270 食人村忌譚
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あけのしん。
[厨に響く、小気味好い音。とんとんというそれは聞いていると娘には面白く、それにやはり、「かかさま」を思わせるものでもあって。聞き入っていた中に、紡がれた名。 明之進、その少年と、娘はゆりが言う通りよく遊んでいた。齢の割に物憂く大人しい、だが優しい気質だった少年に、娘が遊んで貰うという形ではあったのだが]
あけのしん、足、速かったから。 足、美味しそう、だね。
[蘇る記憶を口にしながら、その肉を眺めた]
(275) 2017/11/25(Sat) 00時半頃
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/* あけのしん もぐもぐ
(-85) 2017/11/25(Sat) 00時半頃
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ああ、 そうか 卵
はあ、どうにも律儀だね あんたは
[頭を掻いて、さて。 手を差し出せば、その手にころん、と転がるだろうか]
でも、 そうだな 卵は良い。精をつけるにはぴったりだ
[そうだ、太らなければ。満腹ということをあまり知らないけれども、卵も、鶏肉も、出来れば人の肉も。沢山食べなければ*]
(276) 2017/11/25(Sat) 00時半頃
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やはり季節の変わり目は悪くなる奴は悪くなるな。
[しかし最近の具合については真面目に耳を傾ける>>270 最初の対応を間違えると長引くから。 悪ふざけは止めて暫し唸り声]
うーん。 冷えのせいで血の巡りが悪くなってるんだな。
そこから腐りだされてはかなわんな。
体の向きを良く変えて、乾燥させぬようにしないと。
[家に戻れば早々に床擦れの個所を見せてもらわないと。 考えながら、ガタゴト揺れる道が床擦れに 響かぬように少し速度を落としてゆるりと進む]
(277) 2017/11/25(Sat) 00時半頃
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強めのを使うと肌がかぶれるから。 こまめに変えて貰えよ?
[念を入れなくても、あの兄ならしつこい位に 変えそうだから、思っているよりは控えめに変えろと 言った方がいいのだろうか] 足の指の色は大丈夫か? よく摩ってやれよ。
(278) 2017/11/25(Sat) 00時半頃
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リツや進じゃなくても。 あんたにはあんたが いなくちゃならない事もあるだろうから。
[五体満足な若者を見て歯痒いだろうが、 自棄は起こすなと忠告して。 家はすぐ。
背中と尻を見せてもらう前に火を起こし、 赤みを通り越して肉が見えそうな手前。
皮膚を盛り上げ、血行を良くする軟膏を 練り上げる間、なんぞ最近面白いことは無かったかと 尋ねる間もゴリゴリと、薬を潰す音を響かせる*]
(279) 2017/11/25(Sat) 00時半頃
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[丞とは、戸を開けようとしたところで、 鉢合わせた形>>274となっただろうか 出した手を引っ込めて、はい お会いしましたねと言葉を返す]
経緯があって、1つだけになってしまいましたが、 せめて、お渡ししておきたいと
[差し出された手に>>276卵を、ころり 鮮度は確かめ済みである]
(280) 2017/11/25(Sat) 00時半頃
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丞さんには、またお仕事をお願いすることもあるかと思いますから 心ばかしですが、召し上がってください
[ただ、手ぬぐいが巻き付けられた包丁を見れば、 なんとはなしに察しがつく]
外出される途中だったんでしょうか お邪魔してしまったら、申し訳ありませんでした
[きっと、研ぎあがった獲物を届けに行こうとしていのだろうと そのまま向かうならば体を端に寄せ、見送りの体制に入っただろう*]
(281) 2017/11/25(Sat) 00時半頃
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/* いや、ほんっとゴメンナサイ ほんっと
今日のお仕事、オワラセナイトね☆
(-86) 2017/11/25(Sat) 00時半頃
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あけのしん、しあわせ? 私が食べたら、しあわせ? だったら、いいなあ。
[ゆりの言葉にゆるりと笑みつつ、指示されるに従い、肉を千切った。一手、一手、それは糧へと昇華されていく]
うん。残さない。 あけのしん、ぜんぶ、食べるよ。 食べてあげるよ。
[言い聞かせにはしっかりと肯定を返す。 終わりは、彼自身にでも向けるかのように]
(282) 2017/11/25(Sat) 00時半頃
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―― 源蔵の自宅にて ―― [家にたどり着いたのは小男と、一人分の弁当。 玩具じみた胃の腑に押し込むのはどうにも量が多いだろう。 誰ぞに分けられれば良かったけれど、 帰る道中、会えなば仕方ない。
薬湯のため湯を沸かしながら、食うべき、の顔を思い返す。 たとえば、たとえば。 子を望めなくとも生み出すことのあるものは。 薄ぺらい体に肉をつけ、食らえるように、するべきものは。]
容でないが、探しに行けばよかったか
[しゅんしゅんと薬缶が鳴き出すのを切っ掛けに 思考を止めたが、そう考える時間があったからだろうか、 容の弁当をもて向かったのは食卓でなく、外歩く人をみることのできる、縁側の、陽だまりの中*]
(283) 2017/11/25(Sat) 00時半頃
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ミナカタは、エツコにも体調を聞くべきか考えていた。
2017/11/25(Sat) 00時半頃
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/* ぎゃぁぁぁぁ! ミナカタさん、ありがとうございますぅぅ!! とりあえず、深呼吸だ 落ち着こう
(-87) 2017/11/25(Sat) 00時半頃
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この村は、不要だと 僕が考えるよりももっとずっと先の事を 考えられる”人間”です。
[ススムは彼を随分と買っていた。 家畜と人の違いがわかる者だ。 信頼しても良いと、思っている]
――――愛理さん。 何時もひとりだから…… 確かに、最初の相手としては手ごろですね。
嗚呼、早速にも始めましょう 僕、教わった捌き方を早く試してみたかったんです!*
(*64) 2017/11/25(Sat) 00時半頃
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[源蔵と別れた後、片手の風呂敷包みの中身は 瞬く間に無くなっただろう。 人気だったというより、出会った者が それなりに親しい間柄であったことが幸いしたのだと思う。
そうして、自宅に戻った私は、 鍋の中を覗き込んでいる。 昨日貰った、牛の舌の味噌煮込み。 まだ完成ではないけれども、葡萄酒や香草も加えたそれは、 かなりいい出来になりそうであった。 一口食すだけでも、酒や白米がかなり減るのでは、というほど。
これなら、きっと、喜んでもらえるに違いない。 浮かんだのは、昨日のやり取り>>20。 口元が緩むのが分かる。もう少し、葡萄酒を足そうか。
窓の外、日は、沈み始めている。*]
(284) 2017/11/25(Sat) 00時半頃
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ハハッ、そんな大袈裟な。 けど、僕が死んだときは、まず兄さんに、満足するまで食べて欲しいと思ってる。 兄さんが死んだら、僕が……本当は、すべて食べてしまいたいけど、それは無理だろうからね。
[>>272軽口に乗せはするが、あながち、嘘ではない。 兄は、自分だけのものなのだ。 強い執着心は、周囲には、冗談交じりで零すことが多いけれど、兄と二人のときには隠すことはない。]
膝掛けをかけたり、火に当たったり、なるべく冷やさないようにとは思っているんだけどね。 あぁ、腐ってしまったら大変だ。 兄さんに食べてもらえなくなってしまうよ。
[>>277気遣うように押される車椅子。 床擦れの原因、今思えば、あの軋む車椅子で無理やり動いていたせいもあるかもしれない。]
(285) 2017/11/25(Sat) 00時半頃
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/* あぁ、それと志乃さんも 3人は無理でしたよね……改めて、失礼しました><
志乃さん3人ムリ エツコ オボエタ
(-88) 2017/11/25(Sat) 00時半頃
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[そうして。食卓には、彼が並ぶ]
おなじ。
[同じ時期だと、己が孕んだのと同じ時期に彼が死んだのだと、言われれば娘は記憶を辿る。少し前。明之進が死んだ頃。――あの頃が「三月前」なのだと、さかしまに考える]
あけのしん。 あけのしん?
[生まれ変わり、語られる言葉に。娘は珍しく己の腹を見下ろし、また撫でる、そんな仕草をして。語りかけるように、呟いた]
――いただきます!
[後。挨拶と共に掌を合わせて]
(286) 2017/11/25(Sat) 00時半頃
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PPP イルマは、メモを貼った。
2017/11/25(Sat) 00時半頃
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[手の中でころりころりと不安定な卵。 このまま割って丸のみにしてやろうか、とも思うが額を使うという想い付きはなく、結局は土間の片隅、風通しの良い暗所へ一旦仕舞われることとなる]
あぁ、 前払いってぇやつだな、承知した
[分かった、と頷いて鍵のかからない戸を後ろ手に閉める。 視界の隅、研ぐのに使った水が桶の中に溜まっているのが見えた。片付け損ねたが、誰がとるも躓くもないだろう。放っておくことにしよう]
いや、ちょいとリツにね 椅子を頼んでおいたのさ
踏ん張らなきゃ力も出ないってね
[連れ立って歩くもないだろう。 隣人とは、時折すれ違って話すくらいがちょうどいい。 背中を向けるのも、向けられるのも慣れている。 またな、の声がないのも朝と同じく。やはりすぐに会うものだ]
(287) 2017/11/25(Sat) 00時半頃
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―学び舎― ……ただ食べればいい、というだけなら 一人でもいいのではと思ったんですが
[>>273もし可能なら。 錠が死んだ時には、自分は貰いものの約束をしたけれど そっくりそのまま石動に譲ろうと思ったのだ。 彼は兄に少しでも多くを食べてもらいたいだろう。 折角自分に声をかけてくれたけれど]
想い……ええと、それは 食べる方の想いでしょうか 食べられる方の想いでしょうか。
[さて、どちらにしろ彼ら兄弟については問題もなかろう。 ならば彼らの片方が亡くなった時には 自分は口にすることを控えようと心に決めた。
ススムが魂に近い場所を食べられる機会は 僅か一日で潰えた*]
(288) 2017/11/25(Sat) 00時半頃
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─ ミナカタの家 ─
だいじょうぶ、寝返りくらいなら自力でもできる。 兄さんには毎朝早くからの仕事があるんだし、あまり無理はさせられないよ。
指も……ん、わかった。
[>>278薬が処方されるのを待つ間、言われたとおり、足の指先を擦るのだが。 やはり、以前よりだいぶ感覚が薄い。 色も少し黒ずんできているし、なにより、皮膚が硬いのだ。]
いやぁ、僕なんかに役に立てることがあるのかね。 まぁでも、こうやって、人より多く施しを受けているのだし、できることはなるべくやろうとは思っているけどね。
[>>279忠告には笑って頷き、暫し、薬をすり潰す音に耳を傾ける。]
(289) 2017/11/25(Sat) 01時頃
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―村の中― [一対一の授業は、歴史に変わったことで思いのほか長引いた。 夢中になっていた所為で食事を忘れていた事を 学び舎を後にしてから、初めて気づく]
……おなか、すいたなぁ
[腹を抑えて俯いたススムの耳に届く詩>>#2。 思わず足を止めて、愛理の行く先を視線で追う]
どうして、やめちゃうの? どうして? 何を……
(290) 2017/11/25(Sat) 01時頃
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[歌、というよりも 呼びかけのように聞こえた。
眉を寄せて 奇異なものを見る眼を向ける]
(291) 2017/11/25(Sat) 01時頃
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[離れた場所で教師と教え子が共犯者へと 絆を変えていく。
それを知る事は今は出来ないが、 悪く転ぶことはないだろうと踏んでいた。
進は聡い。
きっと答えを見つけ……そこから動くかどうかは置いて。
仔を生む女を殺せば、これ以上は増えない>>*56 それは正解だが、もう1つ長い意味で意味がある]
(*65) 2017/11/25(Sat) 01時頃
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[雌のいなくなった群れは滅びるしかなくなるのだ。 例え他の雄が屈強で間引くことが出来なくても。 志半ばで倒れても。 群れは滅びる。
この村に返りたくはないから、早々に潰してしまえれば それが一番だが。 出来なくても、いつか必ず滅びる計算を立て。
密かに仔が成せぬ身体になる薬も探していた。 機を窺っていたが、運が向いてきた気がして。 焚き付けた教師と、道を示した教え子がどうなるか 楽しみにしていたのは事実*]
(*66) 2017/11/25(Sat) 01時頃
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最近の面白い話かぁ。 面白いかどうかは分からないけど、昨日、畦で難儀していたところを、進くんに助けてもらってね。 そのときに話したんだけど、進くんはまだ脳髄を食べたことがないらしいね。 あぁあと、櫻子がまた孕んでたって、僕初耳だったなぁ。
[ごろんと寝転んだままで話すのは、昨日のこと。 それと……]
そういえばミナカタさんも聞いたかな。 愛理が、また変な歌を歌いながら歩いてたねぇ。
[あの歌は何なのだろうと、ぼんやりと**]
(292) 2017/11/25(Sat) 01時頃
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[さて、包丁と椅子の交換に出向けば、風にのってどこからか出鱈目な歌が聞こえてくる。 この村には若者が多い。 若いまま死んでいく者も多い。
美味しく食べられることは幸せなのか。 食べるならば、美味しく食べるのが弔いなのか。
最近どうにも、そんなことばかり考える。 死ぬことばかり、考えている**]
(293) 2017/11/25(Sat) 01時頃
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[そのまま、見送って。 ススムは踵を返し、家へと戻る事にした。 途中農家の傍を通った時に、一度足を止めて 家の戸を叩く]
……容さん、ごめん まだ残ってたら、一口だけ……
食事、貰っても良いかな。
[出来れば 何か手伝える事でお返しがしたいけど、と 歯切れ悪く告げれば、 今日最初で最後の食事にはありつけたろうか*]
(294) 2017/11/25(Sat) 01時頃
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/*
>>293 ご、ごめんな……襲撃は全部女だ。
(-89) 2017/11/25(Sat) 01時頃
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抜荷 錠は、メモを貼った。
2017/11/25(Sat) 01時頃
真剣師 鬼丞は、メモを貼った。
2017/11/25(Sat) 01時頃
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前払いいただいたのは、私の方ですよ 前払いというのなら、田畑を荒らす猪でも、 駆除しなければなりませんね 何かございましたら、いつでも、なんなりと
[捕まえてくれた鶏の件を思い、くすりと笑う 事情を聞けば>>287、リツとの経緯もだいたいは読み取れて]
リツさんの仕上がりで力が出れば、 なお、素晴らしい業も生まれるかもしれませんね それは、とても楽しみです
[背中を向けるなら朝方と同じく、 礼で見送ったことだろう**]
(295) 2017/11/25(Sat) 01時頃
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/* にゃぁ
(-90) 2017/11/25(Sat) 01時頃
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