17 吸血鬼の城
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―広間/定刻― [白薔薇が飾られた広間に集められた人間達がそろう頃、 合図のように雷鳴が轟いた。 瞬時、稲光が広間に満ちる]
――ようこそ。 そなた等は我が城の客人となった。 今宵より幾日と続く宴に招待しよう。 好きなだけ飲み、喰らい、享楽に耽るが良い。
[薄い唇からお決まりの文句が流れる間も、 血の色をした瞳は各自を品定めするかのように眺めていた。 其の視線には幾らかの魔力が篭る。 逃げ出す事は許さぬと言う風の]
(1) 2010/06/19(Sat) 23時頃
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/* 天声ないっぽいので、勝手に進行。 ……結局宴ってパスタ楽しませてちょーだい的なもので良いのかどうか
プレッシャーに押し潰されそうになりつつ 頑張る。
(-4) 2010/06/19(Sat) 23時頃
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滞在中の身の回りの世話は各自の部屋につけておく。 不自由があれば、従者達に言いつけるが良い。 銀の首輪を嵌めた二人が其れだ。
[其れから、最上階に立ち入らぬ事 此処で過ごす上で必要な事を語り]
……霧が晴れるまでは、この城の外へは誰も出られぬ。 だが、この霧は決して晴れぬ。 私が満足するまでは。 そなた等は私を愉しませる為に此処へ招かれたのだと 覚えておくが良い。
[高圧的な物言いで締めくくる。 言わずとも、城主が常人では無い事くらいは感じ取れただろう。 周囲を見渡す血の色をした瞳、光で色の変わる銀の髪も 其の人間離れした容姿、全てが人の世から浮いた存在だった]
(10) 2010/06/19(Sat) 23時半頃
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[言葉を途切れさせると、傍らに佇む血を分けた相手へ 薄く笑みを向ける]
勿論、お前も愉しむと良い。 渇きのままに、欲望のままに もう…… 我慢する事は無い。
[語りかける声音は低く甘く されど其れは人の耳には届かぬ波長を持って響く。 元は人間であった彼女が人間の血を啜るさまを見るのは 城主の愉しみのひとつでもあった]
望みがあれば、何でも叶えよう。 ……私のローズ。
(*0) 2010/06/19(Sat) 23時半頃
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―広間― [>>13紙と筆を持つ男を見る眼がすっと細まる]
其れを考えるのも、そなた等の務めとしておこうか。 気に入れば褒美も取らせよう。 お前たちが味わった事の無い快楽を、与えてやっても良い。 人の身では決して味わえぬものだ。
[其れから、>>14何処か懐かしい気配の男へと視線を流した]
……不調法者には其れなりの扱いも用意してある。 目に余るようであれば、地下牢へ案内してやっても良い。
[恭順な態度の少女>>15。黒いヴェールを纏うは捧げモノの証。 殊勝な事だと柔かな声をかけ、次いで抗議の意を示す詩人を見遣る]
(24) 2010/06/20(Sun) 00時頃
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ふ……
[笑みが毀れた。 吐息は意図せずとも誘う類]
そなたが伝える其の心と言うものが 私を愉しませてくれるやもしれん。 試す事も、しないのか?
[>>17座り込んだ女の前を、赤い裏地のマントを翻し通り過ぎ 詩人の前へと歩み寄る]
抜け出す為に足掻くのか? ……面白いな。 詩人、名を問おう。 答えよ。
(27) 2010/06/20(Sun) 00時頃
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私のローズ……お前は客では無いだろう? 傍に居るだけで、充分私は満足している。
[人間の中では類稀な美しい薔薇を この手で手折ったその瞬間と 変じた彼女が作り出す新たな犠牲者と 其れを眺める事こそ、城主を愉しませているのだが]
愛しいローズ。 お前に甘いのは、仕方が無いだろう。 永遠に続く孤独の中で漸く見つけた同胞なのだからな。
[人の言う愛は、城主には当てはまらない。 けれどその薄い唇は愛しいとそう何度も彼女へ呟くのだった]
(*2) 2010/06/20(Sun) 00時頃
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[其々の言葉は城主に届いていた。 イアンの自嘲も、青年>>33の不思議そうな声音にも 口元に湛えた笑みを向けて返す。 誘いかける風にも、疑問を肯定する風にも取れる其れ。 >>34詩人の名乗りを聞けば、僅かに肩を揺らして]
そう、ユリシーズ 覚えておこう。
[芯から蕩けさせるような声で囁いた。 象牙色をした指先が伸びる先には、朱に染まった白いチーフ]
(41) 2010/06/20(Sun) 00時頃
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[広間を辞そうとするものに、セシルが晩餐へ招く声が聞こえる。 よく出来た従者だと、内心で褒めた。
>>39いつかの気配を纏う男の声が聞こえると 獲物へ向けるような凍てつく視線を一度投げて寄越す。
>>40その彼の傍からひとり此方へ歩み寄る姿に気付いている。 害を及ぼす気配は感じられない。 さて何用かと思いながらも、声がかかるまでは気付かぬフリをする事にした]
(45) 2010/06/20(Sun) 00時頃
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/* 自ら招いたとはいえ 何と言う多角……!
私は1:2が限界でス先生。 満足に返せてない人すみません、すみません 城主なのに……っ
(-7) 2010/06/20(Sun) 00時半頃
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[指先を弾かれ、瞬きを一つ。 魔力は未だ使っていないとはいえ、己の誘いを跳ねつける相手に城主は楽しげな笑みを浮かべる]
……美味そうだ。
[食事の間へと向かう相手に感想を零し、朱の咲いたチーフを拾い上げた。 挨拶にやってきた女>>48の声に顔を向ける。 人間の階級に左程興味の無い城主は、彼女の恭しい挨拶も当然のように受け止めるが]
グロリア、か。 礼を言われるとは、思わなかった。 ……嗚呼、確かそなた猟銃を持っていたな。 狩りの最中に呼び立ててしまったのではないか?
[ふと思い出した。城内に混じった異物の存在。 ただ、咎めるではない言葉をかける]
(58) 2010/06/20(Sun) 00時半頃
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[襤褸を纏った小さな人間が、間近で飛び上がる。 触れるのを待っていた指先は宙を切り、 流れるような仕草で唇に当てられた]
……、残念だ。 毛並みの違う子の、味見でもと思ったのだが。
[ひとりごちる。 声ならぬ聲の心算が、ぽろりと言葉になって落ちた]
(63) 2010/06/20(Sun) 00時半頃
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[>>61問い掛けが此方へと向いた。 グロリアとの会話の間に、城主は彼の方へと一度気だるげな視線を投げ]
最上階は、私の寝所だ。 むやみに荒らされるのは好まないが ……私を愉しませたいと 例えば 閨を共にしたいと訪れる者まで拒む気は無いのでな。
[嫣然とした微笑みを浮かべる。 男女問わず魅了してきた妖しい姿で、 つまりは目的が城主にとって正しいものであれば 訪れても良いのだと、そう告げた]
(68) 2010/06/20(Sun) 00時半頃
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[幾人かの視線が此方へ向く度に、ちらと流し目をくれる。 誘いかけるその仕草には未だ魔力こそ込めては居ないけれど 意思が薄ければ忽ちに取り込まれてしまうだろうそんな色合い。 グロリアが楽しげに笑みを浮かべるのには、 少し思案するような仕草を見せた]
私は――…硝煙の無粋なあれが嫌いでな。 せめて美しい細工でもあれば別だが。
[部屋の外には出さぬと言う。 ならば構わないと一つ頷き]
可愛い従者というのは、どちらだろうな。 そなたが望むなら、滞在中は好きに使うが良い。 あれは客人を持て成すのも仕事のうちだ。
(77) 2010/06/20(Sun) 01時頃
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/* 喉の減りが半端ねぇ。 くっ……キツイぜorz
(-11) 2010/06/20(Sun) 01時頃
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私のためだけに……
[存在する。 鸚鵡返しに囁き、ちらりと視線を投げた。 其れは彼女が真に望むことか 其れとも、己が与えた力によるものか 其の先を考える事はしなかった]
永遠に続くこの命がある限り 孤独が消える事は無いが……そうだな、 お前が愉しむその姿が傍にあれば 私は満たされる。
……喉が渇いているのだろう? 先ずはどれが欲しい。 あの粗暴な男か、其れともこの女が良いか?
(*4) 2010/06/20(Sun) 01時頃
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[>>84頭を下げるグロリアに、 白かったチーフを手にしたままシルクハットを取り 軽く礼を返す]
お互いに。
[短い言葉を残し、踵を返した。 正装の堅苦しさから逃れようと、一度気を張り詰めさせてしまった人間達から離れようと、広間を後にする]
(90) 2010/06/20(Sun) 01時頃
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[白いチーフは朱に染まっている。 やがて黒く変色してしまうのだろう、其れを手に 城主はちらりと餐の用意が整った間へ視線を向ける]
……客人だけの時間も必要か。 私が傍にいては、食事も喉を通らぬだろう。
[己が人間に与える影響は、自覚している。 城主は妹と呼ぶローズマリーへ一度目配せをすると ひらりとマントを翻し、霧となってその場から消えた**]
(98) 2010/06/20(Sun) 01時半頃
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愛しいローズ。 ……私は、多くを望まない。 ただお前が傍に居るだけでも、充分だ。
[まるで己は生ける死人のようだと、常々思うようになった。 刹那に生きる人間達の傍で暮らすうちに。 彼らが己の存在に踊り、狂い 破滅――若しくは自滅する様を観察するのが唯一の愉しみ。 其の後に襲う虚無からは、どう足掻いても逃れられはしないのだけれど、同属が傍に居ると思えばいくらかは紛れる]
――…そうだな、私は
[彼女の問い掛けには汚れたチーフを振り、目配せを一つ。 その血の持ち主に幾らかの興味を抱いたのだと、暗に告げた**]
(*6) 2010/06/20(Sun) 01時半頃
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……騒々しい事だ。
[別段何の感慨も無くそう呟く 城主の姿は広間にも食事の場所にも無かった。 此処は、書庫。 閉じ込められた空気が独特のにおいを持つ場所。 けれど城主は食事をする皆の声を聞いている]
矢張り……あのときの子供か。
[セシルに続きの間になっている空き室を強請っている男 随分面立ちが変わってしまったと、一人溜息を零す]
時の流れは、私を置いていくのだな。
(196) 2010/06/20(Sun) 08時頃
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―書庫― [影が囁くように従者の声を伝える。 >>190ローズマリーの心乱すもの]
……サイモン・トレメインといったか……
[血に汚れたチーフをシルクハットの中へ放り込み 片手に持ったまま、古びた本の並ぶ棚から 比較的新しい紙の束を取り出す。 手書きで幾人もの名が付けられた帳面。
―――・マッカーシー …… …… ミッシェル・アドニスラモサ …―――
過去に宴へ招いたもの、または城へ迷い込んできたもの手にかけた者達の名が連なった其れは、記者には望みの品だろう]
(197) 2010/06/20(Sun) 08時半頃
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[影から筆を受取り、代わりに重いマントとシルクハットを託す。 犠牲者達の連名帳へ新たに書き付けていくのは、 この屋敷へやってきた最初の男の名
――サイモン・トレメイン**]
(198) 2010/06/20(Sun) 08時半頃
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お前が望むなら、あの客人も与えてやろう。 ――私の同胞……私のローズ。
[言い聞かせる聲に囁きかける。 暗示にも似た言葉 「私のローズ」 彼女が目覚めてから、そう呼び続けてきた]
お前の美しい顔を顰める者が居るようだな。
[影の密告を受け、城主は低く洩らす]
その憂い、私が晴らすが良いか 其れとも、お前が喰らうか……?**
(*9) 2010/06/20(Sun) 08時半頃
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―書庫― [黒薔薇の苦悩を知らぬ城主ではない。 その場に居らずして、城内全てを見通す事の出来る 人間ではない己は 人間の苦悩を観察するのも、愉しみの一つ。 インクの乾きを待ち、紙束を元の棚へ戻すと ぷつりと純白のタイを引き千切った。燕尾服の襟元を寛げながら]
さて
[閉じ込めた小鳥の囀りの一つに悪態を聞く。 さて彼らからのアプローチがあるやなしや―― 口元を歪め、城主は書庫へと入ってきた詩人に音も無く近づいた]
――…此処は、気に入ったか?
(214) 2010/06/20(Sun) 11時頃
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/* 書庫にホイホイやってきたのでつい。
孫の血は毒、把握。 しかし吸血鬼に人の毒が効くかしら。 まあ、私が吊りに当たったときに考える事にしましょうそうしよう。
(-41) 2010/06/20(Sun) 11時頃
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嗚呼……古い本だ。 扱いは丁寧にな? そう、繊細な楽器に触れるときのように。
[両手が横笛を鳴らす仕草をしてみせる。 低く甘い声音は何処か彼の態度を面白がっている風]
籠の鳥は、しかし再び空を舞う事は無い。 ……どれほど気性の荒い子でも、飛べぬと解ればおとなしくなるものだ。 籠の中で愛される方が、刃向かうよりも楽だと気付けば 時期に主へ歌を捧げることが幸せに変わる。
[つ、と相手の首元へ指先を伸ばす]
お前もじきに、そうなる。
(218) 2010/06/20(Sun) 11時半頃
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―書庫― [爪先で相手の喉元をなぞり上げ、顎を持ち上げさせる。 詩人が崩れ座り込むと、その爪先を己の口元へと運んだ]
……自由 其れは真にお前の望むものか?
[深紅の瞳を切なげに細め、薄い唇が音を綴る]
哀れな
[紅い舌を覗かせ、指先を舐って見せる。 ちらりと視線を流すのは、扉へ。 城主は見物者へも見せ付ける風に薄らと開いた口元から鋭い牙をちらつかせた]
(226) 2010/06/20(Sun) 12時頃
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―書庫― [汚された生娘のような反応だと、城主は思い]
……何者にも縛られない 今の私の事こそ自由と言うのだろう?
[皮肉な笑みを浮かべた。 時に置き去りにされ、現世に縛り付けられている どの身にも自由などあるものか。 そう相手に告げる事はしなかった。 興味をなくしたかのように詩人の傍から踵を返し、扉のほうへと向かう。 音の鳴った方へ]
覗き見とは、趣味が良いな。
[冷たい声音を届かせた]
(235) 2010/06/20(Sun) 12時頃
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―書庫―
此処は私の城……何処にいても 自由 だろう?
[先刻の話の続きのように、其の単語を織り交ぜて 城主は目前の記者の傍へと一歩足を踏み出す]
書物は元々此処にあったものばかり 多少古いが……読めぬ事はないだろう。
伝承の類も、あることはある。 本に興味があるのなら、好きなだけ見ていくが良い。
(242) 2010/06/20(Sun) 12時半頃
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/* 今すぐロビンに駆け寄りたい
とか もうイロイロ 私は駄目だ。
従順なマゾは大好物です。
(-50) 2010/06/20(Sun) 12時半頃
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