73 ─深夜、薔薇の木の下で。
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―――〜〜……っ!?
[冗談のつもりで近づけた顔。 熱を孕んだ相手の手は熱かったか、 それとも逆に冷たかったろうか。 それに意識を向ける間もなく、頬に添えられた手に導かれ 唇と唇が合わさる。
日頃、あれだけスキンシップ過多の少年であるけれど、 口と口を寄せる接吻けは初めてのこと。 驚きに口を開けば、意図せず触れる感触は相手の唇か、 それとも舌と舌が絡むのか……それは相手次第で。]
(176) 2011/12/23(Fri) 23時頃
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[合わさる唇と唇。 そこからじわりと毒が染みいるように、広がる熱の感覚。
初めての筈なのに
嗚呼、この感覚を知っていると思った。]
(*49) 2011/12/23(Fri) 23時頃
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― 医務室 ― [ため息をつかれた。 そんな相手から視線を逸らしたまま、 駆け去る音を聞く。
鮮やかな姿は視線が外れ 戸口が開いた……のが原因かどうか よりいっそう落ち着きなく、肩でそわそわしている。
……しばらくすれば、更なる人を伴って 戻ってくることはわかっているから、 用事を済ませて早々退散しなければ、と 思いつつも戸口の人物が声を発したので、 なんのけなしにそちらを見た。]
……怪我してるのに?
[包帯の下がどうなっているのかはわからないが 包帯=怪我人認識なため 思わず突っ込んだ]
(177) 2011/12/23(Fri) 23時頃
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―自室―
あー、マジ、頭いてぇ……
[自室に戻れば、ぼふり、とベッドに倒れこむ。 ベッドは冷たい、まま。]
(178) 2011/12/23(Fri) 23時頃
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……ノックスはともかくオスカーもって、どういうことだよ。
[ここは寒さとの戦いである。 そのうち勝手に戻ってくるだろう、といつもなら思うのだが。 今日はどうやらおかしなことが起こっていて。
まさかそれでエリアスにノックスが襲われているとは思いもせず]
……探しに行くか。
[仕方なく探しに出ることにした]
(179) 2011/12/23(Fri) 23時半頃
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──廊下──
……薔薇?
[消毒薬に麻痺した鼻腔に、むせ返るような匂いが触れる。困惑に思わず足を止めた。 普段ならばいい香りと思えただろうそれは、けれど今夜は何処か悪いものの気配を孕み。季節的な異常さもあいまって、背筋が震えるような何かを呼ぶ。]
……ねェ。巻き込まないで。
[この香りに、"連れていかれる"ような気がしたのは、暗い廊下が見せた錯覚だろうか、それとも。 連れて行ってくれるなら、自分だけでいい。そんなことを、思った。]
(180) 2011/12/23(Fri) 23時半頃
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/* 全寮制なので全学年だぜ… セレストすげえな。
(-41) 2011/12/23(Fri) 23時半頃
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つーか、さっきから、何してん、スかぁ……
[廊下を歩いている時にも聞こえる、秘密の密会の様子が聞こえて。
ベッドの上で独り、呟く。]
(*50) 2011/12/23(Fri) 23時半頃
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[あわせてしまえば歯止めが利かなくて。 角度を変えて、何度も何度も口付けた。 彼の頭を抱え込むようにして、 唾液の音すら聞こえてくるのは、 多分より深くまで求めるから。
なれない筈のそんな行動。 空気を求めて一度唇を話せば、 そのままノックスの首元に顔をうずめる]
……。笑うな。よ。 変なんだ。絶対、おかしい……
[媚薬をのんだかのような感覚で。 脳髄の奥にうずく物にはもう抑えられないくらいにひどい]
……ごめ、ん。
[それだけが、精一杯の一言。 彼の衣服を掴む手は、震えていた]
(181) 2011/12/23(Fri) 23時半頃
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[薔薇に唇を近づける。 囁くように問いかけたところで もとから返事などありはしない。 薔薇が言葉を持ち合わせていないのなら それはなおのこと]
──。
[寒さで痛みが麻痺している手は やがて咲くだろう蕾を一輪手折る。 その振動で雪は薔薇からこぼれ落ち 咲いた薔薇は雪を染める赤の上に花弁を散らす。
冷えた空気のなかで濃密な香りは はっきりと揺らいだ]
(182) 2011/12/23(Fri) 23時半頃
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……とりの、せんぱい……
[医務室に入ってまず目を奪われるは 鮮やかな紅。 ああ、とても綺麗だ、と。 初めて見た時と変わらぬ感想が浮かぶ。
そして拙い説明を始めるわけだが、 幸い内容はきちんと伝わったようだ。 いつも一緒にいるらしい(確か同じ部屋のはず) 先輩が迎えに行くと聞けば、 ほっと胸を撫で下ろす。 自分では手当ても運搬も出来ないのだから]
(183) 2011/12/23(Fri) 23時半頃
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夜だから、でしょうか。 俺はこんな小さな場所で道を間違ったりしません。
[馬鹿にされた気がして、過剰に反応してしまった]
ともかく先輩も気をつけてみてください。 [何か急いでいるんだろうか。あっという間に行ってしまった。またミルウォーキと残されてしまったわけだ。しかし、このミルウォーキといったら傑作だろ。ベロベロになってら。おもしろい]
ああ、良いにおいだよ。 王家の象徴は当家の象徴でもあるわけですから。 誰かがトワレの瓶を壊したとかか? 確かににおいは強いけど。
[鼻の下に人差し指の第二関節あたりを持って行って、もう一度かおりに集中してみる。うーん]
……体調がお悪いのでは? 吐いてもいいですよ。掃除はご自分でだけどね。
[コートの袖で前髪をぬぐった]
(184) 2011/12/23(Fri) 23時半頃
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…ゴチソーサマ。 君、なかなか下手だね。
[からかい半分に。 エリアスだってうまいわけないのだけども。 それでも薔薇は、少しその精気を吸い取ったよう]
(*51) 2011/12/23(Fri) 23時半頃
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──ちょっと前・医務室──
いいよ、歩いてくれればどうにかなる。
[今までも体調を崩したエリアスを運ぶことはあった。きっとどうにかなるだろうと判断。気が急く。]
怪我人はおとなしくしてなよ。
[大袈裟な包帯の下の具合は知らない。見た目だけで判断して断りすてた。]
(185) 2011/12/23(Fri) 23時半頃
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…あ、いや…その…… 大したことない、っすよ。
ちょっと、切っただけ。
[けれど、動かせばやっぱり、ちょっと痛かった。]
フィリップさんは、なんでここに。…どっか具合でも…?
(186) 2011/12/23(Fri) 23時半頃
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……サイラス、せんぱい。 手、怪我……してるのに。 無理、だめです、よ。
[手伝いを申し出ていたサイラスの 衣服の端を軽く掴んで声をかける。 先程目の前で切った指先は、 まだ塞がってはいないだろう]
(187) 2011/12/23(Fri) 23時半頃
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レオ先輩は、まだ戻ってきてねーか。
[同室の先輩の姿はここには無く。 そこにいれば、薬でも貰おうと思っていたものの。]
マジ、風邪でも引いてんのかな、オレ……
[ぼんやりとした意識が現実と空想を行き来する。]
(188) 2011/12/23(Fri) 23時半頃
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/* 中二なのでたぶん先輩の名前そんなに覚えきってないと思うんだよね。 サイラスはさっき食堂で他の人が呼んでたのでそこで覚えたということで。 実際はそう簡単に覚えれないですけどね!
中の人は人の顔と名前がマジ一致しません。
(-42) 2011/12/23(Fri) 23時半頃
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[セレストにもそう言われてしまって、 不満気に思いながらも結局、保健室の中の丸椅子に座って大人しくすることに。
薬品の匂いのするこの場所は、なんだかちょっと落ち着かなかった。]
(189) 2011/12/23(Fri) 23時半頃
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ロビンは、ベネットの苗字はそういえば何だろう…と考えた。
2011/12/23(Fri) 23時半頃
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うげ、なんかくる、しい……
[モリスは締め付けられるような苦しさに、ズボンのベルトを外す。]
(*52) 2011/12/23(Fri) 23時半頃
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[初めてだから、どうしていいかなんて判らなくて。 それでもいつもと立ち場が逆になるけれど、 彼の行動を止めるという動きが出来なかったのは、 驚愕の所為だろうか。
それとも、無意識に止める気がなかったのだろうか……―――。 嗚呼、接吻けの間に間に吸う酸素が、酷く薔薇の芳香を含んで。 犯されるのは、正常な判断。]
――……やー、笑わない、けどさ。
[内心で、俺のファーストキスがぁあああああっ と、叫びはしていたけれど。 いつもは見せない相手のしおらしい姿に、 ふにゃっと身体の力が抜けた。]
俺も、どっか、おかしいのかも。
[それでも、どうにかエリアスを支えつつ、ぽそり。]
(190) 2011/12/23(Fri) 23時半頃
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ええと、図書室。
[廊下が妙に長いのは錯覚か。寒い廊下を小走りで進めば、どんどんと絡みつくような薔薇の香り。]
あァ、これはエリーでなくても体調崩すや。
[残念ながらあまり敏感とは言えない自分にもこの強さはキツい。香水を振りまいたのは誰だろうか、見つけたら仕返ししてやらなきゃだとか考える。
何処かいつもの事と考えてしまっている少年は、 エリアスの身に起こっていることを想像できるはずもなく。]
(191) 2011/12/23(Fri) 23時半頃
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俺のファーストキスがぁああああああ!!!
[モリスに答える訳でないけれど、 薔薇の声ではしっかり叫んでいたとか。]
下手ってしょうがないじゃんかーはぢめてなのにっ。 俺は、やればできる子なんだよ!!!
[ちょっと打ちひしがれて、ピントの外れたことを言った。]
(*53) 2011/12/23(Fri) 23時半頃
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[ベネットは二人を探しに向かう。人のこと言えないだろう、立派に心配性だと思うぞ。 背中にはそう声はかけず心に仕舞った。]
体調は、悪くない。 で、ロバートは外へ出て何をしようとしていたのかな。 この時間に外出する理由は無いだろう。
[これで、口調だけはすっかり元通りに聞こえるだろうか。]
(192) 2011/12/23(Fri) 23時半頃
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― 医務室 ― [鳥の先輩] [名前を知らなければ、そこに落ち着くのは妥当か。 ただ、鮮やかな姿は、オスカーの 好意的感想を感じ取ったのか、 そわそわしながらも、一度誇らしげに胸を張る。 ……肩に乗せているフィリップは 人付き合いの悪い人間の典型、目を逸らすだけの 少ない反応を示したが。]
[ちょっと切ったにしては包帯はそう見えないけれど。 そう思いつつもそこまでは突っ込まなかった。 がこちらに話題が向けば、 これまた一度視線を逸らして。]
……医務係なだけ。用は済んだし失礼するよ。
[と、これ以上人が増える前に退散しようと思いつつ 背後の瓶をさてどうしたものか]
(193) 2011/12/23(Fri) 23時半頃
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……。おかしいって、なんだよ。 笑いたいんだろ、お前。
[恨めしそうな声は、けれど表情は隠したまま。 くちびるをあわせては見たけれど、 それでも「エリアス」が満足することはまだなかったのは、彼に知られるよしもなく。
手は震えたまま。本当にほしいものは、これじゃない]
…悪かった。忘れて。
[支えられた手から身じろぎして、身を離そうとする。 セレストがココにむかってることも知らないで。
(194) 2011/12/23(Fri) 23時半頃
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[白いコートの襟元を緩める。上までかっちり止めてあることを見とがめられたら、遠出する予定がバレてしまうかもしれない。ま、こいつがそんなプロファイリングまではしてこないとは思うけどさ]
体調元気で大変結構ですね。 もう少ししおらしい方がかわいらしいと思うけどね。 俺はちょっと散歩してみたくなっただけって言ったでしょ? 聞いてなかったの?
[説教が始まりそうだ。誰か逃げ場になる奴はないか、周囲を見回す。こいつをバトンタッチしたい]
(195) 2011/12/23(Fri) 23時半頃
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だったら、やってみればよかったじゃない。 この子だって多分ファーストだよ?
[くすくす。幾分か元気になった薔薇の精はからかうことが仕事のように楽しそう]
君も混ざる?
[モリスの声には誘いの声]
(*54) 2011/12/23(Fri) 23時半頃
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/* エリアスとエアリスで混乱する仕事はもういやだお;;;; エアリスはFF7エアリスはFF7
(-43) 2011/12/23(Fri) 23時半頃
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エリー。迎えに来たよ。
[何気なく図書室のドアを開けた時。見えたのはどんな光景だっただろう?]
(196) 2011/12/23(Fri) 23時半頃
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