73 ─深夜、薔薇の木の下で。
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…別に教えるのはいーけど、それより先に ノックスの場合は指数関数完璧にしなよ。 試験、指数関数のグラフ散々だったんだろ?
[指で作るX軸とY軸で、進みすぎるよりも 不安材料を解消しろとまずは勧める事にした。 ノックスとモリスの会話に口を出すことはせず その代わりに皿の上のホットサンドの 最期の一欠けらを口に放り込んで胃に納める]
ま、とにかく。 教わる教わらないは別として先にクリスマスディナーを 送ってもらうかどうか決めるんだね。 そんじゃ、俺も行く。
[ノックスの顎から手を引くと、 空になったトレイを手に立ち上がった]
(2) 2011/12/23(Fri) 00時半頃
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…注意力散漫だから 試験で点数落とすんだぞー。
[何かを探しているらしいノックスに 釘を刺しながらトレイと食器を片付けていると。 後ろのほうで陶器の砕け散る音>>9が派手に聞こえた]
…あらら。大丈夫、怪我してない? 迂闊に触っちゃ駄目だよ、手とか切るから。 今、ほうきとか新聞紙とかもってくるから。
[同室の弟がおろおろとしている様に 近づいて声をかけると同時に止めにはいっては見るものの]
(11) 2011/12/23(Fri) 01時頃
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…ああ、遅かったかあ。
[指を咥えているサイラスの様子を見ると、間に合わなかったとわかる。 食堂のおばちゃんに救急箱も借りると 箒と新聞紙で可能な限りの破片を片付ける]
うっかりさんだなあ。 ほら、傷の手当てしないと。
[手を出して、と救急箱片手にサイラスに視線を向け]
(14) 2011/12/23(Fri) 01時頃
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あ、本当? 手伝ってくれるなら助かる。
[モリス>>13の申し出に、差し出す箒と粘着テープ。 箒では回収できない細かい破片の回収を依頼する]
(16) 2011/12/23(Fri) 01時頃
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サイラス、指見せて。
[血が出ているのだろう傷口を 見せることを幾らか強く言葉にする。 現れた傷口に]
少し痛いかも。ごめんね。
[一言口にすると、その傷口を吸った。 破片のあるなしに拘わらず、だ。 傷口に細かい破片が残らないようにと 強めに吸った傷口から滲んだ血は 余った新聞紙に隠して一応は口の外に出す。 口内に残る血の鉄錆びた味にその唇は僅かに陶酔を帯びる。 傷口に滲む血を最後に舐めとり]
…沁みるよ。
[そのあとは、割と容赦なく 消毒薬で傷口を洗い、ガーゼと包帯で治療を終える]
(44) 2011/12/23(Fri) 09時頃
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[その間にも片付けは進むだろう]
ありがとーね、モリス。 後のゴミとか捨てとくよ、かして。 サイラスは明日ちゃんと保健室で 傷口を見てもらうこと。いい?
[首をかしげればポニーテールも同様に傾ぐ。 回りには、終わったから大丈夫だと そんな顔をして一足先に食堂をでた]
(46) 2011/12/23(Fri) 09時半頃
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[しょんぼりとうなだれるサイラスの頭を よく頑張りましたといわんばかりに頭を撫でる。 最近背が伸びているのを知っているだけに そろそろ抜かされるかもしれないと そんなことを思いながら]
…かもね?
[ノックスの指摘に笑って手を降る。 食堂のおばちゃんに陶器のゴミを捨てさせてもらい 長い髪を揺らしながら廊下へとでた。
冷えた廊下で感じる薔薇のあまいにおいに 瞳には微かに恍惚が混じり、 まだ血の名残を覚えている唇はため息をひとつ]
(48) 2011/12/23(Fri) 09時半頃
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[窓から差す月の光に吹雪が止んだことを知る。 窓の外を見下ろせば、雪のなかに]
…あ
[薔薇が確かに咲き綻んでいるように見えた。 思わず廊下の窓を開けば、冷えた風が肌を撫でて 白く甘く、ため息が溢れる]
(50) 2011/12/23(Fri) 10時頃
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[エリアス達との食堂での会話を思い出す。 薔薇はなぜ散らせたくなるのか]
──気持ちいいのかな。
[薔薇に限らずそんなことを思う。 踏み拉かれ、気ままに摘み取られ、散る。
そこに、無意識に求め続けている 恍惚はあるのだろうか]
(52) 2011/12/23(Fri) 10時半頃
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[薔薇の花は死の記憶に繋がる。 小さい頃に両親が死んだときにも。 兄と引き離され、別の家庭で育つことになったときにも。 そこで見た、結婚をしない叔父と、知らない男との]
──。
[薔薇の咲く庭の奥に広がっていた情事の光景にも。 まるで、蝶の標本か何かを作るように 奇妙な体勢で身を強張らせていた叔父の姿は死を思わせて]
……誰か
[教えてほしいと 刻み込んでほしいと ただ踏み拉かれることを心のどこかで
つよく、つよく]
(55) 2011/12/23(Fri) 11時頃
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…あ。
[歪んだ思考を中断させたのは人の足音。 廊下の奥に見える上級生の姿に 口許を緩めながら軽く頭を下げた。 それから、窓を閉めてベネットの方へ歩き出す]
雪、止んだみたいだから 明日は外に出られそうですよー。
[近くの窓をこつ、と叩いて確かに笑った]
(56) 2011/12/23(Fri) 11時頃
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んー…秘密?
[軽く首をかしげ、口許は緩む。 瞳は言葉とは裏腹に何かをもとめるように ベネットへと向けられ、微かに手を伸ばしかけるが]
ーーーッ
[聞こえた、元生徒会長の声に手は握って下ろされ]
…先輩こそ。
[やや曖昧に場を濁した]
(60) 2011/12/23(Fri) 12時頃
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[伸ばそうとした手は握られて 今は後ろで隠すようにあるばかり。 二人もまた、寮に残る様に]
…ちょっと意外。 家の人たちのところにすぐ帰りそうなのに。
[すでに叔父の元に戻らなくなって 丸五年が経とうとしている己にとって 今年の冬はいつも以上に騒がしいクリスマスになると 感じながらレオナルドの伝言に 少しの間を開けてから頷いた]
(66) 2011/12/23(Fri) 12時半頃
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薔薇なら…ちょうど、咲いてるよ。 何でかわからないけど
[あそこ、と一番手近な窓を開けた。 飛び込んでくる冷えた空気と雪のにおい。 それにどこか混ざって感じる濃密な あまあい、ばらのにおい]
(67) 2011/12/23(Fri) 12時半頃
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…何でかわからないけど、 でもこんなに香りの強い品種だったかな。 山百合ならともかく…
[噎せるレオナルドとは違い、心地よいと感じるのか 瞳には恍惚が淡縁取るように睫毛が震えた。 流石に噎せている人間がいる以上は閉じたけれど]
不思議だね。 まるで、見つけてほしいみたいだ。
[見つけて。 気づいて。
秘めた願いに]
(71) 2011/12/23(Fri) 13時頃
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酔狂。 匂いきついのわかってても行くんだ?
[少しだけ揶揄するような口振りは上級生二人へと向かう。 いたずらっぽい表情は悪さを思い付いた子供に似て]
いいよ、行こう。
[かといって自分が拒否するはずもない。 何やら面白そうなことなら 何でも首を突っ込みたい御年頃だ。 早速足は玄関の方へと向かう]
(74) 2011/12/23(Fri) 13時半頃
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二人とも物好き。
[それぞれの言い分を聞きながら先を行く。 背に揺れる長い髪はまるで二人を試す 振り子のようでもあった**]
(80) 2011/12/23(Fri) 14時半頃
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―紅薔薇の傍ら―
[三年生達が後輩に構っているあいだ ただ一人雪のなかで狂い咲く薔薇を見る。 指先は雪の冠を払い、冷えたその花びらにじかに触れ]
…ううん、俺はもう暫くここにいる。
[べネットにつられ見上げた先にいた同室の姿に 足元の雪を掬って握り、それを投げる。 窓硝子に当たって砕けたのを確認して 彼へと大きく手を振った]
(131) 2011/12/23(Fri) 22時頃
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[投げた雪玉は砕けてしまった。 レオナルドの選択がどうであれ ただ自分はここに残ることを選び、そして]
──紅いね。
[冷えた薔薇に唇を寄せてささやく。 手袋もない手は薔薇の枝に伸び、 少年の手は枝を握りしめた。 何度か。何度も。まるで愛しむかのように。
食い込む棘の痛み。 枝を伝って、花びらのように落ちる赤。 薔薇と雪の匂いに混じる鉄錆の]
(147) 2011/12/23(Fri) 22時半頃
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[棘は指先と掌を赤く染める。 そんなことに構う気配を見せる姿はない。 ただ、ひとつふたつと季節外れの花をつけた その紅薔薇に問う]
…ね、どんなきもち?
[狂った花を咲かせ 惑わせるような香りをまとい 花は何を望んだのだろう]
(161) 2011/12/23(Fri) 23時頃
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[薔薇に唇を近づける。 囁くように問いかけたところで もとから返事などありはしない。 薔薇が言葉を持ち合わせていないのなら それはなおのこと]
──。
[寒さで痛みが麻痺している手は やがて咲くだろう蕾を一輪手折る。 その振動で雪は薔薇からこぼれ落ち 咲いた薔薇は雪を染める赤の上に花弁を散らす。
冷えた空気のなかで濃密な香りは はっきりと揺らいだ]
(182) 2011/12/23(Fri) 23時半頃
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[レオナルドはどうしていたか。 ただ、赤い掌で弱い茎を支え、蕾を手に 少年は玄関のほうへと漸く踵を返すに至る。 濃密な薔薇の匂いはすっかりと体に染みこんで]
…?
[先ほどベネットが肥えていった窓の向こう。 同室者の姿は見えていたが、その前にある眼鏡姿に 長い髪が緩やかに傾げられる]
(204) 2011/12/24(Sat) 00時頃
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ヴェスパタインは、ロビンがジェフと話しているのを傍観しつつ、名前を思い出そうとして諦めた。
2011/12/24(Sat) 00時半頃
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…先輩弄りも、後輩で遊ぶのも あーんまり、感心しないなあ。
[ロビンとジェフのやりとりを窓越しに 遠巻きに眺めていたが、やがて小さくそんなことを呟き。 聴こえる聴こえないは別として、こつりと窓を叩いた。 開けて、とばかりに叩くその手には薔薇の蕾と]
(224) 2011/12/24(Sat) 01時頃
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/* …ロビン外で体でも売ってんのかね。
(-53) 2011/12/24(Sat) 01時半頃
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/* せいせいとしかとされた。
…どうしようかなー。 硝子割ろうか←(最低。
(-56) 2011/12/24(Sat) 01時半頃
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/* というか、レオナルドが来ないので カラムにも絡めずどうしたものか。
(-58) 2011/12/24(Sat) 02時頃
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───。
[開けて、と。もう一つ硝子を叩いた。 ジェフが気付かないなんて、珍しいこともあるものだと思う。 けれど、逆を言えばそれだけ話している相手に 興味があるのだろう。
じっと。冷えた庭からその様子を眺めて。 硝子を軽く叩いていたものは、指先から、拳を握るに至り───]
(234) 2011/12/24(Sat) 02時頃
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/* 硝子を割りますか? ニア4
[奇数:はい 偶数:いいえ]
(-59) 2011/12/24(Sat) 02時頃
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[硝子に向かって振り下ろそうとした拳は、 結局外壁に力なく落ちるだけ。 窓枠の外に、溜息と共に座り込む。
きっと、室内からはもう見えまい]
(236) 2011/12/24(Sat) 02時頃
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/* 暫く、切ない子マシーンにでもなるか…。
(-61) 2011/12/24(Sat) 02時頃
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