おなかま”を守ろうと。
自分自身も援護を受けていたことに気付かぬまま、しゅるり。
眼前の男を締め上げようと尾を波立たせた*]


[蹴りは狙い通りに妖へと届いた
倒れ込む様子に一息ついて、頬から垂れる血を手の甲で拭い取る]

そろそろ、大人しゅう…──!?

[祓われろ、と。
言おうとした言葉は近付こうと動かした足がびくともしないことに驚き止まった。
視線をやれば、余四朗の足を伝って妖の尾が這い上がり、胴まで締め付けようと蠢いている]

ちぃっ!!

[太刀を向けようにも己が身に巻きつくために刃を揮い難い。
ミシミシと、骨をも砕きそうな圧迫が余四朗の身を襲った]


こ、んの……!

[肺腑の中まで押し出されそうな感覚に呼吸がし辛くなる。
腕から力が抜けそうだったが、離さず握っていた太刀を切先が下に向くようにして握った]

……、っ!

[声を出せぬまま、妖の尾目掛けて太刀を振り下ろし身の解放を狙う。
ただ、その切先は揺れ、どこか覚束無いものでもあった*]


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