―10年前・セウ国―
[上級モンスターでありながら、下級モンスターである触手をその身に宿していた。
当然ながらバカにされる事も多かったが、そう言った輩も、たったの一度で口を閉じることになった。
男の食事は人肉と狂い乱れる淫靡な感情。
家畜程度にしか思っていない人間を攫い、触手によって狂い乱れさせて、最後にその肉を喰らう。
男にとって自分以外は全て食事対象で、人間に至っては家畜にしか思っていない。]
ロゼの…ためになるのか…?それが…。
[そんな彼が唯一愛したのはまだ幼かったセウ国の姫。
彼女の為にと謂われれば、清廉な騎士として、ソラナ国に偲び、その地位を確立する事もやってのけて当然の事。]
……いつまで…という期限はないのか…。
[清廉な騎士…女を連れ込む事もできなければ、当然喰らう事も出来ない。
―――――――それでも………。]
(143) 2013/02/17(Sun) 11時頃