17 吸血鬼の城
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ありがとう、マリー。 私もそう呼んで下さると嬉しいわ。
[...も親しげに砕けた口ぶりで、興味津々を隠そうと市内で辺りを見回すローズマリー(>>78)へ返事をした]
(83) 2010/06/20(Sun) 01時頃
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牧人 リンダは、メモを貼った。
2010/06/20(Sun) 01時頃
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あらあら。
[>>77の「好きに使うが良い」を聞けば、少し困った子を見るようなそんな眼差しと思わず零れ出た呟き――だがそれも一瞬で陰を潜ませれば]
折角のひととき。 この宴があなたにとって、いい時間として過ごせますように。
[態度は恭しく、口ぶりは若干の戯言を乗せて深々とお辞儀をして挨拶を終えた]
(84) 2010/06/20(Sun) 01時頃
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[扉の向こうにある「宴」の喧噪を背中で聞きながら、執事の男は不安げに立ち尽くす娘を見下ろしている。
確かに、この宴に居る者は皆、一様に「宴」に恐怖を感じている。主人が楽しまぬ限り帰れないという理不尽な理屈を考えてみても、普通の神経ならば「帰りたい」と思うのだろう、と彼は思い至るのだ。]
(85) 2010/06/20(Sun) 01時頃
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ああ、レモングラスは乾燥したモンで充分だ。 後で、部屋まで品物を見に行く。 部屋ぁ、何処だ?
そいつがありゃあ、少しはマシになるからな、トーニャ。 よし、まずは飯、食ってからだ。
(86) 2010/06/20(Sun) 01時頃
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[>>72視覚的な刺激が他者より小さいものだったから。 この場で雰囲気に飲まれ、吸血鬼に魅了されえなかったことが男にとって幸か不幸か。
酒を求めてテーブルへと向かう途中、先ほど大声を出した男と―その後ろに隠れる子供>>59を目にとめた。歩み寄り、少し屈んで目線を合わせる]
…よう嬢ちゃん、でいいのか? オイタして父ちゃんに怒られたのか?
こんな城に親子連れでくるたぁ、招待客か。 それならこの宴とやらは何のためなのか、教えてくんね? ただ単に貴族様とやらの遊びなんかね。
(87) 2010/06/20(Sun) 01時頃
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― 1F・廊下 ―
[不意に掛けられた声に、飛び上がる。
いつの間にか、近づいてきていた男性に視線を合わせ、 その首に、銀の環を見留めて、 呑み込んだ息を、そっと吐いた。]
いえ、少し……風に、当たりたくて――
[服装を咎められれば、首を横に傾ける]
――わたくしどもが、こちらの城に参ります際の 正装にございます。
城主様が、死の側におられるお方ゆえに。
(88) 2010/06/20(Sun) 01時頃
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[挨拶を済ませれば女は器用なセシル>>71の指先を見入る。 瓶に封じられていた甘い香りが漂えばほうと息を吐き]
だって、これが貴方のおすすめなのでしょう? 赤は――…後でいただくわ。
[からかいの言葉にくすりと笑みを零し グラスに注がれた淡い金へと手を伸ばす。 人間を酔わせる酒は女を満たしてはくれない。 本当に欲しいものは、手を伸ばせば直ぐに手に入れられるのに それを良しとしないのは余裕のある所を男にみせたいが為]
(89) 2010/06/20(Sun) 01時頃
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[>>84頭を下げるグロリアに、 白かったチーフを手にしたままシルクハットを取り 軽く礼を返す]
お互いに。
[短い言葉を残し、踵を返した。 正装の堅苦しさから逃れようと、一度気を張り詰めさせてしまった人間達から離れようと、広間を後にする]
(90) 2010/06/20(Sun) 01時頃
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―1階・廊下―
左様ですか。
[ふっと息を吐き、微かに頭を揺らす。その動きに合わせて、銀の首輪がシャラリと音を鳴らした。]
我が主人が「死の側に居られる」方である――…成る程、言い得て妙でございますね。旦那様もお嬢様も「死」の芳香を纏って生きておられる。
――「死」を畏れるのは、獣としての「人間」の理。 それはとても「美しい」姿にございます。
成る程。旦那様が貴女のような「美しい」御方をお呼びするのは道理でございますね。
(91) 2010/06/20(Sun) 01時頃
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―地下へ続く階段前―
[広間の喧騒を早々と後にし、青年は闇の支配する階段の前に立つ。 城主は宴に興じている。刹那、城主の拠点付近とどちらを見聞するか迷ったのだが、去り際の彼の言葉は青年の足を僅かに怯ませた]
失踪した人間が、仮に捕らわれていたとしたら……
[何か痕跡はないだろうか。それさえ持って帰れれば、眉唾と簡単に切り捨てられる事は――どうだろう。それでも切り捨てられてしまうか。 付近に人が居ない事を確認してから、もう一度地下へと続く階段を睨みつける]
(92) 2010/06/20(Sun) 01時頃
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>>86
よろしゅうございますか。 ではのちほど。
部屋は一度入った場所であれば
[そして、部屋を教え、ヘクターに名前を問うた。]
よろしければ、そちらのお嬢さんも、ご一緒にどうぞ。何かご入用ができるかもしれません。
[それはその娘には誰かついていたほうがいい、と暗に告げたもので、それはきっと、言わずともこの男はわかっているであろうが…。
そして、彼らが食事に向かうのを見て、自分も腰をあげる。]
(93) 2010/06/20(Sun) 01時半頃
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――「死」への恐怖もまた、貴女の「正装」。
ならば、お気持ちが整いましたら、その美しきお姿を、我が主人にお見せいただけますよう。
きっと「宴」の華として、旦那様もお喜びになりましょうぞ。
(94) 2010/06/20(Sun) 01時半頃
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お兄様のためだけに。
[同じ言葉を繰り返す。
過去を失った女は彼の同胞になることを自ら望んだのか
望まぬままそうなったのか知らないけれど
今は望んでそうなったのだと思っている]
貴方に与えられたこの命が尽きるまで
私は貴方の傍にいます。
[満たして差し上げたいと思いながらも
傍にいて愉しむだけで本当に良いのか女には判断がつかない。
渇きを指摘され恥ずかしげに眸を伏せる]
――…お兄様は何方をお気に召したの?
[答えを用意できぬ女は質問を返した]
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「嬢ちゃん」は間違いじゃねぇが、「親父」はねぇだろ、コラ。 それとも、てめぇはそんな若い時分からマチガイやらかしてんのか。
屈んで視線をあわせるあたり、ガキの扱いに慣れてると見たぞ。 子供、何人いるんだ。
(95) 2010/06/20(Sun) 01時半頃
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[後で――の余裕ある言葉には、ひとつ瞬く]
――…ご随意のままに。 赤は……後ほど、部屋に運ばせましょうか。
[>>89 宴は既に始まりを迎えた。 せめて白の芳香を楽しんでいるような、 そんな彼女の求める「赤」は、誰のものか。
あの官能が齎される幸運な客人は――思えば自然、手は己が首筋へと触れて]
(96) 2010/06/20(Sun) 01時半頃
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[>>79 そして水を求める青年は、 来訪時にいささか目的の気になった彼であった。 頬の朱に染まる様に、ゆるく首を傾ぐ]
まだアルコールをお出ししていないのに ――……酔ってしまわれましたか?旦那様に。
[邪気のない笑みを添えて、求めに応じて水を差し出す]
(97) 2010/06/20(Sun) 01時半頃
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[白いチーフは朱に染まっている。 やがて黒く変色してしまうのだろう、其れを手に 城主はちらりと餐の用意が整った間へ視線を向ける]
……客人だけの時間も必要か。 私が傍にいては、食事も喉を通らぬだろう。
[己が人間に与える影響は、自覚している。 城主は妹と呼ぶローズマリーへ一度目配せをすると ひらりとマントを翻し、霧となってその場から消えた**]
(98) 2010/06/20(Sun) 01時半頃
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[サイラスと名乗った薬売りに問われ、片目の男を追求するのを中断する。]
ヘクターだ。 お集まりの皆さんも、まとめてお見知り置きを。
ヘクター・マッカーシー、推参。
[挑発的な名乗りとは裏腹に、片手を伸べて腰を深く折る。 その所作は、形ばかりの猿真似ではない、夜会の伝統にのっとった風雅さを備えていた。 躯がデカいだけに、ことさら見栄えがする。]
トーニャ。 おまえも、自己紹介しとくか?
(99) 2010/06/20(Sun) 01時半頃
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記者 イアンは、意を決して地下への階段を降りはじめた。**
2010/06/20(Sun) 01時半頃
記者 イアンは、メモを貼った。
2010/06/20(Sun) 01時半頃
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……うん。……そうだね
[あまり食欲はなかったけれど、あの瞳を見たら自分がどうなってしまうか分からなかったから、一刻も早くこの場を離れたかった。
だからヘクターに促されるまま食堂に向かった]
(100) 2010/06/20(Sun) 01時半頃
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― 1F・廊下 ―
―― …、……はい。 わたくしは、あのお方へ捧げられた物でございますから…。
[美しい。そんな形容詞に睫を伏せる。 それから、もう一度、首を傾げた。]
……不躾な問いをお許しください。 この城には、城主様と御同族の方は、 いかほどいらっしゃるのでしょうか……?
[すなわち、この城に棲む吸血鬼の数を問い、 目の前の従者が吸血鬼なのかを推し量るもの]
(101) 2010/06/20(Sun) 01時半頃
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――食堂――
[食堂へ入るなり、隻眼の男がつかつかと自分と歩み寄ってくる。 街で見かける柄の悪い男達に似ているように思えて、謂れのない――彼らにしてみれば理由のある――暴力を振るわれるかもと、思わず身体が縮こまった。
男はその警戒に気付いてか気付かずか、目線の高さを合わせて話しかけて来る]
――……う、あ、あの。
[先程のショックもあり、上手く言葉が出て来ず、こくこくと頷いた。 それは「嬢ちゃんでいいのか?」「招待客か?」との二つの問いへの答えのつもりだが、伝わったかどうか]
(102) 2010/06/20(Sun) 01時半頃
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>>95
お。親子じゃねーのか。それもそうだな、 こんな嬢ちゃんがこんなおっちゃんの播いた種とは思え…… いや、教育的にまずい言葉が入った。
[それぞれ顔を見比べて言葉を続けようとした男は、けれども、続きを言うのはやめておいた。]
ガキの扱いに慣れてるぽいから、じゃなくて イケメンって理由でガキの数聞かれたいもんだな。 ガキはいねーぞ、ってか独り身だ。 …で、親子じゃないならなんでこんな懐いてんだ? もしかして…ああ、夫婦…はないな。ありえねー。
(103) 2010/06/20(Sun) 01時半頃
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ええと、従者さん? 私にも一つ、いただけるかしら。
[食事を求め、テーブルへ。その際、部屋に呼びに来たセシルを見つけて酒を強請り、お勧めのものをそのまま貰うと軽く口を付ける]
(104) 2010/06/20(Sun) 01時半頃
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>>99 [ヘクターの名乗りに、これはご丁寧に、と返しつつ、>>103 隻眼の男とのやりとりには、口の端をあげた。
近くにいた幸いとばかり、話しかけはしないが、なんとなく、その様子をほほえましげに見守る立場に…。]
(105) 2010/06/20(Sun) 01時半頃
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[グラスの縁に唇を宛がい口腔へと流し込む。 広がる香りと仄かな甘さを女の赤い舌が感じ取り 味わうように転がしこくりと嚥下した。 如何しても人間の血の味と比較してしまう。 淡い金は女の渇きを癒してはくれない]
部屋に運ばせる……? 貴方が運んできてはくれないの?
[自らの首筋へと触れるセシルの姿に女は誘うように甘く囁く。 ふ、とグロリアの気配を感じその声に微かに目を伏せた]
(106) 2010/06/20(Sun) 01時半頃
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―1階・廊下―
旦那様の「同族」と呼ぶべきは、「お嬢様」ただひとり。 私めは、文字通り歯牙無き「人間」にございます。
……いいえ。 私は「美しさ」を喪った、醜い存在――…畜生にも満たぬ生き物やもしれません。
[微かに見える扉の合間から、城の主人が部屋から消えた様子が見えた。]
旦那様は一度ご退席なされたご様子。 ……お戻りになられますか?お客様。
(107) 2010/06/20(Sun) 01時半頃
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愛しいローズ。
……私は、多くを望まない。
ただお前が傍に居るだけでも、充分だ。
[まるで己は生ける死人のようだと、常々思うようになった。
刹那に生きる人間達の傍で暮らすうちに。
彼らが己の存在に踊り、狂い
破滅――若しくは自滅する様を観察するのが唯一の愉しみ。
其の後に襲う虚無からは、どう足掻いても逃れられはしないのだけれど、同属が傍に居ると思えばいくらかは紛れる]
――…そうだな、私は
[彼女の問い掛けには汚れたチーフを振り、目配せを一つ。
その血の持ち主に幾らかの興味を抱いたのだと、暗に告げた**]
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トーニャ……です。
[ヘクターに促され、薬売りと隻眼の男に、漸く自分の名のみを告げた]
(……二人とも私が"外つ民"って、気付いてないのかな)
[隻眼の男と薬売りを交互に眺める。 もし、気付かれたら苛められるかもしれない]
(今は傍にヘクターがいるから大丈夫だけれど――でも)
[四六時中ずっと一緒に居られるわけでもなく。 そう思うと、怖さと緊張で心臓がとくとくと大きな音を立てた]
(108) 2010/06/20(Sun) 01時半頃
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>>102 お?んー?もしかして喋れねーのか? [おびえている様子がよもや自分の格好のせいとは思わずに男は眉を寄せる。 首を縦に振る仕草でさえ、震えてるのかと勘違いをし]
難儀なこったな…。まあ、その、…頑張れや。
>>99 ヘクターと、トーニャな。 [トーニャの方の自己紹介が終わる前に名前を知った。 倣って大声で挨拶するチャンスかと思ったが 面倒くさいのでやめておいた。その代りに近くにいる人―薬売りには聞こえただろうか―には聞こえる音量でドナルドだと名乗った。]
(109) 2010/06/20(Sun) 01時半頃
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うふふ、お邪魔だったかしら。
[ローズマリーの様子>>106を見れば、それが妖艶であれ淫靡であれ、ただ微笑ましそうに笑う。自分はお酒にしか用はないとわざとらしく言い訳をして、おどけて見せてからその場から離れた]
(110) 2010/06/20(Sun) 01時半頃
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