197 獣ノ國
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[その形の良い唇を釣り上げながら告げられた言葉>>374に、男は小さく苦笑を浮かべはしただろう。 本来ならば、こうして手渡す事など――我儘を、通す事などするつもりでは無かったのに。 だけれど、今宵の夢を夢のままで終わらせるなど、とうに出来よう筈も無く。堪え性の無い自分に嫌気のひとつもさしはしたけれど、それでも彼の――その顔を見れたのであれば、もうそれで良かった。
彼のその名を呼んだのなら、しかと見つめてくるその瞳に笑い。今度は下げられなかった顔に満足し、きつく握られた手>>375は、負けじと握り返しはしただろう。]
そうか、俺だけの我儘で無いのなら良かった。
――……ヨハン。
[そうして彼の同意を得られたのなら。 その手を引いて、柔らかなベッドの上に誘いはしただろうか。 雨の音は、未だ続いていたか、否か。それすらも意識の外へと追いやり、ただその白に包まれた身を抱き。ゆるり、ゆるりと時折髪を撫ぜながら。]
(392) 2014/10/07(Tue) 00時半頃
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天井に向かう煙草の煙>>341を、僕はぼうっと見つめていました。ぷかぷか上へと浮かび上がるそれは、まるで夢にみた気泡のようだと独りごちてはそっと視線を逸らす。鼻を擽る煙草の香は、詰まっている為かロクに嗅覚は働かずただ感覚が擽るのみ。
僕は彼の口から流れる言葉を唯黙って聞いていました。掲示板との言葉には思わず僕も利用している獣専門と言っても過言ではない板を思い出す。そして科学者と、謎のスレ主が時折現れては不吉な言葉やししゃもとの謎の言葉を遺して行くことも、深く記憶に残っている。
(393) 2014/10/07(Tue) 00時半頃
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それには同意する、が…すまないね、少々浮かれて居るらしい。 例えここで君と一度別れの時を迎えたとしても…君は俺を見付けてくれるんだろう?
…だからかな。俺にはさっきまでの絶望は、もう無いんだよ。 今はただ、君とこの時間を楽しめる事が…何よりも嬉しい。
[言葉と共に伸びた指は、彼の顎を擽るように。 そうして男は、まるで寝物語を語るように、胸にその身を抱いたまま、飽くこと無く他愛もない話を続けはしただろう。 自分が珈琲が好きだと言う事。時計を集めるのが趣味だと言う事。兄が一人、居る事。 そんな話は、夜明け近くまで続きはしただろうか。
やがて、夜明けが近付いた時――別れの時がやって来たその時は。 彼が眠りの淵へと落ちていたのなら、ゆっくりとその身を横たえ、その頬を愛おしげに撫ぜはしただろう。 もしも、未だ彼の瞳が自分を映していたのであれば。まるで少しばかり出掛けてくるのだとでも言うように、"行ってくるよ"、と一言彼に告げただろう。
――何方にせよ。 暫しの別れの口付けは、名残惜しげに…交わしただろうけれど。]*
(394) 2014/10/07(Tue) 00時半頃
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愛人 スージーは、メモを貼った。
2014/10/07(Tue) 00時半頃
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「…、…ぼ、くは…」
友人がそれでも何とも思わない、なんて。僕は先に振り払った級友を思い出し、胸の締め付けられる感覚に陥りました。彼女を睨み振り切った時、僕の後ろで彼女はどんな表情を浮かべていたのだろう。例えば人より可也現実から遠退いて居る彼女でも、その内脳の奥底では一番現実に向き合っていることは、そばに居て見て取れていた筈なのに。「…ごめんなさい…」僕は誰に言うでも無く、締め付けられ苦しむ胸中の念を吐き出しました。彼女も、そして店員も、きっと心の内から思っていることを僕に伝えてくれて居る。どこか鋭くなった感覚が、じくりと脳を刺しました。
(395) 2014/10/07(Tue) 00時半頃
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□集え獣人 20xx年10月2日 rl:ye 黒角の黒鹿
>>*16>>*24 海イルカ (どうしてそうなった)ドジョウって美味しいの? というか、イルカは何食べるんだろう
>>*18 シェパード …鶏ガラどうぞ。やっぱ、うん、折れそうだからヤダ 座布団は喜んで受け取る姿勢。嬉しい
>>*20 古鶴 長い眠りだったね。おはよう …ししゃもでも喉に詰まらせたのかと(>>*16)
(*35) 2014/10/07(Tue) 00時半頃
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[夜の帳の中、車のエンジン音が静かに響く。自宅への道すがら、少々道を逸れたのであれば。縁側のある、見知った家へと辿り着いただろう。 道の脇へと車を停め、玄関の前に立ち。インターホンを押そうとした指は、すぐにまた降ろされる事となったけれど。]
……、流石に寝てるか。
[丑の刻も過ぎたこの時間だ。あの友人と言えど、起きてはいるまいと。 まさかこの家に、別の客人が来ている事など、男には知り得なかったけれど。 そうして男は手にした紙袋の中から、包みの剥がれた本を一冊取り出し。 家の前のポストへとそれを入れたなら、小さく小さく夜の闇にカタリと音が響いた。]
いっそ、返さない手もあったんだがな。
[踵を返しながら、呟くのはそんな言葉で。あの友人の事だ、物を見れば自分からの物と分かるだろう、と特に手紙の一つも無く。 ――今更奴に手紙など、逆に照れ臭いものもあったから。
そうして、扉を閉める乾いた音に次ぐように、車の音は徐々に、徐々に遠ざかっていっただろう。]
(396) 2014/10/07(Tue) 00時半頃
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[そうして、家に着いたのなら。未だ昇らぬ陽に僅かに安堵しつつ、慣れた玄関を潜る。 そうしてトランクに、少しばかりの荷物を詰めたのなら、沸かして置いたヤカンの音が小さく鳴った。 嗚呼、だけれど。まだ湯は注ぎはしない。ランプ一つの仄暗い部屋の中で、男は取り出した珈琲の豆をミルの中へと一掬い、入れて。
ガリ、ガリ、ガリリ。 豆を挽く心地良い音を聞きながら、ゆっくり、ゆっくりと手を回す。]
………、
[そうして、ふ、と。丁度冷めた頃の湯を注ぎながら、ある男の顔を思い出す。 彼と初めて会うたのは、果たして何処だっただろう。珈琲が嫌いだと言う、赤い頭巾の男と会うたのは。 部屋に満ちる珈琲の良い匂いを嗅ぎながら、そんな事を思い出す自分は――思いの外、この國を離れ難く思うてはいるのだろうか。]
……あぁ、美味いな。
[湯の温度は83度。長年守ってきたその温度通りに淹れられた珈琲に、男は一つ、満足げに頷いた。]
(397) 2014/10/07(Tue) 00時半頃
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□集え獣人 20xx年10月2日 rl:ye 黒角の黒鹿
>>*21 鎌鼬 >>*22の時点で信用ならないんだけど。水分ぐらいは拭いてよ? 引かないに越したことは、ない
>>*27 白カナリア 褐色の肌。そっか、同じ人っぽいね
ありがとう。こっちはずぶ濡れにはならなかった 羽乾かすの大変そう。白カナリアも風邪ひかないように
(*36) 2014/10/07(Tue) 00時半頃
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/*この胃の痛みガチ村とは違った何か ▼受け取り下手オムレツ俺これ大丈夫か浮いてない…?胃が
(-166) 2014/10/07(Tue) 00時半頃
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「――獣、なんです」
優美な笑みを浮かべる店員>>342を見つめることは、無かった。ただ脳裏に無意識に浮かべたのは今や碧に咲く花々。碧に塗れて苦しい筈が、華麗に咲き誇る花々には今朝方の鬱屈が晴れたことを思い出しました。 然し僕はただ気まずそうに煙の上がる水面から目を背けては、足元を、深海を見据える。その深く深く、例え深海に慣れ親しんだ魚でも五感が可笑しくなりそうな程深い碧に目前さえ覚え、震える足に無理に力を入れました。ずるりと、引き上げた裾から覗くのは雨に濡れ渇きを取った尾鰭。魚のような陳腐なそれでは無く、もっとしっかりとした―海豚のような、それ。
「……前々から予兆はあったんです。目が見えにくくなったり、日に照らされた肌が灼けるように熱かったり。…ねえ、店員さん。」
「僕は、…僕は今、人間なんでしょうか。眼鏡さえ取ってしまえば、霞む視界はきっと、貴方さえ映すことが出来ないのに。」
唇に出る震えは動揺の証。僕は縋るように、意識の下差し出された手をつかむ様に彼を見詰めました。目元を飾る硝子の下、色素の薄い瞳は鮮明に彼を認め。
(398) 2014/10/07(Tue) 00時半頃
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――ただ僕は、突如として変わってしまった日常に震え、怯えている。
(399) 2014/10/07(Tue) 00時半頃
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□集え獣人 20xx年10月2日 mm:ss 蜘蛛の糸
>>*24 イルカ それは一体何の準備だ。君の珈琲が吹かれた所で、私には何のメリットも無い。 そのまま川にカエルか。
>>*28 カナリア ちょっと待て、アーモンドフィッシュはツマミにはなるがデザートにはならんだろう。 甘味をくれ、甘味を。
>>*30 首無しの鶴 あぁそうか。奇遇だね、その夢のメールの主もまた、私をそう呼んでいた。 何故だろうな、もうすぐお前に会える気がするよ。
(*37) 2014/10/07(Tue) 00時半頃
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>>*32 鼬 なんだ、私はてっきりデザートに綿菓子をくれる意図かと思ったんだがな? デザートは柿にするよ、やはり季節のものは美味い。
>>*34 鹿 日本酒アイス…?それは初めて聞いた。 是非一度食ってみたいもんだな… 葉野菜か、ならロールキャベツなんかはどうだ?結構、好物なんだが。 成る程、なら飲む時は付き合おう。これでも酒は結構好きでね。
中身が狼の赤頭巾、か。 …ああ、だが赤頭巾なら少しだけ覚えがあるな。連絡先すら知らん奴だが。
(*38) 2014/10/07(Tue) 00時半頃
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□集え獣人 20xx年10月2日 mm:ss 蜘蛛の糸
暫し離席するよ。 ししゃもは、餞別に頂こうか。
(*39) 2014/10/07(Tue) 00時半頃
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[――カタン。 空の――空と分かっている郵便受けを確認し、男は自宅の門を閉める。そうして一度だけ、携帯端末を操作したのなら。 最近良く見ていたあの赤い掲示板に、少しだけ顔を出しはしただろう。]
…しかしこれで、明日からこの家は時を刻む事が無くなる訳だが。
[昼に、郵便屋の少女に言われた"渾名"を思い出し、男は小さく笑う。この家に住んだその間に、一日たりとも朝の日課を欠かした事などありはしなかった。 決められた時間に、決められた事を。そう考えれば、彼女の付けた『時計の家』と言う名前は、何ともこの家を表しているではないか。]
(400) 2014/10/07(Tue) 00時半頃
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[そうして男は、手にした小さな袋を門の所へと掛ける。中には出窓に飾ってあったサボテンと、その"お友達"が一つずつと――小さな懐中時計の入った箱が、ひとつ。 時計を集めるのは、男の密かな趣味であったから。そのコレクションも、この家と共に置いては行くけれど。 そしてその中の一つ、手紙を運ぶ鳩を模した懐中時計。小振りなそれなら、彼女の手にも余る事はあるまい――例え売ったとしたのなら、そこそこの金にはなるだろうし。 詫びの品としては少々不満が残るものの、この時間に開いている店などあるはずもなく。 トランクに入れた菓子折りは、向かった先で味わわせて貰うとしよう。
気付かれないなら、それでいい。烏に攫われてしまったのであっても、それでいい。 ――彼女がこれを、持ち帰るのなら。 それもそれで、構わない。]
(401) 2014/10/07(Tue) 00時半頃
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――……さて、行くとするかな。
[未だ空は宵闇のまま。冬に差し掛かろうとするこの季節、日が昇るのはまだ少しだけ遅い。暗い空の下、冷たくなった風が男の帽子をゆらりと揺らす。 持つのは小さなトランクが一つ。必要なものは、そこに全て詰め込んでおいた。 家も、家具も。この國で得たものは、揃えたものは。全て、全て置いて行こうか。
――嗚呼それでも、唯一つだけ。 この夜の夢だけは持っていこう。この闇に紛れる事の無い白を、その白の温もりを。 男は頭に鮮明に思い描きながら、そう思う。
その行く先にはまるで死神のように、昏い昏い首無しの鶴の姿が――もしかしたら、見えていたかもしれないけれど。
――キチ、キチリ。 癖である爪を鳴らしながら、男は外灯の照らす道を行く。何処へともなく、國の"外"へと。 唯の一人を除いては、誰にも知らせる事も無く。人知れず、こっそりと。
闇に紛れる、一匹の《蜘蛛》の如く。]*
(402) 2014/10/07(Tue) 00時半頃
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/* 蜘蛛さんが、ししゃも紳士がー…(ばたばた)
(-167) 2014/10/07(Tue) 00時半頃
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/*そんな事言ってるより先にログ読み込みかメール返信をしよう、
(-168) 2014/10/07(Tue) 00時半頃
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/* 凄まじい中二ロルすいません(^p^)たのしい
(-169) 2014/10/07(Tue) 01時頃
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/* びえぇ明日から墓下寂しい;;;;;
(-170) 2014/10/07(Tue) 01時頃
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/*(そっと頭を抱える) クラリッサさんもカリュクスさんのお話もあんま拾えてなかったなアアア申し訳ない、皆さんの立ち回り参考にしつつ改善しよう…
(-171) 2014/10/07(Tue) 01時頃
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おうや、おうや、イッテラッシャイ、イッテラッシャイ
大きな世界に。小さな蜘蛛が。 果たしてどう生きて行くのか…
私は知りたくて、堪らない。
[ …は ぼそりと、出る蜘蛛を見届け囁いた ]
(403) 2014/10/07(Tue) 01時頃
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―――――――――――――― 宛先:おず 差出人:鼬 ―――――――――――――― Re:風邪… 20xx年10月2日 xx:yy ―――――――――――――― 少しくらいなら風邪を引いても何とか成る。大丈夫だ。 心配、有難うな。
住所を?……情報を扱う仕事は高くてな。 今回は無料で構わん。 ちょっとしたさーびす、だと思ってくれ。(さーびすの使い方はあっているだろうか?) 五十蔵様か。教えていいかは彼に聞かなくてはだからな。
案外皆近くに居たりしてな。 ……ありそうな気がしてきたな。
それは、お前が大切だから。大切な、人だから。それだけが、理由では駄目だろうか? ――――――――――――――
(404) 2014/10/07(Tue) 01時頃
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/* ありがとうキリシマ愛してる!!!!!!
(-172) 2014/10/07(Tue) 01時頃
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/* るーかすくん;;;;;;びええ;;;;;;;;
(-173) 2014/10/07(Tue) 01時頃
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― 夜半 ―
朝飯は、焼き魚とTKGだけどいい? 朝からパンって苦手なんだよなぁ
その代わりに、夕飯は君の好物にしよう。 食べたいもの考えておいてくれ。
ああ、――友人と外食するなら好きにしてくれていいよ。 飼うといっても、あまり縛りたくないからな。
[メールを送った後は、スザンナの酌で和酒を樂しみ。>>391 戯れに箸で摘んだ柳葉魚の薄造りを醤油で軽く浸し、 味を付けてから小皿を下に添え、口を開けと促す。
スザンナの分だけパン食にしても構わないのだが、 食事を人と半獣で分かつのは、何処か侘しい気もして。
言葉に混ぜた「明日」の話。 其れはこれからも彼女を飼うつもりが或るという意味で。]
(405) 2014/10/07(Tue) 01時頃
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[じっくりと考え乍ら文を完成させて、送信釦を押した。
……最後の文は、少しの嘘が入っているが。
その嘘は、言わない方が良いと。そう決めつけて自分の気持ちから逃げているだけではあったが。
ふるり。唐傘の中で寒さに震えた。 雨に当たり過ぎてしまった。これは明日、本当に風邪を引いてしまうんじゃなかろうか。
そんな考えに呆れた笑みを溢して。 一度持って居る傘に視線を落とせば、くるりと周りを見渡して。
淡い髪色の人を見つけることはできただろうか?]
(406) 2014/10/07(Tue) 01時頃
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――… いずれにせよ、 夜が更ける前に、少しだけ時間をおくれ。 君と一緒に探したい買い物が或るんだ。
[酒気帯びても記憶を薄れさせることはないが、 傍らのスザンナはどうだろう。 忘れてしまったとしても、また別の日にすればいいと改めるが。
そう、時間は充分或るのだと思っていた。 奇妙な半獣騒動以外、この街に訪れる異変を悟ること無く、
「神隠し」のことも、倖せな今は頭の端にいなかった*]
(407) 2014/10/07(Tue) 01時頃
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[――そして距離を縮める最中>>390秀でた嗅覚は拾う。 男の最も嫌うあの豆の匂いを。]
――…時計の針は落ちた。
[いつも決められた時刻に同じことを繰り返す、あの男。
今日購入したばかりの戯曲にて綴られた言葉を思い出しながら、皮肉げに。
地獄から落つる糸を、断ち切るように時を止めようと、刹那視界を塞ぐ。]
(408) 2014/10/07(Tue) 01時頃
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