215 【誰歓】エンドローグ
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[そして、]
それは、
[ここから帰りたくなくなるくらいにおいしいやつ。 そんな言葉に、思わず笑って、それなのになんだか泣き出しそうだった。]
それは、困っちゃいますね 縁起でもないなあ
[ああ、楽しいのだ。 何気ない会話だとか、当たり前のように、生身の人間とこうして何かをしていることが。 いつぶりなんだろう。ずっと、競技を挟んでしか人と向き合うこともなくて。 でも、あの頃は良かった。楽しかった。それなのに、全部投げ出しちゃって、斜に構えて。]
(135) 2015/02/08(Sun) 23時頃
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[話しながらぐんぐんと先頭を行けば、唐突に眼前の洗面所の扉が音を立てて開く。 びっくりして思わず立ち止まる。 なんてことはなく、探し人があっさりとそこに立っていた。>>129]
……、
[咄嗟に言葉を探せずに、じっと須藤を見つめる。 神田の言葉通り、額に傷跡があるのが見て取れた。 寧斗の言葉で、は、と我に返る。>>131]
……うん。 須藤さんを、探してた。
[「俺の話」と言ったからには、会話も聞かれていたのだろう。 ……知られたい話ではなかったはずだ。そこは承知の上で、それでも、と寧斗に話したのだけれど。]
勝手に話して、ごめんなさい。
[まずは謝罪をひとつ。神田が何かを話すようなら、そのまま黙って一歩身を引いただろう*]
(@27) 2015/02/08(Sun) 23時頃
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……縁起でもないなあ、 もう充分、なっちゃってますよ、困るなあ
[縁起でもない「もしも」を持ちだしたのは自分なのに。 目頭が熱い。
でも、いくら楽しくても、楽しいことを見つけても、もう取り返しなんてつかないのだ。 自分のしたことは消えない。どう足掻いたって、もう消せるものでもないし。 これからずっと、ばかな青い自分を背負っていくしかないのだ。 元いた世界に帰れたとして、向き合い続けるしかないのだ。 それが恐ろしくて、毎日を終えるのが怖くて、逃げ出したかったのだ。
……ああ、でも。それでも良いかなあ、こんなに楽しいなら。 色んな人と、色んな話がしたいなあ。 こんなに空っぽな場所でも楽しいんだもんなあ。 わたし、帰りたいのか。……帰りたいなあ。
ヤバイな、と思ったときには、鼻をツンと抜けるものがあって、 部長は泣き虫、と笑われたことを思い出す。仕方ないじゃないか、止められないんだもの。]
(136) 2015/02/08(Sun) 23時頃
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/* だめ……食堂組かわいすぎえもうだけ
(-104) 2015/02/08(Sun) 23時頃
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/*瑛美さん泣いてるところで帰って来られて焦りまくる展開!?*/
(-105) 2015/02/08(Sun) 23時頃
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/*いつドラッグ組が合流しても大丈夫なように身構えておこう。*/
(-106) 2015/02/08(Sun) 23時頃
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/* えもうだけ……?可愛すぎて誤字る程度のあれです!
(-107) 2015/02/08(Sun) 23時頃
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[じわり、と滲み出した涙を、ごしごしと服の裾で拭って。 口をへの字に曲げて歯を食いしばりながら、 もし、視線を感じたなら、しどろもどろに弁解する。]
やだ、ごめんなさい、すみません、なんでもなくて ああ、もう、なんでだろう、すみません
[何か決壊したように、涙が溢れる。 メイクなんて知らないし、遠慮なく目元を擦ってやった。 さっきと立場が真逆じゃないか、とは思った。 やだな、カッコ悪いじゃん。年上なのに。先輩なのに。]
(137) 2015/02/08(Sun) 23時頃
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/* わーーーー泣いちゃった泣いちゃう こちらこそ、クリティカルヒットです、ごちそうさまです
(-108) 2015/02/08(Sun) 23時頃
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/* >>137 エミさん頭ぽふぽふしたい でもチアキチに蹴られそうだからやめる。
いいなあ。…や、待て、ロールだ。ロールをだな。
(-109) 2015/02/08(Sun) 23時頃
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[あおいの説明が終わろうとする頃、不意に扉の開く音がする。>>129 その音に顔を上げれば、扉の向こうから現れたのは探していた当人で。]
たっ……、…
[呼び掛けた名前は息が詰まり、駆け寄ろうとした足が鈍る。 それでも、一歩。彼へと足は向かったか。 まずは顔色を、それから額の傷を確かめるように。
寧斗やあおいがそれぞれ言葉を口にすれば、様子を見て。>>131>>@27 彼らの言葉が途切れれば、太一へと向かって話し出す。*]
怪我。 大丈夫……?
(138) 2015/02/08(Sun) 23時頃
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子守り 日向は、メモを貼った。
2015/02/08(Sun) 23時頃
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[どうでも良かったのだと、頑張るのが嫌になったのだと語っていた瑛美は、しかし、この場所が優しいことが怖くて、帰りたかったのだと言った。>>132 それは思いの変化なのか、ただ瑛美が迷っているのか、千秋には分からない。分からないけれど、自分に厳しい人なのだなと、そう感想を持った。 だからだろうか、瑛美と共にテーブルに皿を並べながら聞いた言葉が、すとんと胸に落ちた。]
『寂しいですよ、それは』>>133
[自分を都合のいい設定で装って、友人たちと楽しげに笑いながら、少しずつ心に積もっていった重苦しさに名前をつけたなら、きっとそういう言葉になるのだろう。 千秋自身だけでなく、それを千秋だと思っている、友人たちにとっても、きっと。]
(139) 2015/02/08(Sun) 23時半頃
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/* どこ行こううう… でもあと三十分しか…ぬぬ
(-110) 2015/02/08(Sun) 23時半頃
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/* 誰も残留しねえなと思ってる
(-111) 2015/02/08(Sun) 23時半頃
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……心配、俺を。
[思いがけない言葉>>131に、ぽつりと。 俺は心配されるような人間じゃない。 歩みは、ぴたりと止まって。 日向の謝罪>>@27には、無理矢理に笑顔を浮かべてみせた]
まあ、なんというか。 事実だし。言い返す言葉もないし。
[日向に近付いて。頭をぽんぽんと撫でた。 気にする必要はないよ、と。 目の前の道化師に、微かな緊張があるのも察して]
別に“今すぐ”は暴れりゃしませんよ。 安心してください。
[肩をすくめてみせた]
(140) 2015/02/08(Sun) 23時半頃
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ええと、なんというか。その。
[そこではじめて、瑞希に向き直って。 緊張した面持ちで。バツが悪そうに]
……瑞希ちゃん、さっきはごめん。
[震える声で。頭を下げるだろう。 ええと昔もこんなふうに頭を下げたことがあったような。 あの日は蝉の声がうるさくて>>83]
……怪我は。大丈夫。
[瑞希の言葉>>138に、掠れた声で返した。 なんで君はそんなに優しいんだよ。なんで。 いっそのこと。俺を責めてくれた方が楽なのに*]
(141) 2015/02/08(Sun) 23時半頃
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そう、ですね。帰ったら……帰れたら。
[友人たちに、どれから明かして行けばいいだろう。あまりにも数が多すぎる千秋の設定は、一つ一つ説明していたら日が暮れてしまう。とにもかくにも、まずは謝罪からだろうか。 そんなことを考えていた千秋の耳に、困るなあ、と瑛美の呟きが届いた。>>136 その声がどこか湿っぽさを帯びていることに気づいて、視線を向けると、瑛美の目にじわじわと溜まっていく涙があった。]
えっ、あの、ごめんなさい。僕なにか悪いこと言って……ああ!>>127 違います。帰れないとか帰さないとか、そういうのじゃなくて!
[千秋はしどろもどろになって言葉を並べた。長い間設定という薄皮を隔てて物事に臨んでいた千秋は、泣かれる、という経験に疎い。]
その、保証はできないけど帰れます。きっと、僕らは。
[まったく慰めにならない言葉ばかりが浮かんで、千秋はおろおろした。自分は冗談ひとつまともに言えない、人付き合いの下手くそな人間だったのだ。]
(142) 2015/02/08(Sun) 23時半頃
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[>>138 須藤に一歩近づく神田を横目に、ふと寧斗に向かって告げた言葉>>@23を思い返す。
どうにも出来ない。どうしたらいいのか分からない。 ──だから、助けてほしい。 随分と長い間、それを口にしなかった。
あの時、助けてほしいと強く望んだ。与えられた場所が此処だった。>>@17 けれど、そうして与えられた場所で今も尚、どうしたら良かったんだろうと問いは度々胸に上って何処か苦しい。>>@19 その度に、戻れないのだからと思えば息苦しさの波は引いてゆくけれど。 ……それは救いじゃなくて、諦めだ。
何だってしたら良かったな、と今更のように思う。 話せないなら、文字にすら綴ることも出来ないのなら、泣き喚いてやれば良かった。]
(@28) 2015/02/08(Sun) 23時半頃
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『ボクに出来る事なら、なんだって。』
[神田と自分が助けを求めた時の、寧斗の頼もしい声を思い出す。>>116 そっと寧斗の側に寄って、つんつん、と彼の華やかな衣装を引く。 こっそりと、小さな声で礼を告げた*]
ついてきてくれて、ありがとう。
(@29) 2015/02/09(Mon) 00時頃
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/*【悲報】須藤くん、神田さん、神鳥さんとほとんど絡まないままエピ突入。 どどどどどどないすっぺ。*/
(-112) 2015/02/09(Mon) 00時頃
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/* >>@29 アオイちゃんかわいい… とりあえず玄関まで移動することに俺は決めた。
(-113) 2015/02/09(Mon) 00時頃
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[ さてはて、戻った先に特に人気は無く。 聞き違えだったのかもしれないと、男は左耳を小指で穿った。 そろそろ三十路も視界に入る頃合。 制服の一団にオジサンと評されるのも不思議ではない。
――そりゃあ数年前と比べたら。 比べちゃあ、いけねェか。
音にはならない声をガムと一緒に飲み下して。 今しがた登ったばかりの階段を見詰めた。
…登って、降りて、また登ったけれど。 もう一度降りる気にはさすがになれずに、 からりんと下駄を鳴らして階段から離れる。
その際に独特な刺激臭が薄く鼻についたような気がして、 >>127匂いの元を辿ってみようと試みたけれど、叶わなかった。
それでも、何かを作っているのならそれはきっと、 台所なのだろうと料理に縁のない男でも思い至った。]
(143) 2015/02/09(Mon) 00時頃
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[ この合宿所の台所は何処だっけ。 二階でないことはきっと確かなこと。
首を捻り、矢張り降りようかなんて思うけれど、 思案の間に足は勝手に段差を踏んでいた。
――きゅるり。と一緒に内臓が音を立てて。 そういえばこういうの、なんて言うんだっけ。…空腹?
料理をするのも食べるにも然程興味のない男であったから、 常の食事といえば最低限の栄養分だけという体だった。 けれど、匂いがすれば惹かれるのは生物の性である。]
(144) 2015/02/09(Mon) 00時頃
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[ 階段はそう長くもなし。 一足飛びに降りて、廊下を伝う。 さてはて、一方通行では無い廊下のこと。 何処かへ曲がる折に、話し声が聞こえたような。 それともそれも気のせい森の精の仕業だったっけ。
からころと歯を鳴らす間隔も短く、 それでも、匂いがより一層濃くなったと感じはしたけれど、 その大元は分からずに、男はスキップ染みた足で歩く。
――…そうして、ホールの少し前。 匂いを探し当てるよりも先に、 固く扉の閉まる玄関口へと辿り着いていた。]
(145) 2015/02/09(Mon) 00時頃
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/*と、いうか! 他の人達の地雷をまったく踏めてないままなので、そもそも悩みがあるということすら外の人が把握できてない。 たぶん悩み把握率で言うと日向さんがトップ。さすが先住民。見習いたい。*/
(-114) 2015/02/09(Mon) 00時頃
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/* もう…あの、 空気が読めなくて申し訳ないというか ぐぬぬぬ… いきなり高速移動してすみませんと。
(-115) 2015/02/09(Mon) 00時頃
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[──こうして、皆に紛れ込んだ理由に、今更思い至る。 ただ単純に、話をしてみたかった。それだけだ。 突き刺さる視線、凍りつく喉に、冷たくなる手足。 思い出したくもないあの日々のそもそもの始まりは、ほんのささやかな憧れだったのだから。>>@14
嘘を吐いたつもりなんてなかったといくら言ったって、誤魔化しを重ねていることに変わりはない。 ……事態が、いったん落ち着けば。 今頃千秋たちが用意してくれているであろうカレーでも食べながら、自分に話せるところまで全部話せるだろうか。
それが、来るべき彼らの選択にどのような影響を与えるかは分からない。 何も影響しないかもしれないし、或いは何かしら思うところがあるかもしれない。 だけど、ここは。
ここは、優しくて、──そして、何もない場所だ。*]
(@30) 2015/02/09(Mon) 00時頃
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[緊張を隠すのは得意でない。 というより、そんな切羽詰った状況に置かれる事の方が少ないのだから、仕方無い。 >>140見抜かれれば、此方も小さく肩をすくめて見せただろうか]
(146) 2015/02/09(Mon) 00時頃
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[そうして、成り行きを見守っていれば、つん、と引かれた袖。 そこには、同じく成り行きを見守る小さな少女。 >>@29礼の言葉に、小さく首を振って、小声で返しただろう**]
気にしないでよ。 ボクも心配だったからね。
(147) 2015/02/09(Mon) 00時頃
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ちが、ちがうんです
[ぶんぶんと首を横に振りながら、うまく説明も出来ずにただ否定の言葉を繰り返していた。]
ほんと、すみません、ちがうんです やだ、とまんなくて
[すんすんと鼻をすすった。]
ごめんなさい、なんでもないんです ただ、なんか、ああ たのしくて、うん、たのしいんです、なのに、なんか、泣けてきて
[誰か来たら、気まずいよなあと考えるくらいの余裕はうまれていて、 いよいよ、この発作的な感情をおさめることに専念する。]
(148) 2015/02/09(Mon) 00時頃
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