[>>292 やがて会話は自らの振った部隊内のお遊びの景品へと。
本当にくだらないものを押し付けてやろうかなど師団長らしからぬ悪戯…
もとい、嫌がらせを考えていたが、ゲイルの提案になるほどとうなずいた]
常々女っ気には困窮してる連中ですからね。
それも面白いかもしれない…?
[そこで頬を指差していたゲイルに気付き、飲みかけていたブランデーを勢いよく飲み込んだ。
一瞬置いて激しく咳き込んで、目をしぱつかせて胸のあたりを叩く。
落ち着いた時、顔色がほんのり紅潮していたのは咳き込んだせいかもしれないし、
急に酔いが回ったせいかもしれないし………]
だが、それはまるで飢えた獣の檻に生肉を放り込むようなもの…
猛獣使いのような肝の据わった女性でないとお願いできないかもしれないな。
なぁに、己と違って荒っぽい連中ばかりでしてね。
[にやりとして言ったのが冗談なのか本当のことなのか…。
残してきたまだ若い副官―こまっしゃくれた眼鏡顔―の性格が几帳面で真面目で、
とても紳士的であることを知っているなら多分冗談だと察しはつくだろう。
つまり、自分がキスをされることを想像して照れたのを隠そうとしてむせたのだ、この男は]
(313) 2011/03/22(Tue) 17時半頃