164 天つ星舞え緋を纏い
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[大きく見開いた眼が、刹那闇に染まる]
(76) 2014/02/16(Sun) 00時頃
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[足許がさらさらと柔らかな砂地に変わっていた。
一瞬にして一平太の身体を沈め、呑み込んでしまう程に。
それは追ってきた異形も同じ事で、襲いかかった時の勢いのまま爪から頭から呑み込まれて行く。
但しそちらが三分の二も埋もれぬうち、砂地は元の固い地面に戻ってしまった]
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[尚も群がる異形の群れを燃える錫杖で払い除けながら、墓地から村里への道を辿る。寺へと逃れようとしてきたのか、途中の道にも点々と、里人達の骸が転がり、辛うじて息を残した者の断末魔の呻きが辺りに満ちる]
はぁ...はぁ...
[錫杖を力の限りに振り回し、息を切らせ、額に汗を噴き出しながら、坊主は、ぐるりと頭を巡らせ]
...犬死に、だあな。
[吐き捨てて、まだ息を残して苦痛に喘ぐ村娘の胸に、ざくり、と錫杖の先を突き通した]
(77) 2014/02/16(Sun) 00時頃
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[そこからは赤い血も、断末魔の声も上がる事は無く。 ほんの少しの間の後でその場に残されたのは、固い地面から下半身だけが飛び出した状態で絶命している先の異形らしきものだけ。 しかし未だ妖魔の跋扈するその場所で、一匹の死と一人の消失に気づく余裕がある者は居るのか如何か]
(78) 2014/02/16(Sun) 00時頃
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おじいさま、おきて
ゆうがおを、一人に、しないで
[命を奪ったことを認めたくなくて、何度も呼びかける。 祖父を失っても、「一人」になることはない、と。
心の奥底、目覚めたナニカが嘲るように告げるけれど。 それを認めたくなくて、ただ、呼びかける。
そんな己の姿は、異形のものからは格好の獲物に見えたのだろう。 こちらへと向かってくる、角を生やした人型の獣の何匹かを、黒檀色の瞳に映して]
(79) 2014/02/16(Sun) 00時半頃
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じゃまを、しないで。
[言うなり、足元の影が伸びる。
獣達の数だけ先が分かれ、くるり、縛り付ける様に纏わりついて。]
ゆうがおは。
おじいさまのそばに、いたいだけ、なの。
[ずるり。
影の中へと、引き摺り込む。]
門下生 一平太は、メモを貼った。
2014/02/16(Sun) 00時半頃
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─ 神社の裏手 ─
[しばし、荒れた息を整えた所で、改めて手にした笛を見る。 先ほどの自分の動きは、明らかに異常なもの。 とはいえ]
……感覚は、同じ、だった。
[数日前に、櫓から落ちた鉈へ向けて念じた時、先ほど、一瞬で距離を越えた時。 そして、今、笛で異形をなぎ払った時。 どれも、同じような感覚だったのは確かで。 何によるものかはわからないものの、それが、自分の『力』であるという自覚、それだけは確りとあって]
(80) 2014/02/16(Sun) 00時半頃
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……とに、かく。 ここで、ぼんやりとしてる、わけにはっ……!
[帰らなければいけない。母がどうしているか確かめなくては、と。 そう思い一歩を踏み出す、その頭上に影がさす。 はっと振り仰いだ視界に広がるのは、こちらへと飛び掛る、異形の姿]
……っ!
[す、と。 笛を手にした右の手が、上がる。 それは、舞う時のそれと良く似た、仕種]
(81) 2014/02/16(Sun) 00時半頃
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[坊主に胸を貫かれて絶命した娘は、そのまま焔に包まれて灰と化す]
南無...
[唱えかけた念仏は、途中で途切れて乾いた笑みに溶け消えた]
いちいち弔いなぞ、追いつかんわ。
(82) 2014/02/16(Sun) 00時半頃
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……冬の夜寒の 朝ぼらけ
[口をついたのは、出掛けに母の前で舞った今様舞に沿う謡の、冬の節]
契りし山路は 雪深し
[それに応じるよに、笛が淡い銀の光を宿す]
心のあとは つかねども
[それと共に宿るのは、冬の厳しさにも似た、刃の鋭さ]
思いやるこそ あわれなれ
[刃の鋭さ帯びた笛を手に、ゆるり、辿るは舞の動き。
優美さと鋭さと、二つ併せ持つ舞は、飛び掛る異形を断ち切った]
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……。
[再び来るであろう痛みは無く。 代わり、何かを冷たいものを握る手と。 それを伝った感覚と。
恐る恐る目を開ける。]
なっ……。
[右手の中の、凍える深緋。 三尺ほどの氷の刀と。
上下真っ二つに斬れて転がる異形の姿に目を見開いた。]
(83) 2014/02/16(Sun) 00時半頃
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[己の望みは、もう叶わないものだと知りながら。 影に飲まれて息絶える獣には一瞥もみせずに唇を動かした。
胸の内、眠っていた己がじわりじわりと、己を食い潰していくのを感じながら視線を逸らして]
そうだ。おいしゃさま。
おじいさま。すこし、まっていてください。
おいしゃさまを、おつれしますから。
[医師ならば祖父を治してくれるはずだと考えて、探しに行こうと踵を。 既に命を失くした者を助ける術など無いと、わからぬ年でもないのだが。 自分以外の誰かを頼りたくて、駆け出した]
(84) 2014/02/16(Sun) 00時半頃
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……は。
[緩やかな、けれど鋭き舞は異形を断ち切り、打ち落とす。 笛に宿りし銀の光がふわり、そこを離れて身の周囲を取り巻いた。
移ろう『時』、その流れの象徴たる四季の移り変わり。 それに由来する力は、『破』から『守』へと形を変えて、しばし、留まる]
……いか、ないと。
[小さく呟き、歩き出す。 慣れぬ力の行使は少なからぬ疲労を呼び、駆けるための『時』を縮めて瞬時に『渡る』には僅かに足りぬ様だった]
(85) 2014/02/16(Sun) 00時半頃
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[ぐるりぐるりと、錫杖が空を切り、大きな焔の環を造る]
『ノウマク サラバタタギャテイビャク
サラバボッケイビャク サラバタタラタ
センダマカロシャダ ケンギャキギャキ
サラバビギナン ウンタラタ カンマン』
[韻を踏み、唱えられた真言の響きに応じるように、焔は大きく燃え上がり、螺旋を描いて広がると、目の届く範囲に転がる骸全てに燃え移り、燃え上がり、焼き尽くす]
[右手が――あの日母に包まれた手が、熱い。
長屋の屋根を飛び越えた先、異形もまた地面から宙へと飛び上がらんとしている所だった。
耳障りな羽音が響き、蟷螂に似た前脚が振り上げられる]
邪魔、……するな。
[日向の目には、振り上げられる前脚に絡む風の帯が"視えて"いた。
だからそれに右手を伸ばし、実体ある帯の如く下に引く。
果たして均衡を崩した妖魔は、失速して再び地に落ちた]
退け。
[右手を振るう。
常ならば手団扇程度のその動きが、今は突風を生み異形の動きを阻む。
そうして異形の傍を通り抜け、その先へ向かおうとして]
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[が。]
え ?
[くらり、視界が歪む。 小さな身体は、その歪みのままにとさり、倒れた。
それが、力の行使の加減を知らぬ故の疲労だと察することも出来ず、何が起きたのかと、困惑して]
だれ、か。
[助けを求めて、声を落とした]
(86) 2014/02/16(Sun) 01時頃
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[骸を焼く焔は、襲い来る異形達をも巻き込んで、焔の結界と化して坊主の姿を緋の照り返しに染めている]
(87) 2014/02/16(Sun) 01時頃
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―自宅近く―
[強く頭を振った。 さらさらと零れる砂の落ちる先は、踏み固められた土の上]
息、詰まっかと思った。
[深く深く息を吐いて、目を開く]
父様、中かな。 ……襲われてねぇよなぁ。
[“現れた”場所が其処であったのは、偶然か、意図しての事か。 いずれにせよ、本人の意識は今は別のところにあるけれど。 心配気な口振りと共に家へと向けた眼の奥で、闇色は未だ燻っている**]
(88) 2014/02/16(Sun) 01時頃
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門下生 一平太は、メモを貼った。
2014/02/16(Sun) 01時頃
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おじいさまを、
(ゆうがおを、)
もとに、もどして。
[そのどちらも、叶うことはないと知りながら**]
(89) 2014/02/16(Sun) 01時頃
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双子 夕顔は、メモを貼った。
2014/02/16(Sun) 01時頃
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[ぴしゃり。 草履が赤い池を踏み、日向の足が止まる。 池の真ん中にぷかりと浮かぶのは、あの日あげた、母直伝の風車]
……なんで。
[拾いあげようと屈み込んだ背に、衝撃を受け地面に転がった。 気が付けば、周囲を囲んだ異形が、一様に視線をこちらへ向けている。 まるで狙いは、初めから日向だったとでもいうように]
[悲鳴が聞こえる。 手が届かない遠くから、もう少しで届いていたくらい近くから。 日向をねえちゃんと呼びまとわりついていたあの声が、痛々しく引き裂かれていく]
(90) 2014/02/16(Sun) 01時頃
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あ、……
[喉が震えた。 このまま感情を全て吐き出せば、自らの声で全ての音を掻き消せるだろうか。 だが――それではいけないと、右手に宿る熱が言っているような気がした]
[手を伸ばし、転がっている風車を拾う。 溢れ出しそうな色々を押し込めるように、横向きに口へ押し込んで。 地に手を着き、体を起こす]
[次の瞬間、日向の身体は、異形らの頭上遥か高くまで飛び上がっていた]
(91) 2014/02/16(Sun) 01時頃
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子守り 日向は、メモを貼った。
2014/02/16(Sun) 01時頃
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[獲物を見失い動きを止めた、異形の頭の一つを踏み付ける。 ごく軽く蹴りつけるだけの動きで、日向の身は軽々と宙を舞う]
(まだ……諦めてなるものか)
[竹軸を折れそうなほど噛み締めながら、娘の視線はまだ前を見据えていた**]
(92) 2014/02/16(Sun) 01時半頃
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子守り 日向は、メモを貼った。
2014/02/16(Sun) 01時半頃
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む……? 先までよお晴れておったが…雨かの?
[不意に暗がりだす空を見上げる。雲はない。しかし徐々に、確実に辺りは暗さを増していく]
お天道様が……ほっほ、珍しい事もあるものじゃ。それに祭りと重なるとはこれは何かの御達しかもしれぬのう。
[呑気な事を言っていられたのはそれまでで。
的外れなようで間違いでもない、そんな言葉を継げた次の瞬間。
人だかりから悲鳴が上がる。]
(93) 2014/02/16(Sun) 01時半頃
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え、ぁ……
[やけに手に馴染む刀をしっかりと握り締めながら、震えのとまった足で、立ち上がれば。 遠巻きに女を囲む異形の姿と、遠く、方々から聞こえる悲鳴に気付いた。]
もう、なんだっての……よっ。
[言い終えるより先、奇声上げ飛び掛る異形たちへと、右手ひとつで振るう刀は、正確に異形を捉え。 ひとつ、またひとつと斬り捨てていく。]
(94) 2014/02/16(Sun) 01時半頃
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……
[すべてを斬り捨てた後。 もう、近くに異形は居ないかと、肩で息をしながら視線をめぐらせば、近くの木の陰、見知った老婆の顔が見えた。]
(95) 2014/02/16(Sun) 01時半頃
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[近づいたのは親切心でしかなかったのに。]
『ば……化け物っ!』
[投げつけられたのは拒絶の言葉。
女の表情が一瞬だけ酷く歪み。]
……そ、か。
私って、出来損ないどころか、化け物だったんだ……。
じゃぁ、仕方ないよね……。
[座り込んだままの老婆を無表情で見下ろして。
そうするのが当然のように老婆の胸を刀で貫けば、断末魔が迸った。]
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[境内には既に動くものの気配はない。 いつも座って笛を奏でていた白梅の周囲も、鈍い色に染まっていた]
……く。
[そこから強引に視線を逸らし、石段を降りていく。 どれだけの血が流れているのか、誰が無事なのか──そも、自分以外の者が生きてるのか、それすらはきとはわからない状況に、焦りが募った]
一体、なんだって、言うんだ。 なんだって、こんな、事に……!
[理由がわからない事への苛立ちが言葉になって零れ落ちる。 やり切れない思いを振り払うように首を左右に振り、それからふと、空を見て]
……え?
[高くたかく飛び上がる人影>>91を認めて、一つ、二つと瞬いた]
(96) 2014/02/16(Sun) 01時半頃
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あれ……は。
[遠目で、誰か、まではわからないものの。 自分以外にも誰かがいる、という事ははっきりとわかって。 それと共に、何か、近いものをそこから感じたから]
……そのまま、無事でいてくれよ。
[小さく呟き、身の回りを取り巻く銀の光に軽く、手を触れて。 それから、見えた影の方へと触れた手を差し伸べる。
他を寄せ付けぬ冬の冷たさは、転じて硬き守り。 それが、手助けになるように、と念じて光を飛ばした後。 歩み向けるは、自身が今、誰よりも案ずる者の許。**]
(97) 2014/02/16(Sun) 01時半頃
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[燃える焔の結界は、封じられた記憶を蘇らせる]
(98) 2014/02/16(Sun) 01時半頃
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[鬼火を呼ぶこどもは、親に疎まれ、人買いに売られた]
[事情を知らずこどもを買った人買いもまた、こどもの異能を恐れて、その命を奪おうとし…抗ったこどもに逆に殺され骸となった]
[殺した相手を弔うのは、後悔のためではない。 この後も、己の命や自由を奪おうとする者は、躊躇わず殺すのだと、そう決めているためだ]
(99) 2014/02/16(Sun) 01時半頃
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