人狼議事


216 宵闇駆けるは天つ星

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


【人】 座敷守 亀吉

─ 岬への道 ─

[海沿いに幾つか気配は感じていたものの、そちらに近づく事は避け。
人気のない所に──と思い進めていた歩みは、途中に見えた分かれ道の前でふ、と、止まった]

 ……この奥……なんぞ、あるんか?

[小さく呟き、そのまま道をそれて木立ちの奥へと歩みを進めて]

(7) 2015/02/10(Tue) 01時頃

【人】 座敷守 亀吉

─ 神社 ─

 ……神社?

[たどり着いた先にあったのは、古い鳥居と社殿を持つ神社。
境内に植えられているのは蕾を抱いた梅の古木か。
漂う空気は清冽で──その感触に、張りつめていたものがふ、と緩んだ]

 ここの、氏神さん……かねぇ。
 すまんが、ちぃと休ませてもらいますわ。

[深く息を吐いて呟いた後、梅の木の下に座り込んで目を伏せる]

(8) 2015/02/10(Tue) 01時頃

【人】 座敷守 亀吉

 あー……もぉ。
 大概にせぇや、ほんと。

[零れる愚痴が向くのは、己が内の黒の星。
銀の星のみならず、時には妖すらも喰わんとするこれを制するのに要する努力は決して表には出さぬもの]

 ……俺は……あんなん、やりとうないんや。
 あんな、思いは…………。

[呟いて、左の肩を緩く掴む。
手の下にあるのは、幼い頃に妖に引き裂かれた痕。
唯一知れる過去の形とその記憶、それらに囚われまい、とする思いを込めてふる、と首を横に振った後。
梅の古木に寄りかかって目を閉じた。**]

(9) 2015/02/10(Tue) 01時頃

座敷守 亀吉は、メモを貼った。

2015/02/10(Tue) 01時半頃


【人】 座敷守 亀吉

─ 神社 ─

[本来なら、野外で眠り込む、という事はほとんどない。
ましてここは妖閉ざした結界の内、いつ何時奇襲を受けるかもわからぬ場所。

にも関わらず、緩い微睡みに身を任せる事が叶ったのは、周囲に漂う清冽な気、故か]

(……なんか、知ってる感じに、よう似とるなあ……)

[夢現、こんな事を思うものの、その「知っている」のがどこなのかはわからない。
それでも、落ち着く場所でがあるのは今の状態ではありがたく。
微睡みの内で気を均すその肩の上では、小鬼がきょろりと周囲を見回していた。
不寝番の心算、らしい]

(21) 2015/02/10(Tue) 22時半頃

座敷守 亀吉は、メモを貼った。

2015/02/10(Tue) 22時半頃


【人】 座敷守 亀吉

─ 神社 ─

[近づく風の気配。
微睡む青年の意に反し、内なる星はざわり、ざわめく]

 ……んー…………るさ……ねさせ…………。

[それを抑え込むように小さく呟く姿に、小鬼は呆れた視線を向けた後。
苦笑する男>>24をじぃ、と見上げて、キキ、と短く鳴いた。
声音にあるのは、微かに警戒する響き]

(25) 2015/02/10(Tue) 23時頃

【人】 座敷守 亀吉

─ 神社 ─

[微睡みの中、なされた評は知る由くなく。
知ったら知ったでうるさい、というのは一先ず余談としておいて。

降り立った男に対し小鬼は警戒のいろを強め。
青年の頬に向け、おきんかい、と言わんばかりの横手突っ込みを入れる。
風がさわ、と頬を撫でた>>26のはそれとほぼ同時]

 ……るっさぁ、なぁ……。

[風から感じる力が黒の星をより一層ざわめかせ、それは微睡みからの覚醒を余儀なくする。
目を覚ました青年はふあ、と呑気な欠伸を一つ漏らした後]

 …………おんや。
 どちらさん?

[そこに立つ男へ向けて問いかけつつ、傍らに置いた楽琵琶を引き寄せた]

(35) 2015/02/10(Tue) 23時頃

【人】 座敷守 亀吉

─ 神社 ─

 休める時にきっちり休むも仕事、てぇ教わってますんでねぇ。

[突っ込みにはさらり、と返し。
問いに返った言葉>>36に、数度瞬いた]

 あー……そちらさんも、ここの鎮めを言いつけられた御仁ですか。
 とりあえず、他にその名前名乗っとるのはおらんよーですし、俺で間違いないですわ。

[どことなく、気だるげな口調で返しつつ、何気ない仕種で胸元を抑え]

 んで、そちらさんのお名前は、なんとおっしゃいますん?
 名乗りたないなら、別に無理には聞きませんが。

(39) 2015/02/10(Tue) 23時半頃

逃がしゃしねぇで。

[掲げた太刀を引き戻し、妖に対して不適な笑みを浮かべた*]


【人】 座敷守 亀吉

─ 神社 ─

 どっちも、褒め言葉としてもらっときますわ。

[子守呼ばわりにキィ、と不満げな声を上げる小鬼は無視して、にこりと笑う。
続いた名乗りと自身の名を知る理由>>42には、あー、と短い声を上げ]

 余四朗さんの御知り合いですか。
 鬼丞さん、ね……お噂は、何度か伺っとりますわ。

[旅暮らしをしていれば、様々な噂話は飛び込んでくるもの。
その中には退魔師同士の情報交換によるものも多々ある。
そんな話の中で聞いた名に、僅かに目を細め]

(43) 2015/02/11(Wed) 00時頃

【人】 座敷守 亀吉

 いんや、眠気は覚めとりますし、具合が悪いわけでもないですわ。

[案ずるような言葉には、ふる、と首を振って返す。
こちらに寄る男の瞳、そこに宿る鋭い光に気づいたのは、小鬼の方が先んじて。
不意に上がる、警告めいた鋭い声に青年は数度、瞬く]

 あー……。
 旦那さん、銀の御仁……ですよなぁ。
 悪いんですけど、あんまり寄らんでいただけます?

 せっかく大人しくしとるもんが、起きちまうかも知れませんで。

[その声と、内なる疼きと。
その双方にやれやれ、と言わんばかりにため息をひとつ、落とした]

(44) 2015/02/11(Wed) 00時頃



――――――!?


[一体何が起きたのか。
唐突な雷に身を強張らせた一瞬で変わった空気に怯えが走る。
けれどそれも、男の一言に怒りが取って変わった]


…………にげ、ない。


ここは、さやの、す。

―ずっと、ずぅっと、さやのもの。



[そうだ、此処は沙耶の場所。
もう魚は貰えなくとも、もう村の人間は居らずとも。

沙耶の住処に、変わりはない]


おまえなんかの、かってにさせない。


[ぴしり、尾の先で地を打って。
ふぅわり舞い立つ湯気を身に纏い始めた**]


【人】 座敷守 亀吉

─ 神社 ─

 まあ、色々と。

[噂話については、短く流して。
鬼丞の歩みが止まると、ほっとしたように息を吐いた]

 すいませんねぇ。
 いつもやったら、こんなに騒ぎはせんのですけど……ちょいと、頭に血が上った後だったもんで。

[感情の制御を失すれば、それだけ闇星の本能が強くなる。
その先にあるものを受け入れるわけにはゆかぬからこそ、とにかく気を鎮めよう、と思いたったのだが]

 ああ、そうですなぁ。
 ……多分、ここのあれこれとは関わりないのもおりますが。
 それもそれで、ほっとくわけにはいきませんし……。

(51) 2015/02/11(Wed) 01時頃

【人】 座敷守 亀吉

[厄介な妖、という言葉に同意を返しつつ、楽琵琶をゆると構える。
四弦を撥で一鳴らしすれば、それに応じて跳び上がった小鬼が小さな二刀で飛来した巨大な蛾の翅を切り落とした]

 ……結構減った気ぃもしてたんですが、小物もまだまだおるようですしなぁ。

[はらり、地に落ち溶ける様子にやれやれ、と肩を竦め]

 ま、思わぬ所で、可愛い弟分も増えましたんで。
 無様な所は見せんよう、気ぃは確り保ちますんでご心配なくー。

[にこり、と、笑んだその肩に太刀を収めた小鬼がしゅたり、と降り立った]

(52) 2015/02/11(Wed) 01時頃

─ 岩場 ─

わしらからすりゃ、おんしの言うとることん方が勝手じゃあ。

[村と妖との関わりなぞ知る由も無い。
そのまま共存出来ていたなら見逃すこともあったかもしれないが、村は滅んでおり、妖は血肉を喰らって悦んでいた。
この先を思えば、余四朗が祓うことを選択したのも道理ではある。
交わす言葉のすれ違い、情報の決定的な欠如がこの状況を作り上げた]

まぁええ。
力尽くで祓うんに、変わりねぇき。

[呟いて、余四朗は太刀を両手で握り右下へと払う]


っらぁ!

[距離は取ったまま、右下へと払った太刀を左上へと斬りあげると、太刀の刀身から雷の刃が放たれた。
妖へ真正面から迫る雷刃が互いの半ばまで翔けた時、余四朗もまたそれを追うようにして地を蹴る。
左上へと払った太刀は左手のみで握り、間合いへと入ることが出来たなら、相手の右から胴を薙がんと太刀を揮うつもりだ**]


座敷守 亀吉は、メモを貼った。

2015/02/11(Wed) 01時頃


【人】 座敷守 亀吉

─ 神社 ─

[感嘆の声>>53に返るのは傍目無邪気とも見える笑みと、偉そうに胸を張る小鬼の仕種]

 ……二藍、調子に乗るなや。

[その仕種にはさすがに突っ込み入れて]

 ええ、同じ指令受けた御師さんから、修行して来い、ってぇ寄越されたようで。
 話にゃ聞いてましたが、まさかここで会うとは思っとらんかったんで、ちと驚きましたけどな。

[薄い笑みと共に向けられる言葉に、ひとつ、頷く]

 ええ、ここで会ったも何かの縁ですしな。
 まあ、死なない程度に危ない目にあっとくのも、大事ですけど。

[続いた言葉は、やや物騒ではあったが]

(57) 2015/02/11(Wed) 08時頃

【人】 座敷守 亀吉

 女の樹怪……ああ、あの人喰いさんですかぁ。

[変わった話題>>54には瞬き一つ、肩の小鬼と同じ動きでこて、と首傾げ]

 あの時点ではお互い探り合いでしたしな。
 それに、話が通じる相手とわざわざ殴り合う必要もありませんでしたから。

 ……ま、今は状況も変わっとりますし、そこは心しときますわ。

[呪によって閉ざされた以上、利害の一致は早々成立しない。
それとわかっているから、真顔で告げられる言葉は、こちらも居住まい正して受け取って]

(58) 2015/02/11(Wed) 08時頃

【人】 座敷守 亀吉

 ……ああ、そういや。
 土地の妖の他に、流浪のが一匹、紛れ込んできとります。

 多分、ここの一件の元凶とは違う思いますが。
 力はありますし、何より、かーなりいい根性してますんで。
 出くわしたら、お気をつけて。

[念のためにと告げておくのは、浅からぬ因縁を持つ流浪の妖の事。
この旦那ならいろんな意味で切り抜けそうやなー、とは思うがそれはちょっと横に置き]

 いえいえ、御蔭さんで寝過ごさずにすみましたから。

[邪魔したな、という言葉>>55に返す言葉はやはり軽く。
吹き抜ける風の感触と、それが澱みを祓う気配に、僅かに目を細めた。**]

(59) 2015/02/11(Wed) 08時頃

座敷守 亀吉は、メモを貼った。

2015/02/11(Wed) 08時頃


[沙耶には男の言葉が理解出来ない。
意味を知らないのではない、男が何故沙耶を勝手と言うのか解らない。
沙耶は変わらず人間との約束を守り続けてきただけだ。
いきなり来た余所者に勝手と言われる謂れなど、一つも無い。
けれど、それを相手に伝える術は、沙耶に無い。
そのような知恵を授けてくれる相手は、沙耶の側には居なかった]


………おまえ、なんか。

きらい、だ。


[だから沙耶には、胸の内の衝動を、怒りを。
少ない語彙に込めて男を睨み付けるが精々。
だがそれも、長くは続かなかった]




───っ…!


[離れたままの男が振るった太刀から走った雷。
野生の生き物にとって恐怖を抱くは必定、妖としてまだ幼い沙耶にとってもそれは変わらず。
息を飲み、走った怯えに身が竦む。
その明らかな隙、当然男の接近を止めることなど出来ようもなく]


っや、

 


[間近に迫った男が、胴を割かんと振るう煌き。
先には避けきれたそれは、今度はもう間に合わない。
後方に下がった所でこちらが体勢を崩すだけ、追撃で止めを刺されるは目に見える。
ならば、と。振るわれる太刀へとこちらからも腕を振り上げ]


  きぃっ…!!

[腕が落ちようと腹を割かれるよりはまし、と。
肉が斬れる痛みに叫びをあげながら、腕の力で刃を跳ね上げ太刀筋を逸らす。
骨まで断ち切られるには至らず、けれど与えられた痛みは、男の理不尽さを更に印象付けることになり。
陸の蛇よりも平らな尾が、男を横に張り飛ばそうと振り上がった**]


[言葉もたどたどしく、見た目も若いと見える妖
村が滅んでから居ついたのだろうという推測は余四朗の思い込みだが、それを確かめる術も無い。
勝手に居ついたものとして、滅びた村で見つけた妖を祓わんとしていた]

(好かれぇ気ぃも無ぇで)

[語彙少なく紡がれた怒りの声。
仕掛けたがために言葉にはならず、突き放す念が行動となった]


[奔る雷刃に妖の動きが鈍る
それは接近には十分の隙を生み、余四朗は太刀を振り抜かんと力を込めた]

───っ!?

[取った、と思った一撃は振り上げられた腕により押し上げられ、狙いから大きく逸れ行く。
引き戻すべく腕に力を込めたが、構え直すよりも先に撓った平らな尾が余四朗の側面を打ちつけた]


っが…っ!

[弾き飛ばされる寸前、余四朗の周囲で風が緩く流れたが、物理的なものを防ぐには密度が薄い。
尾を防ぐには至らず、余四朗は海水が迫る波打ち際に弾き飛ばされた]

……っはぁ、はぁ……

妖喰ろうてただけはあるき…。

[若い妖と思っていたが、打ち付けられた尾の強さは想像以上。
運良く岩にぶつかることは無かったが、開いた胴に入った一撃はずきりとした痛みを伴った。
余四朗は太刀を砂地に刺し、片膝を付いた体勢でしばし息を整える*]


【人】 座敷守 亀吉

─ 神社 ─

[己の物言いが思わせた事など知る由もなく]

 はいな、アレは相当なもんですわ。

[妙にしみじみとした言葉>>60に真っ向返して、銀宿す風を見送った後──零れ落ちたのは、ためいき、ひとつ]

 ……やーれやれ。
 どーにか、抑えられたな。

[それと共に零れたのは、こんな呟き。
肩の小鬼が物言いたげにじぃ、と見るのには、に、と薄く笑んで見せ]

 ……さて、俺もいつまでも寝てるわけには行かんし……ぼちぼち、動かんとなあ。

(67) 2015/02/11(Wed) 20時半頃

【人】 座敷守 亀吉

[海辺で結界が生じた事に気づいていないわけではない。
ただ、退魔師にはそれぞれやり方、というものがあるから、そちらに触れる意思はなく]

 ……んー、近くにおるんか。
 近づき過ぎにゃええんやけど。

[そこから遠くない位置に弟弟子に預けた式の気配があるのが気がかりと言えば気がかりだが]

 ま、なんぞあれば、報せてくるやろ。

[式の感覚を介してある程度の状況も把握できるから、と、割り切った]

(68) 2015/02/11(Wed) 20時半頃

[男がこちらの事情を知らぬように、相手の思い込みをこちらが知る術は無い。
知った所で大人しく祓われる訳も無く、争いは避けられようも無かったろうが]


、っやぁ!


[腕で刃を受け、男の狙いを逸らし構えを崩す。
即座、痛みに増幅した怒りのまま男を弾き飛ばそうと尾を振り上げる。
狙いは芯を捉え、男の姿は波に飲まれ消える─はず、だった]


…、!?


[男を打つ直前、不自然に風が動いた。
例えるなら男を包む繭のようなその風が、尾の勢いを僅か削ぐ。
波打ち際で留まった男の息整える様に今は好機かと思うが、こちらも右腕をざっくりといかれている。
ぎりと歯を噛んで睨み付けたところに聞こえた男の言葉に、微か眉を寄せた]


…あやかし、なんか。

たべて、ない。


[芙蓉に会うまで自分以外の妖がいることも知らなかったから。
つい先程まで食べていた烏も妖だと自覚は無かった]


[芙蓉に会うまで自分以外の妖がいることも知らなかったから。
つい先程まで食べていた烏も妖だと自覚は無かった]
[何から何まで男の言葉の意味が解らず、募る苛立ちが冷静さを奪う。
右腕、傷と呼ぶには生温い斬り口から留まらぬ血、それを止めることすら思い至らない。
むしろ牙を立てて、更に溢れ出た紅見る間に蛇の形を形作り]


……たべるなら、


おまえだ。


[右腕を振るうと同時、十ほどの朱い蛇が男へと向かい牙を剥いた**]


座敷守 亀吉は、メモを貼った。

2015/02/11(Wed) 20時半頃


[ふぅー、と長く息を吐く。
痛みは残るものの、このままじっとしているわけにも行かない]

喰ろうとったわぃ。
わしが仕掛けぇ前に喰ろうとった烏、ありゃあ妖じゃ。

[否定する相手に、ふん、と鼻を鳴らしながら言う。
妖を喰らった自覚も無いあまりの知識の欠如に、訝しむように瞳が細まった]

(喰ろうてたもんが妖じゃあ言うんも気付いとらんのけぇ?
 おかしなやっちゃな)

[あまりにも幼い印象を受け、知れず小さく唸る。
幼いからと言って見逃す理由にはならないが、不思議な違和感は残った。
そんな思考の間にも相手は次手として己の右腕に牙を立て、宣を余四朗に投げてきた]

やれぇもんならやってみぃ。

[余四朗を喰らう。その宣によりこの妖の危険度を高く見る。
ここで祓うべきと言う意識が更に高まった]


[妖の腕が振られ、その血によって作られた朱い蛇が迫り来る]

血ぃ操るんけぇ!

[砂地に突き刺した太刀を抜き、尖兵として迫る二匹を下からの逆袈裟で斬り払った。
左上へと流した太刀を円を描くようにして切先を左へと流し、続けざまに飛びかかってくる四匹を薙ぎ払おうとした刹那]

……───!?

[ふわりと漂う甘い芳香
一閃に備え腹に力を込める際、余四朗はその香りを大きく吸い込んでしまった。
途端、視界に居た四匹の朱蛇が倍の数に分裂する]

っ、らぁあっ!

[構わず太刀を薙いだものの、手応えがあったのはたったの二つ。
仕留め損ねた二匹は刃を擦り抜けて余四朗の右肩と左二の腕へと噛み付いた]


っっ…!

[悲鳴こそ上げなかったものの、鋭い牙による激痛は身を走る。
未だ甘い香りも取り巻いて、余四朗の視界は二重に揺れるようになっていた]

っんだ、こりゃ……!

[視界が揺れるせいで足も覚束無い。
ふらつく間にも残りの朱蛇が余四朗へと迫っていて、それもまた倍の数と認識しながら太刀を握り直そうとした。
それでも対処は遅れ、朱蛇の牙が余四朗の喉元へと迫る]


《─────轟!!》

[朱蛇が余四朗の喉を喰い千切らんとした時。
余四朗に添っていた風が取り巻くものを吹き飛ばさんと荒れた。
荒れたのは数瞬ではあったが、それにより余四朗を取り巻いていた香りが薄くなる]

っは、……だん、な
あんが、てぇ…!

[声を届けるものだと聞いていたが、護りの効果も僅かながらにあったらしい。
接近していた朱蛇も軌道を逸らされ、余四朗の後方へと通り抜けていた]

…くっそ、他ん妖ん干渉されとぉか。

[まだ少し頭がくらりとする。
それでも先程よりは改善し、対峙している妖が二人に見えることはなかった]


ぅらっ!!

[右肩と左腕に噛み付いた朱蛇を毟り取り、血を流しながらそれらを相手へと投げつける。
直後、太刀を右上へと構え、もう一度雷刃を相手へと放った*]



うそ、つき。

あれは、とりだ。
あやかしじゃ、ない。


[余四朗へ理不尽を抱いていなければ、芙蓉の様に話しかけられていたなら受け入れただろう真実。
だがここまでの擦違いが、彼の言葉を嘘だと切り捨てる。
沙耶と約束をしておいて居なくなってしまった村の人間への不満も相まって、思考は短絡なものに代わり]


─── いけ。

[自ら広げた傷口から流す血を蛇に変えて、男へと嗾ける。
衝撃を受ければ崩れるそれは、太刀に一掃されて地に血溜まりを作りあげるだけに終わるはず、だったが]



こ、れ…?

[ふ、と。鼻を擽る香りにきょとり、瞬く。
沙耶にはただ良き香りでしかないが、その香りに気付いた前後から男の様子がおかしくなった。
己が血に吹き込んだ命が男の肩、腕に噛み付き、喉元にも迫るを見れば、今度こそ好機、と。
沙耶自身の牙も突立ててやろうとしゅるり、尾を地に滑らせて距離を縮めたその、刹那]



……、っ…!?
 


[突如沸いた暴風が、沙耶の接近を拒む。
それどころか、血を流し過ぎた身体は煽る風に耐え切れず平衡を失い体勢を崩す。
自分の蛇が弾き飛ばされただけでなく鼻を擽っていた香りも薄れたと気付いたのは、分身を投げ返されたと同時で]


…っ、あ、あああ…!!!


[再度放たれた雷、避けようも無く撃ち抜かれて痛みと痺れに叫びを上げる。
耐え切れぬ苦痛にのたうち左右乱雑に振り回す尾は、男の接近を防ぐことが出来るか**]


【人】 座敷守 亀吉

─ 神社 → 岬へ続く道 ─

 ってぇ。
 ここに引きこもってても仕方なし……少し、動くとするかねぇ。

[は、と息吐き立ち上がる。
闇星の衝動は大分鎮まり、これなら動くに支障はない、と思えた]

 ……春告草は、まだ咲かず、か。

[立ち上がり、寄りかかっていた古木を見上げる。
枝に散る蕾は、綻ぶ時を待つが如く閉ざされたまま。
まだ固いそれを落とさぬようにそっと触れた後、踵を返して岬への道まで戻った]

(74) 2015/02/11(Wed) 22時半頃

[聞く耳持たぬ様子に言うべきことはもはや無い。
祓えば良いだけのこと──と思っていたのだが。
この妖、思いの外手強い]


[放った雷刃は妖に届いたものの、追撃へと移行するには難しかった。
未だ視界が揺れることもさることながら、狙いが定まらないながらに撓り振られる妖の尾が余四朗を近付けない]

ほぃなぁ……こげんしたるぁ!

[狙いを振り回される妖の尾へと変え、上段に構えた太刀を振り下ろす*]


[痛い、いたい、イタイ。

ただでさえ雷は脅威、加えて動き鈍らぬようにと纏わせた湯気が伝導の役割果たし。
余四朗の放った以上痛みを受けた沙耶は、苦しさに身を捩らせる。
それは意図せず余四朗からの追撃を阻止する動きとなっていた、が]


きぃ、あ、あああああ!!!!


[周りに気を配る余裕などある訳が無い。
当然、振り下ろされた太刀を避ける事など出来もせず。
刃を受けた尾、脱皮を済ませたばかりの柔い皮が簡単に斬り裂かれる。
更なる痛みに叫びはより高く、大きなものに変わり。
のた打ちは、そのまま害加える相手を振り払う動きへと変わった*]


【人】 座敷守 亀吉

─ 岬へ続く道 ─

 ……ん。

[道に戻った所で、小鳥へと意識を向ける。
その視界に映るのは、何かを追うように駆け出す姿。>>80
何かあったか、と僅かに眉が寄った]

 ま、多少の痛い目は経験……ではあるが。

[限度があるのも事実ではあり]

 探しもんついでに、降りるだけはしとくかぁ。

[そんな呟きの後、ゆるり、廃村の方へと道を下ってゆく]

(81) 2015/02/11(Wed) 23時頃

[振り下ろした太刀は弾かれること無く妖の尾を斬り裂いた。
その手応えは柔く、妖の幼さを際立たせるよう]

っ、

[斬り裂かれて上がる、高く大きな悲鳴。
耳がきぃん、と鳴るようだった。
それに顔を顰めた刹那、尾の動きが変わり、余四朗を弾かんとうねる]

ぐあ!

[予測が出来ぬ動きに対処しきれず、余四朗は左腕と胴を同時に打たれた。
打撃に朱蛇に喰らわれた傷から血が噴出すように飛び散り、辺りを朱に染める。
跳ね飛ばされた先には大岩が一つ。
右側面も打ちつけ、右肩から更に血が散った]


──くっそぁ……

[悪態が口から零れ出る。
打ち付けられた大岩に身を預けるようにしながら、体の向きだけは妖へと直して。
力が入りにくくなってきた腕に力を込めて太刀を握る]

…おらぁ、どげんした。
わしぃ喰ろうたるんじゃあねぇんけぇ?

[目を細め妖を見据えながら、挑発するように言って口端を持ち上げた*]


[右腕だけでなく、尾からも血が溢れ、流れ出る。
鋭い痛みに反射で跳ねた動きが男を打ちつけ、朱が地と空に弧を描く。
弾き飛ばした先、男が更に傷を負ったことにも気付かず痛み落ち着くまで叫び]

…あ、ああ、あ…


[痛みは変わらずあるものの、流れ出る血が徐々に麻痺させていく。
このまま放っておけば失血で動けなくなるも時間の問題、だが男が放っておいてくれる訳もなく。
沙耶もまた、男を放って逃げることなど出来なくなっていた]


[向けられた言葉に、睨みつける。
喰うとは言った、確かに言った。けれど沙耶は、約束をした。
人は食わないと、約束をした相手はいなくなってしまった。沙耶を置いて。
約束したのに、沙耶はずっと、約束を守っていたのに]


やく、そく。

さきに、やぶった。


にんげん、なんか。

しんじなきゃ、よかった。


[対峙している男は村の者じゃない。
それは解っていたはずなのに、元より幼く狭い視野は怒りで更に狭まる]



きが、かわった。

[尾から流す血を硬質に変えながら、男を殺意篭った瞳で見つめ]

おまえ、なんか。

くっても、やるもんか。

[ただ殺すだけ、と。
人すべてへの憎しみを男の頭めがけ、槍のようになった尾の切っ先を鋭く突き立てた*]


……約束?

[たどたどしい言葉に余四朗は瞳を細めた。
妖が言う言葉から察するに、この妖は人間と何らかの約束をしたらしい。
誰かと関わりを持っていたことは知れたが、それもまた状況を推測するには情報が足りない。
ふーっ、と呼吸を整えている間に相手の気に殺意が宿り、妖の尾の形状がやや変化していった]

はん、喰われぇもやられぇも御免被るき。

[負ける心算などあるはずも無い。
吐き捨てて、柔い手応えがあったはずの妖の尾が余四朗の頭へと迫る間合いを測った]


[背には岩、下がることは出来ない。
故に余四朗は敢えて、前方へと足を踏み出した。
身を屈め、鋭い尾先に頬を裂かれながらも速度は落とさず、妖の懐に飛び込まんとする。
狙うのは太刀による一撃ではなく、より近接しての腹部への蹴り付け*]


【人】 座敷守 亀吉

 ……紫黒。

[岬から下り切った辺りで感じ取ったのは、妖の気、複数。
そこに近づく近しい星の気と、小鳥の目に映るもの。
は、と一つ息吐き、四弦に撥を一当て。
影から生み出したのは、黒と見まがう色味の猫]

 紫黒は、アレを探して来い。
 ……俺はちと、寄り道も考えにゃならん。

[短く言って、猫を送り出した後。
意識を向けるのは、村はずれ、複数の気配を感じる辺り]

(90) 2015/02/11(Wed) 23時半頃

[沙耶の言葉が男に齎したもの、それに気付く余裕も既に無い。
純粋な殺意と変じた怒りのまま、男の頭を刺し貫かんと血の槍と化した尾が鋭く走る。

岩に阻まれ逃げ場が無い以上、男の命はこれで奪える───

その想定が招いた油断も、恐らくは理由の一つ]



───っ、

[顔のど真ん中を穿つはずだった尾は、頬を掠ったのみ。
仕留め損ねたと理解すると同時、腹部に走った衝撃が身体を浮かせた。
痛みと衝撃、その両方に息が詰まり後方へと身体が崩れる]


[尾の長さもあり、弾き飛ばされるというよりも倒れると言った方が正しいか。

それでも沙耶にとっては致命的に大きな隙を作ったと、冷静な本能が悟る。
即座過ぎるのは、芙蓉の言葉。

実の所、沙耶は祓うという言葉の意味を知らない。
今も正しい意味は解らない。

ただ解るのは、芙蓉が警戒を隠さなかったこと。
それと]


(ここで、さやが、はらわれた、ら)


(つぎ、は── ふよう、だ)


[沙耶を祓うという男を此処で止められなかったら、芙蓉が危ないということ]



───…さ、せ…ない

[腹を蹴られた痛みに、息を凝らしながら。
それでも、初めて知った”おなかま”を守ろうと。
自分自身も援護を受けていたことに気付かぬまま、しゅるり。
眼前の男を締め上げようと尾を波立たせた*]


[蹴りは狙い通りに妖へと届いた
倒れ込む様子に一息ついて、頬から垂れる血を手の甲で拭い取る]

そろそろ、大人しゅう…──!?

[祓われろ、と。
言おうとした言葉は近付こうと動かした足がびくともしないことに驚き止まった。
視線をやれば、余四朗の足を伝って妖の尾が這い上がり、胴まで締め付けようと蠢いている]

ちぃっ!!

[太刀を向けようにも己が身に巻きつくために刃を揮い難い。
ミシミシと、骨をも砕きそうな圧迫が余四朗の身を襲った]


こ、んの……!

[肺腑の中まで押し出されそうな感覚に呼吸がし辛くなる。
腕から力が抜けそうだったが、離さず握っていた太刀を切先が下に向くようにして握った]

……、っ!

[声を出せぬまま、妖の尾目掛けて太刀を振り下ろし身の解放を狙う。
ただ、その切先は揺れ、どこか覚束無いものでもあった*]


情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


トップページに戻る


← ↓ ■ □

フィルタ

注目:亀吉 解除する

犠牲者 (2人)

亀吉
16回 (4d) 注目

種別

通常
内緒
仲間
死者
舞台
背景

一括

全示
全断
反転

ツール

クリップボード

ピックアップ

>>【】
(0.085 CPUs)
SWBBS V2.00 Beta 8 あず/asbntby
あっぱれ、うっかりアイコン by 小由流
人狼議事キャラセット by りりんら
管理 sol・laななころび